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003 山行報告(H15/1/1〜6/30) 



003   会公式行事のダイジェスト報告です。(H15/1/1〜H15/6/30)

   朝日連峰山開きに40名(西川方面)
       
〜から梅雨・登山日和〜

         日  時:  平成15年6月14日(土)〜15(日)
        場  所:  大朝日隊/古寺鉱泉〜古寺山〜小朝日岳〜
                       大朝日岳(泊)〜小朝日岳〜鳥原山
                       山開き祭典〜古寺鉱泉
                日帰り隊/ブナ峠〜鳥原山・山開き祭典〜ブナ峠


        
メンバー:
  大朝隊 〜西川山岳会・板坂教室・Mゴリラ・一般計20名
                日帰り隊〜西川町役場・自然公園管理員・西川山岳会・
                       板坂教室・一般計20名
                                           総計40名


        
6月14日(土) 曇

          朝は、どんより曇り空、時折薄日の差す天候の中8時20分、大朝日小屋宿泊
        本隊古寺鉱泉駐車場より元気に出発。
          歩き初めて松峰で最初の一服、まだ1時間もたたないというのに何やらにわかに騒
        がしい
・・・ん!早速“自然水”登場ではないか!?“やっぱり、これがなきゃね”何だ
        かんだと理由をでっち上げ、まあ、いつものことであるのだが。

夫婦じゃないよ・・新山岳会ユニホームモデル 入念な点検・・実は宇野のツエ


          9時08分合体の木、9時57分一服清水、三沢清水付近雪の上のトレースを
        辿って
、稜線の「ショウジョバカマ・ノイチゴの花」に心を洗い11時30分古寺山山頂、
        昼食をとっていると“小朝日のトラバース、雪の斜面は道切りましたから!” 本家・栄一
        さんより無線入電、この情報を頼りに
トラバース組と小朝日越え組の2手に分かれる、
        しかし、このトラバースが意外にも難路!“ピッケルは、こう、“ゲンノウ”(金槌)みだい
        に持って使うの!!”等々の柴田氏のあつーい!指導?のもと、訓練がてら皆さん
        悪戦苦闘。

ショウジョバカマ 馬鹿太い古寺山の標識 可愛らしいノイチゴも今がサカリ


         12時44分、熊越、多いつぼみのなかに開き始めた一輪のヒメサユリが可憐なピンク
        で我々を出迎えた、一服、足元に濃い紫のシラネアオイ・ハクサンチドリ、小朝日の岩
        場、その下の黒倉沢の流れ落ちそうな雪渓、デジカメも忙しそう。

今年はヒメサユリが開花し迎えてくれた ハクサンチドリの濃い紫に一息


         13時35分、銀玉水。まだ水源は雪渓の下、やもうえず
登山道の雪解け水を確保
        する必要
“はい、ここで水たっぷり汲んでね、訓練と思ってたっぷり担いでいってね”辰彦
        さんのあつーい?ラブコール、釣られてか板坂さんたっぷり担いだがよろめき「なんだ、こん
        なに持たせんのかっ!」、そして、銀玉水上の大雪渓を登る。

銀玉水・・大雪渓したの登山道から取水 銀玉水上の雪渓を行儀良く


          14時27分大朝日小屋到着。大朝日山頂に向かう人あり、小屋で待ちきれなくて
        宴会モードに入る人ありで、小生、山頂でのんびり一人、景色を楽しんで小屋に戻る
        とみんな丸くなってすっかり宴会になっていた、“のびたっ、遅いぞっ!みんな呑まないで
        待っていたんだぞっ!!”どうみてもそんなことはありえない、
自然水の空缶のごろごろ転が
        った状況の中、みんな揃って“かんぱーい!”それからは
呑む・焼き肉パーティ、あちらには

大朝日小屋で早速カンパイ そこに座った者は料理番・・定位置


        今年も東北電力パーティもあり、こちらには一般の方もありと、小屋の中はもう賑やか、
        宴半ば、大場さんも見えられて、さらに盛り上がる、「焼きそばも」みーんな平らげたあげく
        20時、今回は珍しく?みんなおとなしく??消灯。

        
6月15日(日) 曇り朝方風強し

         朝食をインスタント塩ラーメンで済ませ、小屋前でみんな揃って記念撮影後、鳥原小屋
        へ向けて出発、7時11分。
          ウスユキソウやイワカガミ・チングルマの咲き誇る景色の中を下り、
銀玉水上の雪渓、女
        性と5名と男性若干1名アイゼン
をつける、7時43分銀玉水、ここに来て「アイゼン入れ袋
        が無い、上に忘れた」ノビタ急ぎ登り返す
、しかし、探せず下る、宇野さん、自分のアイゼン
        をリックに詰めようとしたら、袋が二つ、「あららら***」やっぱり
、だれも不思議に思わない。

翌朝の出発前に証拠写真撮影 ヒナウスユキソウが朝露にまぶしい 山頂のイワカガミは濃い紅色


         さらに歩いて8時23分熊越、小朝日山頂直下、柴田さんが仁三さんからピッケルを借り
        てビニール袋片手に沢づたいに降りていった・・・“冷たいの呑まんなねっだなあ!”ということで、
        小朝日山頂ではまたもや、今度は雪でがんがんに冷えた冷たい自然水!“やっぱりつったい
        のは、んまいなあ!”みんな知力?と労力??を決して惜しまない。
         小朝日と鳥原との中間地点、
雪渓の上でいつもの大!かき氷大会が始まった、小豆に練
        乳、更には知らないふりしての持参した「のびた特製抹茶」までもが見つかって、それはみんな
        豪勢なかき氷に仕上がった、“旨―っ!”みんな頭を押さえながらがりがり頬張る。

小朝日下の雪渓は以外に小規模 定番の速成カキ氷


         10時47分、ブナ峠からの日帰り隊と合流し総勢40名の大所帯となって10時57分、
        鳥原小屋到着、早速、
日帰り隊が採取してきた「タケノコ」の味噌汁作り、11時30分ごろ
        より厳かなる山開き神事に参列して、今期の山の安全を祈願し、ご神酒・雪解け水で冷え
        きった自然水で清め、会長直々鍋奉行によるタケノコ味噌汁で昼食。

やっと鳥原山の山頂 山開きの祭典も厳かに 鳥原池?に映すミツガシワ・・別れをおしむ


          めいめい支度を調えて13時頃下山開始、途中、藪でがさがさタケコ?、大朝日登山隊
        15時14分古寺鉱泉駐車場着、明日あたり階段登り大変な方若干名。車に分乗、大井
        沢温泉に漬かり、「橋本荘」で直会の後、無事お開きとなった。(その後若干名での直直会
        が間沢山荘であったと聞く・・・。)から梅雨の登山日和だった。

                                                     
記;のび  


   月山最大の秘所”西補陀落”
     
〜探検調査隊の報告〜

         日  時:  平成15年6月2日(月)晴れ
        場  所:  月山 北北東 金剛沢
        
メンバー:
  佐藤(辰)L、佐藤(仁)、宇野、山田

         装  備: 
積雪の状況不明のため靴は4種類
                 プラブーツにアイゼン、スパイク付きゴム長、軽登山靴に軽アイゼン、
                 渓流シューズにスパイク。
                 ピッケル3名、スキーポール1名、ヘルメット、念のためザイル20m。

     

         午前8時開発センター発、リフト小屋へ入山届し9時30分姥ケ岳山頂。
         柴灯森ピークで進入地点を検討、金剛沢への下降は雪渓が切れているため
        尾根沿いを籔こきで下降することとする。


          ピークより50m位は踏み後があるがそれより先はまったくの籔こきとなる、300m
        位の籔こきで金剛沢側の雪渓にでると雨告山(あめもりやま)付近の状況がはっきり
        と確認できる、雪渓沿いにしばらく進むと二度目の籔こきとなる、標高1619m地点
        で籔を抜け眼下に見える平地めがけ標高差350mの急な雪渓をビビリながら一気
        に下降する。
          そこは左右は絶壁に囲まれ、前方は田麦川のV字谷、後方は月山と俗界からの
        侵入を阻むように神様が創った広い不思議な平地があり、西補陀落に近づいたこと
        を思わせるような妙な気配を感じる場所にでた、ついに月山金剛界に入り込んでし
        まった。


          調査は下流部V字谷の始まりから上流へ向け開始する事とし沢へ入渓、まず
        は昼食とするが、オニギリをかじった瞬間
ババアーンと大爆音、神の怒りか目の前で
        ナダレ発生、肝を冷やすが、さすが精鋭選りすぐりの調査隊休んだ場所が適切で
        高見の見物(下から見たから下見の見物かも)。


          12時20分いよいよ調査開始、沢沿いに雨告山側の崖を調べながら上流へ
        向け、ここかな?いや違う!数箇所それらしい場所をチェックしながら進むと雨告山
        へつながる小尾根の取っ付き岩場に
古いクサリ場発見、思わずついにやったと震え
        がはしる、忠臣蔵の吉良様発見よろしく呼子で散らばった仲間を呼び集め周辺を
        念入りに調査。
          辺りの河床は雪渓で埋まっており二十数年前の記憶をたどり西補陀落上部の
        雪渓から出た硫黄の匂い漂う黒い岩盤を発見、事務局長がシェルンドに入り込ん
        でみたが河床が見えないため100%とは言えないが、念願であった今回の目的は
        達成したこととする。


          14時帰路は金剛沢を詰める事とし、雪渓で埋まった沢を登るが先に両岸着雪
        のV字が見えたあたりで右への枝沢が午前下った雪渓につづくのが確認でき往路の
        尾根に出るルートに変更、後は延々と雪渓を登り、籔を抜け柴灯森手前で突然
        リーダーが振り返り聖域に踏み込んだ事を詫び黙祷、その瞼には
感激か涙がにじ
        む(写真参照)

          17時、姥沢駐車場到着、万歳、水沢温泉の後、間沢山荘で反省会、いつも
        より自然水が美味かった。


          今回の調査から積雪期上部からはピッケル、アイゼンは必携だが、雪が少なくなる
        これからは籔こきが多くなり困難度が高くなり、また下の平地が雪が消えたあと歩行
        可能なのか確認出来なかったため、情報得てからの入山が必要、無雪積期の進入
        口は湯殿山スキー場からの入山が安全と考えますが、
斜面の崩壊が現在も進んで
        おり地形図には無い断崖で囲まれ
ており視界の悪い時はヘルメットと案内人同伴が
        必要となります。

        追記・・来年は、雨告山山頂に有るとされている雷電神社に行きましょう。
             また、宇野隊員が西川山岳会として
西補陀落女性第一号となりました。

                                            記: 山田


     黒伏山(ミソジルート)登攀
              
少々??邪魔になる腹(辰)

         日  時:  H15年5月24日(土)〜日帰り
        場  所:  黒伏山
        
メンバー:
  遠藤、関、松沢、佐藤(辰)

            朝5時30分、駐車場集合、4名で出発するが、なぜか遠藤のザックの後ろには
          ハケゴがくっついている。
           7時30分登攀開始、佐藤・松沢、遠藤・関の2パーティーで登る、私も1年半ぶり
          のクライミング、少々腹が邪魔になるが、仕方ない、落ちないようにだけ気をつけよう、
          下部3ピッチは快適だったが、4ピッチ目からは浮石が多く、確認してからでないと思い
          きって岩を掴まえられない、5ピッチ目の垂壁を人口で直上、6ピッチ目松沢リードで
          ハングを越す。
           ピンが1本抜けており、セカンドでも難しい、8ピッチ目からは藪が混んできて、泥
          と藪をむんずと掴んでの究極のネイチャークライミングだ、「草を掴んだ時、抜けるか
          抜けないのかの判断が大切だよね」とかいいながら、最終11ピッチ終了が3時15分。
           予定より時間オーバー、荷物を片付け、縦走路を急いで降りる、下では6ピッチ目
          から降りていた遠藤・関がウルイとアイコを取っていてくれていた。「ありがとう!」ハケゴ
          が役に立ったね。
           家に帰ってから早速アイコのおひたしで一杯やった、登攀の充実感もありうまかった。

                                       
報告者  佐藤(辰)

   GW北ア・鹿島槍ガ岳登攀(東尾根)
              
快晴に北アルプスの全容が

         日  時:  H15年4月25日(金)〜28日(月)
        場  所:  北ア・鹿島槍ガ岳(登)
        
メンバー:
  成毛、山田、関
         行  程;  4/25 (金)   山形20:00 発 〜 会津若松IC 〜 糸井川IC 〜
                          大谷原(長野県大町市) 26:30着
                 4/26 (土)   大谷原 8:30 〜 9:00尾根取り付き 〜 9:45尾根
                          末端 〜 11:30一の沢頭下 〜 12:30 一の沢頭
                           〜 14:45二の沢頭 (幕営)
                 4/27 (日)    二の沢頭 5:35 〜 6:45 第一岩峰・ 7:00登攀
                          開始 〜 8:30 第二岩峰・ 9:05 登攀開始 〜11:15
                          荒沢の頭 〜 12:20 鹿島槍ヶ岳北峰 〜 13:20 南峰
                           〜 15:30冷池(幕営)
                 4/28 (月)   冷池 5:35 〜 6:00赤岩尾根分岐 〜 6:35西沢入口
                           〜 7:30 赤岩尾根取りつき点 〜 8:15 大谷原・
                           9:00 出発 〜 9:30大町温泉 11:00 発 〜 大町名
                          物ソーストンカツ・ 12:00 発 〜 道の駅(昼寝) 〜 糸
                          井川IC 〜 会津若松IC 〜 米沢 〜 山形 20:00着


        
4月25日 (金)

           今回はいつもと違う交通ルートで、13号線を南下、
米沢から会津若松にむけて
         走り、磐越道〜北陸道と乗り継ぎ
、東尾根登山口である大谷原を目指した。天
         気予報では、土曜は午前中まで雨が残り午後に回復、日曜からは絶好の天気に
         恵まれるとのこと、天気予報どおりになることを願って車を飛ばす。
          午前2時30分大谷原着、即就寝.。

        
4月26日 (土)

           明け方から、車をたたきつけるような強い雨が降りだし、7時すぎに目を覚ます、
         天気予報どおりとはいえ雨具着用はいやだな〜などとおもいつつ、車を正規の駐車
         場に移動、準備を整えていると
雨があがり雲間から青空とともに核心部である第1
         岩峰が見え始めた。

           登山口から見えると思っていなかったのでびっくり、やけに近くに見え天空を突き
         刺すように尖っている。準備を整え出発、林道を30分ぐらい歩き尾根末端に取り付
         くため急登する。報告にあるような藪をつかみながらではなかったが、結構きつい、40
         分ぐらいで尾根上にたどり着く、樹林の中の締まった雪を踏みぐんぐん高度を上げ
         ながら、快適に登る。


           一の沢頭手前ののぼりあたりで、樹林帯から抜け出し、東尾根の核心部の全
         景が見えだした。
けっこうそそりたっているな〜というのが第一印象、核心部の雪は
         ほとんど無し、写真を撮りつつ登り一の沢の頭到着、テント1張りあり、大休止して
         本日の幕営地二の沢の頭を目指す、ここから約1時間半くらいであったが、雪が
         中途半端なうえ、ブッシュが出ており、さほどの登りではないのだが苦労させられる。
           幕営地に着くと、テントが2張り、駐車場での車の台数(約20台)からすればや
         けに少ないなー、みんなどこに行ったのだろうと疑問に思う。しかし、
テントが5張り
         以上は張れそうに無い場所
だったので、少なくて一安心。
           第一岩峰までのルートをしっかり目で確認、明日好転に恵まれることに期待して、
         焼肉で乾杯、19時就寝

      
  4月27日(日)

           3時起床、
夜中さらさらと雪がテントをたたいていたが、積もるほどではなかった、
         登攀装備に身を包み、5時35分出発、少し下って第1岩峰までの雪壁を登る、
         あまり冷え込まなかったこともあり雪の締りが悪い、イメージではアイゼンを軋ませて
         の登りとおもっていたが期待はずれ、約1時間で最初の核心である第1岩峰取り
         付き到着、ここにも幕営跡あり、7時登攀開始。
           出だしちょっとこまいものの、あとは問題なく通過、2P目2級程度、雪が少なか
         ったこともありここから先ロープを解き第2岩峰取り付まで、第1岩峰終了点から見
         る
二の沢の頭はすばらしい高度感、ここでやく30分くらい順番待ち、東尾根最大
         の核心と呼ばれる第2岩峰、ルートを見上げると報告どおり、上から下まで残置ロ
         ープが下がっている。
           9時登攀開始、渋滞していたこともあり途中で一回ロープをきる、核心と言われ
         るややかぶりぎみのチムニーに行ってみると、あっという間に終わってしまった、たしか
         に一手がちょっとむずかしいかもしれないが、よく探すと浅いがしっかりしたホールドが
         あり、問題ないものと思われた。


           次のピッチはロープを解き荒沢の頭目指して雪壁を登る。12時20分北峰到着、
         
青空の下360度の展望がすばらしい、
記念撮影後のんびりと南峰に向かう、南峰
         到着、南峰は北峰より高いため、剣岳をはじめ
北アルプス全容が見渡せる、本当
         に良い天気に感無量。
           大休止のあと本日の幕営地冷池小屋を目指し雪の消えた登山道を歩く、小
         屋手前の雪の斜面を削りテントを設置、天気が良いので、下着ひとつになりシュラフ
         やら衣類を乾かす。剣岳に落ちる夕日を見ながら乾杯、ぽかぽかのシュラフに包まり
         眠りに着く、20時就寝。

       
4月28日 (月)

          4時起床、本日快晴 5時35分出発、小屋前を通り過ぎ赤岩尾根分岐、当
        初の予定では、爺ヶ岳東尾根(他の報告から、この時季赤岩尾根は下部がつらい
        との報告より)を下山予定にしていたが、天気も良いこともあり
東尾根の一般的下
        山ルートである赤岩尾根に変更、
早い時間であるので途中から西沢の雪渓を下
        る、尻セードも交えあっという間に標高差1200mを下降、赤岩尾根取り付きを
        過ぎ、林道を歩き8時15分駐車場着、
ルート変更で3時間の短縮。


         大町温泉で湯に浸かり、風呂上り生ビールで乾杯、う〜うまい 休憩後大町の
        ソースとんかつの老舗にて昼食、途中道の駅で仮眠をとり、一路山形目指して車
        を走らせる、山形到着20時、解散。

      
 感 想
         2年前にも計画を試みたが、まだ自分には自身が無く、爺ガ岳東尾根を登ることと
       なった。爺ガ岳もよい登山であったが、爺ガ岳東尾根からみる鹿島槍ヶ岳東尾根は
       大変すばらしいものであり、登攀意欲がそそられ、次回はあそこを登ろうと片隅にとっ
       ておいた。2月のアイスが終わったあたりから、ふつふつと東尾根が芽生えてきて、今
       回の登攀になった経緯がある。
         他の報告を読み漁り、下調べをして挑んだ鹿島槍ヶ岳東尾根、
はっきり言って物
       足りなさもあったが、何事も無事帰れたことにすべて良しというところか。且つ、今回の
       登攀は、雪が少なく(少なすぎてちょっと登りにくいところもあったが)天候に恵まれたこ
       とに尽きると思われる。  

        2年前爺ヶ岳東尾根を登り、鹿島槍ヶ岳南峰に立った時には、視界不良、目も
       明けていられないような風が吹き付けていた。もし、天候が荒れ、2年前の雪の状態
       であったならと思うと、かなりシビアな登攀になること請け合い無しだったろう。これからも、
       このような天候に甘えることなく、準備を整え万全で挑むことを心がけていきたいと思う。
                              
 記   2003年5月25日 成 毛


    新緑の黒伏山登攀(中央ルンゼ)
             
〜懸垂の遠藤岩壁のウルイ

         日  時:  H15年5月18日(日) 曇り
        場  所:  黒伏山中央ルンゼ
        
参加者:
  遠藤・関パーテイ、成毛・松沢パーテイの4名

        新緑の黒伏山に早速行くことになった、2月に下でテントを張って
      過ごした以来だ。もちろん遠藤さん・成毛さん・松澤さん・山田さんは
      冬壁を登っている。
        雪の黒伏もとてもきれいだが、新緑もすばらしい、天気は少し曇っ
      ている、昨日星が出ていたのに、これから良くなってほしいなと期待
      しながら空を見上げた。

いまの季節、新緑でまぶしい

        トンネル5時30分、時間通りに出発、雪はどれくらいあるかなっと話
      し、後は黙ってアプローチを歩く、落ち葉がふかふかして滑りやすい、
      足元を気にしながら歩いたが、
遠藤さんはアイコを気にしながら歩いた
      「今年はまだ早いようで、あんまり出ていないなぁ。」始まったと私はく
      すくす笑った。山菜博士になるのも時間の問題だ!

        とりつきに着いた、やはり少し雪があった、さっそく準備をして7時に
      登り始めた、初めに成毛・松澤パーティ、次に遠藤・関パーティ、どちら
      も交互にリードをする、遠藤さんに難しいピッチをお願いした、というのも、
      岩が濡れてつるつるしている、濡れていると2段階くらいレベルがアップ
      する、私では日が暮れてしまう。
       天気がなかなか良くならず、風があり寒いので少し着込んで登攀に
      望んだ、虫がいないので良いのだが、もう少し暖かいと快適に登れるの
      にね、と話した。

リードする遠藤・・・・? ウルイ発見に喜ぶの遠藤

        登るにつれて、ウルイ畑が目の前に広がってきた、遠藤さん、大井沢
      の堅太郎さんにもらったという
山菜籠はしっかりリュックに、「帰りの懸垂
      の時にみんなの分を採っていくからね。」嬉しそうな声がはずんでいた、
      なんだか今日何しに来たのかしら?とおかしくなった。
        成毛・松澤パーティ快調に登っていく。中央ルンゼは楽しい、 「風の
      踊り場」から2ピッチ目はだらだらと水が垂れていて難しそうだった、右
      側の岩はかぶっていて、いつ落ちてもおかしくない、早くここを抜けたい
      と思った、私はセカンドで登ったがそれでも恐ろしかった、
岩がびしょび
      しょで手はつるつる、雨具を着ていないズボンは濡れ
たが、気にしてい
      る暇はない、後から振り返っても、ここが一番こわい思いをした。

        黒伏はブッシュが多い、この草木がなかったらもっとすっきりして良い
      岩場なのだと思う。垂壁は私がリードすることになったが、パワー不足で
      なかなか登れなかった、いろいろ工夫してやっと登る、まだまだだなぁと
      自分でも少しがっかり、次回また頑張らなきゃと思った。
        帰りの懸垂では、遠藤さんが早速ウルイ摘み、懸垂しながら、すばやく
      摘んだに違いない、籠につやつやしたおいしそうなウルイがいっぱい!
      「黒伏山南壁産ウルイ、売れるかな?」とみんなで笑った、でも、実際こ
      んな岩壁に育っているウルイはなかなか普通の人は食べれないかなと
      も思う。

        次はミゾジルートを登りたいね、と話してみんな解散する。
                                          
 記  関

   GW朝日連峰(後半の小屋番)・その2
             
天狗角取山小屋日誌から

         日  時:  H15年5月3日(土)〜5日(月)
        場  所:  南俣出合〜天狗角取山避難小屋〜南俣出合
        
参加者:
  佐藤(栄)夫妻4〜5日、山田3〜5日
                佐藤(辰)、宇野5月5日日帰り


        5月3日(土) 快晴

          朝7時30分遠藤さん他、竜門方面組と別れ一人南俣出合へ・8時出発。
          先行者らしい足跡あるがバカ平へ登らず大井沢川沿いへ行っている釣り屋らしい、
         バカ平からは踏み後もなく雪道をテクテク歩く間もなく目の前にカモシカが現われ5秒
         くらいにらめっこする、竜ヶ岳北斜面はナダレておらずひやひやしながら通過、途中昼食
         をとり12時30分小屋到着。

残雪の中から”竜が池”が
解けた粟畑山頂の大セッピと障子ケ岳


          小屋を掃除しお客様到着を待ちながら、自然水がはかどる。
          この日の、お客様は竜門から大朝日に向かう東京太田区の5人組み(
去年狐の小屋
         
番を飲ませ潰した組らしい)、明日赤見堂へ向かう新潟の2人、朝バカ平への取っ付きが
         判らず障子経由の新潟の単独、福島の単独の9名様、夜は招待に預かり上機嫌で就眠。

        
5月4日(日) 晴れ

          お客様全員出発後、午前中出谷川へ下り遊ぶ。
          昼過ぎ小屋へ戻ると粟畑の雪面に2人組が現われ双眼鏡で覗くと
本家佐藤(栄)夫妻
         判る、小屋到着後さっそく自然水で乾杯。
          夜は3人で焼肉パーテー、この日のお客様は宮城の2人組のみ。

天狗山避難小屋周辺は真冬も雪が少ない 小屋番の山田と佐藤(栄)夫妻



        
5月5日(月) 晴れ

          遠藤さん達と大井沢温泉午後3時の予定だったが佐藤(栄)さん達と8時30分下山開始、
         途中竜ヶ岳まき道の水場あたりで、
事務局長と宇野さんとすれ違う挨拶をかわし11時ごろ
         南俣出合い到着。
          管理人宅へ行き小屋状況報告書を置き、大井沢温泉で一汗流し解散する。

         3日間最高の天気でした(夏道は一割くらいしか出てません)。
                                                 
記, 山田

   GW朝日連峰(前半の小屋番)
             
管理人1人寂しい日誌から

         日  時:  H15年4月28日(月)〜29日(火)
        場  所:  日暮沢〜竜門山避難小屋〜(狐穴避難小屋)〜日暮沢
        
参加者:
  佐藤(辰)小屋番1人
                  会員誰も登るらなかった;残念

        4月28日(月) 快晴

         午前7時30分、
根子からのつらい林道歩きとなる。9時過ぎ日暮沢小屋に着き一息。
         登りになる、近年登山道がかなり壊れているので、雪のついている西尾根の杉林を登る
        こととする、1時間も登ると雪の付いた登山道と合流、天気は最高、残雪いっぱいで快適
        に登る、ゴロビツの頭の雪屁を越えて
自然水をグイ・清太岩山でまたグイ昼寝する。
         雪を拾いなが熊糞山を過ぎ根子沢を見ると、今年の雪により山肌が崩れ、土砂で沢が
        真っ黒になっていた。

山肌崩壊による土砂で一杯の根子沢


         2時半ころ竜門小屋着、宿泊客は1パーティー6人のみ、管理費を頂戴し、遠藤から聞
        いていた壊れた場所を見て回った後、自然水をグイ、
日ごろのハードな仕事の疲れをとるた
        め早目の就寝。(ホントです)

        
4月29日(火) 今日も晴れ

          早めに狐穴小屋の様子を見に行く、途中
登山道が壊れているところ多数あったので、自
        然公園管理人に報告するための写真に撮る、狐穴小屋内部もきれいで異常なし、掃除
        をして竜門小屋に戻る。

以東岳をバックに狐穴避難小屋


         小屋前に銀マット敷いて昼寝、2時ころまで小屋にいたが、登山客の来る様子がないので、
        いったん下山することにする、この時期、雪が沢山あるのでバンバン下れる、4時ころから林
        道歩きになる。
         林道途中まで自然公園管理人が除雪していてくれていた、感謝します。
                                             
 記 佐藤(辰)

    GW朝日連峰(後半の小屋番・慰問)・1
             
 〜恵まれた最高の天候・爽やか抜群

         日  時:  5月3日(土)〜5日(月)
        場  所:  日暮沢〜竜門山避難小屋〜(狐穴避難小屋)〜日暮沢
        
参加者:
  遠藤、佐藤(仁)、関、木村(夫妻)、佐藤(俊)、ゴリラ隊4名
                柴田、安達、のびた君、
総勢13名


        5月3日(土)快晴

          6時40分開発センター集合さりげなく決まった時間に集合・出発、適当に配車・・・・
        例外に除雪された林道を感謝しながら車もままダムの先まで楽をさせたもらった。
          登り開始(多分8:00近く)最高の天気に恵まれ、さわやかな出だしでした、嬉しさの
        あまりに、日暮れ沢の直線の
林道途中で車の施錠忘れに気が付き戻る、日暮れ小屋
        で待っててくれたのはちょっと嬉しかったのですが、息を切ら追着くと同時にどれ行くか、心
        のこもった佐藤仁三さんの親切な掛け声・・内心思った、この冗談使えるぞ。

ブナ林と残雪を楽しむ 湯を沸かし茶?一服


          今年も見させていただきました、
ゴロビツの壮大な雪尻、掲示板に山田さんから天狗
        方面のお誘いもあったのですが、たぶんこの雪渓みたくて竜門を選んだのでは?かな? 
        爽快で又楽しいゆっくりとした竜門行きの一日でした。

ゴロビツを登りつめた 月山をバックに 竜門山山頂での記念写真


          ちょっと遅い昼の食事,小屋の前での乾杯、そこで
「我らの好きな山と掛けて」「遠藤
        さんのこだわりのビールと説く」「その心は・・・アサヒだけ(朝日岳)」
、肴は木村婦人の作品、
        石のテーブルにぎっしり、夕日になるまでにぎやかなひと時でした。

前後したが まじかに竜門の小屋が 小屋前で早速の野外宴会


          宴会途中、佐藤仁三さん:関さん狐穴小屋番に出発・・・デポしている何某用缶詰
        の試食とか・・その後竜門に柴田君と安達さん到着、残った我らは、夜の宴会に移る・・・
        メニューは、牛、豚のしゃぶしゃぶ食べ放題、うまかった(仁三さんたちの何某用の缶詰
        には負けるとおもいますが)。

       
5月4日(日) 晴れ・強風の為ゆっくり起床

           昨夜から風が強なり、トイレの逆風応急対策(逆風現象経験なしでは語れない)、
        柴田君は、得意の技術で無線アンテナ設置、”5.9”と良好となる。
          関さん狐小屋から戻り、原田さんと再び西朝日へ散策、石山さん・佐藤(俊)狐穴
        小屋へ慰問、帰りに土産に何某用赤飯缶詰2個頂いてきた。
         
のびた君がビールかついで竜門到着、安達さん大朝日経由で降りる、木村夫妻は
        竜門から降りる、 柴田君は狐に移動、目間ぐるしい一日でした。
      
       
 5月5日(月) 晴れ・風もなし 

          朝食、何某用の赤飯・食べるまで大変でした????。
          下山先発7時、関・石山・原田・佐藤(俊)。 後続は12時出発、遠藤・佐藤(仁)・
        柴田・のびた君・・・たぶん。

今日も快晴・惜しみながら熊糞山へ ブナ林にも別れを


          今年のGWは、
意外と登山者の少ない静かな山でした、大井沢の温泉も良かった、
        皆さんいろいろと有難うございました、「日の出と共に起き日暮れとともに寝る」そんな山
        行きの為、時間の記録一切なし・・・
                               
 記 佐藤(俊) 写真 木村(?)

     月山〜本道寺スキーツアー
             
 〜雨・ガス・強風の中ズバリ清川小屋へ〜

         日  時:  H15年4月12日(土)〜13日(日)
        場  所:  月山〜清川小屋〜本道寺
        
参加者:
   佐藤(辰)、佐藤(仁)、山田、菊地、木村(夫)、柴田
                
一般から宮崎、栃木県の三十路山岳会から4名、総勢11名


        4月12日(土)雨・ガス曇
            
          姥沢からリフトに乗り、上駅から登山開始9時過ぎ、天候は最悪
で雨・風・ガス
        視界は30メーターほど、今日は沢からつめるとの事、一旦下って北に向かって歩き出す。
          しかし視界が無く、コンパスに頼る、だんだん登りの斜度がきつくなり、仕方なく左に
        進路を変えたが、もっときつくなり、やっと登る。ほまもなくゆるやかなり草が見えた、なんと
        紫灯森の南斜面である、一気に登りきって、越した所でやっと一腹、なんと通行人が
        3人あり。
         相変わらずの視界、
一寸だけ軟水でパワーをつけて牛首に向かう、そこで先ほどの通
        行人3人に遭遇、話を聞けば宮城県から来たそうな、そして今日の難所・鍛冶小屋下
        の急斜面、ジグザグに登り、なんとか通過、緩くなった所で後続を待つ、しかーし雨でズ
        ブズブの体に強風は容赦無く吹き付け、寒くて待って居られない、だいぶ後続は難儀して
        居るようで有る、ガスで見えない、無線で鍛冶小屋で風よけをする事を告げて、一登り
        で鍛冶小屋に到着。

ガスの中リフト上駅を出発 もちろん山頂はガス・雨風


         しかし風除けをする場所など全く無く吹きさらしの中で一腹、ズブ濡れの体に強風はこ
        たえる 雨はだんだん強くなる、待っても・待っても上がって来ない、みんなガタガタ震え出
        す、屋根の上から覗いて見る、視界不良で見えない、さむい!、ようやく人影が見えて木
        村さんが上がって来た、他は?、と聞くと、もうしばらく掛かる! エーーーー !。
         
ガタガタ・ブルブルまるで拷問の世界で有る、さすがに軟水を飲もうなんて不届き者は
        居ない、ようやく上がって来た、なんとスキーを背負って居る、おいおい!。
         スキーを履かせてすぐ出発、一登りで稜線に出る、やはりかなりの強風で山頂はパス
        して、そのまま東に下りシールを剥がして滑走開始、憧れの大雪城で有る、しかし雨・風・
        ガスで視界は相変わらず30メーター、風の為に声もほとんど聞こえない、ひとかたまりにな
        って滑り出す、すぐに見えなくなる、しかーし、後ろに一人たたずんで居るやつが居る、見れ
        ば
シールは貼ったまま!・・・ 私このまま下ります、馬鹿野郎(激励の冗談)・シールを剥
        がせ!・
・無理やり剥がしてなんとか出発、先行のメンバーはすでに見えず、コンパスとス
        キーの跡を頼り に滑る、何とか追いつく事が出来た。 

          
参加メンバーで一番弱い者を、会長と思い、最後まで
        面倒を見るのが西川山岳会の鉄則である


          先達?は、GPSを駆使・何度か確認・コンパスで補正、そんな事を何度か繰り返し胎
        内岩を未確認のまま通過、だいたいこの辺だ!と一気に下ると、しらびそが一本、その先に
        木が三本、だんだん沢に成る、ピィーンと来た、多分小屋の西側に有る大きな崖だ高度を
        下げないように慎重にトラバース。
         しかし、後続が来ない、中ほどで後続待ち、やっと来た時にガスが一瞬晴れて、
正面に
        小屋! 全員歓声を上げる
、 雨は土砂降りになって来たが緊張がほぐれ、思い思いに
        清川小屋に滑り込む、ヤッホー!。
         小屋を掘り出して ストーブに火を入れて 早速乾杯グチョグチョの体を乾かす、もちろん
       大祝賀宴会、翌日だいぶ残っていた者もいた。 

小屋に着けばパラダイス
しんみり語り合う者もいた


       4月13日(日)晴れ・強風
         次の日13日は晴れだが風が強い、少し遅らせて出発シールを貼って、少しだけ上り返す
        大岳樺の所から滑走開始、しかし風に押されて進まない、必死にこいで沢を通過、尾根に
        取り付き,ようやく滑り出す、
一寸滑ると目の前には3つの山、シール無しで何とか登ると又3
        つほど見える、一寸滑って登り返し、ようやく登ると又5つ見える エーーー!、一寸滑って登
        り返しへろへろになってしまい、早めの昼食とする。

清川小屋の入り口は雪で塞がっつていた ここからシールを外し・しかしアップダウンに苦労 最初は順調


         気を取り直して登り返し、上に上がると本道寺と岩根沢の分技までまだ一山有る、仕方
       無く滑り始めると中々の急斜面、一気に下る、その他はここで転げまくる、本道寺の登山道
       は行けそうに無いので、ルート探査に出る、東側に回り込むと、なんとかなりそう、この辺からは
       快調に滑って少しだけ登る、
雪庇を飛び降りて、クラックを飛んで林の中にシュプールを描く、
       雪が重くなりヘロヘロ、一腹して現在地の確認。

初心者も元気? 快適な林間斜面もある


         姥様までもう少し、本道寺までは、まだだいぶ有る、ここからは快調に滑り、クラックを飛ぶ、
       目の前に巨大な反射板が現れ最後の急斜面、一気に下って一休み、姥様は確認出来な
       買ったがでた、後は車道に出て長ーい車道滑りで本道寺まで、神社の東の沢に出て来ました。

        今回は、とても充実した内容でレベルも非常に高く、
参加者ほとんどがヘロヘロ、本当の意
       味のツアースキーが楽しめました。
                                          
 記   柴田


    月山ツアースキー(北月山)
               〜吹雪のためリフト上駅まで


         日  時:  H15年4月6日
        場  所:  西川町開発センター7;00発〜志津〜姥沢駐車場8:00〜
                リフト上駅(大休憩)〜下山(志津までダウンヒル)
        メンバーは  安達、山中、片倉、佐藤(榮)、菊地、後藤(天童山岳会)
                蒲生、柴田の8名、       代行車は 佐藤(辰)、山田

         
 8時前には姥沢駐車場から出発、風が強く雪も降って吹雪、ガスで視界は
         30メーターほど、リフトの下駅を通過して林が無くなる頃目の前に巨大な雪ピ
         が!?、視界は10メーターほどになってしまった。

姥沢駐車場を出発 姥沢小屋 視界悪し


          ピイーンと来て、姥が岳の雪ピ、すあわてて磁石を出して確認すると、南西に
         進んでいる「駄目だコリァー!」180度向きを変えて北東に進む間もなくリフトの
         上駅に着く。

リフト上駅レストハウス まずは相談 トイレ脇にツエルトを張り休憩


           周囲は視界10メーター・猛吹雪、レストハウスもトイレも雪に埋まっているど
         ちらも鍵が掛かっていて入れない、仕方なくツエルト設営、しばし風待ちをするが
         一向に回復しないため、これ以上先への進行は無理と判断、石跳ね沢経由の
         下山に変更。
           しかし,、この風ではゲレンデを横断するのは無理、少し下って林の中で回り
         込む事にしシールを剥がして滑走開始、ところががガスの中の為に垂直・水平
         (凹凸)が分からず転びまくる、しばらくして林が見える、ようやく順調に滑りだす。

ブナ帯からは視界も良く 昼食をすませ 一気にネイチャーセンターへ


          ゲレンデの尾根を乗り越して回り込むと快適なブナ林、あっ!と言う間に石跳
         ね沢、風も弱くなり日も差しhじめ姥が岳も見え出した、一寸早いが昼食、のん
         びり食べていると、スキヤー3人が我々をかすめ滑って行った。
          休んで居ると寒くなったので出発、ひと滑りという感じででネイチャーセンターに
         到着、旧112号の分かれ道まで滑って本日の北月山スキーツアーを終了。

           迎えの車がいないので清水屋まで歩いて行き、志津で代行車とドッキング、菊
         池氏の発案で大井沢温泉へ直行・・・・・・。

                                    
 記 柴田


     三羽先生講演会と大井沢豆腐セミナー
             
  〜大井沢温泉”湯ったり館”特別入浴〜

         日  時:  H15年3月29日〜30日
        場  所:  大井沢温泉”湯ったり館”、セミナーハウス
                
        
参加者: 
志田(堅)顧問、会長、太田副会長他総勢27名
        講演者:  三羽 勝(サンバ マサル)先生        


          3月29日(土)曇り
            午後オープン二日後に控えた大井沢温泉"湯ったり館"で特別許可で温泉に
           入り、16:15から広間で会長挨拶で
元山学同志会リーダー三羽先生による温
           泉開設特別講演会を開催。
            前半は先生の山岳同志会での体験談、山岳会のあり方とそれぞれの登山
           スタイルについての講演、 後半は冬季アイガー北壁、エベレスト、ジャヌーのスラ
           イド写真を観ながら山行談、皆熱心に時間を忘れるほど聞き入った。

道路から目立つ看板 講演会講師の三羽先生 熱心に聴講する会員


            18:30セミナーハウスに場所を移し、三羽先生も参加してもらい、太田副会長
           の開催宣言で大井沢豆腐セミナー開始。
            今年度は参加者が多く囲炉裏場は一杯で広間の一部まで会場となる、
日本一
           うまい大井沢豆腐
他、差し入れの山の幸・野の幸・おでん等のごつっおと自然水・
           軟水・硬水・中間水等の豊富な恵みの水で気分は最高、終演を観ずダウン、どう
           なっていたか解かりません。

          3月30日(日)晴れ
            朝5時ごろから前夜の残り水を処分しながら、
ひっぱりウドンで朝食、その後は帰宅
           する者、岩登りに行くグループ、山スキーに行くグループに分かれ解散となる。

第一トンネルから4名 広い広い西の平を ネイチャーセンターからの4名と合流


             山スキーグループは
湯殿山山頂をめざし一班(4名)は志津から、もう一班(5名)は
           月山第一トンネルから山頂で合流、快晴の山頂での昼食後全面まっ白の斜面を石
           跳川へ直接つっこむグループとブシ沼への斜面を滑るグループに分かれ志津で合流、そ
           の後は水沢温泉で汗をながし午後4時ごろ帰路についた。

                                            
記: 山田

     春山登山(朝日連峰 袖朝日)
              
!!!雪質悪く、袖朝日は遠かった!!!
          日  時:  H15年3月21日〜23日
         コ ース:  小国 徳網〜針生平〜P814m〜吊尾根〜
                尾根下(泊)〜カクララ小屋〜徳網(泊)〜西川
         
参加者: 
佐藤(辰)L、柴田、佐藤(仁)、山田
                

          3月21日(金)曇りのち晴れ
            
 朝4:00西川町発、8時小国着、警察及び徳網の民宿に登山届を提出、ダム
            8時30分山スキーで出発。
             歩き始めは粉雪が舞っていたが、針生平手前から日が差しヤッケを脱いでも暑い、
            針生小屋前で休憩後いよいよ尾根に取り付く、のっけからヤブと急斜面おまけに

            クサレ雪
で直登以外はスキーでもずり落ちる、40分位で斜度は緩くなるがルートは
            ヤブかセッピの連続12時30分814mの小ピーク着、これから渡る主稜線への吊
            尾根が目前に見えびびる、両脇はナダレの巣、尾根筋は急斜面、最後の取り付き
            は大セッピ、今後の計画について緊急会議、登山中止の意見も出たが憧れの袖
            朝日の魅力は大きく行けるとこまで行こうと言うことになり、ワカンで斜面を下る、
クラ
            ックだらけの根雪に最近降った新雪が被り踏み後は背丈もある穴だらけ
、ビビリなが
            ら進む。

カイラギ小屋前での昼飯


             先行した佐藤(辰)、柴田両名が鞍部から登りにかかって、しばらくして先行組から
            
「もどれー」との声が聞こえ思わずほっとしさっさと小ピークへ登り返す。
             全員814m地点へ帰還後、クラックが見えないのと雪質が悪すぎるためカクナラ小屋
            まで降り幕営と決め下山開始、これまた悪雪に悩まされながらやっと斜面から開放され
            る(柴田プロはとんでもない斜面をスキーで行くが、リーダーは他の2人に付き合い要所は
            ワカン。
             16時水場のある平らでテント設営、自然水で反省会、そして就眠。

ハンナリ平からの登り 引き返しの下りは地獄


          3月22日(土)晴れ
           
  10時まで更に反省会、12時カクナラ小屋着、入り口の除雪し小屋内見学、外で昼
            食、後は徳網まで一直線スキーで気持ち良くあっと言う間のつもりだったが、吊橋三つ渡
            るのに思いがけない時間がかかったのと雪が滑らないのとで17時45分疲れきって車止め
            到着、幕営、自然水買いに行き、またまた反省会。

          3月23日(日)晴れ
           
  小国リフレで入浴、南陽 源蔵そばで昼食、14時ごろ西川町帰着。

            今回は今時期にしては雪質が悪いのと、主稜線への取り付きが全てセッピ越えとなる
           南面からのアタックに反省する点があり、雪が締まる早朝のアタックとか、主稜線へもっと
           下部から取り付けばなんとかなるように感じました。

                                              記: 山田

     冬山訓練(朝日連峰 紫ナデ)
              
***大半が雪洞泊、初体験***
          日  時:  H15年3月15日〜16日
         コ ース:  大井沢原〜南俣沢出合〜出谷吹沢出合〜見晴台〜
                大クビト(雪洞泊)ーーー帰りは・・・登りと同じ逆コース

         参加者: 
遠藤(CL)、会長(SL)、宇野、佐藤(恒)、伊藤(た)、
                佐藤(栄)本家、佐藤(仁)、及川、佐藤(栄)先生、
                菊池、後藤(千)、芳賀、松澤、山田
                *16日・・日帰り参加;木村(政)、木村(京)


       
 〜 参加新人のレポート〜
          3月15日(土)晴れ
            
朝9:00ダム工事現場駐車場(許可得る)から歩き始める、バカ平への分岐から
           ワカンでラッセル、ブナ林に日が差し込み美しい、最初は林道の平坦な道が続く、
           順番にみんなでラッセルし10:30出谷吹沢出合い着。

            いよいよ尾根道の
急登と言う時、運が良いのか悪いのか、自分に先導の番がやっ
           てくる、思うように歩けず、本当に前進しているのかさえ怪しい、歩いてすぐ雪の割れ目
           に足が取られ、体重をのせると足元が崩れる、体が上がらない。何度かもがき、後続
           ら指示されるが全然うまくいかない、結局遠藤さんに交替ようやく前進する事ができた、
           自分の無力さを実感した。

出発前に記念写真
さあこれから出発だ!     ただいま、ラッセル一列縦隊

            膝上まで雪に埋もれながらみんなでラッセルし、順調に進んでいると思っていたが
           予定より少し遅れぎみ12:30夏道のガレ場下で昼食。
             昼食後は力のある人、4名交替で集中的にラッセル、快晴に恵まれ、行動中、
           左手にずっと障子ケ岳が見え素晴らしい眺めだった
。目的地を目前に大きな割れ目に
           はまった方もいましたが、14:30雪洞作成地点大クビトに全員無事到着。

障子ケ岳東面の勇姿 白一面の大斜面
左手に障子を眺めながら


            早々に雪洞4つを分担で掘り出したしたが、登りの疲れと普段スコップなど持ったこと
           無い私は
少し掘るだけですぐ疲れて全然即戦力にならない、堀方も下手、女用は
           大方を男性陣に手伝ってもらい2時間かけてようやく完成。

雪洞堀開始これから2時間


            夜は勿論宴会、遠藤さんから遭難や岩登りの事故等の話を聞き、身が引き締まる
           思いの中就寝。
            スヤスヤ寝ていた私だが午前3:00、宇野さんの声に起され目を開けてみると入口を
           塞いでいたシートが風で飛んでおり、雪が直接吹き込み外で寝ているのと変らない状態、
           宇野さんは他所の雪洞へ移動、後藤さんと私は
「面倒くさい」との理由でそのまま再び
           就寝、朝になって気が付くと自分が半分雪に埋もれており少しだけ犬の気持ちが解かった
           様な気がした。(朝方トイレに起きた会長シートを閉めてくれた。)

          3月16日(日)吹雪のち晴れ
            
夜の間に天候が崩れ吹雪になった為障子ケ岳ピストンは中止。しかしそんな天気の中、
           木村さん夫妻が朝暗いうち登り始め8:00頃雪洞に表現われた、始めはヘッドランプ山行
           だったとの事、みなさんから「物好きだ」と言われていたが私も心の中で小さくうなずいた、迎
           えた男性たちは、朝から飲んでいた方々が多く、
「西川山岳会は半端じゃなく飲むぞ」と聞
           いてい
たが、それを実感した瞬間だった。

朝起きたら真っ白け 遠藤CLによるワカン履き方講習 さあ 帰えっぺが


             撤収し10:00下山開始、下山途中、ふと「ブナの木に耳を立てると木が水を吸い上
           げる音が聞こえるんだぞ」と、以前聞いていたのを思い出し耳を当てたが全然何にも聞こえ
           ない、後藤さんから「それは冗談だよ」とあっさり言われ、今まで騙され続けていた事が判明、
           なんだか悔しい思いだった。
            和カンの紐が何度も解ける方・急坂下りにスノーシューを脱ぎツボ足の方、下りの帰り道
           は登りよりも歩きにくく長く感じるのは何故だろう、
みんな空腹に耐えモクモクと歩く、この日
           障子ケ岳山頂はガスの中、なかなか全貌を見せてくれない、それだけが残念

            ようやく大井沢川第一ダム工事用道路の車に13:30到着。

休憩 ほっと一息
南俣沢へ到着・無事下山
打ち上げは平三郎のそばだ、よお〜ん


            その後大井沢豆腐を買い、打ち上げは
日本一の平三郎蕎麦と山菜を食べ自然水
           で乾杯、仕上げは水沢温泉へと、とても幸せな気分だった。

            今回の山行で和かんじきの履き方やラッセルの仕方、雪洞の堀方と泊り方、雪ピの多い
           痩せ尾根のコースのとり方等々の基本事項を勉強させていただきました。これからもっと経験
           を積んで楽しく安全な山登りを続けていこうと思います。とても楽しい山行でした。皆様、あり
           がとうございました。

                                                  
記.芳賀

     鳥海山 冬季登頂報告
          
          日  時:  H15年2月22日〜23日
         参加者:  遠藤、松澤透


          
2月22日(土)
           朝6:00。 遠藤さんとR112沿いのヤマザワ(櫛引町)に待ち合わせをする。
         当初の計画では、黒伏南壁か谷川での登攀予定であったが、気温が高く条件が悪いのでは
         ということで、前々からの計画もあった鳥海行きに決定。
           今年はやはり雪が少ないせいか、雪のない車道を「湯ノ台」まで進み、昨年6月に新築と
         なった鳥海山荘に車を置くこととする。

           8:00 鳥海山荘 出発、身支度を整え、雪のちらつく中を「鳥海高原家族旅行村」の
         コテージ群を横切り尾根へと向かうが山頂は見えない、足元は山スキー、背中には充分過ぎる
         自然水系。
           沢を渡り、尾根へ取り付きシールをつけ林の中を高度を稼ぐが、山スキーに不慣れな松澤は
         遠藤さんとの距離は一向に縮まらない、一度小休止を取り鳳来山を目指し尾根に出、途中
         スキーを外したり着けたり、視界が悪く
地図とコンパス頼りに前進するが、いつの間にか「鳳来山」
         も「横堂」も過ぎ
てしまい、遠藤さんにおちょくられる
、ガスも濃くなり風も強くなっている、雪面は
         所々ガリガリに凍っていおり、微かだが時折見える地形を頼りに「滝ノ小屋」を探すが小屋はなか
         なか見つからない。
           視界が利かない、標識があったがすでに風化で文字が無い、また 標識発見、今度は
         「滝ノ小屋」方向を示されている、視界は利かないまま、二人の距離をお互い見える範囲で探す
         まもなく遠藤さんより
「赤布を発見!!」の声。赤布に沿って歩くが、しかし、見つからない・・・
         「こんな場所に小屋は建てない原点に戻ろう。赤布の進行方向が逆の場合もある。」とのお言葉、
         予想的中!!赤布が増えている。静まり返ったガスの中、
「小屋があったぞ〜オ!!」遠藤さんの
         力強い声が響き渡る、確かに見覚えにある小屋がうっすらと見えてきた、滝の小屋着14:00。

           小屋の中は快適、早速二階に上がりこみ、自然水で乾杯!!良かった良かった、夕食は日常
         の食事よりも豪華なヤキニク!幸せ幸せ・・・

         
2月23日(日)
           今日は天候を良いらしい、外に出た遠藤さんから
「山頂が見える!!今日はいけるかも!!」と、
         自分はどうやら飲みすぎて手足・頭・体が働かない、遠藤さん曰く、「松澤君は支離滅裂なことを
         言っていたよ」と、手際良く朝食の準備を進めている。(遠藤さんスイマセンでした。)

川原宿より山頂 山頂直下の遠藤


           滝の小屋発10:15 行動食とテルモス等荷物を最小限にし、昨日同様、足元は山スキー、
         アイゼン携帯し山頂付近にいくらかガスも出てきたが、「行くだけ行ってみよう!」とまずは「河原宿」を
         目指し、出発。
           時々振り返り山並みを眺めていると、滝ノ小屋に向かって山スキーで向かっている人が見える、
         一人のようだが自分たちとは違うルートで来たようだ、しばらく進み高度を稼ぐ、昨日よりはずっと快適
         視界を遮るのもがなく素晴らしい、寒くもなく日も出ているので暑いくらいだ自然水系も汗に変わっていく。

           11:00ごろ河原宿小屋付近を通過、小屋は雪に埋まって見えず、そのまま進み続ける。
           後方に単独の人の姿が小さく見える、「きっと彼は、俺たちのことを“鳥海山を良く知ってる人達”と
         思っているんじゃあないかな?」と遠藤さん。冬の鳥海は遠藤さんが4回目、自分は始めて。
           いつの間にかガスに包まれ距離感も方向もわからない、目標を外輪とし山スキー、アイゼンと道具を
         換えながら上を目指す、 途中、スキーをデポしここから先はアイゼン、疲れの見えてきた私は 遠藤さん
         に叱咤激励され、トコトコと後を追い、ついに14:00外輪到着気分はは8,000M級登頂。
           
「ウォ〜!!」「やったぞ〜!!」の歓喜の雄叫びをあげ、当然、ビールで乾杯!!新山もクッキリ
         すばらしい眺望。(登れて良かった〜。初めてで登れた松澤はラッキー!これも遠藤さんのおかげです。)

山頂の松澤 万歳する遠藤 快晴の外輪


           外輪発14:15 下りを考えるとあまりのんびりしていられない、アイゼン・スキー何度も転びながら
         遅々として進まない、フトモモはパンパン、何度も遠藤さんに待ってもらい歩いたほうが早いが、なんとか
         鳥海山荘着17:45到着、夕日はほとんど沈んでいる、早々に露天風呂で疲れを癒す。

           「こんなに疲れたのは久しぶりだぁ〜。」と遠藤さん、自分はとっくに疲れ果ててしまった、「最近、ピーク
         に立ててなかったので良かった良かった。」遠藤さんに同感です。

           冬の鳥海初挑戦で無事外輪まで行けました。遠藤さんのおかげです、心も体も充実した山行でした。
                                                           記 松澤

        八ケ岳冬山登山(主脈縦走)
              
〜 雪と氷そして岩稜の初心者冬山研修 〜

        期  日;  H15年2月
               8日; 寒河江9.20〜立場川キャンプ場16.00
               9日; キャンプ場7.20〜美濃戸口8.00〜赤岳山荘9.10−
                   赤岳鉱泉12.30−13.20〜 行者小屋14.10〜阿弥陀岳16.00
                   〜行者小屋17.00〜赤岳鉱泉517.40
               10日; 赤岳鉱泉7.10〜行者小屋8.00〜赤岳山頂10.30〜横岳13.30
                   〜硫黄岳14.50〜赤岳 鉱泉16.15
               11日; 赤岳鉱泉7.30〜赤岳山荘8.40〜美濃戸口9.45〜片倉温泉
                    〜寒河江19.50        
記録 宇野
        参加者;  渋谷・CL佐藤(辰)・宇野・佐藤(榮)

        8 日  何事も基礎・基本が大事
            普通、西川山岳会の現地までの移動は
夜行なのだが、メンバーの構成から日中移動
          となる。北陸・長野自動車道経由、諏訪湖が広がり八ケ岳の姿を目前にした時は午後4時
          近く、赤岳鉱泉までの行動は無理と判断、山麓の立場キャンプ場での幕営となる。
            テント設営、会長から
「平らに雪踏め!」みんなで平らにしたつもりだが、寝ているうちに
          端っこにいた佐藤(榮)が中央にずれて中間の会長に苦しい思いをさせた。
           出発前日、”Mごりら”でシュラフ700・プラブーツ・アイゼン等
大量の冬山用具を調達した
          メンバーもいた。
         

さあ歩くぞ・佐藤あ(辰)荷物隙間に全自然水 まずは一服・昨夜の新雪が清清しい 大・小同心を抱える横岳が迫る


          
9 日  高山病対策
            美濃戸口より歩き始め、約4時間半、高度約2200Mの赤岳鉱泉についき、すぐにテント
          設営、行動食をとり阿弥陀岳に向け出発。行者小屋で12本爪のアイゼンをつけてあるきは
          じめたが、赤岳との分岐点で
佐藤(榮)は少しの頭痛とふらつきにおそわれリタイア。
           会長、佐藤(辰)、宇野が阿弥陀岳に登頂、
会長と宇野は必死に雪・岩場の急峻に挑み
          ふらふら状態、しかし(山頂で紅茶をいただき帰還)富士山や北・南アルプスなど本州中部
          で見落とされる山はない展望に生き返ったとのこと、快晴、無風状態、佐藤(榮)残念無念。

テント場は硬く平に 阿弥陀山頂から全裸の富士
赤岳バックに
阿弥陀山頂での記念写真・夫婦?


         
10 日  念願の赤岳登頂
           文三郎道を経由して赤岳山頂へ、途中、左手の赤岳直登岩場で順番待ちのクライマー
         達を振り向きながら、見晴らしが良いものの、あまりの急勾配でピッケルの持つ右手の指が
         硬直して左手に持ち替えることが出来ないほど緊張した。
           2899Mの赤岳山頂、すぐそこに
富士山が見えた、北岳、甲斐駒もみえた、何枚も何枚も
         記念撮影、感動。

盟主赤岳
歓声をあげるメンバー;赤岳山頂
赤岳山頂での記念写真
昨日登った阿弥陀岳もまぶしい
阿弥陀岳バックに一服・もうすぐ赤岳


                
リーダーの決断
           赤岳展望荘付近に来るとにわにガスが出て風も強くなってきた、オーバーズボンをはく、
         天候の急変に「会長どうしましょう?」と佐藤(辰)、てっきり地蔵尾根を経由して下ることを
         佐藤(榮)は期待していたが、会長は、しばらく遠くを眺めていたが「行くぞ!」と一声。
           ガスが深くなり谷が見えない、おかげで恐怖心が少し弱まるがそれでも怖い。
「アイゼンを
         信じろ!」「自分の足を信じろ!
」と佐藤(辰)、それにしても会長はピッケルでなくスキーの
         ストックで登って行くのにはただただ感服するのみ。
          プラブーツはやっぱりローバ(ROWA)か?(老婆ではない、読み方注意)日暮沢小屋での
         新年会で懲りた宇野さんは、”Mごりら”で1回しか履かないという
中古ROWAのプラブーツ
         を購入とのこと、逆コースを登ってきたその最初の所有者(隣の大江町)と偶然、急斜面で
         遭遇、
「やっぱりそっちの靴のほうが良かったみたい」と最初の所有者がぼやく、「おかげさま
         でとっても暖かで調子いいです」と宇野にんまり。

硫黄岳はガスと強風


               
悪天候時はいち早く高度を下げる
           硫黄岳では強風に見舞われ。ケルンがようやく分かる中を次のケルンめざし歩く、雪はない、
         砂利も飛ぶ、風上に体を傾け歩く、
山頂につき一息ついたといたと思ったら「すぐ動くぞ!」
         と会長、5分ほど下ると風も弱まり暖かくなった、「悪天候のときは早く高度を下げることが
         鉄則だ」と会長。
               
滑落防止のピッケルの使い方講習
           樹林帯に入る直前、滑落したときの身のこなし方とピッケルの使い方を実地訓練、佐藤(辰)
         の模範演技についで実習、楽しい笑い声が出てきた、とど松の樹林帯に入るとなんとなくさわ
         やか針葉樹の放つフィトンッチッドが疲れたからだをリフレッシュする。
           ベースキャンプ到着、縦走の成功を記念して
自然水で乾杯、かつ、今回当番の宇野が調達
         した女性らしい献立・つまみに心身共に大満足。

諏訪湖畔の片倉館・入浴 不思議光景・ポストの入れ口と出口がズレている

       
 11 日  公衆浴場「片倉館」
          早めにテントを撤収
(何故か宇野が二晩オヤスミになったお尻部分の雪ベットが5cm程皿のよう
         に凹んでいた・・・ケツ圧かオシッコカ?)
、一気に下山、女工哀史で儲けた片倉財閥が、地域の住
         民のためと諏訪湖のほとりに立てた昭和初期の公衆浴場に入り4日ぶりの入浴を堪能した。
          帰路、定番の「海の幸・
回転寿司の食い放題、ただし割り勘で満腹、無事帰宅。

          
(蛇足)車中の映画「ワラビのこう」、テントの「イビキの考」等の会話がはずんだ。特に会長の
         「西川町民俗学の講座」は参加したものだけが知りえた情報で、続きは次回冬山講座である
         ものと期待している。
                                            
 記 佐藤(榮)


     
黒伏南壁中央ルンゼ

          日 時:   H15年2月8日〜9日遠藤
         参加者:  遠藤、山田(学生)


           今冬三度目の中央ルンゼ挑戦、行楽日和だがクライマーにとっては有難くない天気、
          ピッケルを氷に打ち込んで登っていくわけだが、こんな天気では氷は我々の体重を支えて
          くれない。
           我々はルート半分を登るのに半日以上費やした、「風の踊り場」と呼ばれる緩傾斜帯に
          二人が寝られるスペースを作り、ツェルトを張ってビバーク、全身水浸しで全く乾かず、
水溜り
          の上での厳しい夜を過ごした


           翌日は霧が立ち込め、二人交互に登るが、雪の状態が悪く(私の技術も悪いが)遅々
          として進まない、15m進むのに3時間かかるスポーツが他にあるだろうか? 私は昨日二度
          墜落をしており、心の硬直は解けないままだった。
           谷の向かいのスキー場から聞こえる浜崎あゆみが応援歌になり、無い力を振り絞って
          上を目指した、百戦錬磨の遠藤さんさえ苦闘している、時折遠藤さんの気合をいれる声
          が壁に響く、壁の2/3まで来たが、壁の状況が悪く、日もすっかり傾いてしまったのでやむなく
          撤退なった。

           ザイルで下降を続け、 平地に着いた時は多分二人ともビールの事で頭が一杯だった、
          着くなり二人で乾杯!
「うめえっ!」と飲み干した瞬間、数分前まで我々がいた中央ルンゼ
          で
轟音と共に雪崩発生、遠藤さんも私も運が強い(金運以外は)。

           今回数分差で雪崩から免れたことは、忘れられない出来事だった。
                                                   
記 山田(学生)
           


     アイスクライミング見学ツアー蔵王仙人沢・氷瀑
          ーーー幻想的ブルー世界・訪れた者だけへの贈り物ーーー

         日 時: 平成15年2月2日 晴れ

          参加者: 
遠藤・松沢・山田・後藤・木村夫妻・保科・菊池

           コース:  ライザスキー場駐車場集合〜リフト2本乗り継ぎスキー等場最上部〜
                  仙人沢(氷瀑
 
         2/2(日)
           朝8時にライザスキー場へ全員定刻に集合。今回の主役の松沢・山田両氏に加え、噂を聞
          きつけ駆けつけた保科氏と見学「客」4名は、遠藤氏の先導で、リフトを2本乗り継ぎ、スキー場
          最上部へ。周辺は前日までの積雪により、樹木に
霧氷の花が見事に咲き、絵にも書けない美しさ。
リフトから降りて仙人さわへ いつも一緒のなんとか夫妻

           ゲレンデ最上部より真北方向へ、山スキー・かんじき・スノーシューで歩き出す、新雪パウダースノー
          との予想に反し、硬くしまった雪質で、ほとんどぬからない。難なく仙人沢へ下る分岐点へ到着、そこ
          から急降下となるが、遠藤氏より「雪崩に巻き込まれた際、直ぐに脱出できるよう、
ザックのウエストベ
          
ルトを外すように」との指示あり。30分程度で、仙人沢源流の滝に到着。
           
氷瀑へ到着
氷瀑の裏側へ

            当然滝は凍り付き「氷瀑」となっており、その海の青さとも宝石の輝きとも違う表現のしようがない
          
幻想的なブルーアイスに一同驚嘆。早速メインの大氷瀑へ。なんと氷瀑の中は空洞、「裏見の滝」
         
 ならぬ「裏見の氷柱」。初めて訪れた者は「こんなの見た事ない」と異口同音に感嘆。
            クライミング部隊は早速挑戦開始(11-2.jpg)。アイスバイルと12本アイゼンを巧に駆使し、初挑戦
          の山田・保科両名も3箇所ある氷瀑の比較的『簡単?』な右側を見事クリアー。続いて見学のつも
          りで参加した、
木村氏・菊池にもお鉢が回ってくる、全くの初めての二名にたいしても、「遠藤講師」
          の懇切丁寧な指導により
アイスクライミング体験ができました。
          
いよいよ氷瀑へ取り付く クライミングの見本を見せる遠藤 勇気を振り絞り生まれてはじめて経験の木村

         昼食には温かいトン汁で体を暖め、クライミング部隊は再度トライ。しかしながら、気温がマイナス6℃
          以下の為、時折「軟水」ならず「熱軟水」を補充しつつ、最後にザイル回収の為、全く変わることなく、
          
スタスタと氷の絶壁を登っていく遠藤講師の姿に皆「感心するやら、呆れるやら」、帰りは一挙に急坂
          を登りきり、スキー部隊とかんじき他部隊、銘々に無事帰着、解散。
            今回はまだ氷瀑が発達中との事で、以後何度かこのツアーが開催される模様です。谷間の氷瀑の
          景色を見に来るだけでも一見の価値あり、おまけに遠藤講師の丁寧なアイスクライミング「初の初級」
          講座付き。皆様、是非次回のご参加をお勧めいたします。
                                              記  多賀城 菊池
 


     黒伏山南壁中央ルンゼ
                気温上昇・・雪や氷が融け落ちる

         日 時: 平成15年1月12日〜13日 晴れ

          参加者: 成毛、山田(学生)、関、遠藤、松沢

             1月12日 
               
 5時駐車場に到着。 松沢君を待って5時半出発、昨日 成毛さん山田君が
               つけたラッセルのため非常に楽に6時半には彼等のテン場に着き、登攀準備を
               して取り付きへ。

                1ピッチ目 昨日フィックスがしてあるのでユマールで快調に登る。
                2ピッチ目 山田トップで登っていく、後続はユマール。
                3ピッチ目 成毛トップで登っていく。 青空に体を浮かせ 力強く登っていく、2人
                       は時間切れのため懸垂で降りていった。
                4ピッチ目 遠藤トップで風の踊り場へ向かう。 最初は氷をダブルアックスで登る
                       が10メートルほどピンが雪に埋まり 一本も取れない。落ちられない
                       緊張感で全神経をピッケル、バイルの先端に集中する。やっとの思い
                       で垂直部を抜けヌンチャクを掛けさらに10メートルほど登ってビレー。
                5ピッチ目 傾斜のゆるい雪壁を50メートル登って夏のビレー点より15メートルほど
                       上のハングした壁まで登りビレーする。時間は2時半と少し早いが今夜の
                       ビバークのために雪を踏み固めテラスを作り始めた。テラスができ
                       ガッチャ類を全部片付けてツェルトに入るころは日もかげり気温も下
                       がってきた。腰掛けるだけのテラスに座ると遠くの山に最後の夕日が
                       当たって雪が黄金色に輝き松沢君も 
“こんな景色を見れるのは我々
                       だけだ” と満足げであった。
早速 お湯を沸かし ウイスキーで乾杯。

南壁全景 着雪多くナンギしてます。 ただ今登攀中


              1月13日
               
  腰掛けただけで寝ていたので腰が痛いのとと寒さで夜中に何度も目が覚めたが5時
               起床 朝飯を食べ準備をしてしっぱつできるまで2時間以上かかり実際に出発した
               のは8時近くなってしまった。空はは青空が広がり雲ひとつなく 気温も高くて登攀
               にはあまり向いていない。

                1ピッチ目 ビバーク地点から中央ルンゼの核心部の下まで雪壁をトラバースする
                       が 日が当たり始めた雪は足元から崩れやすい。核心部の垂直の壁は
                       すでに水が流れ始めていて 
壁に着いた雪や氷が次々に落ちてくる。
                       様子を見るためしばらくじっとしていたが結局2時間も雪や氷の落ちるの
                       を待っていた。いくらか落ち着いてきたのでやっと登り出すが核心部だけ
                       あって難しい。もろい岩にハーケンを打ち、そのいつ抜けるかも解らない
                       ハーケンにアブミを掛け 全体重をあずける。ほとんど声も出さず ビレー
                       している松沢君も 写真を撮る余裕もないほど緊張が続く。

                       たった15メートルほどに2時間半がかかりやっとビレー点に着く。そこで
                       現実に帰りほっとする。気がつくと体中びしょびしょになっていた。松沢君
                       に登ってもらい次のピッチを登ろうとしたがすでに2時を過ぎていた。
                       壁全体も滝のようになっているのでここで降りることとして懸垂の準備をする。
                       あんなに時間がかかったのに降りるのはあっという間だ。取り付きに
                       着いたのが3時半。車についたのが4時半とまだ明るかった。

                 黒伏は 標高が低いので天気が良すぎると今回のように雪や氷が溶け出しすぐ
                に壁が滝のようになってしまう。 気温が低く雪の降らない好条件がそろわないと
                なかなか完登するのが難しい。 次回は是非完登したい。
                                                          記.遠藤

     新年会(日暮沢小屋)
                 例年になく少ない積雪


         日 時:平成15年1月12日〜13日 晴れ

          参加者:会長、佐藤(辰)、佐藤(俊)、片倉、佐藤(仁)、佐藤(栄)、菅原、柴田、及川、
               宇野、富田、佐藤(榮)、安達、菊池、山田、お客様(札幌の小澤、横浜の芹澤)
               13日板坂(日帰り)

               大井沢(根子)〜日暮沢小屋(一泊)〜竜門の滝〜大井沢(根子)

     
      1月12日
             朝9時開発センター集合、本道寺の布施さん(通称まつ殿)からオニギリ・漬物他の差し入れ。
            事務局長は天童温泉で朝まで飲んでいたため、若干遅刻。

             根子で大井沢豆腐(10丁木箱入り)購入し10時出発。

まずは行儀よく出発


             空は青空、今年は去年より雪質が良いためラッセルが楽で難なくアメリカ橋、先着組は
            まず自然水で喉を清める、全員到着後、まつ殿のオニギリで早い昼飯。

最初の小休止 根子川の眺め アメリカ橋での昼飯風景


             昼飯後、若い衆(若いと言ってもオヤジばっかり)は、小屋の除雪・清掃・宴会準備のため、
            先行する、途中のいつもはナダレの危険のある砂防ダム横も雪が少なく楽々通過、1時前
            日暮沢小屋到着、俊二さんの小屋入り口除雪終わるのを先着組全員で眺め宴会準備開始。

             部屋も暖まったころ、木村(京)さんの借り物 靴・スキーで
マメだらけの紅一点 宇野さん
            付きまとってた本隊到着。

日暮沢小屋前の状況


             会長挨拶後、佐藤(栄)さんの乾杯音頭で宴会開始。 ・・・自然水・軟水・硬水・中間水・・・
            ・・・焼肉(牛ロース・牛タン・上ミノ)・野菜焼き・仙台のカマボコ・漬物・その他・・・山の様な
            食糧と豊富な水類で盛り上がり、晩飯は牛鍋ウドン、宴会はその後も続きそれぞれのペース
            で ・・・就寝・・・ 。

今回の食糧 まずは乾杯 夢中で喰らいつく焼肉


           
1月13日
             早朝未明、宴会場で寝ていた者から、自然水開始、その内三階で寝ていた者が・・いびき・・
            で寝れなかったと次々起床し自然水開始、最後にイビキのエキスパート富田会員が登場。

             朝食のウドン鍋の後、会場撤収・小屋清掃班を残し、竜門の滝往復班と先発班はさっそうと
            出発。

             10時過ぎ、小屋残留班と竜門の滝班合流し日暮沢小屋にお礼の言葉をかけ帰途につく。

             小屋を出て間もなく、板坂さんが半袖姿でのこのこスキーでやってくる、昨日は飲み会で
            来れなかったらしい、小屋まで行ってすぐに合流する。

             スノーシューの菊池さんを残し、11時過ぎ根子到着、今年の新年会 無事終了。

             ・・・後記、札幌のお客様は山形空港に出発20分前に着き無事搭乗しました、皆さん
               協力ありがとうございました。・・・
                                                          記、 山田


      年末年始登山「奥穂高岳」縦走・登攀
               
気象条件悪く途中引き返す

      
登攀組  日  程 ; H14年12月28日(土)山形〜12月29日(日)新穂高温泉〜2300M地点〜
                          12月30日(月)同地点〜白出のコル〜12月31日(火)奥穂高山頂
                          (滝谷登攀断念)〜同じコース下山〜縦走組と合流下山
                 メンバー ; 遠藤・松澤

           縦走組  日  程 ; 12月29日(日)山形〜12月30日(月)新穂高温泉〜2300M地点〜
                         12月31日(火)同地点〜2700M地点で登攀組と合流下山〜1,800M
                         地点幕営(合同パーテイ)〜H15年1月1日同地点〜駐車場幕営〜1月
                         2日帰路〜山形(19時頃到着)
                 メンバー ; 佐藤(辰)、柴田、関

       29日 M・ゴリラ出発

     3年前に新穂高温泉から北穂を目指したコースである。私は体力・勉強不足でひどい
    思いをして登り、下山後、指先の皮が剥け軽い凍傷になった。今回またチャレンジする
    ことになった。軽量化に努め、少し体力付けを行い体調万全で登れるよう気を配った。

       M・ゴリラから物資調達、
多額の借金を残し(安全登山の秘訣、帰れないときは誰
    かの損)19時30分に出発。
朝5時に新穂高温泉に着く。

   30日 新穂高温泉から

     朝5時に新穂高温泉に着く。2時間程度の仮眠で目的地点に向かって出発する。天気
    が良く、2時間30分くらい林道をひたすら歩く。
途中穂高平避難小屋で休憩。3年前
    ここに雪で作った干支の竜があったのを思い出す。
     小屋のバックに鎌田富士のとんがったピークが見える、ほんとに
急な三角形だ、ここ
    からしばらく行って鎌田富士への登り口がある。いよいよあの急な登りだと覚悟する、
    ひたすらもくもくと登る。登っては、しばらく下を振り返り休んだ。

       最初の登りは朝日の登りよりきつい。でも、時々なだらかになることもあり、以前の
    イメージよりは優しく感じた。
後ろに辰彦さん、かなりきつそう、毎週毎週のおいしい
    お酒のせいで、体力に自信がないと言っていた。

       この日は予定通り、15時過ぎテントを張ることができ、私達のテントも含めて13
    張り、今夜はキムチ鍋で宴会、柴田さん定番の超軟水で、皆ほろ酔い気分、
辰彦さん
    だけはアルプスの空気のせいか?たくさん飲んでいた。
(ような気がする)

   31日 鎌田富士のピーク

     次の日のんびり出発。登攀グループと無線がやっとつながる。
       奥穂山頂は視界が無く、強風が吹いており登るのは難しいということ、私達は蒲田
    富士のピークを超え、登攀グループと出くわすところま登ることにした。稜線に出る
    とすばらしい雪の世界だ、この風景はここまで登った者への贈り物、
左側のセッピが
    かなり怖い、でも右側だって滑落したらもう終わり。
緊張して一歩一歩足を進める、
    鎌田富士のピークを超え、涸沢岳へ向う600Mの標高差を見上げた、標高3000M
    というのは半端な気持ちでは望めない。

      天候が悪く、遠藤さんから聞いていたとおり、山頂付近は何も見えない状況、明日
    も天候は回復しないということで、2700m地点、
奥穂高より登攀グループが下っ
    て来て両グループドッキング
、一緒に下山、遠藤さんと松澤さんが稜線に見えた時、
    うれしかった、仲間が無事に会った時の嬉しさはなんともいえない。

   大晦日 テントで楽しい歳送り

    5人揃って、一気に急な登山道を下る。私はほとんど滑り落ちている感じで子供の
    ようにみな転げた、1800M地点に今夜のお宿を設営。

      日程が1日早まったせいで、夕飯は豪華だ、キムチ鍋・マーボー春雨・チンジャオ
    ロースー山で食べるとなんでも美味しいいのだ!、そして
SさんとEさんは月山自然
    水をすべて飲んでしまった
元旦用のオトソまでねらっていたので、私がしっかり
    隠しておいた。

          紅白ラジオを聞きながら眠りにつく。

    2003元旦 雪の羊

    元旦、オトソで乾杯しお餅を焼いて食べた。
      テント場を出発して、穂高平避難小屋に今年の干支・羊が何匹いるか・・・とい
    う話になった。3年前は大きな干支・竜が1つ作ってあり、なかなか大きくて立派
    な雪の作品だった。
遠藤さんは、羊の親子がいて、子供が2匹いると予想、やっぱり、
    かわいい真っ白な親子の羊ができていて可愛らしい♪微笑ましい♪

      親子の羊と一緒に、涸沢岳・鎌田富士をバックに写真を撮影、山頂の天候は思った
    より良かったかもしれない、登れなかったのが残念だが、またチャレンジしたい、
    今度は干支はなんだろう?。

      途中、避難小屋でまたも月山自然水で乾杯、遠藤さんがビールを飲み、「うめぇ
    ー」。ん?まで羊の泣き声?座布団一枚!

       「羊とかけて、山のビールと説く。その心は「んめぇー!」

       元旦の夜は駐車場の脇にテントを張る。そこでやっとWさんと合流した。よほどう
     れしかったらしく、皆さん超軟水・軟水・月山自然水も水のごとく、愉快で楽しい
     時間が持てた。 

   2日 回転寿司 無事遠藤宅へ

    下山後、帰路、恒例の回転寿司へ、私は11枚と奮闘した、最高は20枚。当然
    Eさんである、6人で合計92枚、すごい数だ。お寿司屋さんはとっても喜んだに
    ちがいない。


     ひたすら高速を走り山形へ。遠藤さん宅19時過ぎ到着。いつものことながら、
   
奥様のおいしい手料理をごちそうになる、どんなに遅い時間でも、いつもいつも笑顔
   で迎えていただき、感謝・・感謝である。
             記  関

     御所山・柳沢小屋で越年
       月山自然水5L・軟水大2本で
元旦迎え

         平成14年12月31日(火)〜1月1日(水) 初日くもり、元旦晴れ 
                参加者:渋谷会長、佐藤(俊)、佐藤(仁)、Mrブラウン、山田
          
21日
            1
2時20分、先行した俊二さん、仁三さんのラッセルを貰いルンルンで
           ジャングルジャングルスキー場駐車場を会長・Mrブラウン・山田出発
            途中、昼食後13時30分柳沢小屋到着、俊二さん達がストーブを焚いて
           くれており暖かい小屋でまずは一杯、 今回は新年会が目的なので会長に
           気兼ねなくじゃんじゃん飲める。 ラジオで除夜の鐘を聞きながら
2年にわた
           って
月山自然水・月山軟水など飲みっぱなし。
            夕方、天童山岳会の後藤さん達三名が下山して来て、同宿となる。

まずは乾杯 先行班が担いだ食糧 小屋前で記念撮影


          
元日
            朝一番、柳沢小屋わき大杉の根元から
コンコンと湧く柳沢名水
”若水をいただき
           一年の無病息災を祈願し ”みそぎてすがすがし”。 朝食後、 部屋の清掃・整頓 
          11時直頼会場の間沢ロッジへ向けて下山。(俊二さんは出発直前小屋到着した友人と
           一緒に遅れて下山。)
            直頼は、当然盛り上がり 大満足の新年会でした。
       記 山田

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