index
 山行報告  山行報告保存データー



トップページへ戻る

  山行報告見出しラベル

  011 山行報告(H19/1/1〜6/30)


  山行報告ラベル011

  朝日連峰「ウスユキソウ鑑賞」6/23〜24 朝日連峰山開き登山6/16〜17 雨告山迷走登山6/3 天の川第3登5/26 GW朝日連峰・慰問縦走5/4〜6 GW朝日連峰山小屋管理 GW春山・鹿島槍ヶ岳 ツアースキー月山・肘折 ツアースキー鳥海山4/7〜8 葉山ツアースキー4/1 品倉北尾根8/31 大井沢の湯豆腐3/24〜25 春山・袖朝日3/17〜18 冬の谷川登攀3/9〜11 冬の御所山3/4 冬の鳥海山リベンジ2/24〜25 ツアー赤見堂2/25 大井沢雪祭り2/24 冬の黒伏山登攀2/9〜12 黒伏集中登山2/10〜12 黒伏山へ荷揚げ2/3 冬山鳥海山1/27〜28 ツアー初心者教室p2・1/28 ツアー初心者教室・蔵王1/21 07山岳会の新年会1/13〜14 年末年始北ア前穂高12/28〜1/2 

    会公式行事のダイジェスト報告です。


 見出し朝日連峰ウスユキソウ・・
             ・・・鑑賞登山
竜門山・寒江山
       〜梅雨の合間2日間晴れ・可憐な花々と


         日  時:  2007年6月23(土)〜24日(日)
       場  所: 
朝日連峰(竜門山〜寒江山1695m
       日  程:
  ****

           6/23日(土)・・・7:05西川町開発センター8;00日暮沢〜10;00ゴロビツ
                      〜11;20・・11;40清太岩山(昼食)〜12;30ユウフン山〜
                      13:50竜門山避難小屋(休憩)・・ウスユキソウ鑑賞会14;50
                      発〜16;00寒江山鞍部〜16;50竜門山避難小屋(泊)

           **直下山班**
           6/24日(日)・・・7;40竜門山避難小屋11;30日暮沢〜12;00・・大井沢
                      温泉
入浴・・13;00発〜西川町開発センター・・解散
           **大朝日班**
          
6/24日(日)・・・5;50竜門山岳避難小屋大朝日岳〜小朝日岳〜鳥原山
                      〜ハナヌキ峰〜14;00日暮沢〜14;30大井沢温泉入浴・・
                      15;00・・解散

        
参加者;一般〜庄司(広)夫妻、遠藤(彰)夫妻、大谷(小6)・・・5名
            
岳友朋友会(宮城県)・・・6名
            
会員〜遠藤(敏)、渋谷(一)、クサナギ、柴田、遠藤(博)、渋谷・・・6名   

                                            〜総勢17名


       
6月23日(土) 
晴れ・オノエランやムシトリスミレも・山形イモ煮

        例によって、西川町開発センター駐車場集合、指定時間に1名未着。心配していると、大井沢の
      人が車から降りてきて、「渋谷(一)君は、集合場所を間違えて大井沢温泉まで行ってしまった。」と
      いう伝言???、7;05定刻少し遅れて出発。
        大井沢温泉で彼を拾い、日暮沢ヘ、既に、同行の朋友会メンバー6名は到着していた。共同食糧
      等の荷を全メンバーに分散し、予定の8;00に登山開始ができた。すぐの松峰急登り、体慣らし牛
      歩、少し「汗をカイタ」と感じた時には、頭の休憩所に着いた。


        先行した強力の会員3名が、竹薮から出てきた、タケノコの採取とのこと、他は、更に2度の小休
      止をとりゴロビツの水場10;00に到着。ここの水場は、いつもながらのチョロチョロ水、皆、当てに
      していない様子、下界から持参の水が豊富なのだろう。
        竜門小屋管理をする遠藤(博)は、一足早く登り、他のメンバーを待つことになったが、力余って
      いる小学6年の大谷君を同行させることにした。何時もの辛い登り、クリア、ゴロビツの頭到着、セッ
      ピ名残の残雪上で、後方の月山や向かい峰の鳥原山・小朝日岳等を展望しながら小休止。


        ここからは、暫らく緩やかな登り、少し急登りを我慢、展望が開けたころに11;20清太岩山に着
      く。早い朝食のため腹が空き、昼少し前だが、昼食をとり大休止。小朝日岳から大朝日岳・竜門山
      と目標の山小屋・寒江山・二ツ石コース・奥の以東岳と残雪多い連峰の全容を展望できデジカメの
      シャッターを切った。


        ツウフン山を登る途中、少し涼しくなってきた、右手の以東岳から寒江山にかけてガスの流れに
      覆われ、山頂に着いたときには、目の前の竜門山もガスで見え隠れしてきた。下界マウンテンGと
      の無線交信で「今日の遅くは曇り、明日は朝から晴れ」という情報をもらい、午後予定の寒江山の
      「ウスユキソウ鑑賞会」が不安になった。


        涼し過ぎる山頂での休憩をを早々に切り上げ出発。竜門山第2雪渓下で小休止、大きみの第1
      雪渓をクリアし山頂分岐点着、安堵休憩。つかの間、山小屋を目前に気が逸り、皆、落ち着かず
      に小屋へ下り始める。降り小屋手前の風当りの強い砂礫ちには、ウスユキソウやハクサンイチゲ
      ・ミヤマキンバイなどが咲き我々を歓迎してくれ、予定時間少し前の13:50に、今夜の宿となる竜
      門山避難小屋に到着した。



        先に到着の遠藤(博)小屋管理人は、水の出が悪く、水源地に出かけていたが、間もなく補修を
      終わり顔を見せ、水もドンドン出てきた。小屋前で得られる豊富な水は、山小屋生活の快適で最高
      の幸せを与えてくれる、水の確保努力には改めて感謝したい。


        小屋に荷を降ろし、部屋に上がり、冷やしてくれていた自然水で無事到着の乾杯。ガスが収ま
      らず寒江山への「ウスユキソウ鑑賞」散策を思案していたが、朋友会のメンバーが立ち上がり、他
      も、やっと靴を履きはじめた。外に出ると、南寒江山の山頂は、ガスの流れに隠されていたが、心
      配するほどの荒れも無く、山容・景色の変化が、むしろ心地よい。


        出て間もなく、道脇に「ウズラパハクサンチドリ」を発見。ウズラパは、月山には多く見られるが、
      朝日連峰では極めて稀で、私は始めての出会い、右東斜面には雪渓が残り、消え際の道にキン
      ポウゲやコバイケイソウ・シラネアオイなどが花が彩り楽しませてくれた。

ウズラパ
ハクサンチドリ


        南寒江山取り付き手前の降り砂礫地から「ウスユキソウ」郡が現れ、登るにtつれ更に群落が広
      がり、イワカガミやハクサンイチゲも混在、ガスの合間から見えてくる残雪の山並と目を楽しませ
      てくれ堪能できた。初めての山登りの人は、疲れ気味、途中で引き返したが、他は南寒江山を越
      え陰の鞍部まで足を延ばし引き返す。その間、貴重な「オノエラン」や「ムシトリスミレ」も鑑賞でき、
      豊富な高山植物(花)に出会うことが出来たた。

オノエラン
ムシトリスミレ


        帰りは、大分ガスが流れ過ぎ、北の伊東岳・南の西朝日岳の顔を出し、無風、道草を食いなが
      ら歩いていると、小屋管理の遠藤(博)から無線が入る、夕食の料理が出来上がっている、早め
      に帰れとの連絡であった。


        「山形イモ煮」が大鍋二つ湯気を立てていた。再度の乾杯そこそこに、腹具合が良かったので、
      一勢に食器が出て、ガツガツと馳走になる、お世辞ヌキ最高の味であった。話しによると、クサナ
      ギ君と小6の大谷君の料理だそうだ。自然水や軟水・硬水・洋軟水など様々な飲物で遅くまで、テ
      ンションが上がった数人、早寝のメンバーから怒られる始末・・・・。

       6月24日(日) 晴れ・暑い〜大朝日岳周り・直降り班銀に別れ

        ラーメンの朝食中、今日の行動希望をとると、日暮沢へ真っ直ぐ降るメンバーと大朝日岳周り
      で日暮沢へ降るメンバーがほぼ同じ数、二班に分かれての行動となる。


      ***
        真っ直ぐ班は、7;40頃に下山開始、11;30頃日暮沢へ無事下山。大井沢温泉に入浴、西川
      町開発センターへ戻り、夫々、車に乗り換え解散。
      ***



       大朝日岳班は、、朋友会員全員と柴田・渋谷。早での5;50頃に山小屋を出発。日暮沢14;10
      頃着、大井沢温泉に移動、入浴後に解散。
                                        記    渋谷


見出し朝日連峰山開き登山大朝日泊・鳥原へ
      2日間・・終日快晴有志・・中ツル尾根


         日  時:  2007年6月16(土)〜17日(日)
       場  所: 
朝日連峰(大朝日岳1870m〜鳥原山
       日  程:
  ****
(小寺鉱泉班のみ)
           6/16日(土)・・・6;50西川町開発センター7;50古寺鉱泉〜9;45ハナ
                      ヌキ峰分岐〜11;200(昼食)・・11:40鳥原山〜12;30
                      小朝日岳〜14;20銀玉水〜15;00大朝日岳避難小屋着
                       ・・大朝日岳山頂往復(泊)

          
6/17日(日)・・・6;20大朝日岳避難小屋8;20小朝日岳〜10;00鳥原
                      山〜10;30鳥原山避難小屋(朝日岳神社)・・開山祭参加
                      (昼食)・・13;00下山開始〜15;20古寺鉱泉着〜15;50
                      大井沢温泉・・(入浴)・・・解散

        
参加者;  **〜古寺鉱泉班・・渋谷、五十嵐、後藤+友人2==5名
               **〜
朝日鉱泉班・・佐藤(辰)、有路、ゲスト1==3名
               
**〜竜門小屋班・・安達、荒谷、亀岡==3名   
1泊班11名
                
**〜西川当日班・・山岳会、板坂教室、一般     〜西川班30名

       
6月16日(土) 
爽やか風で快適、銀玉水で水確保

       珍しく、西川町開発センター駐車場には、指定時間の大分前に全メンバーが集まっていた。訳が
      あった。いつも、ギリギリの事務局長・佐藤(辰)達3名が、朝日鉱泉から中ツル尾根を登って大朝日
      岳を目指すということである。
       予定メンバーが揃い、計画時間より早く、2班に別れての出発となった。小寺鉱泉発もいくらか早
      まり、ゆっくり班としては、心の余裕ができた。風情のある鉱泉宿が見えてきた、宿前の橋手前で、オ
      カミさんと1年ぶりの挨拶を交わし、最初の急登りにさしかかる。


        殆ど汗も無くの登りきり、しばらく緩斜のマツ峰を辿り、調整休憩。例年なら、一汗かき、ここで自
      然水がでて喉を潤すはずであるが、肝心の自然水は全て朝日鉱泉班へ、涼し気味なのでなんとか
      我慢ができた。水場までの間で「タケノコ」採取を予定していたのだが、何処の竹藪に入っても収穫
      なし、季節がズレているのか不作なのか??。


       いつもの想いだが、ハナヌキ峰分岐点からの急登は辛い。しかし、今回は、時間に余裕がありペ
      ースを落とし、途中1回の休憩で、難なく鳥原山の雪渓上に立つことが出来た。古寺山山頂に到着、
      早めの昼食。眼前の尖がり小朝日岳から悠然とした大朝日岳・大きな雪渓を残す中岳と西朝日岳・
      沢向かいのユウフン山峰と竜門山・奥に残雪の以東岳と大パノラマ、その峰峰は青空に早い雲の
      流れがあり神秘的な山容を映す、デジカメのシャッターを何枚かきる。追いつ追われつの「赤シャツ」
      君に記念の1枚のシャッターを切ってもらった。


       小朝日岳に向かう途中、高高年の登山ツアーの人達パラパラと交差する、山頂でも写真撮影の
      ため中休憩。せまる大朝日岳を眼前に少し降ると、濃い紫色のイワカガミや薄ピンク色のエゾツガ
      サクラなどが足元を飾ってくれていた、熊越の鞍部で小休止、ここでよく見かけるハクサンチドリは
      花を付けていたが,「ヒメサユリ」は、まだ、蕾さえ確認できなかった。


       ユウフン山方向からの爽やかな風を感じながら、迫る大朝日岳の同じような角度のシャッターを
      何枚か切りながら緩斜道をルンルン、大雪渓下の銀玉水到着。水場は開いていた、ポリの大水入
      れ袋に5リッタの水を確保、快適に山小屋料理が出来そうと一安心。


        休憩後、女性達は軽アイゼンを装着、例年より大気味の広大な雪渓に挑む、少し強めの北風と
      寒さを感じながら急な残雪を踏み登る。先の岩場道が見えてきた頃、佐藤(辰)が降りてきた。朝日
      鉱泉班の3名は、あのキツイ中ツル尾根を急ぎ、既に大朝日岳の小屋到着、水汲みに来たとのこ
      とである。


       山小屋が直ぐ先に見えてきた、いつも満開のガレ場に咲くウスユキソウやイワカガミはようやく
      開いたばかり、チングルマは殆ど蕾情で、山の節の遅れを感じた。予定の15;00時山小屋到着。
      荷を山小屋に降ろし、直ぐ山頂へ、風も収まり連峰の雲も殆ど流れ去り素晴らしい展望が開け、記
      念写真や見事なコントラストを描く残雪の山並みに、しばし時間を忘れさせられた。


       小屋に戻り、あの中ツル尾根を経由した自然水で乾杯、早い時間から山開きの前夜祭に、他の     
      グループも同じよう。8時消灯が延長され、宿泊者の皆が盛り上がり、小屋管理人さんの「花笠踊
      り」の披露もあった。

       6月17日(土) カキ氷を楽しむ、タケノコ不作

       清清しい朝を迎える、ご来光・無風・快晴の連峰山並み・北に月山と鳥海山・南の磐梯山のシ
      ルエットtと皆んな感動。早い目さめで朝食をとり、予定時間より40分も早く山小屋をあとにした。
       11;30開会予定の鳥原山避難小屋・朝日岳神社での山開き祭典参加に向け、 朝日鉱泉班
      は先発で急ぎ足、我々小寺鉱泉班は、ゆったり足、無線が入らないが、竜門小屋班が追って来
      るはずである。


       小朝日山頂で小休止、降り切る寸前の雪渓で、恒例のミルクとアズキのカキ氷を楽しみ、10
      時に展望よい鳥原山山頂着、昨日からのコース振り返りながら大朝日岳と小朝日岳をバックに
      記念撮影、10:30時祭展会場到着。


       しばらくして、竜門班と日帰り班がぞくぞく到着し、他の市町グループも増え、祭典会場な賑や
      かになる。日帰り班の大量のタケノコ収穫を期待していたが、今年は不作とのことで、今回のタケ
      ノコ汁は少なく、40人分やっとであった。


       祭典終了ごに昼食、日帰り班から無心したオニギリは、あたかも何日もありついていなかった
      感覚で、格別美味しく感じた。13;00に下山開始、朝日鉱泉やブナ峠、我々は小寺鉱泉にと夫
      々登山口ごとに分かれる。小寺鉱泉13;30に無事下山、大井沢温泉入浴の後解散となる。

                                       記   渋谷


見出し 〜月山・西補陀楽雨告(あまもり迷走登山
       〜鬱蒼たる潅木の薮山で道を見失う・時間切れ断念


         日  時:  2007年6月3(日)
       場  所: 
月山・・・雨告山(西補陀楽
       日  程:
  ****

           6/ 3日(日)・・・7;00大日坊に集合8;00大網牧場上林道12;20
                      稜線の頂上
(雨告山手前)〜13;30潅木帯・・・断念・・・
                      〜15;00大網牧場上林道
・・・以下記録なし

        
参加者;  ****  佐藤(辰)、石川、佐藤(恒)総勢3名

        昨年から月山の秘境「西補陀落」にもう一度連れて行ってくれと、
五十嵐さんに頼まれていた。
      何でも、民俗学を研究している友人を連れて行
きたいからだそうだ。聖地であるので、すでに会員
      とは封印を誓ったはずなのに……。
       
その手前の雨告山まで、登山道(らしきもの?)があることを知っていたので、今回はそのルート
      を利用し、あわよくば西補陀落を拝めるかな
思いながら、その実、内心ではあの辺一体は竹林だ
      から、今の時期、ひと背負い採れるだろうと、欲ばった考えで計画をした。
        まだ行ったことがないという
石川(新人)と山菜取りの名人佐藤(恒)を誘っての山行となった。肝
      心の五十嵐さんは、都合でキャンセルとなり、いよいよ目的は怪しくなってき
た。午前7時、開山12
      00年を迎えたばかりの大日坊に集合した。全員採る気満々。やっぱり当初の崇高な目的はどこか
      に行ってしまっていた。
        大網牧場から林道を上がると、雨告山登山道の標識がある。実は、今回のため、出張の折に旧
      櫛引町役場に寄って、この登山道の情報を確認していたのだ。万事怠りは無い(はずだった)。8時
      過ぎ、登山開始。

登山口 ブナ原生林帯で迷う 尾根に出る


        最初は広い登山道で、これは楽勝だなと思いながら進むと、登って30分もしないうちから残雪
      が出てきて、登山道が分からない、地図を頼りに、南側は崖だからその縁を沿うように登ることとす
      る。道なき道を進み、更には途中から急な斜面となり、息を切らしながら薮中を何とか登る。稜線
      らしき所を進むと、
登山道の赤いペンキングを見つけた。やっと登山道だと思ったが、そこは広大
      な平地で、ブナの原生林地帯である。残雪がたっぷりあり、新緑の美しさを楽しむ余裕もなく、3人
      で手分けしながら次の道しるべを探し回る。

        見つけては次を探し、戻ってはまた進むという、困難かつ頭のいるオリエンテーリングのような感
      覚で原生林帯を少しずつ進んでいく。何せここは広い平地、似たような景色が何度も出てきて、先
      ほどの記憶も定かでなくなってくる。南側の崖を望んでは位置を確認しまた進む。
       
ようやく日当たりの良い竹林に到着した。ところが目印を伝っていくと、ニッチもサッチも行かない
      竹薮の真ん中に入り込んでしまっ
た、前に進むのも、後に戻るのも容易ではない。もう竹の子採り
      どころではない。元に戻れるのかが心配になってきた
。佐藤(恒)がようやく抜け口を探し、竹薮を
      突破した。

尾根に出る 山頂手前で終了


        またブナ林と残雪である。慎重にペンキングを探しながら、行きつ戻りつ進んでいく、稜線の雪
      の消際に登山道を見つけた。慎重にたどっていくと、
ようやく稜線の頂上に出た。すると目の先に
      は月山が雄大な稜線を左右に広げている。しかし、内陸から見るのとはぜんぜん違い
、まるで別
      の山を見ている感じだ。

帰路でも迷う 帰路でも迷う


        そして、我々の先には細い稜線と雨告山が姿を現している。だが時計は、既に12時を回ってい
      る。13時まで登ろうと、登山道を進むことにした。いったん急勾配を下り、今度は急勾配を登る。広
      々とした
雪の稜線に出て、雨告山はもう直ぐのように見えるのだが、ここで完全に登山道を見失っ
      た。残雪の先は鬱蒼たる潅木の薮である。ここで行動を中止と決定し
た。午後13時30分。

雪に埋もれた金剛沢 無事下山


        休憩の後、帰りの道が心配で急いで下ることにした。欲の皮を突っ張り過ぎて、雨告山には登
      れませんでした。皆さん、山は純粋な気持ちで登りましょう。
                                             記   佐藤(辰)


見出し朝日連峰GW・慰問縦走山小屋管理
         〜慰問・名ばかり・・・管理員の世話になる


         日  時:  2007年5月4(金)〜6日(日)
       場  所: 
朝日連峰(1天狗〜狐穴〜竜門
       日  程:
  ****

           5/ 4日(金)・・・7;00西川町開発センター8;00林道途中〜9;30焼峰
                      〜13;00天狗山避難小屋(飲み過ぎ・泊)

           5/ 5日(土)・・・8;00天狗山避難小屋12;00狐穴避難小屋・・・昼食
                      ・・・発13;30〜15;30竜門山避難小屋(泊)
          
5/ 6日(日)・・・8;00竜門山避難小屋10;00ゴロビツ〜11:00日暮沢
                      避難小屋狐〜11;50林道途中〜12;30大井沢温泉・・
                      (入浴)・・・解散

        
参加者;  **〜佐藤(辰)、菊池、安孫子同行3名

       
 5月4(金) 
自然水1杯・・2・・3、狐穴への気力がなくなる

       GW前半の鹿島槍には行きそびれたが、後半の山小屋管理の慰問を兼ねた朝日連峰縦走に
      は、ようやく参加できた。すでに、
会員の多くが竜門・狐穴・天狗等にそれぞれ登っていたので、山
      の上はずいぶんにぎやかそうである
。 
       今日の参加者3名、開発センターで合流し出発、車1台を根子林道に置き、大井沢「原登山口」
      引き返し、林道途中〈残雪あり)から歩き始めた。今日中に天狗を越え、狐穴までの行程と大見
      得きって、天気も良いし、まあ何とかなるだろうと汗をかきかき登って行く。


       
焼峰で木村夫妻・後藤・佐藤(明)パーティーとすれ違う、昨晩の天狗小屋は宿泊客全員で大
      いに盛り上がったとのこと。聞
くところによると、それぞれの地元名物、それも滅多に口に入らな
      いような食材が多数運び上げられ、下界以上(?)の宴になったとか。おすそ分けに「キムチ鍋」
      を残しておいたから食べてね、とやさしい木村女史のお言葉。
       竜ヶ岳をトラバースして先を急ぐ。竜が池上部の尾根で休憩、あまりの暑さに1本??ジュッと
      やる。ここで、狐穴までの歩行予定が、半分気力を失う。無風快晴、天狗小屋に,、お昼丁度には
      到着した。


       
山田山小屋管理人から、貴重な自然水をいただき、一杯が二杯、二杯が三杯となり、キムチ鍋
      を突っついているうち、よいよ狐穴への気力がなくなってきた。ザックには狐穴小屋で待つ仲間の
      食材や自然水が入っているのに……
。午後2時過ぎ、とうとう先に進むことはあきらめ、天狗小屋
      での懇談会に突入となった。気づいたら預かった食料のお肉やお飲物にも手を付け……。

      5月5(土) 遠藤山小屋管理人大いに憤る

       翌朝、山田管山小屋理人に見送られ、一路狐穴を目指す。別れ際
「無線でずいぶん狐穴のパ
      ーティーが怒っていたな。」と一言
。胸にグサッと突き刺さり、不安になるが、まあ過ぎ去ったこと
      はしょうがない。


       
コバラメキ付近で雨も降ったが、順調、お昼頃に狐穴小屋到着。安達管山小屋理人にお世
      になり昼食。その後、狐穴待機のメンバーを含め全員で竜門を目指す。ガスがとれずに視界は
      悪買ったが、3時過ぎ竜門小屋に着いた。


        残り少ないお土産品に、
遠藤山小屋管理人大いに憤るが、すぐに自家消費用の貴重な水を
       分けてくれた。この貸しは、今年の夏、自然水を2ケース荷揚約束する羽目
になり、ずいぶん高
       く付いてしまった。

        5月6(日) 半分以上が雪の下、ゴロビツからは飛んで行

         3日目、天候が心配で朝早く竜門を出る。今日は、行程を縮めて竜門山から日暮沢へ一気の
      下山
。登山道は、半分以上が雪の下、ゴロビツからは飛んで行くようなスピードだ、あっという間
      に日暮沢小屋に到着。


        平坦な林道歩きを入れてもお昼前に車に到着した。この後は定番の大井沢温泉に入浴、解散
      となった。天候が幸いして、今年のGWはいい山行ができました。管理人の皆さんご苦労さまです。
                                         
 記  佐藤(辰)
      **慰問にならず、逆に管理人の世話になったのでは無いか?、
        ・・飲みすぎ。
〜渋谷〜


見出し朝日連峰GW・山小屋管理登山〜
      〜朝日連峰小屋番日記・・・代表して・竜門山避難小屋から


        日  時:  2007年4月27(金)〜5月6日(日)
       
場  所: 
朝日連峰
                 ・・・竜門山避難小屋  ・・・狐穴避難小屋
                 ・・・天狗山避難小屋  ・・・日暮沢避難小屋
       管理者:
 
遠藤(博)・安達・山田
        
記録者:  代表・・・遠藤(博)

         
*** 07GWの朝日連峰写真 ***

ゴロビツ斜面
と頭のセッピ
竜門山山頂直下
の急斜面
南寒江山
への夕日
竜門山避難小屋
から西朝日岳
中岳鞍部から
西朝日岳
西朝日岳から
中岳・大朝日岳
西朝日岳から
以東岳方向
大朝日小屋に
吹き込んだ雪
南寒江山 寒江山から
三方境・以東岳
狐穴小屋
とセッピ


        4月27日(金) 曇りのちアラレ(強風) 
                 来訪者;一般0名、山岳会員0名


         移動・・・7;00根子発〜8;40着・9;10日暮沢小屋発〜11;30清太岩山(着)
              〜12:40竜門山直下〜14;30竜門山避難小屋小屋着


          今年は、雪が少なかったので、林道の奥まで車が入れると思ったが、結局1時間30分以上
        歩いた。
          日暮沢避難小屋で30分ほどゆっくり休み、9時10分に登り始めた。
30分ほど登ったところ
        からは、締まった雪となったため逆に楽であった
。しかし、途中から風が強く、あられも降る荒
        れた天気となり、気温も下がってきた。ほとんどラッセルらしいものも無く、
順調に清太岩山ま
        で 登ったが、ユーフン山を越えたあたりから風が一段と強くなり、耐風姿勢を取
りながらの登
        りとなってきた。
          しかも、
竜門山直下では雪がテカテカとなり、登山靴を蹴り込んでも1cmほどしか入らなく
        なってきた。30mほど登って、これはやばいと感じ、そこから一旦引き返した。アイゼンピッケ
        ルを持ってこなかったことを悔やんだが、もう遅かった。
          小屋までのトラバースの斜面を見ると、所々ヤブが出ているのが見えたので、それを拾いな
        がら
トラバースを始めた。ストックにぶら下がるようにして一歩一歩蟹の横ばいのように進むみ
        滑落すればどこまで滑っていくか分からない状況に緊張、久し振りに本気になってしまった。

          ヤブがなくなってからは、ナタでステップを切りさらに進んで行き、やっとの思いで小屋にた
        どり着くことが出来た。落ち着いてから時計を見ると、このトラバースに2時間近くかかってい
        たの驚いた。


        4月28日(土) 曇り(強風) 来訪者;一般客3名、山岳会員0名

        移動・・・なし

         一階の入り口が、隙間から入った雪で凍りつき開かなかったので、一日かけて小屋の整備
        をすることにした。入り口の隙間から入り凍り付いた雪は、ツルハシを使って割り外にかき出し
        何とか出入りの出きる状態にした。
         
東側の窓は、吹き溜まりのため半分ほど埋まっいたので雪をどかした。その雪は非常にき
        れいだったので、その後、小屋生活期間中、水として使用させても
らった。例年だと、雪渓上
        に銀マットを敷きのんびりと昼寝をするのだが、今年は風が強く5分と外にいられない。ちょっ
        と残念だ。


       4月29日(日) 晴れ (強風)  来訪者;一般6名、山岳会員0名

         
移動・・・9;00竜門山避難小屋〜狐穴避難小屋10;30着・11;30発
             〜13;00竜門山避難小屋着


          昨日泊まった3人を送り出してから狐穴に向かって出発した。南寒江の登りから寒江山頂
        までは、登山道が出ていて夏と変わらないが、風が強くてまともに歩けず非常に疲れる。
          三方境から降り雪渓の上を歩いて狐穴避難小屋に着くと、
小屋前のセッピは、新潟側の
        小高いピークから真っ直ぐにつながっていて見事であった。20mは越えて
いて、いままでで
        最も高いと思われた。小屋の中に入り、一休みしてから掃除をして竜門山避難小屋への帰
        路についた。南寒江からの下りは、山形側の雪渓の上を滑るように下り、快晴の連山眺望
        を満喫しながらを快適に小屋に到着した。


        4月30日(月) 晴れ  来訪者;一般0名、山岳会員0名

          移動・・・8;000竜門山避難小屋〜大朝日岳避難小屋10;00着・11;001発
              〜13;00竜門山避難小屋着


          のんびりと出発したが、天気がよく風も昨日ほどは吹いていなかったので、快適に雪渓の
        上を大朝日岳にむかった。
西朝日のセッピは、相変わらず見事だが、まだ少しも崩れていな
        かった。里では、雪が少なかったが連峰の稜線上は例年とあまり変わらないようだ。

          大朝日岳避難小屋に泊った登山客によると、一階の入り口は、凍り付いて開かず、二階の
        入り口も半開きになっていて、
隙間からやっと入ったと言っていたが、実際に行ってみると、二
        階の風除室は、ドアの高さまで雪がつまり入るのがやっとの状況だった。しかも、居住室の中
        まで3メートルほど雪の吹き溜まりとなり、その
雪が解けて、室内をはだしでは歩けない。
          一階のドアは、氷を壊して開けてあったので入ることが出来たが、小屋中がじめじめとして
        いた。竜門山避難小屋に戻って、この小屋の管理関係者と連絡を取ったところ、5月2日に大
        江山岳会で登ってきて片付けるとのことであった。


        5月1日(火) 曇り  来訪者;一般0名、山岳会員0名

           
移動・・・なし

          曇りではあったが、風も無く穏やかだった。天気予報では雨といっていたが一日中降らな
         かった。小屋でのんびり過す。


        5月2日(水) 雨 (強風)  来訪者; 一般0名、山岳会員0名

         移動・・・なし

          雨のうえに風が強く誰も来ない。一日中本を読んでいた。


        5月3日(木) 霧後晴れ (風) (移来訪者;一般19名、山岳会会員9名

         移動・・・なし

           連休も後半となり、天気も上々。山大の『山を歩く会』のメンバーや東京、奈良など県外
         からも登山者がやってきた。山岳会員も大勢来て3日ぶりに人と話をした。宴会で
盛り上
         がったのは当然だ。一般の人も交え大いに飲んだ。


         5月4日(金) ガスのち晴れ 来訪者;一般16名  山岳会員2名

            
移動・・・なし

           山岳会員は、ほとんどが以東岳に向かい、泊りは、狐穴避難小屋を予定し出発した。朝
         のうちは、ガスで何も見えなかったが、10時ごろからガスが切れ始めすばらしい天気となっ
         てきた。
           
昨日とは打って変わって、残った山岳会員と顔見知りの登山者たちと静かにゆっくりと飲
         むことが出来た。わいわいと飲むのも楽しいが、たまには静かも良い。


         5月5日(土) ガス  来訪者;一般1名、山岳会員7名

          移動・・・なし

          ガスが濃く、視界が20m以下だったため、狐穴避難小屋から来た俊二さん達が、小屋
          の近くまで来ているのに、小屋が見つからないという無線が入った
。山中君が迎えに行く
          と小屋から100メートルほどでの所に来ていたという。視界が利かないと全く分からない
          ものだ。天狗山避難小屋から来た佐藤(辰)グループたちも交え、貸切り状態で遅くまで
          賑わった。


         5月6日(日) 曇り (下山)

             移動・・・10;00小屋発〜13;00日暮沢避難小屋〜14;00駐車場着
                  〜大井沢温泉「湯ったり館」入浴・・・解散


            午後から雨の予報だったので、出来るだけ早く下山をと考え、掃除を済ませ後に物品
          の片付けをし10時ごろ小屋をあとにした。下りは、雪があるため非常にらくだ、スキーで
          来た会員は、快適に滑って行く。来年はスキーで来てもいいかなと思った。
            日暮沢沢避難小屋には、夏と同じぐらいの所要時間で到着した。
林道は、4/27の時
          点では、歩きが長かったが、大分奥まで車が入れるようになり、一箇所を除いて全て解

          ており、1〜2日すれば全線開通出来そうだ。
            大井沢温泉「湯ったり館」で10日ぶりの風呂に入り、体が軽くなった・・・ような気分なり
          解散した。



見出し GW春山登山・・・鹿島槍ヶ岳東尾根・・・北ア
        〜ヘロヘロだったが・群青の彼方へ


         日  時:  2007/4/29〜5/1日・・・現地のみ
       場  所: 
北ア・鹿島槍ヶ岳(2889m
       日  程:
  ****

               省略(本文)
        
参加者;  **(メンバー)〜芳賀、成毛、須藤(名古屋市在住)総勢3名

4月29日(日曜日)
天気:快晴

  登山口の大谷原から、真っ白の
鹿島槍が見えた。明日も天気は安
定する予報、最高の山行になりそ
うな予感を胸に朝7時出発した。
 約30分林道を歩き尾根に取付
く。尾根に上がるまでが急登で、
まだほぐれていない体にはキツか
     った。
尾根を少し歩くと雪がでてきた。ところどころ藪こぎを
     しながら登る。

森林限界を超えると爺ヶ岳
の全容が見えた。後ろにはう
っすら富士山も見える、妙高
山も穂高も槍ヶ岳も見え最高
のロケーションの中
、もくも
くと登り続けた。

途中ヤセ尾根を何度も通過
し、一ノ沢の頭からは明日歩
く尾根が見渡せた。



      超ヤセ尾根でしかも急傾斜、あんなトコロ歩くの〜!?とチ
     ョット恐くなったけれど明日は明日、今日は今日。高度を上げ
     るにつれて増す高度感を楽しみながら目的地である二ノ沢の頭
     に午後2時到着
した。

 明日の天気
も晴れ、夏日
の予報までで
ている。山頂
に立つことを
楽しみにして
就寝。

4月30日
(月曜日)
天気:快晴

 


      午前3時床。風もなく、テントを撤収し5時30分に歩き
     始める。
約1時間で核心部の一つ、第一岩峰に到着。



















      念ためイル出し取りいた。急傾ではあるが特に難しいとこ
     ろもなく無事通過した。
         その後すぐに第二岩峰。その核心部手前で一度ピッチを切
り、2ピッチ目。
すぐに少しハン
グしたチムニー
になる。
 見た目が難し
そうで気が弱く
なってしまった
が、行くしかな
い!と思い,取
り付いた。
 しっかりした
ホールドがあり、
アイゼンの爪を
かませることも
できた。なんと







     かクリアし、少しホッとして次の岩に取り付ことしたところ,
     左足に違和感が・・・。何度足を決めようと
     しても全然だめ、「なんだろう?」と思い目線を落とすと、
     なんとアイゼンが外れかかっていた。見た瞬間「これはヤバ
     イなぁ」と思い、まず自分の確保を取ってアイゼンを治そう
     と足を動かした。しかしその瞬間、なんとアイゼンは遥か岩

     の下へ落っこちていってしまった。
      いつもの私ならここで取り乱してしまうが、トップという
     ことで集中していたのだろう、ヤケに頭の中は冷静で「どっ
     ちにしろ行くしかないもんなぁ」と思い、右足のアイゼンと
     手に持ったバイル1本でどうにか登り、確保地点まで進んだ。
      そんなに距離もなく、核心は越していたためどうにか登っ
     たのだろうが、正直どうやって登ったのか、記憶がない。お
     そらく過去のコトを記憶するよりも、次の動作を考えること
     のみに神経を集中していたのだろう。

私が第二岩峰を登っている時に追いついて
きた群馬県の方が、なんとザイルを出してま
で私のアイゼンを回収してくれました

拾ってくれた後続隊の方に感謝するととも
に,道具の大切さが身にしみた出来事でした。
装備は愛情だなぁと思いながら、自分の手に

     戻ったアイゼンを装着し、再び歩き始めることができました。
      第二岩峰終了地点から山頂までは、ずっと急斜面でヤセ尾
     根が続き、風もでてき
たため、アイゼンがなかったらカナリ
危険な状況になっていたと思います。
後続隊の方、本当にありがとうござ
いました。













      そんなこんなでどうにか北峰に到着。登頂写真を撮り、今
     日の目的地、冷池山荘を目指し主稜線を歩いた。

     南峰を越した時、ナゼか突然気がゆるんでしまった。途中
     とんでもないハプニングがあり,またバリエーションルート
     でのトップという大役を終え,安心したのかわからないが、
     ここから体にチカラが入らなくなり、疲れがドッと
押し寄せ
     てきて,全然足が上がらなくなってしまった。ヘロヘロの状
     態でフラフラ歩き、2人においていかれそうになりながら、
     どうにかテン場に到着したのが午後3時。

     ここから「これだけはしなければならない!」と思ってい
     た自然水の買い出し。アイゼンを拾ってくれた2人にせめて
     もの感謝の気持をと思い、テント張るのは2人に任せ、小屋
     まで往復約30分(普通に歩けばたぶん15分もかからない
     行程)。戻ってきてようやく体を休めることができた。

5月1日
(火曜日)

天気:曇
山の上は雪

 朝5時テ
ン場出発。
西沢をガン
ガン下り、
8時には車
に到着。
 林道歩き



    に1時間かかったから下山は2時間のみ。2日かけて登った
    のに、あっという間に下界に降りてきた。飛んで来たかのよう
    な早さ。遥か遠くなってしまった冷池山荘と鹿島槍方向を観て
    「人間も意外と早く動けるんだなぁ・・・」なんて思った。山
    の上は、濃厚なガスで全容は観られなかったけど。

        その後お風呂に入り,長野名物のおやきを食べて帰宅しまし
    たぁ。
お疲れ様でし。
                    
 文:芳賀ふさ子



見出しツアースキー月山肘折温泉恒例
      稜線はガスと細氷交じりの強風、念仏ヶ原小屋が現れる


         日  時:  2007年4月14(土)〜15日(日)
       場  所: 
月山(1980m
       日  程:
  ****

           4/14日(土)・・・7;00西川町開発センター8;00姥沢駐車場〜9;00
                      リフト上駅〜11;00月山山頂付近〜12;20・・1800m
                      地点〜12;40千本桜〜13;30・・14;00立谷沢川
                      〜15;30念仏ヶ原小屋着(泊)

           4/15日(日)・・・8;30念仏ヶ原小屋9;30小岳〜赤沢川〜ネコマタ沢〜
                      14;00大森山~16:00地熱発電所〜16;30肘折温泉着
                      (入浴・)〜20;00西川町開発センター・・・解散


        
参加者;  **〜CL柴田、SL遠藤(博)、佐藤(俊)、片倉、蒲生、荒谷、
                   上野
、亀岡、草薙、石川、丹野、ゲスト5名(朋友会
総勢16名

       
4月14(土) 
12;40千本桜地点に、立谷沢川で岩魚

        2台の車に分乗し開発センター出発、志津のゲート開き1番で姥が岳駐車場に向う、車の回送
      を事務局長のにお願いしリフトへ。
今回の月山〜肘折ツアーのメンバーは、仙台の朋友会から5
      名が加わり、総勢16名の大世帯となっつた

        リフトから降りると、
視界0、ガスと細氷交じりの強風のため目標物もなく、しばらく、メンバー沈
      黙が続く
。しかし、何故か皆ニコニコ顔。9;00準備が整った頃、柴田CLが先頭切り発進、その後
      に1人2人・・3人と続き、最後尾を遠藤SLが付く。


        ガスの中で一旦休憩した、多分@牛首の辺りと推測、再び出発,、斜度がきつくなる、多分、月
      山山頂の西斜面かと想定、
何も考えず前の人に付いて行く・・吹き上げの硬い雪粒の含んだ風が
      合羽にすざましい音をたて体に突き当たる
、何処を歩いているのか全く分かりませんでした。


        高度を上げる毎に強風が増す、動けない状態が断続的に来る。
「スキーを外せ!」「一列縦隊
      となり逸れるな」の号令!
、全員”つぼ足”態勢になる、この山を熟知したリーダーの指示に従う。多
      分鍛冶小屋付近からと推測するが、山頂を右に巻く。下り始めていると、大分風の弱いない所に
      辿りつく、ここで大休止 すかさず人数確認。ガスで何も見えないが月山の東側大雪城(1800m)
      付近と云う。
        シールを装着したままの滑走と”つぼ足”とで、
互いに離れないように、CL・SLがガスの中を
      慎重に導く、しばらく進むと、遠くの山並みが見えてきた、12;40に千本桜地点にぴったりと着
く、
      流石と安堵る。一息付いて各自シールを外す、立谷沢川の橋付近を目票に一気に滑り下る。


       
立谷沢川地点は、嘘のように無風、大休止をとる。柴田CLは、無事ここまで来たことほっと
      し、片倉と二人で沢釣始める・・・余裕・
・・片倉の竿に本物の岩魚がかかる、本人は大張り切り、
      20cmほどの中物だ。


       14;00に立谷沢川を出発、最後の登りできつかったが、念仏ヶ原の雪原の歩行は、雄大で実
      に気持ちが良かった。今年は、積
雪が少ないせいで、念仏ヶ原小屋も屋根と二階部分覗かせて
      待っててくれた。
・・・15;30小屋到着。


        雨に濡れた荷物を整理して、さっそく大宴会の準備、
「亀ちゃん鍋」で一騒動、肝心の”肉”が
      見当たらない
、同行の朋友会の荷に紛れ込んでいたのだ、殺気が消える。笑顔がもどり、西川
      班と朋有班の交流が始まる。


        まずは柴田CLの音頭で乾杯!
・・冷えた体に沁みる。片倉ゲットの岩魚の骨軟水、朋有会か
      らのホッケ肴に、あの悪天候の辛さの後だけに、格別の味わいであ
る。呑みながら「あの山頂
      での天候、CLの判断が一歩間違えたら大変なことに」ー・・・「そうなんですよ」??・・・話しIが
      続く・・・今夜の星空・・・たぶん明日は晴れるだろう・・・20;00就寝。

      4月15(日) ネコマタ沢へ人間雪崩大森山の山頂で祝宴

       
少し風があるが、青空も除かせる朝となる。昨夜の牛鍋に”うどん”を入れての朝食、変わりあ
      りの大盛況。小屋の清掃、2日目の行動準備を整え、8;30念仏ヶ原小屋を出発。


       晴れ上がり、風も殆どなくなってきた。少し早めのペース、ハアハアしながらブナ帯を抜け、1
      時間ほどで見晴らしの良い小岳山頂へ。ここで、
昨日から張りっぱなしのシールを剥ぐ、早くも
      気合の軟水も登場!!!。小休止の後、ようやく滑走だ。


        アッと云うに赤沢川に降り休憩。大分遅れてスキーツアー初心者の亀岡が到着(このコース
      への挑戦に敬服)。ここからまた一登り、またも大休憩。
ビワレある急斜面をネコマタ沢へ一気、
      丹野の特攻にみんな続く、中には人間雪崩やお尻滑降も披露
、全員無事。


        長いトラバーの後、本日最後の急登、ブナ帯をスキーを脱ぎ喘ぎながら登り詰める、大森山
      の山頂に到着。先
行していた蒲生・丹野の両名、山頂広場に雪のテーブルを作り、皆を待って
      いてくれた。年に一回営業のレストランとなり
、14;00全員が揃ったところで乾杯、飲物や食べ
      物の殆どを消費、祝宴となる。


        ブナ帯林を下り林道に辿りつく、林道を滑り16;00肘折の地熱発電所到着、記念写真撮影。
      ここから徒歩30分、肘折温泉街へ16;30分頃に全員無事下山。


        既に、
迎えの佐藤事務局長がマイクロバスを回し待っていてくれた。共同浴場で汗を流し、帰
      路、名物板蕎麦で空腹を満たし、20;00に西川町開発センターへ到着。辛く・最高に楽しい2日
      間でした。・・・事務局とメンバーの皆に感謝。
                                          
 記  佐藤(俊)・草薙


見出し 〜ツアースキー鳥海山千蛇谷コース〜
       〜2236m→380m、高度差約1800mの大滑降


         日  時:  2007年4月7(土)〜8日(日)
       場  所: 
鳥海山(2236m
       日  程:
  ****

            4/7日(土)・・・9:45鳥越川第二発電所除雪終了地点〜14;10
                      到着1300m地点(幕営)

            4/8日(日)・・・8;40・・1300m地点(幕営)発11;50新山山頂
                      到着・・・12;40下山開始
〜16;00鳥越川第二発電
                      所除雪終了地〜
湯の台温泉17;00解散


        
参加者;  **全日程  〜柴田、蒲生、上野、山下、菊池   5名
                **日帰り  〜山中、丹野                〜2名

       
4月7(土) 
新山と外輪山群の全容が・1300m地点幕営

          9;45に鳥越川第二発電所除雪終了地点(秋田県・象潟町)を出発。ここには、昨年1.5m程
        の雪の壁があったが、今年見られない。


         まず、「中島台リクリエーションの森」の
素晴らしい原生林帯を登る(ここは、是非、新緑の頃ゆっ
       くりと訪れてみたいものである)。森林限界が近づくにつれ、目標である新山の雄姿を現してきた。

       快晴無風、高度を上げるにつれ、新山と外輪山群の全容が目の前に迫り、絶景中の絶景・・・・・
       ・・・感嘆。


         14;10頃に森林限界ろ超えた1300m付近に到着、幕営することになった。早速、快晴の新山を
       眼前にしつ
つ乾杯、しばし、絶景を肴に懇談。宇野会員が調達してくれた豪華な鍋料理で満腹(半
       分は、翌朝に回す)、自重気味に自然水も2Lホームサイス・゙赤軟水も半分以上残し19;30就寝。

       4月8(日) 雪の積み木・大岩石の山頂
上部は最高の雪質

         夜半より風が強くなったが、降雪は無し。昨夜の風でアイスナーン化している事を予想し、出発を
       8時以降と定め、約束している日帰り隊の動向を無線で確認。丹野氏は、早くも8時前に幕営地点
       に到着。続いて
山中会員が到着、彼は、遅れて出発したにも関わらず、ここ迄ノンストップ2時間半
       強で到着したと言う・・・脅威


         アタック装備だけで、8;40幕営地を出発。ガスは晴れないが、外輪山が風防の役をしてくれ、風
       はさほどではない。
七五三を乗り越え、夏道沿いに進み、新山へ直登ルートを取る。トラバース斜面
       は、アイスバーンとなり、スキーアイゼン装着でも冷や冷やもの、しかし、テレマークのメンバーは、
       アイゼン無しで登って行くから驚く。


         お昼丁度の11;50に新山山頂到着。
積み木のよう大岩の山頂は、雪で覆われていた。山頂直
       下に岩の空洞を見つけて、しばしの休
憩。ご神体に、御神酒を捧げ、残りのオメキを少しずつイタダ
       ク(下山し運転をする頃までには完全に体内分解できる量のみ)。


         昼食後、12;40に千蛇谷最上部を目がけ滑走開始。
最上部から最初の30〜35°の斜面は、雪
       が締まり最高の雪質、中廻りターンが小気味良い。ガ
スが晴れず、景色は今ひとつだが、雪質は十
       分に楽しめて、千蛇谷は、まるで一般のスキー場のような錯覚、但しリフトは一切なし。途中初級テ
       レマーカーの山下会員の講習を交え、幕営地帰着。


         幕営地の撤収後、
登ってきた同じコースを降る。山頂2236m→380m、高度差約1800mの大
       滑走、日本でも有数のコースで有ることは間違いない。全員笑顔の大満足で無事下山。

         麓の湯の台温泉で汗を流し17;00に解散。・・・・・鳥海山の鳥越川コースを、月山の肘折コース
       と合わせ、当山岳会の幕営定番ツアーコースにとの声しきりであった。。
                                              
   記    菊 池


見出しツアスキー葉山登山幸生・柳沢から
      〜何とここでもキャタピラーの跡大僧森から沢底まで一機


        日  時:  2007年4月1(日)
       
場  所:  
葉山(1462m)
       日  程:
   ****
 日帰り
               7;00チェリーランド・・車〜7;40柳沢の奥
10;00大滑山〜
               11;00・・1215地点〜12;10山頂〜14;00・・930地点〜
               14;30・・630地点〜15;00柳沢〜15;20
駐車地点着
・解散
       
参加者:  柴田・蒲生・山中・荒谷・丹野・大滝  総勢〜6名

          昨夜からの雨が上がって天候は回復傾向、チェリーランドには、5名集合、幸生の奥の柳沢
        に向かう。途中、無線連絡、丹野さんも遅れて参加。
除雪は、柳沢の奥まで進んでいて、ここか
        らスキー装着し出発。
          アバランチビーコンの点検OK、道路を30分程進み橋を二つ渡った所にほこらが有り、ここ
        から右の尾根に取り付く、
細くなった残雪を拾いながら進むが、何ヶ所かは途切れる。600のピ
        ークに上がるまではちょっと難儀をした
が、そこからは雪庇の上を順調に進む。
          天候が回復して気温が上がり出した、隊の前後がだいぶ開いたので大滑山山頂の手前で一
        服、
若干一名「大滑山で戻ります」と申告有り、この先は快適なはずなのだが!、ここからは5
        名になる。山頂を越し少し降って1018の急峻な三角山、ここは左に水平に巻く、そして、遂に主
        稜線の尾根へ。


          今回のコースは、
メンバー誰もが初めてで未踏の地、心が踊る!!、 登り慣れた葉山にこん
        なコースが有ったとは??
。1005の平地からは、快適なブナ林、しかーし、スノーモービルの痕
        が向かいの沢やワラビ園にも無数、 なんでこんな所に!!
と怒りを覚えた。
          更に快適に登り、1215の台地は、広くて正面には山頂が迫り、まるで馬場平から赤見堂を彷
        彿させる、勿体無いのでここで一本立(??)てる。 何とここでもキャタピラーの跡、山頂まで続
        いていた。
          下界は、
黄砂で霞んでいるが、上空は青空、平らな雪原を進み、 最後の力を振り絞って急坂
        ろクリア、斜度が緩むと見慣れた山頂である、風下に入って昼食。下りのコースを検討、「畑」に
        真っ直ぐ下るのでは面白くない、大僧森から下れないか?、行って見てから検討しようとなり、シ
        ー
ルのまま大僧森へ。沢を覗き込む、何とか成りそう!と結論。


         シールを剥がして滑走開始、
南向きの斜面で雪は重いが快適そのもの、スラッシュを起こしな
        がらの滑走、沢底まで一
機、安全な広い所まで下って一服。沢づたいに降って、橋からワラビ園
        に這い上がる。その後は、道路をキャタピラーの跡に助けられながら降る、幸生〜畑間の道路に
        一旦でてから、 柳沢に下る道路を滑る。スキーは早い、快適に滑りあっと言う間に柳沢。
          スキーを担いで,、下の国道へ辿り着く、ここにスキーとリュックをデポし、車を回収し、戻って各
        荷を整理の後に自解散。
                                               
    記  柴 田


見出しツアースキー品倉北尾根湯殿山スキー場へ
      〜姥沢車道未開通・徒歩1619ピークからは快適な滑降


        日  時:  2007年3月31(土)
       
場  所:  
品倉北尾根(姥沢〜柴灯森〜湯殿山スキー場)
       日  程:
   ****
 日帰り
               7;00湯殿山スキー場(車デポ)〜7;40志津(徒歩)〜
9;30姥沢
               (スキー)〜10;40リフト上駅〜12;00柴灯森〜13;00ピーク
               1479〜13;30湯殿山スキー場着
大井沢温泉館入浴・・解散
       
参加者:  柴田・蒲生・上野  総勢〜3名

          今日は、土曜日なので、メンバーが少ないかなと思いながら湯殿山スキー場に向かう。集まっ
        たのは柴田と蒲生さんの2人、まあいいか!!と車1台をデポし、,志津に向かう、
途中、上野さん
        から無線ガ入り、志津で3名
そろった所で出発。
         
志津からの車路は、除雪されていて全く雪が無 い、しかし、まだ開通してなく、 バリケードだけ
        が置かれていた。やむなく、スキーを担いで道路をドンドン登る・・と言うか歩く!。大回 りが有っ
        たら ショートカットしようと話されたのだが、道路を歩いた方が早い。


          天候は,、快晴、大汗をかきながら慎と静まり返った姥沢到着。今年は、やはり雪が少なようで、
        既に、駐車場は綺麗に除雪が終っていた。 ようやくスキーを履いての出発、間もなく姥沢小屋を
        通過、小屋前は除雪の最中。


          リフトの下駅も除雪の最中で、パワーショベル が2台フル稼働、
キャタピラーの跡をたどって上
        駅へ、こちらも除雪の最中で ブルが黒煙を上げている。振り返ると朝日連峰がとても綺麗、正面
        には月山山頂。


          眼前に迫る姥ヶ岳を見上げると、人影がこちらに滑って来た、話をしてみると、仙台から来たと
        のこと。姥が岳を巻いてそのまま柴灯森へ、少しクラスト気味だが無事に到着。正面には、鳥海
        山の遠望が素晴らしい。 


         
ちょうど昼なのだが、風が強くて立って居られない、早めに降ることのし、シールを剥がして滑
        走開始、しかし、尾根は地吹雪状態で雪面が分から
ない。慎重に下って1619ピークからは快適
        な滑降、1479ピーク手前の鞍部で昼食。


          空も曇り始めて風も出て来たが、ツェルトでゆっくりと休む。
1479ピークからの滑りは最高とな
        る、高度を下げ濁沢をスノーブリッジで渡ると、雪が重くなってき
、推進滑降で湯殿山スキー場
        へ、一番下のリフトだけ営業していた。 車を集め大井沢温泉館へ、入浴し解散。
                                                 
記   柴 田


見出し 〜恒例大井沢湯豆腐を食べる会
      〜当日・腹減らしに湯殿山・・翌日・仙人ガ岳へ


         日  時:  2007年3月24(土)〜25日(日)
       場  所: 
大井沢(セミナーハウス)・湯殿山(1504m)・仙人ガ岳
       日  程:
  ****

            3/24日(土)・・8;00西川町開発センター9;00志津〜12;00湯
                      殿山山頂〜14;30志津〜大井沢セミナーハウス
                 
・・・・・18;00大井沢湯豆腐を食べる会
            3/25日(日)・・8;40大井沢セミナーハウス〜9;30湯殿山ホテル〜
                      12;00仙人ガ岳〜仙人沢参篭所
〜13;00湯殿山
                      ホテル〜大井沢温泉(入浴)・・・解散


        
参加者;  **湯殿山  〜佐藤(辰)、遠藤(博)、亀岡、石川、遠田   5名
                **湯豆腐  〜省略(ゲスト・仙台の朋友会)       〜総勢27名
                **仙人ガ岳〜佐藤(辰)、柴田、山中、荒谷、上野、丹野,
                        草薙、押切  
                   〜
8名

       
3月24(土) 
湯殿山へ・・気温が高い、石川君はTシャツ

         土曜日は、快晴とはいかなかったが登山日よりとなり、夜の豆腐を美味しく食べるため、腹減らし
       に湯殿山へ登ることとなった。
        
志津から快調に登るが、すぐ汗が吹き出るほど気温が高い、石川君はTシャツだ,。途中、東根工
       業山岳部と話を交わし、頂上へ。


         昼食一服をし、さあ、シールをはがし、南斜面の大滑走だ!。
上部は、程よく硬くて滑りやすい、広
       い斜面で気持ちイイ!、しかし、3分の1くらい降ると、雪が重く軟らかくぬ
かり、とても滑れたもので
       はなかった。ブナ林を歩き、石跳川沿いに志津まで下りた。


ビ割れに嵌る


         メィーンの湯豆腐準備のため、 まずは大井沢温泉へ。早めに汗を流し、セミナーハウスでちょっと
       一杯やるかと思ったら、
何と中村屋(酒店)が休みで、自然水が買えない。困っていると、温泉館の支
       配人が「地自然水」を注文してくれることとなった。志田(勝)さんに運んでもらうことで安心。

     3月24(土) 夕方から50丁の大井沢豆腐・「生自然水」で乾杯

         今回の豆腐を食う会は、仙台の朋友会5人も加わり、
総勢27名の大所帯だ。囲炉裏から溢れるほ
       どで、めずらしく「生自然水」で乾杯、豆腐も50丁準備。湯豆腐や冷やっこの大井沢の特製豆腐を満


       喫、胚を重ねながら情報交換や自慢話しなどエン・・エン。一体何時に終わったことやら。

       3月25(日) 雨の中〜仙人ガ岳へ・・ぬかりキックターンで

         翌日は、
山形名物『 ひっぱりうどん』 の朝食。朝からの雨降りで、この日の行動にグズグズして
       たが、午後から晴れると言う予報を信用し、コースを短く変更、仙人ガ岳へ向かうことにした。


         湯殿山ホテルを
出発するときも雨で、雪がざくざくしてぬかる。進むほどに、昨日の自然水類が汗
       になってどんどん出てくる、・・つらい
。新人の押切君は、ただ1人輪カンで深雪に難儀のようだ。ガス
       で何も見えず進んでいたが、ようやく仙人ガ岳の斜面が出てきた。上部はかなりの急斜面のため、ス
       キーを脱いで登る、お昼頃に山頂着。


         山頂で昼食をとったあと、
いよいよ参篭所に向け滑走だ。だが、急斜面に突っ込むが、ぬかるし滑ら
       ず、ターンも出来ない。キックターンで降りる羽目になる
。昨日の亀岡さんを見習っているようだ。参篭
       所からは、ブルで荒除雪した後を、ホテルまで一気に滑り落ちる、ようやくスキーが滑った。


        
押切君もほぼ同じ時刻に到着、大したものだ。輪カンでもあれだけぬかるんだから、普通は途中か
       ら戻るんだけど!!!。汗と雨で濡れたので大井沢温泉に戻り、入浴、解散となった。
                                      記〜佐藤(辰)   写真〜上野、佐藤(辰)


見出し春山登山袖朝日岳登山朝日連峰
      〜長大な尾根・シールは下りも付けっぱな


         日  時:  2007年3月17(土)〜18日(日)
       場  所: 
袖朝日岳(1665m)
       日  程:
  ****

            3/17日(土)・・6;20西川町中山町〜9;00徳網(小国町)〜11;00
                      針生平〜尾根取り付き〜814m地点15;00着(幕営)

            3/18日(日)・・幕営地〜角楢小屋〜13;30針生平〜15;00徳網(小
                      国町)〜西川町19;00着・・・解散


        
参加者;  遠藤(博)、佐藤(辰)  2名

       
3月17(土)日  上部・藪や細木との格闘

         金曜日の夜に私用が入り、急遽、土曜の朝の出発となる。ここ数日の冬型で雪も相当降ったよう
       で、スキー登山には絶好と思われた。
         しかし、
徳網からの出発で、早くも重い雪に汗をかく、1時間半でようやく針生平に着いた。手入
       れのされていない人工林で薄暗い。ここから主稜に取り付く予定だったが、渡渉点が無く、また主


       稜に上る良い尾根が探せない。やむなく、2003年に使った、
針生平の中央稜を使うことにした。下
       部は順調に登れたが、上部に行くにつれ雪が少なく、藪や細木との格闘になる。

         徐々に高度を上げ、ピークの814m付近に着いた。時間も既に15時、風の具合を見ながら、幕
       営準備となる。

       3月17(土)日  降り・顔面から転倒、眼鏡が曲がる

         翌日、朝のうちは快晴であったが、次第に風も強くなってきた。
袖朝日の稜線に進んでも尾根に
       着くのは昼ごろと判断、ゆえにここで下山を決定、一気に雪壁の急斜面を下
りることにする。
         とても滑れるような斜面ではないので、スキーをはずして行く。しかし雪はグズグズで、
シュルンド
       が新雪に隠れており、突然踏み抜く。ようやく這い上がって斜面を降るが、今度は雪に足をとられて
       顔面から転倒、眼鏡が曲がる。さんざんな目に遭いなが
ら、ようやく下のブナ帯に着いた。


         角楢小屋が目の先ということもあり、寄り道することにした。小屋は完全に雪の下であった。この
       後はつり橋を3回渡り、長い雪道をひたすらスキーで歩き、徳網に戻ったのは午後3時であった。
         「白い森リフレで風呂」に入って休憩。
この期の袖朝日岳コースは、距離から考えて山中で最低
       2泊が必要であり
、また次回に宿題を残してしまった。(佐藤)
                                               
 記  佐藤(辰)


見出し 〜冬山登攀谷川岳・東尾根(有志)
        〜マチガ沢のトレース追う・タイムアウト


         日  時:  2007年3月9(金)〜11(日)
       場  所:  
谷川岳(東尾根・シンセンのコル)

       日  程:
  ****

            3/ 9日(金)・・20;10山形(遠藤宅)〜翌日1;05谷川ロープウエイ駐車場
                      到着・・2;00仮眠(幕営)
            3/10日(土)・・5;00起床〜6:30幕営地発〜7;30一の倉出会避難小屋
                      ・・8;00発〜11;00シンセンのコル・・11;20発〜12;30
                      第2岩峰下・・12;45(下降開始)〜14;45本谷〜15;00
                      避難小屋着(幕営)・・21;00就寝

            3/11日(日)・・9;00避難小屋発〜9;50谷川ロープウエイ駐車場〜11;00
                      「湯テルメ・谷川」・・12;20発〜17;30山形(遠藤宅)着

        
参加者;  遠藤(博)、松澤、芳賀、山下       総勢〜4名
        
記録者;  文〜松澤・・・写真〜遠藤(博)

      
◆3月9日  翌1時過ぎ・谷川のロープウェイ近くの駐車場

        夕方、遠藤〈博)さん宅に集合、カレーをご馳走になり、20時頃に出発。途中、運転を交代しなが
      ら谷川に向けてひたすら走る。
道中、ほとんど雪も無い、水上に入ってからも無く春を感じる。コンビ
      ニで、翌朝の朝食と今夜の自然水等を買い、1時過ぎに、谷川のロープウェイ近くの駐車場に到着。
      早速テントを張り、小宴会開始。2時には、各々仮眠についた
        気象情報では、前線を伴う2つの低気圧が接近中、まだ、外は綺麗な星空。
勝負は、明日の
      午前中であろう、“軽量化が成功のカギ”、
寝具をシュラフカバーだけにしたりと、各自軽量化をは
      かる。“何のための軽量化か・・・”、装備表には「アルーーー」とシッカリ書かれてあった。自然水
      等の軽量化には、大成功。

      
◆3月10日  11時、シンセンのコルに到着

        5時起床、コンビニの冷えた弁当を腹に押し込む。外は晴れ、冷えている。テントをたたみ、い
      ざ出発、気分も盛り上がってきた。
        登山指導センターへ入山届けを出し、出合へ向かう。やはり、暖冬、本当に雪が少ない。途中、
      1パーティーに抜かれたが、1時間程度で避難小屋に到着。
谷川の壁が美しい、身支度を整え写
      真をパチリ、いざ出発。“谷川・・・”やはり特別な響きである、気軽に入れない、そんな感覚で緊張
      感と期待感が渦を巻く。

        先行パーティーはすでに小さくなっている、大きなデブリ無く、とにかく雪が少ない。今回は、遠
      藤(博)さんは写真係。松澤がリーダーに任命される。よし、ガンバルゾ!出発!!。一の倉沢に向
      けてどんどん進む。一の倉沢から上部を見上げると、先行パーティーは豆粒大。


        シンセンのコルはその先である。まだ見えない、
デブリで歩き難いトレースを追う。ところところ
      で休憩をとり、息を整え、アイゼン・ピッケルを食い込ませながら、上を目指
す。暑くて汗ガ出るが、
      さすがに風が冷たい。背後の山並みが目の高さになってきた。途中、氷化した沢でアイスクライミ
      ングをしているグループが見える、楽しそうである。
        なかなかシンセンのコルは近づいてこない、2〜3パーティーがコルに見える。渋滞・・・?、大部
      標高が上がってきた頃、稜線上の雲が灰色に変わってきた。天候の崩れが早まってきているので
      は?、クライム・ダウンしている先行パーティーが見える。


        
11時、シンセンのコルに到着、ひとまず休憩。雲行きを見ながら腹ごしらえ。西黒尾根上に登
      山者2人組みのパーティーが上がってきた。水戸葵山岳会の武藤さんと重留さん、武藤さ
ん、20
      年前に遠藤(博)さんと酒を呑み交わしたことがあり、谷川にも詳しい方であった。彼等のパーティ
      ーも、天候が気がかりのようだ。
         我々は、行ける所まで行こうと判断し、11時20分に登攀開始。
松澤がマチガ沢のトレースを
      追う。ここで、ザイルを出す、チョコチョコと草付伝いに上がり、上で確保。芳賀さん・山下さんと続
      く、遠藤さんは、ビレーを待たずに「時間短縮」といって、ニコニコ上がってきた。
しかし、ここでタイ
      ム・アウト。
        上部に、東尾根最後の雪庇が見える・・・。先行した水戸葵山岳会のお二人も、降りてきた。ブ
      ッシュで支点をとり、葵の二人も交えて一緒に懸垂することとする。シンセンのコルまで、2回の懸
      垂、コルで6人揃った。ん??、風も弱くなってきたぞ・・・???
、しかし、時間も無いので、明朝に
      条件次第でまた登ることとし、12時45分、ここから下ることとする。ここで写真をパチリ

        四つん這いなってクライム・ダウン開始。葵の二人はサッササッサと下っていった。遠藤(博)さ
      ん・芳賀さんの後を松澤・山下さんが追う。クライン・ダウン・・ダウン・・ダウン・・・ダウン・・・長かっ
      た・・・。いくら降りても、シンセンのコルは小さくならないのである。登りの時はあんなに小さく見え
      たのに・・・。
        遠藤(博)さん・芳賀さんに大分遅れ、
一の倉沢末端へ降りる。2時間経過。のぼりと同じ時間
      が経っていた。衝立・奥壁・コップ状スラブ
・・・再びご対面である。やはりカッコいい。15時ころ避
      難小屋に到着。


        こうなれば、宴会しかない、
テーブルをセットする。目の前には、一度はコルまで持ち上げた自
      然水等が並ぶ、で乾杯、冷たい液体が咽を過ぎ胃に広が
る。程なく、遠藤(博)さんの“うっめぇ〜
      !!!”。そして、みんなの笑顔。楽しい宴会のはじまりの合図であった。
        葵山岳会の二人も一緒だ。すでに山下さんはウトウト・・・。ツェルトに押し込む。
武藤さんと遠
      藤(博)さんは、同世代。真剣にクライミングに取り組んで来たことを感じる。話題は、アルパインと
      フリーの分化や山岳会としてのあり方と、笑いの中にもこれ
からの楽しみ方を探る。
        途中、ヘッデンで下山のパーティーに気づき、お誘いしたが、都合で下山とのこと。いつかどこ
      かで、また・・・。明日の行動予定もあるため、宴会はお開きに。ツェルトに入り、各自シュラフやシ
      ュラフカバーに入る。

      
◆ 3月11日 クロレララーメン・山下さんが持参

        朝方、いくらか風の音を感じた、降雪もあったようだ。
稜線上は、吹雪いている様子、本日の行
      動は下山と決定
。早速、ラーメンの準備にとりかかる、しょうゆに塩、味噌・・・“クロレラ?”。クロレ
      ララーメンは山下さんが持参、みんなの評判はすこぶる悪い
。しかし、なぜか“クロレラ”から高所
      登山へと話が膨らんで、ヒマラヤへ!!!。
        腹も満たし、身支度を整える。葵の二人と、またいつか・どこかで・・・と約束を交わす。外は少し
      吹雪いてきている。来期は、“どんな状況でも登る決意で!!”と約束し、9時下山開始。50分後、
      登山指導センター着。
        車に
荷物を積み込み、『湯テルメ・谷川』で体を癒す。高速へ向かう。車中でも今回の山行やよ
      もやま話しをしながら、、17時30分。遠藤(博)さん宅に到着。楽しい山行でした。


見出しツアースキー御所山登山宮城・内水面口
      〜気温高く重い雪蔵王連峰や葉山・栗駒山などの大展望


        日  時:  2007年3月4(日)
       
場  所:  
御所山(舟形山〜1500.2.m)
       日  程:
   ****
 日帰り
               7;30内水面水産試験場・・発7;40
11;10山頂着(昼食)
               ・・12;00下山開始〜蛇ヶ岳経由〜14;00内水面水産試験
               場
天然温泉「明日の湯」入浴後・・解散
       
参加者:  柴田・蒲生・山中、上野・丹野・荒谷  総勢〜6名

          雪不足を心配して、前日に状況を確認したところ、御所山への挑戦可能と判断、計画の実施と
        なった。集合予定時間10分前に駐車場に到着したが、すでに4人のメンバーが準備しており、蒲
        生さん待っての7;40出発となる。


         
積雪は、1m以上少ない、朝から気温も上がり重い雪、柴田さんにペースが速すぎると言われ
        ながら しばらく、御所山の魅力であるブナ林の中を行く。更に進むと、途中、佐藤仁三さんのグ
        ループに合う。三光の宮で大休止、ここは展望よく、山頂小屋はっきり見えてきた、 曇り気味空
        だが視界は良かった。昨年10月に完成し
11月4日にオープン した新しい升沢小屋(赤い小屋)も
        眼前にみえる、近くに見ると、古い小屋は屋根まで雪があったが、新しい小屋は2〜3m高くしたの
        で全体が確認できた。


          この先は、
迂回する登山道を辿らず、尾根ぞいを真直ぐ山頂小屋を めざした。今日は、ラッセ
        ルもなく、順調に進み、夏時間と同じ位の時間でで山頂へ着く。山頂小屋に入り、早速、恒例によ
        り自然水で乾杯。


          山頂からは、
蔵王連峰や葉山・栗駒山などの素晴らしい大展望ができ、感動、メンバーの皆が
        満足、しばし、時間の経過を忘れ
た。


          視界も良いので、私のお勧めコース「蛇ヶ岳」経由で下山、ただ、重い雪でワックスを塗りなが
        らの滑りとなり、蛇が岳からブナ林の中は快適な滑り、楽しく、全員無事下山出来た。時間も早
        かったので、車での途中、泉
区根白石にある天然温泉「明日の湯」 (1人入浴料500円)で汗を
        流し解散。
                                               
記  荒谷 義信


見出し冬山ツアー鳥海山登山リベンジ〜
     〜小屋で松沢さんの誕生祝い快晴・ついに外輪山まで


         日  時:  2007年2月24(土)〜25日(日)
       場  所:  
鳥海山(2236m)・外輪(2159m)
       日  程:
  ****

            2/24日(土)・・5;00遠藤(博)家8;00大台野牧場〜10;30宮様コース
                      〜12;30滝の小屋(泊

            2/25日(日)・・4;30起床〜6;30滝の小屋〜10;30外輪〜10;50下山
                      開始〜13;00滝の小屋〜14;00滝の小屋出発〜16;30
                      大台野牧場〜17;00ゆりんこ温泉入浴〜17;45解散


        
参加者;  遠藤(博)、芳賀、亀岡、松沢(鶴岡市)、石川 総勢〜5名
        
記録者;  文〜石川写真〜遠藤(博)、石川

       
2月24(土)日  曇り時々吹雪
       
         先月28日、途中敗退した鳥海山登山(スキーツアー)、リベンジに燃える前回同メンバーは、今
       回こそ外輪までと意気込んで出発した。
         8;00スキーを付け歩き始める、雪の盤は硬くしまり、朝方降った雪がサラット上に積もって歩き
       易くラッセル無しで5人並んで楽しく進む。
出発して間もなくのこと、遠藤(博)さんが亀岡さんの変
       化に気づく、聞けば、彼女”体がフラフラしてとても小屋まで行けそうにない”とい
う。まだまだ先は
       長い、休憩をとり、彼女のザックの中身を皆で手分けして背負い、ゆっくり登る事にした。

大台野牧場を出発 宮様コースを進む


         宮様コース登り口で食事休憩をとる。が、あの大食漢の亀岡さんは、まだ回復していないらしく
       何も口にしなかった。ここからは、
遠藤さんの真骨頂である、宮様コースにとらわれずブナ林の中
       を「滝の小屋」までほぼ一直線に登
る。何回も来ていないのに地形を読む能力は本当に素晴らしい、
       改めて驚かされてしまった。
         登るにつれ、吹雪は強くなり、森林限界手前からは、2日前に降った大雨がバリバリのアイスバ
       ーンと化し、シールが利かず、後退しては人を巻き込み転ぶメンバーも出始める、「滝の小屋」付近
       は、前回同様猛吹雪であった。松澤さんが“日本のパタゴニア”と言っていたが、鳥海山は本当に
       風が強い。小屋の位置は、ほぼ特定できており、12時30分には無事到着した。

荒れ模様の宮様コース 滝の小屋到着


         小屋の中は−4℃、今日は、ここに宿泊、中に素早くテントを張り自然水で乾杯、まだまだ時間
       が早くアルコールが底を尽くのではと心配した。
今回は、事前に遠藤(博)さんから前回の反省か
       ら”アルコールは少なめに”と信じられないようなお達し、さらに“宴会より登り重視、9時就寝4時
       起床”という山登りの基本である「早発ち早着き」に徹する事に全員賛成した。

         しばらくして、芳賀さんが、なにやらコッヘルから取り出している、なんと!!イチゴがのった美
       味そうなケーキではないか、実は,、2月22日が松澤さんの誕生日だそうで、2日遅れのバースデ
       ーパーティを鳥海山で祝おうと、壊れないように大事に背負ってきたのであった。そういえば休憩
       の時もなぜかザックを立てて、1人、腰を落とさずに不自然な行動をしていた。松澤さんにあやか
       り、皆で美味しくご馳走になった。
         この頃になると、
不調で心配していた亀岡さんが、調子を取り戻し、皆から、仮病だったのでは
       とからかわれる。遠藤(博)さんからは、「今、絶不調になった方が酒の分け前が増えるのに!」と
       言われる始末である。キリタンポ鍋を囲み、暖かくそして楽しい宴会は、ほぼ予定通り9時30分に
       閉じ寝袋に入る。

      
2月25日(日)  快晴、強風の外輪山

         4;30起床、外に出てみると満天の星が煌いている、それにしてもとんでもない寒さだ。朝食を
       済ませ出発準備を整える。
ここから山頂に向けては、アイスバーンに所々吹き溜まりといった状
       況なので、小屋にスキーをデポしアイゼンを装着し登る事にした

         6;30、快晴・無風、山頂を見上げると、流れの速いガスに覆われているが、今日は登れると確
       信する。全員ルンルン気分で登り始るが.・・・。登り始めて10分もしないうちに地を這うような猛烈
       なブリザードが斜面を一気に吹き降ろし始め、
強烈な向かい風となる。時々耐風姿勢をとりながら
       登っては休むといった感じだ。そろばん尾根に取り付く辺りが最も酷く、遠藤(博)さんが「この厳し
       さはエベレストと変わらない!!」と言っていた。

2日目の朝、アイゼンをつけて 見事な風紋 時々ブリザードに
そろばん尾根に 強風を避けて休憩 間もなく山頂(外輪山)


         もうこれ以上は進めないのではと思ったが、
空を見上げると、青空が広がっている、なんとか風
       さえ止んでくれればと思いながら、途中、岩陰で休憩をとりながら突き進んだ。ダマシを通過、間も
       なく外輪山だ。突然、強烈な突風が吹き荒れた、
ついに、10;30、外輪山に到到着した。
         素晴らしい達成感だ!!、全員歓喜の声を揚げる。空は、抜けるようなディープブルーの世界、
       頂上小屋は完全に雪に埋まっている、眼前に壮観な山頂、眼下に見下ろす行者岳から鳥海湖ま
       での稜線が素晴らしかった。
本当に冬山は素晴らしい。
         立っていられないほどのバカ風が吹き荒れていたが、ここで慌ててはいけない、せっかく苦労し
       て登ってきたのだ。風で震えるカメラをしっかり握りしめ記念写真を撮った。石川が前夜から隠し
       持っていた自然水をここで開ける。その時、遠藤(博)さんの歓喜の声が鳥海山に響き渡ったの
       は言うまでもない!!、持ってきた甲斐があったというものだ。しかし、開けて見ると
、自然水は完
       全なシャーベットになっていて、飲むというよりは搾りながらビールを食べたという感
じである!?
       “皆で力強く握手を交わし万歳三唱”のセレモニーをして、10;50、下山に取り掛かる。

念願の山頂到着 山頂からの眺め 快調に滑り降りる


         ここからは、遠藤さんがトップで、危険な所を極力避けながら慎重に下る。1,900m地点まで
       降り、軽く食事を摂る。さっきまでの風は嘘のように止んでいた。
1,500m地点降り、しばしの大休
       憩、気温は低いはずだが日差しが強く、まるでポカポカ陽気の春のよ
うである。風があるとないか
       でこんなに違うとは改めて自然の摂理を勉強する。全員雪原に寝そべってゆっくりと休んだ至福
       の時であった。
         13;00に滝の小屋に到着、暖かいスープを飲み、下山準備、掃除を済ませ、スキーを履き14
       ;00に小屋を出発する。全員、滑りが前回より上達している。特に遠藤(博)さんと亀岡んは、当山
       岳会の佐藤(辰)指導員からプライベートレッスンを受けただけあって格段に上達している。
         今日は、天気に恵まれ、途中からスキーのトレースが結構ついている、快調に滑り降りる途中、
       地元の
カメラマンに会い、一台「うん拾萬円」もするカメラで、鳥海山をバックに記念写真を撮って
       もらう。後日に大伸ばしで送ってくれるとのことであった。有難うございます。

念願を達成、
全員無事下山、
おめでとう。


         16;30、出発地点の牧場に、競争しながら全員無事到着。その後、八幡「のゆりんこ温泉」の
       露天風呂にゆっくり入り疲れを癒した。風呂上りにみんなの顔を見ると、頬と鼻に軽い凍傷の痕が
       あった。


見出しツアースキー赤見堂・石見堂一周〜
       〜快晴地上の楽園降り・尾根違い超重雪との格闘


        日  時:  2007年2月25(日)
       
場  所:  
赤見堂(1445.5m〜朝日連峰)
       日  程:
   ****
 日帰り
               8;30県道桧原
13;20赤見堂〜14;50石見堂
               〜17;35県道桧原〜大井沢温泉入浴・・解散

       
参加者:  柴田・蒲生・安達・上野・山下・菊池  総勢〜6名

         「大井沢花火大会」と「寒鱈鍋の会」の翌日、有志6名、”赤見堂・石見堂”一周山スキーツアー
       に挑んだ。昨夜の名残から朝の出発準備が鈍く、
登り出しは8:30を過ぎていた。小桧原川橋たも
       とより樽峰に取り付く。


青空に月山

ブナ帯の峰歩き

取り付き最後


         朝日連峰のセオリー通り、最初と登りが最も急峻、登り切ると、ブナの原生林の尾根、右手に月
       山を仰ぎながら進む。樽峰を過ぎ、1
327峰を真正面に進む。ここからは、右に朝日連峰主脈、左
       に石見堂・月山が迫り、平原の様な尾根からの眺めは絶景中の絶景、これぞ山スキーツアーの醍
       醐味中の醍醐味!、一生に二度と無いようなチャンスに恵まれました


ブナ帯も疎らに

野うさぎの
運動場

馬場平から
1327峰を目指す

朝日連峰
主脈遠望

朝日連峰
主脈遠望

石見堂が迫る


         小休止をしていると、赤見堂をピストンしてきた、おなじみのS氏パーティーに遭遇。「また遇いまし
       たね」と暫し談笑。出発が遅かったため時計と睨めっこし、赤見堂をひたすら目指す。
13;20赤見
       堂到着。早速、石見堂に向け滑走開始
、ふかふかパウダーとアイスバァーンが好対照な斜面。あっ


小休止

赤見堂到着

月山バックに
・赤見堂

赤見堂から
爽快な滑走

優雅な
テレマーク

赤見堂を
振り返る


       という間に石見堂への登り開始が始まる。14;50に石見堂着し小休止。良い雪は最初だけ、
ここか
       の降りは、2月とは思えない最悪、モナカ・超重雪との格闘が始まる。健脚者陣も転ぶ転ぶ!、キク
       チに至っては、これまでのゲレンデ特訓は何だったのか・・・!、悪雪には全く歯が立たない。
オフビ
       ステは奥が深い・・・・・。


石見堂から
月山展望

石見堂から
赤見堂展望

石見堂にスノー
モービルの跡が

石見堂の降り

寒河江ダム
をバックに

眼下に
寒河江ダム


         最後の降り、もう間近との油断から、尾根を一本取り違え、トラバースの連続で軌道修正しなが
       ら降ったので、大幅に時間を食い、
県道到着は日没間近、空には星と月が見え出した、17;35全
       員無事到着。
         大井沢温泉ゆったり館の源泉掛け流しの湯船にゆっくり浸かり、全員笑顔で解散と成った。冬の
       花火・いろりを囲み寒鱈鍋・終日快晴の魅惑の山スキーツァーと、盆と正月がいっぺんに来たような
       二日間、西川山岳会と山の神様に感謝感謝!!!。
                                           
     記   菊 池


見出し 雪祭り大井沢の雪祭リ見学〜
      〜2007発の雪中花火に感激寒鱈汁で懇親会


        日  時:  2007年2月24(土)
       
場  所:  
大井沢河川公園、セミナーハウス
       日  程:
  ****
 午後5時〜
        
場  所:  総勢〜17名

         ”大井沢の雪祭り”鑑賞について、HPの{掲示板」で呼びかけたとこら、夕方から催された”雪中
       花火”の鑑賞と”寒鱈汁”での懇親会に、17名の会員が参加した。

超特大のお柴灯 灯明で描かれた雪祭りの文字 病送りの行事


         日中、風雪模様だった大井沢の天候は、夕方から風が止み、雪も殆ど降らない絶好の天候と
       なり、超特大の「お柴灯」のあと、
2007発の花火が約20分間連発、寒河江川の対岸の幽玄な雪
       景色を写し、頭上に覆い被さる見事な火模様と音の迫力に
、会員の皆が感激した。


         雪祭りが終了し、セミナーハウスに集合、鶴岡から参加の澤谷さん調達、本場の寒鱈汁と自然
       水等で盛大に懇親会、しばらく振りに顔を合わせた会員もあり、
炭火の囲炉裏を囲み、お互いの親
       睦を深めることが出来た。

炭火の囲炉裏を囲んで 酔いがまわったか? 本場の寒鱈汁にしたずつみ


       「寒鱈汁」は好評で、来年も是非という希望が出され、今回のように「大井沢の雪祭り」や近くの
       山の「冬山登山」などと組み合わせ、実現したいものです。       
 記  渋谷


見出し冬山黒伏山集中登山(東根)
     〜登攀・・天の川縦走・・本峰ダイレクト尾根


         日  時:  2007年2月10(土)〜12(月)
       場  所:  
黒伏山(南壁・山頂1226.7m)

       日  程:
  ****登攀隊
            2/09日(金)・・夕方まで・きびたきの池集合(幕営)
            2/10日(土)、2/11日(日)・・南壁に挑む、縦走隊と合流幕営)
            2/12日(月)・・縦走隊と同行動・下山

               ****
縦走隊
            2/10日(土)・・8;00間木野集落先駐車場〜9;00JGJGスキー場駐車場
                      下〜10;40きびたきの池〜南壁下(登攀見学)〜11;30き
                      びたきの池(昼食・大休憩)
                      13;10きびたきの池出発(東面直登)〜14;50黒伏山頂
                      15;10下山開始〜16;10きびたきの池・・・登攀隊と合流
                      (幕営)

            2/11日(日)・・6;30登攀組南壁へ・見送る、8;00きびたきの池出発(西峰)
                      11;20南壁頭下・下山開始〜12;00きびたきの池・・・登攀
                      隊と合流(幕営)

            2/12日(月)・・9;30きびたきの池(登攀隊と同行動)〜10;30間木野集
                      落先駐車場〜11;20天童温泉”ゆぴあ”入浴・・・昼食・・
                      ・12;30解散

        
参加者;  **登攀隊〜成毛、遠藤(博)、佐藤(辰)、松沢、芳賀、
              **縦走隊〜佐藤(仁)、佐藤(俊)、関、森谷、石川、亀岡、宇野、
                       佐藤(恒)、山下、佐藤(栄)、渋谷、
                                 
総勢〜
16名+TV局2スタッフ
        
記録者;  文〜渋谷、成毛・・・写真〜石川、佐藤(俊)、渋谷、

      
縦走隊・2/10〜下界雨、黒伏山小雪
        8;00間木野集落先の駐車場集合、
昨夜から「きびたきの池」に幕営した登攀隊は、早朝から
      南壁に挑んでいる時間だ。
登山口の駐車スペースが狭いので、車の台数を少なくし、分乗、9;0
      0に登山口を出発。


        既に雨から小雪に変わり、ずぶ濡れは逃れそう。昨日先行の踏み跡を追い、
いったん中川へ
      降りパイプ2本で組まれた足場と2本の段違いワイヤの吊橋を1人ずつ無事渡りきる
。ここから、
      カンジキをつけ急登開始。


        登攀隊を含めた18名2日分の共同食糧を分け背負ったザックは、結構な重さ、間もなく老齢
      の自分は肩にきたので早めの休憩を要求。
2回目の休憩をとったのは平坦な樹林帯、登り上げ
      ベースキャンプ地が目と鼻の先であった
。歩き始めるとすぐミドリ色のテントを確認10;40頃に
      は”きびたきの池”に到着。


        荷を降ろし、すぐ南壁にはりつく登攀隊の様子を見学。小雪とガス模様で壁の活動様子が見
      難い、
直下からテレビカメラが上方を狙っていたが、撮影条件が悪そうだった。いったん”きびた
      きの池”へ降り、雪も小止みになったので、野外で昼食。


        食後、動こうとしないメンバーの重い腰を上げさせ、予定の黒伏山本峰直登を決行。有志の
      5名、出だしは、”きびたきの池”右峰の樹林帯を緩やかに登る。抜けると、先週の雪が落ちた南
      壁を確認しながら、
岩壁沿い10m程離れながら東ヒド((山のひだ)を辿り登る。落ちた雪ゴロを
      踏みながらだが気温が下がらずカンジキが良くき
く、右下は相当急な白けの斜面だが、ガスの
      ため20mぐらいきり視野に入らず怖くない。



        小休止を入れ大分進むと、右方向のガスの中に潅木峰が見えてきた。岩壁沿いを離れ右峰
      を目がけトラバース、近ずくと、上方に疎らだがブナの樹林帯を確認、一服を入れ急峻だが樹
      林帯の
中峰をしばらく登る。先の上方が明るくなり薄っすらと青空も覗いてきた、本峰が近いと
      判断、間もなく、あまり大きくは無いが頭上にセッピ、少し左にトラバース、切れ目を登ると本峰、
      登山道の南壁頭と西方下山道の分岐点上に出た。


        歩き易いセッピ上の白けと矮生のブナ帯の緩斜面を右に少し登ると、白饅頭の頭が開けた、
      黒伏山山頂である。
14;50、メンバー全員バンザイ、記念写真を何枚か撮影。夏の山頂は潅
      木帯の中で何も見透し出来ないが、冬は、素晴らしい展望台である
。ただし、今日は下界・遠
      方の山脈とも残念ながらガスの中、JGJGスキー場の音楽だけが賑やかだった。


        15;10、同じコースを下山開始、セッピを降りブナ帯へ、登りに気ずかなかった降り斜面
      の急峻に驚く、少し滑り落ちたメンバーいたが慎重に降下。16;10、無事”きびたきの池”に
      到着。登攀隊も帰っていた。


        しばらくして、登攀・縦走隊の全メンバーでの野外パーテイ、後、テント内での2次会、私は
      早めシュラフに入ったが、しばらく女性達の笑い声が樹林帯に響いていた。

      縦走隊・2/11〜黒伏山小雪
        登攀隊のテントからは、朝早い5;00頃に声が聞こえてきた、岩壁への取り付き時間の関で
      あろう、6;30過ぎには勢ぞろいし出て入った。今日もTV撮影がなされる筈だ。縦走隊は、登攀
      隊を見送った後、大テントで山賊煮込みウドンで朝食。



       今日は、予定どうり南壁左(西方)コースを辿り黒伏山本峰を目指すことにした。まず、9;10
      に出発、
南壁の登攀隊の様子を直下で見る、小雪に風もあり、昨夜の雪も流れ落ち、大分難
      儀しているようだ
。その後、左コースのブナ帯をトラバース気味に出来るだけ標高を稼ぐつもり
      で登る。
        本峰まで樹林帯が続く筈、登るほどに急斜面、しかも、
昨夜の寒さで根雪の板が硬く、10c
      mほど降り積もったサラサラの新雪が滑り落ち、カンジキか良くきかず怖い。
本峰4〜50mほど
      下の急登で、一部メンバーの帰
宅時間にオフリミット、11;20に途中下山開始となる。
       下山は、急斜面のトラバースを避け、大回りのコースをとる。先頭に何度か軌道修正をしても
      らいながら、12;10”きびたきの池”へ無事に到着。登攀隊も南壁の状態悪かったと帰ってき
      ていた。
        今日帰宅予定のメンバー3名とTVカメラマン、軽食を取り、TV取材器具を分散背負い駐車
      場所まで降り、解散。

     縦走隊・登攀隊〜2/12〜風雪のなか下山
        朝起きると、昨夜からの風雪でテントの裾が雪に埋もれており、まず、その排雪作業が待っ
      ていた。遅い朝食後、ベースキャンプ場を撤収・清掃、9;30に「きびたきの池」を出発、下山。
      30cmほど積もった新雪の道、風雪のなか重量の荷が多く、途中で一服、中川の吊橋を渡ら
      ず川に入って渡ったメンバーもいた。


        10:30分頃、間木野集落先の駐車場で各自の車に戻り、宮城県の佐藤(仁)と成毛君の2
      人と別れ、残りのメンバーは天童の「ゆぴあ」温泉へ、入浴・昼食後、12;30頃に解散。(12日
      の内容は、佐藤恒・宇野から取材。)
                                      〜記  渋 谷


見出し 冬山登山黒伏山へ荷揚げ完了
       〜深雪のラッセル楽楽・開くきびたきの池


         日  時:  2007年2月3(土)
       場  所:  
黒伏山(きびたきの池・南壁下)
       日  程:
  ****

            2/03日(土)・・7;00間木野集落先駐車場〜8;00JGJGスキー場駐車場
                      〜10;00きびたきの池〜南壁下〜きびたきの池(昼食)・11;
                      00下山開始〜12;00JGJGスキー場駐車場12;30間
                      木野集落先駐車場
〜解散
        
参加者;  成毛・佐藤(俊)、遠藤(博)、佐藤(辰)、佐藤(仁)、芳賀、森谷、阿部、亀岡、
              松沢(鶴岡市)、TV局スタッフ     
総勢〜
10名+TV局スタッフ
        
記録者;  文〜佐藤(辰)写真〜佐藤(俊)

        久しぶりの冬らしい降雪のあったこの日、
週に予定の黒伏山集中登山のため、荷揚げを行
       うことにった。午前7時、間木野集落先の駐車場集合。ここで、成毛リーダーの指示の下、荷物を
       全員で分け、車3台に纏まり分乗して、JGJGスキー場下の登山口へ。

中川を渡る
深雪のラッセル


        8;00過ぎ、スキー場手前の駐車帯から山へ向かう。
2日前からの積雪で深雪のラッセルとなっ
       たが、屈強なメンバーが多いため、楽々進む
。約2時間できびたきの池に到着。BC予定地にブル
       ーシートで荷物を包んでデポ。

きびたきの池 荷をデポ


        その後、全員で南壁の下部までトレースをつけながら下見を行なう。
中央ルンゼ取り付きは、積
       雪のため1Pの三分の二は埋ま
っていた。きびたきの池も雪が少ないため、水面がかすかに出て
       いた。来週も水が使えるだろう。

壁の取付へ 下部は多い雪
スキー場から
南壁を望む


        昼食の後、11;00頃、全員で下山。下山の後に、
一杯やるかという意見もあったが、まだ12;0
       0時であるし、いくら自然水があっても足りなくなるとのことで、今回は断念
。次週に期待となった。


見出し 冬山訓練鳥海山登山再挑戦〜
       〜初日・強風と厚い雲の中・1700地点断念


         日  時:  2007年1月27(土)〜28日(日)
       場  所:  
鳥海山(2236m)
       日  程:
  ****

            1/27日(土)・・5;00遠藤(博)家〜6;00鶴岡集合〜7;50鳥海高原家族
                      村牧場〜12;00宮様コース〜滝の小屋14;30着(泊)
            1/28日(日)・・9;10滝の小屋〜11;00スキーデポ〜12;00標高1700m
                      地点・・・下山12;00発〜13;15滝の小屋(昼食)14;00
                      発〜16;30車止〜15;20遊佐町の温泉15;50発・・解散


        
参加者;  遠藤(博)、芳賀、亀岡、松沢(鶴岡市)、石川 総勢〜5名
        
記録者;  文〜芳賀写真〜遠藤(博)、石川

       
1月27日(土曜日)天気:曇り時々吹雪

         「庄内地方では雨から雪に変わる時で雷も鳴るらしい」と、出発前に、石川さんから聞いた庄内
       地方の天候。まさに今がその時。しかも、
鳥海山は、”もしかして吹き飛ばされて無くなるいるので
       は!?”と思えるほど強風と厚い雲の中

         そんな天気にもかかわらず,鳥海高原家族村からのびる尾根は、雪不足でとりつけないとの情
       報から,その東側にある放牧場脇の除雪最終地点に車を置き,全員山スキーを履いて出発した。
       歩き始めると、
気温が高いため雪が湿っぽく,スキーにまとわりついて足が重い。ワックスを貸して
       もらい,厚塗りした(ありがとうございました)。天候は,心配していた雷はならなかったが時々吹雪
       き、顔にあられがあたって痛かった。


         滝の小屋まで伸びる車道を,たまにショートカットしながら歩いた。雪不足とはいえ多少のラッセ
       ルをしながら進み、途中の**小屋付近から西側の尾根に取り付いた。尾根に上がって北へしば
       らく進むと宮様コースに出る、そこからはひたすら登るのみ。
         5人パーティー中
3人が兼用靴、兼用靴はやはりスキー滑降が主な目的として作られているた
       め、もくもくと登るには不向きなよ
うだった。常にヒザが前屈みになるため、ただ立っているのも辛い
       らしい。鳥海山は登山靴がオススメ。
         その後も、天候は悪化の一途をたどり、視界がどんどん悪くなっていく。でも松澤さんは、もの
       凄い勢いで登っていく、途中から隊がばらけないように注意して歩いた。森林限界をこえると風は
       勢いを増し、激しく吹雪く。
全然見えないが、目標の小屋は近いはず、地図で方角を確認し、歩き
       始めようと思った矢先、石川さんから「左手に小屋が見える!」との声。振り向
くとうっすらと「滝の
       小屋」が見えた、みんな笑顔になって小屋へと向かった。
         滝の小屋は、2階建の綺麗な小屋だった。神棚に一礼して1階にテントを張り、
手早く宴の準備
       を進められる、この時の遠藤さんの嬉しそうな顔を写真に撮っておきたかった
。残念!!。肴は、
       豪華でキムチやイカの塩辛、石川さん特製の鶏肉ソテー(焼いた時は煙がでて,テントの中は煙
       地獄に・・・),小魚、煎餅等が並び乾杯。
         会話は、とぎれることなく盛り上がり,いつしか暴露大会へ。石川さんと奥さんの間に起こった小
       説の題材になりそうな結婚前のお話、そして遠藤さんの50歳代にして初体験したトイレネタ等々、
       危険コードにひっかかりそうな言葉がいくつも飛び交い、
呼吸困難になるほど笑い・飲んだ。こうし
       て鳥海山の夜はふけてゆく・・・。

       
1月28日(日曜日)天気:曇り時々晴れ

         外は、風が少し強いが青空が見えている、夜のうちに低気圧が通過してくれたのだろうか。準備
       を整え,9時を少しまわった頃,山スキーを履いて出発した。天気は、曇りと晴れの繰り返し、たま
       に見える景色が疲れた体を癒やしてくれた。


         途中からアイスバーンになり、山スキーからアイゼンに履き替えた。
しかし出発時間が少し遅
       かったせいもあり、12時の時点(標高約1,700m付近)で登頂を断念す
ることにした。雲の切れ
       間から山頂が見える。トータルすれば3時間近く登ったのに、まだまだ遠い頂を眺め、リベンジを
       決意し、後ろ髪ひかれる想いで下山した。


         途中からスキーで下山、ここからは、兼用靴が本領を発揮する。石川さんは、テレマークで優
       雅に滑っていく、
遠藤さんはカービング、以前の遠藤さんとは全く違い綺麗なカーブを描いて滑っ
       ていく。亀岡さんは、ゲレンデスキーの経験がないといいつつも滑っている、上達がとても早くてビ
       ックリ、どんどんマスターしていく。松澤さんと私は、プラブーツのため、必死に滑った。


         **時に小屋に到着し、お昼ご飯を食べて掃除。**時に車へ向けて小屋を出発した。夏の
       駐車場の脇に建つトイレへ向けて滑り、その後は車道を降った。途中からはスノーモービルがい
       て、その軌跡を快適に滑った。
         
しばらくして振り返ると、鳥海山が見えた、紺碧の空に真っ白な鳥海山が映えて、それは言葉
       にできないほど美しく、空の色と山の谷筋におちる影が同じ青色だった
。次回は、必ず登頂してや
       ろうという気持に何度もなった。


         4時30分、車に到着。その後みんなで
温泉に入り、便乗の遠藤さんだけは、自然水を飲みな
       がら帰路についた。
       
*****
        
最後に,これはあくまでも山の記録ということなので、少ししか記載しませんでしたが、今回は、
       みんなで大笑いするシーンが何度もあり、移動するたび・休憩するたびに・話しをするたびに何
       か珍事が起こり、笑い続けていたように感じます。
         またそれだけでなく,、夜の宴会では、自分の山に対する考えや自分自身の考えに一石を投じ
       られることがあり、一泊の山行でしたが、自分にとって得るものがとても多くて、今後に繋がる山
       行でした。メンバーの皆さん、本当にありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

                                           
文:芳賀ふさ子



見出しツアースキー初心者教室part/蔵王〜
      〜熊野岳からカモシカ温泉・中丸山コースを降る


         日  時:  2007年1月28(日)
       場  所:  
蔵王(ライザ駐車場〜熊野岳〜猿倉)
       日  程:
  ****

            1/28日(日)・・7;40猿倉〜8;00ライザ駐車場〜10;00熊野岳〜カモシ
                      カ温泉〜12;0012;20熊野岳避難小屋〜16;00猿倉
                      〜16;30ライザ駐車場〜解散
        
参加者;  荒谷、安達、阿部、阿部(兄)、蒲生、丹野、草薙、上野、柴田
            
  
総勢〜
9名

        本日、柴田講師山スキー学校PART2 ということで、ご一緒させていただきました。朝7:40、
猿倉
       スキー場駐車場に集まったメンバーは8名、車2台をデポして坊平ライザスキー場
に向かう。第2リ
       フトがなかなか動かず、9;00ようやく1450m地点でリフトを降りる。そしたら、なぜか後ろに丹野さん
       登場!、柴田さんの車を見つけ追ってきたそうな!恐ろしや丹ちゃん!!。


        写真でお解かりの通り、
天上は非常にいい天気ながら、下界からは暗雲がモクモクと来て、何だ
       か先日(月曜日)と同じ模様になってきました。しかし、今日はベテラン山屋といっしょなので、少し安
       心するも、柴田学校はたぶんめっちゃ辛いぞと覚悟!。


         約一時間ごの10;00頃に
熊野岳山頂到着。すると、柴田講師が「ちょっとかもしか温泉まで下っ
       てみない?」・・・ 俺は行かないと言ったも
のの、みんなが行くと言うので、途中までの約束で下る。
       シュカブラは出来ているものの、すばらしくやわらかい雪で、私もホイホイ下って いく。
        10分ほど下り、みんなと別れ単独で途中の熊野小屋で待つことにする。結構登り返しが長く、下
       まで行かなくてよかったと少し思う。その頃は、山頂部はホワイトアウト!、滑り降りた跡をたどりな
       がら心細く登る。30分ほどで小屋に着き、暖かいコーヒーと菓子パンを食べ少しのんびり、その頃
       になると雲も晴れ刈田岳方向もきれいに見えてきた。


        12;00、そろそろみんな見えるあたりまで来たかなと見に行くと、いきなり柴田さんが ドアップで
       登場。やはり
途中から引き返したらしいが、それにしても早い!、少し遅れてみんなヘロヘロになり
       到着、 小屋前で大大休止、安達さんちの梅硬水がお
いしい。
        13:00さて中丸山へ向い出発!、みんな疲れが取れず、口々に疲れた・死ぬーを連発!ブツブ
       ツ言いながら下る。今シーズンは、
雪が少ないというのを目の当たりにする現実が、容赦なく疲れた
       体に鞭打つ。重い深雪、倒木は行く手をさえぎり、雑木は罠のように足元をすくい顔を殴り、いい経

       験だねー・・・とみんな笑っているが、足はガクガク。
        何回転倒したか、先が判らないし不安、行けども行けども標高は下がらない、疲れきったころ、や
       っと16:00過ぎに車のデポ地へ到着。ライザスキー場に戻り解散。その頃、中丸山は赤く染まって
       いた。 みなさんごくろうさんでした。
                                           
 記   草 薙


見出し スキーツアー 初心者教室part1/蔵王〜
       〜一気に御釜の中へドロップイン、真ん中の氷の上まで


         日  時:  2007年1月21(日)
       場  所:  
蔵王(ライザ駐車場〜五色岳・御釜)
       日  程:
  ****

            1/14日(日)・・8;30ライザ駐車場〜10;30馬の背〜11;00・・11;30
                      御釜〜13;00リフト終点ゲレンデ〜13;30ライザ駐車場
                      ・・14;30ライザ駐車場〜解散
        
参加者;  上野、安達、阿部、芳賀、山中、柴田      総勢〜6名

        21日の朝、ライザ駐車場に8時集合で集まったのは6名、抜けるような青空、8時半からのリフトな
      のでゆっくりと準備し、登山届を出してリフトに乗り出発。今年は、だいぶ積雪の少ないせいか、過ぎ去
      る
景色に写る樹氷もノッポ(地上の高さ)のようだ
        リフトを降りすぐスキー歩行開始、「お田神」の避難小屋はそのまま通過、朽ちたリフトの駅で一服、
      初心者教室なので、
ここで装備の確認、地図やコンパスの使い方、高度計・GPSからビーコンゾンデ
      棒・スコップ・ツェルトなど点検終了、アイゼンを装着
して再び歩き出す。


       左に進路を取り、沢から這い上がる。間もなく10;30頃に馬の背、お釜を右下に眺めながら熊野に
      向かう。途中のピークで雪の状況を見て診ると、今日は、
雪が安定していて雪崩の心配は無いようだ。


      熊野は諦めてここからドロップインと決定、早速シールを剥がして滑走準備、腕に覚えの有る3名が飛
      び込み一気にお釜の中へ、真ん中の氷の上まで!
、やわらかい新雪かと思ったらパックされた硬い新
      雪でした。11;00頃に全員到着、快晴のお釜の中で昼食休憩。


        折角降りたのだから五色岳を 回って帰る事にする、11;30、シールを貼って再び出発。五色岳を回
      って夏道を馬の背に登り返す。
今日は、初心者教室なので、ここからシールを剥がして下山開始、あっ
      という間にリフト終点のゲレンデ到着。


        ゲレンデまで戻ると、
滑り方の練習に入る。初心者は基本を中級者は応用編を!、ちょっと難しかっ
      たかな??、13;30一応終
了。物足らない有志2人、もうい1本滑り、14;30に駐車場で解散。一日
      中青空で風も弱く暖かい一日でした、おかげで顔が醤油団子です。
                                              
 記    柴 田


見出し 西川山岳会新年会・・日暮沢小屋で
      〜安全な膳棚ダム・19名の参加者に食糧心配


         日  時:  2007年1月13日(土)〜14(日)
       場  所:  
日暮沢小屋(大井沢根子〜日暮沢)
       日  程:
  ****

            1/13日(土)・・8;00西川開発センター〜9;30大井沢根子〜11;10
                      アメリカ橋〜12;10膳棚〜13;00旧道分岐点〜13;
                      30日暮沢小屋着(泊)
            1/14日(日)・・9;20日暮沢小屋〜11;00アメリカ橋〜12;20大井沢
                      根子〜13;00・・13;30大井沢温泉(入浴)〜14;00
                      ・・14;40間沢(昼食・蕎麦)〜解散
        
参加者;  遠藤(博)、佐藤(仁)、佐藤(恒)、片倉、木村夫妻、柴田、富田、山田、荒谷、
              志田(勝)、山中、阿部、亀岡、山下、森谷、渋谷、富田友人2(庄内)
              
                                 総勢〜
19名

      
13日(土) スキー30cm沈む・日付け換わるまで語り飲む

        早めに家を出たつもりだったが、既に、西川町開発センター駐車上には殆どのメンバーが揃ってい
      た。ただ、新顔の山下君の顔が見えず、皆で心配していたが、8;00の定刻になると、何処からか現れ
      てきて一安心。
        
リーダーの遠藤(博)君が心配顔、事務局メールの参加人数より3名ほど多く集まっており、更に後
      を追うメンバーがいるらしい情報に、共同食糧不足が生じるというこ
とだ。今更しょうがない。ここで思案、
      
「特性の大井沢豆腐」の大量仕入れなら間に合う、「腹塞ぎ」には美味しいし最高との結論で1件落着。
        大井沢で日暮沢小屋の「鍵」を借り「大井沢豆腐」を調達、9;30に山スキーで根子を出発。車留止
      めの雪崖の高さは引く難なく越えたが、最近の降雪で大分深い雪、スキーでも30cm沈む、最初元気
      なラッセルもだんだん速度を落とす。スキー調整などで遅れたメンバーも大井沢水道配水地で追い駆
      け一服。

県道脇を借りて駐車
出発前に記念写真
深い雪をついてスキー歩行始め


        先へ進むと、
気温が上昇したせいかラッセルの雪が重くなる、人数が多いので、ラッセル・トッツプと
      セカンドの2人抜け方式で順調に進む。
青空もチラホラ見せるが、時々風雪、杉や雑木の梢に溜まって
      いた雪が飛んできて眼鏡に付着し視界ゼロに、「高い山でも無いので、これがこのコースの楽しみ」と
      言い聞かせアメリカ橋へ到着。11;10まで大休止、行動食をとる。

水道配水地で最初の休み ラッセルに奮闘 大勢でトレスした後方は楽楽
アメリカ橋手前で吹雪にあう アメリカ橋の上 アメリカ橋下の根子川はまだ大きく開いていた


        何時もヒヤヒヤの
膳棚ダムサイトは、今年、積雪少なく雪崩の心配なさそう、しかし、念のため3人
      1組となり10m間隔で安全に通過。その先の平坦地に差しかかると、後方軌道を楽に付いてスキーを
      運んでいたはずの自分が「懸命に」漕がなければならなくなった。
「おかしい」と前を見る、ラッセル・トッ
      プが1人だけ、とんでもない先を進んでいた。{1抜けず・2抜ける}のラッセル、森谷君だという
。・・・チ
      ョウットまった!!。

アメリカ橋通過し大休止 今年の膳棚ダムは雪崩無し 旧道分岐点脇で一服


        小屋前の沢は、大きく開いていた、スキーを脱いで渡ろうとしていると、後ろから来た佐藤(恒)さん、
      スキーを履いたまま水に入ろうとしている、「シールが濡れてダメになるよ」と注意したが平気な顔、よく
      聞くとシールなし、
イボ底面スキーとのこと、認識不足を反省。
        森谷君のおかげで、13;30には、日暮沢小屋に着いてしまった。雪を少し欠き、1階の入り口から
      小屋へ入ることが出来た。小屋内の清掃・宴会準備・沢から水汲みなど手際よく進め、14;20頃には
      新年会「第1回目の乾杯」ができた。
        専用灯油ストーブで、
小屋もだいぶ熱ったたまった頃、片倉君と木村夫妻恐縮しながら(ラッセル無
      し)到着、2回目の乾杯
。「大井沢豆腐冷やっこ」「熊の串焼き」や「笹かま」「酢だこ」「セイサイ漬け」・・
      ・・出る出るつまみ、自然水・軟水・硬水などもはかどる。

2時過ぎから新年宴会 今夜のメイン料理・キムチ鍋


        しばらくして、メインの「キムチ鍋」料理に着手、上場の出来上がり、たちまち一鍋ペロリ、
次のキム
      チ鍋料理を手がけていると、山田(栄)君が到着、全員揃い3回目の乾杯
、予定のキムチウドンには手
      をつけず食糧難を防げ、ワイワイの宴会が続いた。
        話題は、遠藤(博)のエベレスト登頂や五葉山で海鮮料理(忘年会)、春山スキー・岩登り講習・千
      丈と甲斐駒登山・・・エンエンと、日付を越えたメンバーもいたとか??。(1階は宴会場、3階を寝室)

       
4日(日) 冴える森谷のラッセル・2*8と100パー蕎麦

        薄暗いうちからゴトゴトと宴会場の2階から聞こえる、
昨夜の残軟・硬水を再び胃袋で処分してい
      るメンバーがいるらしいい、窓が明るくなると、いつの間にか仲間が増えていた。
朝食は、キムチ鍋の
      残りに残菜と調味料をを追加し前夜分の「玉ウドン」を煮込んだも
の、ほぼたいらげた。

帰りの準備完了 一期に膳棚下まで降り一服 少し遅れてきたメンバー


        朝食後、「竜門の滝」散策でもやろうかとの問いに、反応無し。ゆっくりと帰る仕度、宴会部屋のか
      たずけ・清掃を済まし、9;20頃に小屋をs出て帰路につく。昨夜、だいぶ吹雪いたのだろう、前日のラ
      ッセル跡が殆ど埋まっておりスイスイとはいかないようだ。

アメリカ橋で全員まとまり一服 新雪が雑木の枝に 配水地先の最後の登り


        
後方を楽に滑って帰ろうと、シールを外して追い駆けたが、板滑り面に「ボッコ」が硬く付き進まな
      い、ワックス塗りを忘れたからだ、かえって難儀、
シールを付けなおした。森谷君のラッセルスピード
      は、今日も冴え、誰も追いついていけない。膳棚下で小休止、アメリカ橋で11;00頃まで大休止して
      一気に大井沢根子へ、車に被さる雪を除き乗り込み大井沢温泉へ。

間もなく配水地 根子集落が見えてきた 大井沢温泉で冷えた体を温める


        13;30頃温泉を出て、出発地の西川町開発センター近くの蕎麦屋で遅い昼食にありつく。大井
      沢温泉から人数と到着予定連絡してあっつたので、
殆ど待たずに「手打ち生蕎麦」の2*8蕎麦と
      100パー板蕎麦25人(事務局の奢り)がテーブルを賑
わした。ほぼ・・・満足し解散。
                                    記   渋 谷
                    



見出し 年末年始北ア前穂高縦走・登攀
      ・・・新人・輝く槍ヶ岳〜奥穂高の峰々に感涙・・・


         日  時:  2006/12/28日(木)〜2007/1/2(火)
       場  所:  
北穂高岳(八峰)
       日  程:
  ****

           12/28(木)・・20;00山形中山〜東北道〜中央道〜沢渡着・・翌6;10
           12/29(金)・・9;00沢渡駐車場〜上高地〜明神〜15;30徳沢〜16;00
                     新村橋(幕営)
           12/30(土)・・6;00新村橋〜パノラマ新道〜慶応尾根〜14;10P1(幕営)
           12/31(日)・・6;00P1〜8;00八峰〜10;00慶応尾根P1〜新村橋〜13
                     ;00徳沢〜15;30上高地着(幕営)

           1/ 1(月)・・9;00上高地〜釜トンネル〜11;00・・12;00沢渡温泉〜16
                    ;00中央道(仮眠)
            1/ 2(火)・・8;00中央道〜東北道〜15;00山形到着


        
参加者;  L成毛、遠藤(博)、柴田、山田(山大OB)
              L佐藤(辰)、若松、亀岡(新人)    総勢〜
7名

        
12月28日 成毛・山田(OB)合流

        山形班の遠藤(博)・佐藤(辰)・柴田・私(亀岡)の4人が遠藤宅集合、食材などを分配し予定の20;
       00時出発。途中、東北道の国見ICで成毛さん、三鷹で山田(OB)さんと合流、翌朝早く沢渡に到着。

        
12月29日 曇り パノラマ新道新村橋を渡り幕営

        既に、若松は、沢渡の駐車場で待っていた。例年なら、この期、
沢渡駐車場は、100台以上の車が
      停まっているとのことだが、今年は何故か少なく5台のみ

        7;30頃、ここからタクシーに乗り換えで釜トンネルへ。20分ぐらいで釜トンネル着、トンネル入り口
      の警察署に登山計画書を提出し、荷を背負い出かけると、
「信濃毎日」の新聞記者に取材を受ける。釜
      トンネルの中は、長く登り坂が続く、話しによると古いトンネルは滑って危険だったそうだ。釜トンネル出
      口で新聞記者が写真撮影をしてくれた。ぜひ掲載された新聞を見たいものだ。


        トンネルを出ると、前の晩に降った雪が軟らかくて、その上
登山者が少ないため歩きづらい。とにかく
      足元ばかり見て進むので、上高地周辺の景色を見る余裕がなかっ
た。しばらく小雪がちらつく曇り空だ
      ったが、明神に差し掛かった頃、左手に太陽の陽に射し照らされて明神岳が見えてきた、まるで「絵」の
      ような景色だ。


        徳沢でテントを張っている他パーティーを横目に、成毛リーダーの指示の下、明日の行程のために
      少しでも前に進もうと、我等は、30分ほど先へ、パノラマ新道新村橋を渡り平らな場所を選んでで幕営
      (テント2張)することになった。16;00時頃になっていた。


        今夜は、「牛鍋」、これまで食べた中で最高の出来!!とメンバーが絶賛!!。出発前に、体調を壊
      した佐藤(辰)さんに代わって
、食材を準備してくれた宇野さんに感謝しながら食べる。さらさらとテント
      に降る小雪の音を聞きながら20;00頃の早い就寝。

       
12月30日 晴天 成毛さんの『ヘッドバッティングラッセル』

        4;00時に起床。昨夜の積雪は、そんなに多くなかったが、前日までの積雪が深いので、かんじきを
      着け、6;00時頃に出発、佐藤(辰)・山田さんの2人が先頭に、まだ薄暗い雪の道をラッセで進む。30
      分も進むと汗だくで休憩。
新雪のラッセルに辟易しながら進む


        
パノラマ新道の沢道は、傾斜もきつくなってきたし、太陽が昇るってきたので気温が上昇し、雪崩の
      危険も出てきた。雪崩が起きた時の注意点を教
えてもう。千葉の5人パーテイを追い抜き、慶応尾根
      左稜に差し掛かり、後から来た千葉パーティー(屈強)と合同でP1までノラッセルとなった。ほか佐久
      の2人は、そのまま岩稜基部を回りこみ直上。慶応尾根から見る屏風の頭の稜線には、雪煙があが
      っているのが見えた、「 風が強いんだな」と成毛さんがつぶやく。


        尾根は、傾斜がきつい上に積雪が半端でなく、まるでネパールの五体投地の様な格好になって、そ
      の中でも見事なのは我等がリーダー成毛さんの『ヘッドバッティングラッセル』!!、ヘルメットに雪が
      積もっていた。昼食は、とくに取らず行動食となる。


        高度2,300m付近でさらに急峻な岸壁に行き詰り、
右手の慶応尾根本峰の林までトラバース。佐
      久のメンバーが途中までザイルを張る、その先は遠藤(博9さんがザイルを張り、危険な場所を無事に

      通過する。ザイルの結び方やヌンチャクのかけ方を、鎌倉山の講習会で経験していたことで、慌てず
      に済んみ、何事も経験だけが自分の力になると再認識した場面だった。その後、佐久の2人は別行動
      となる。


        
慶応尾根の最初のピーク(2,460mP1)に14;00時過ぎに到着。遠くに富士山、右前方には北尾
      根一峰から八峰までが一望できた。青い空に太陽の周りに虹色の光が雲を染める「光環」と言う現象

      が見れた。うっとりと眺めていたが、今日の幕営地は、ここではなく、尾根から5分ほど先のの鞍部地
      点ということ。先行の遠藤(博)さんと山田(OB)さんがもう準備をしていた。


        柴田さんがプロの腕前でトイレを造設、壁も床も純白、清潔感溢れる新雪のトイレ。
自然環境保護
      のため、ゴミを出さないトイレの方法を試してみる、遠藤(博)さん推奨ただし
、粗め雪のときは要注意、
      自然に優しく自分に厳しい方法だった。
        今夜は、縦走隊が「石狩鍋」、バターとゆずの風味が絶品!、登攀隊の札幌ラーメンもバター入り
      と豪華(計画では、縦走隊と登攀隊が別行動)。今夜は月と星が美しく、月に照らされた真っ白な雪山
      は実に神秘的……風の音を聞きながら今夜も早い就寝。

       
12月31日 快晴 北尾根を断念。縦走隊と同じ行動

        4時起床。なぜか、佐藤(辰)さんはあんなに美味しかった石狩鍋を食べていないと言い張る。昨日
      のあまりのラッセルに、体と脳みそがホワイトアウト状態に見舞われたようだ。
        6;45時ザックをテントにデポし、空身でラッセルし八峰を目指す。登攀隊も、ここまで1日余計に
      時間がかかったため北尾根を断念。縦走隊と同じ行動となる。
左手に北尾根を臨みながら、振り返ると、
      八ヶ岳から朝日が昇り神聖な気持ちになる。八
峰を仰ぎ見ると、夏のそれとは全く違った「 澄みきった
      青空」と「純白の雪山」が目に眩しい!。


        8;30頃、八峰に登りきった私達を待っていたのは、
槍ヶ岳から奥穂高岳までの雪と岩稜、登攀隊
      が挑むはずであった北尾根の荒々しくも凛とした美しい岸壁、遠方に八ヶ岳や遠く富士山
を見渡せる3
      60度の大パノラマが、眼下には涸沢カール……。


        心が高揚して、高まる幸福感に全身を満たした後、あふれた分が瞳からこぼれ落ちた。しばらくす
      ると、私の耳に確かに荘厳な音楽が響いた、宇宙から奏でたオーケストラだろうか???。佐藤(辰)
      さんが思わず叫んだ!「 オー!コンプリメンティ!!」。記念撮影して絶景に別れを惜しみながらゆっ
      くりと下山。


        
P1のピークに来ると、今度は「幻日」という現象が見れた。このピークの上空には、何らかの大気
      の変化があるのかも知れない。テントを撤収、10;00時過ぎここから下山開始、昨日の沢沿いの危
      険なコースは避けて、尾根沿いの安全な林のコースをとって下山。


        途中、1日目の幕営地でデポした荷物を回収。徳沢に12;30時頃に到着。山小屋でビールを調
      達、30分ほどの休憩。ここからは安全・楽な行程、
明神岳が見える地点で八峰を見上げると、何と!
      われらが歩いた足跡が雪の上にはっきりと残
っていた。感慨深い。上高地まで一気に下り、小梨平キ
      ャンプ場に15;30時ころ到着、幕営。


        デポしておいた食糧が雪に埋まって捜せなくていると、若松さんが捜してくれた。すばらしい記憶
      術に敬服する。今夜の夕食は「 鳥鍋」と餅。月光に輝く穂高が美しい大晦日の夜。多分、23;00時過
      ぎの就寝だったように思う。

       
1月1日 快晴 池の周りの木々は霧氷でガラス細工

        標高は低いが、地形が盆地のため、昨夜
のP1と同じくらいに冷えて(−15度)テントの天井がキ
      ラキラ凍っていた。ゆっくり7;00時に起床、晴れ晴れとした今年の元旦は、Mゴリラからいただいた
      「お雑煮」と遠藤(博)さん持参の「お節4点セット」で祝
う。
        9;00時頃に出発。今日は、カメラマンや登山者などの入山者が多く、雪が踏み固められて歩き
      やすい。河童橋で記念写真撮影。ここからの景色は、自然が作り出したとは思えない完璧な芸術作


      品のようだ。前穂から奥穂にかけての吊尾根の美しい曲線と、底からグ―ンと空に向かってせり上が
      っていくような岸壁は、天井の神々だけが持つ鑿で丹念に且つ大胆に彫り上げた奇跡的な地形だ。


        若松さんは、五千尺ホテルにライブカメラがあることを教えてくれた。
大正池までは、穏やかな登り
      で、右前方に際立つ焼岳の頂上からは、白い噴煙が上がっていた。池の周りの木々は、霧氷でガラ
      ス細工の林のようだ。そのまま、ファンタジーの世界に迷い込んで
行きそうだ。陶酔してふらふらして
      いるので、メンバーが心配している。


        気を取り直して、釜トンネルを抜ける。この釜トンネルが、別世界とのゲートだったんだな・・・。タク
      シーに乗り込むと現実の世界に戻る
。11;00時沢渡着。温泉で体を温め、昼食、12;00時過ぎに自
      分達の車で帰路へ。

        14;00頃、中央高速の八ヶ岳SAで一服していると、何と!
本田さんと邂逅。信じがたい場面に最
      初は本田・遠藤(博)さんとも真に受けられずにいたようだった。本田さんは、今から友人と合流して
      八ヶ岳に行くということだ。

        本田さんたちと別れ、車に乗り込む、若松さん持参の「越後ビール」をご馳走になる。日本初の地
      ビールらしい。その後も今夜の祝杯のために自然水を調達。遠藤(博)さんはその量が、気が気でな
      い様子。差等(辰)さんに言わせれば「ビノロッソプレファボーレ!」だ。しかしさすが成毛リーダー、そ
      こはお見通し!満足の行く量に、遠藤8吐くさん感涙に咽ぶ。
        若松さんと山田(OB)さんのために、16;00時過ぎ東京に近い某所で幕営。もちろん周辺の清
      掃も怠らず、来た時よりもきれいにして帰る精神。
若松さんが、昨夜、遠藤(博)さんと佐藤(辰9さん
      がうるさくて(?)眠れなかったから、今夜ぐらいは静かに寝るといってマイテントを張
る。これはよっ
      ぽどのことだと、2人大いに反省する。今夜はキムチ鍋……量が15人分はある。またまた宇野さん
      と木村さんのご苦労に感謝しながらいただく。
        今回は、積雪が多く、登攀隊はやむなく縦走隊と同じコースになったが、メンバー全員が怪我も
      なく、無事に山行を終えたことを喜び合う。天候にも恵まれ、絶景を目に焼き付けることが出来た。

      
 1月2日 別世界にすっかり魅了され・無事山形到着。

        8;00時、中央高速で若松さん山田(OB)さんとお別れ。またの山行での再会を誓い合う。若松
      さんの全身で表現する喜びがメンバー全員に伝わってくる。
私にとっては初めての北アルプス。しか
      も冬山。本当に登ってきたのかまだ実感が湧かないほどの別世界に、すっかり魅了されてしまった。

        15;00時頃、無事山形到着。
                                              
 記   亀 岡


        見出しへ「戻る

                       トップページにもどる