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 2008/12/31までの山行報告は山行広告保存データーへ

 ウスユキソウ鑑賞6/27〜28 ロック班始動6/27〜28 朝日夏山開6/20〜21 GW朝日軍道5/2〜5 GW飯豊春山登山5/4〜6 GW朝日連峰登山5/2〜6 ツアー月山・肘折4/11〜12 ツアー早春の鳥海山4/4〜5 大井沢の湯豆腐を食べる会3/28〜29 春山大朝日岳登山 冬の黒伏山本峰直登2/7〜8 厳冬の鳥海山1/24〜26 09新年会1/10〜11

015 山行報告(21/1/1〜6/30)
山行報告

見出し  朝日連峰・・ウスユキソウ鑑賞登山〜
        ・・・恵まれた2日間の天候/大朝日岳経由下山・・・

     期  日  09/6/27(土)〜28(日)

     場  所  
寒江山(1、695m)/大朝日岳1,870m)


ウスユキソウの郡落を満喫


     日  程  6/20(土)・・・晴天・そよ風
             7;00大井沢温泉〜7;30日暮沢〜9;30ゴロビツ水場
             〜10;15ゴロビツ頭〜11,15着・清太岩山・発11;30
             〜12;00ユウフン山〜13;00竜門山〜着13;20竜門
             山避難小屋(大休憩)15;00発〜16;15着・寒江山・発
             16;30〜着17;30竜門山避難小屋(泊)

            6/21(日)・・・晴天・無風
             6;00竜門山避難山小屋〜7;30西朝岳山頂〜9;30大
             朝日岳山頂〜10;10銀玉水(中間食)・発10;20〜11
             ;35小朝日岳〜12;25古寺山〜13;15古寺鉱泉分岐
             〜15;30着・林道終点・・・大井沢温泉・・・入浴/解散


      参加者 <一般参加者
          高野夫妻。橋本、小幡、鈴木、岡崎、関原、高原・・・8名
          
<会員参加者
          渋谷、石川、遠藤(敏)、草ナギ、鳴海、渋谷(一)、亀岡
          ・・・7名           〜総勢15名
            **記録〜文;SL亀岡 **写真;渋谷、草ナギ遠藤(敏)

       6月27日(土) 晴天・涼しい風 /寒江山へ/ウスユキソウ鑑賞

        早朝7時に大井沢温泉集合、4台の車に分乗して日暮沢小屋へ。小屋前でまずは
       準備体操、予定より早い7時30分に登山開始。


        ゆっくりと松峰を登り、8時15分急登を終えて最初の休憩、もうすでに汗びっしょり
       かいたので、爽やかな風に救われる。9時30分、ゴロビツの水場で大休憩、木陰で
       腹ごしらえをする。


        少し登ると、黄色いリュウキンカの群生が満開、辺りが明るくなるほどだった。ゴロ
       ビツの頭が間もなくの所で、安達さんからの無線が入る。今日の山行を気にかけて
       狐穴小屋から送ってくれたものだ。そんな気持ちに感謝しながら10時15分ゴロビツ
       の頭の明るく開けた雪渓の上まで登りりきる。素晴らしい眺めに一同歓声を上げる。


        歩き初めて間もなく、1名、足が痙攣してしまったが、手当てをし様子を見ながらゆ
       っくりと進む。11時5分清太岩山山頂到着。谷からの涼風が吹き上げ、強し日差しに
       参っている皆を蘇らせてくれた。それにもまして、心を勇気付けてくれたのは目の前
       に広がる絶景・・・残雪と緑に縁取られた山容の美しさは、ため息が出るほどで、その
       中に竜門小屋がすっくと立っているのに感動。


        12時、ユウフン山頂を少し過ぎた鞍部で休憩。ここで水場の点検の為、石川さんが
       一足先に小屋へ向かう。竜門山の雪渓をクリアすると、見事なサンカヨウやシラネア
       オイ等のが咲き乱れていた。13時竜門山到着。


        雪渓の途中で無線が入り、水場のホースを直す助っ人に草ナギさんがダッシュで駆
       け上がって行った。ヒナウスユキ草やミヤマダイコンソウ、ハクサンイチゲ等の花々が
       風に揺れているのを楽しみながら下る、13時20分竜門小屋到着。


        みんなで到着を喜び合う。小屋にはすでに到着したいくつかのパーティーがザックを
       置いて寒江山へ出かけたようだ。水場を点検に行った石川さんと草薙さんが帰ってき
       たところで、やっとみんなで乾杯!!、ジャンジャン出ている豊富な水で冷えた自然水
       が染み渡る。
        途中で見つけた山菜をゆでて味わう。まだ、夕食には早いので10名が会長の案内
       で寒江山にウスユキ草を観に出かけることになった。稜線上はかなり風が強くなって


       きたが晴れていたので、16時10分過ぎ、寒江山山頂に立つメンバーを石川さんが双
       眼鏡で確認。居残り組みは山形名物芋煮鍋を作って待っていた。
        一足早く到着した橋本さんが、横笛で「もののけ姫」のテーマ曲と今回の山行に因ん
       で「エーデルワイス」を吹いてくれた。折からの風に乗って響き渡る横笛の音が山波を
       どこまでも飛んでゆくようだ。17時30分、寒江山から満開のウスユキ草に大満足のメ
       ンバーが帰って来た。


        お腹がペコペコの皆に温かい芋煮がふるまわれる。自己紹介をして和やかな宴会と
       なる。19時過ぎ、赤い夕日が小屋の中まで染めている。明日に予定していた寒江山
       のウスユキ草を今日観てきたので、予定を変更し、明日は4時30分起床、6時出発し
       て大朝日経由で下山することになった。早朝起床にビビッて全員20時頃早めに就寝
       ・・・大変よろしい。

       6月28日(日) 晴天・無風 /大朝日岳経由/ヒメサユリ鑑賞


開花したヒメサユリも鑑賞


        4時起床、外は風も無く美しい朝焼け、静かな朝だ。5時、石川さんが三面コースの
       道刈の準備(荷デポ)の為に、狐穴避難小屋の安達さんと合流し一緒に三面へ下る
       為、小屋を出発、みんなで万歳で見送る。
        5時20分朝食のラーメンと餅を食べる。(ラーメンは、すぐかき混ぜては駄目だよ・・)
       6時小屋の前で記念写真撮影後出発、ウスユキ草は、やはり早朝の露に濡れた時が
       美しい。昨日は強風の為写真撮影できなったので、咲き誇る高山植物の写真をとりな
       がら気持ちのいい稜線歩きが続く。


        7時30分西朝日岳山頂、大朝日がピラミッド型に見える。8時5分中岳鞍部の雪渓上
       でかき氷タイム・・・気温が高いのでミルク氷のおいしさといったらたまりませんよ。中岳
       中腹から後ろを振り返ると、自分達の歩いた道が見える。ここであまりのミルク氷のうま
       さにカメラを雪渓に落としたというので探しにゆく。


        9時30分大朝日山頂。今年の山行予定の祝瓶を臨み皆で記念写真・・即!下山。大
       きな雪渓を下り、10時10分銀玉水で休憩、冷たい水で生き返る。日当たりのいい登
       山道を行くと先週山開き時に蕾だったヒメサユリが咲いていてくれた。この可憐な花に
       もみんなひざまずいて写真を撮る。


        11時小朝日に登る前に休憩。気温の上昇と急登に全員汗を搾り取られる。11時35
       分小朝日岳山頂。きつい登りの辛さを吹き飛ばす達成感!、水分補給を充分にして昼
       食、冷えたきゅうりがうまい!。


        12時25分古寺山山頂を過ぎると下りが足にきて踏ん張れなくなってきた。13時15
       分に分岐、疲れた足に今度は登り、急ではないが辛い、登り始めて5分ほどで一名が
       体調不良で座り込んだ。鳴海さんがサポートする。13時30分登りが終わった地点で
       休憩。会長が魔法の気付薬を手に体調不良の1名の救助に向かう。ここで作戦会議
       を行い体調不良の方のザックを、若手のホープ渋谷(一)君が自分のザックに重ねて「
       ダブルザック」作戦で下る。


        会長の判断で、日暮れ沢小屋から林道終点まで車を回すべく、屈強4人メンバー鳴
      海・遠藤(敏)、草ナギ、渋谷(一)が先行下山。残りのメンバーは、会長を先頭に気を取
      り直し、ゆっくりとぶなの木陰に守られながら進む。1名も体調回復。


       急な下りがかなり足に来る。沢の水音は聞こえたが、やはりここの下りは長い。途中の
      沢の水で喉を潤しもうひと頑張りだと会長の声にみんなもこたえる。3時30分平らな道の
      先に車が4台と先行メンバーの笑顔が待っていてくれた。うれしさと皆無事に下山できた
      安心感で胸がいっぱいになった。本当にありがとう!。
       これから大井沢温泉に向かうが、その前にここで解散の挨拶。みんなの顔を見渡せば
      日焼けと汗で輝いていた。

      ***感想***
       今回は、2日間とも好天に恵まれ、1日目に寒江山のウスユキ草を観賞でたこと。2日目
      の予定を変更して西朝日岳、大朝日岳、小朝日岳をめぐる山旅となり、多くの高山植物や
      美しい絶景を楽しみ、朝日連峰をたっぷりと堪能する事が出来たことを皆さんと共に山に感
      謝したいと思います。
       長い山旅の疲労感を忘れさせるに余りある達成感を携えて、それぞれに家路についたこ
      とでしょう。また、ご一緒できる日を楽しみにしています。



見出し 夏山訓練〜ロック班始動(鎌倉山で)

        6月27日・・・佐藤(辰)報告
        
        ロック班が始動しました。


        6月28日・・・柴田報告報告

        こんにちは、28日の鎌倉山は、予定どうりに終りました。参加者は、阿部弟・神田・
       柴田で、山中さんが遅れて参加、総勢4名で2班に分けてでした。軽い所ですが、神
       田・山中のリードで登りました。2人とも午後にはコタコタになって居ました。



見出し 朝日連峰夏山開き登山(1泊・当日班)
        ・・・総勢37名参加(西川)/朝の雨・祭典時に快晴・・・

     期  日  09/6/20(土)〜21(日)

     場  所  
大朝日岳1,870m)
/鳥原山(神社・祭典)


朝日連峰夏山開祭典予定地の鳥原山、21日朝8;30小朝日岳から

     日  程 古寺鉱泉班
           6/20(土)
・・・・高曇り
             7;00大井沢温泉〜8;00古寺鉱泉カ〜9;30一服清水
             10;30三沢清水〜11,15着・古寺山・発11;40〜12;
             50小朝日岳〜14;20着・銀玉水・発14;40〜15;20
             着・大朝日岳避難小屋(泊)

           6/21(日)・・・朝雨・のち晴れ
             6;20大朝日岳避難山小屋〜8;30小朝岳〜10;30鳥
             原山避難小屋(朝日岳神社/祭典参加/昼食))・発12;
             30〜12;35水場〜14;00ブナ峠分岐〜15;40着古寺
             鉱泉駐車〜16;10着・大井沢温泉・・・入浴/解散

           
天地人班(朝日鉱泉〜御影森山〜平岩山〜大朝日岳)・・・
             20日・別日程/21日・古寺鉱泉班と同じ

           *当日班の日程〜省略晴
             


      参加者 <古寺鉱泉班
          渋谷、荒木(節)、安孫子・夫妻、佐藤(栄)、後藤、鳴海、
          今野、草ナギ、佐藤(明)、三宅、佐藤(直〉、関原、菅野、
          細谷、・・・15名+石川、佐藤(俊)〜竜門山避難小屋
          
<天地人班
          佐藤(辰)、有路、大江、柴田、斉藤、伊藤(市)、五十嵐、
          ・・・7名
          
<当日班
          西川山岳会関係・・11名、西川川町役場関係・・4名


              **記録〜文;渋谷 **写真;渋谷、草ナギ


銀玉水上の大雪渓

       6月20日(土) 残雪の連峰展望を満喫/遅く届いた西川牛肉

        予定の7;00、古寺鉱泉班15名、4台の車に分乗し大井沢温泉を出発。既に、天
       地人班(朝日鉱泉)は、御影森山の取り付きを登っている頃で、大朝日岳避難小屋
       で、夕方、ドッキングする予定。


        メンバー全員の体調を確認、予定時間に古寺鉱泉駐車場を出発。例の橋を渡ると
       鉱泉の若旦那の姿が見えたので、一言挨拶、最初の急登に取り付く。気温は少し上
       昇し、アンダーシャツで充分、それでも、松峰まで登り切ると汗ばんできた。
        40分ぐらいの所で最初の一服。今年の松峰は、緑が大分濃く眼に映り、先の笹竹
       薮の竹ノ子もホキ過ぎ、予定していたタケノコ採取が出来ずに「一服清水」まで着い
       てしまった。ここで、休憩、冷たく美味しい水の補給。


        登り初めて間もなく、ブナ林の合間左手に残雪の古寺山が迫って来た。「日暮沢分
       岐」を過ぎると今日一番の長い急登、だいぶ気温が高くなり、その上タケノコも出そう
       で無く、疲れを少なくするため小休止を中に入れ「三沢清水」へ、ここで休憩。


        しこし登ると、登山道のところ所に残雪が現れてきた。潅木帯が明るく開けて間も
       無く、セッピ崩れ残雪の頂にたてられた赤い旗を確認、難関を登り切り、大きな雪渓
       の上に立つ、涼しい・素晴らしい見晴らしに一息つく。


        峰なり続く雪渓を近道にながら、夏道に出て間もなく「古寺山」山頂到着。休憩、早
       め昼食。目の前左手に小朝日岳、正面奥に大朝日岳、その右手に続く残雪の主峰
       連山のパノラマに満腹、満足。


        少し下つた鞍部には、紫のシラネアオイや白く可憐なノウゴウイチゴの花、今年は
       此処での山菜のデット成らず。雪渓に出て「熊越え分岐」から少し辛い急登、小朝
       日岳山頂へ到着、休憩、更に展望良し。


        下り始めると、足元にイワカガミやエゾツガザクラ・オノエラン等の花、すぐ前に大朝
       日岳が迫る。眼に汗が沁みて来た頃、熊越え鞍部へ着、休憩。此処でよく見かける
       早咲きのヒメサユリもまだ蕾。降雨が少ないせいか、紫の花を付けたハクサンチドリ
       の背丈が小さく感じる。 


        黒倉沢の雪渓から吹き上げる涼しさを受けながら鞍部を過ぎ、暫らく登り返してガ
       ンガラ沢を左下に見えて峰歩きとなり、砂地の広場で小休止。「銀玉水」までルンル
       ンの緩斜面の峰歩き、途中、今野さんが珍しい白花ハクサンチドリを発見、皆、写真
       に収める。


        銀玉水は、まだ出口が雪渓に覆われていたが、下流が大きく開いており水量は充
       分、ただ、集水に難儀、それでも今晩と明日朝の食事作りや飲用には充分確保、大
       分荷の重量場増したが、小山でのもう一息頑張る。


        予定していた時間に大朝日岳避難小屋に到着、部屋ゲットに小屋管理人の大場さ
       んに一言挨拶しようとしたが、トイレの水調整に急がしそうだったので、とりあえず例
       年の部屋位置に入ることにした。
        なんと、朝日鉱泉から登った「天地人班」の先発3名が、既に到着、位置確保をし休
       んでていた。残る後方の4名は、大分遅れるとのこと。荷を降し、彼等3名にビニール
       袋を渡し、近くの雪渓から「自然水冷却用」に雪の確保を頼む。
        各自、自分の位置を確保、共同の調理場を設定、暫らく天地人班の後方組を待っ
       ていたが、なかなか到着しない。ウズウズ落ち着かないメンバーも出てきた、やむな
       く、仮の「自然水乾杯」をし、例の宴に入った。


        フライパンは届いたが、肝心の大鍋(コッヘル)が無い、メインの西川牛も届かない、
       遅れたメンバーの荷の中らしい。やむなく、焼ソバ用の豚肉少しと、ほぼ野菜だけで
       の焼肉パーテイとなる。宴酣にならんとした頃、4名到着。急いで鍋と肉を受け取り焼
       肉のやり直し、全員無事着を祝い、正式に再度の乾杯。
        宴が進み、例により、小屋管理人の大場。佐藤さにや隣の同宿者との交流等で盛り
       上がり、焼ソバも旺盛に、殆どの飲物も消化、消灯まで賑やかに過ごした。


平岩山への登り

       6月20日(土) 天地人(朝日軍道)班

        知る人ぞ知る、直江兼続が拓いたという朝日軍道。今回は、「天地人」にあやかって
       朝日の山開きに、この軍道を一部使って向かうこととした。

出発前のメンバー 朝日軍道葉山方面 朝日軍道平岩山方面

        午前6時過ぎに朝日鉱泉を出る。ここで同じルートの白鷹山岳会のメンバーと一緒に
       なった。つり橋を渡ってからは、ひたすら御影森山の急登を駆け上がる。(戦国時代で
       はないので、駆け上がれなかった・・・。)ほぼ4時間をかけて、ようや御影森山の軍道
       分岐到着軍道。暑さでもうバテバテだ。いや、途中で採った竹の子の重さか。
         ここからが朝日軍道。われわれの行く平岩山への道はきれいだが、葉山方面はす
       ごい藪。GWに登った志田(勝)の記録のとおりだ。アップダウンを繰り返しながら大沢
       峰を過ぎると、ようやく森林限界を越え、さわやかな風が吹いてきた。ほてった体に心
       地よい。


大朝日岳山頂にて

        平岩山からは、いよいよ大朝日への急登。古寺班にビールを飲まれまいと、ここから
       必死になる。午後5時大朝日岳山頂着。11時間の行程だ。記念写真を撮って、ソレッ
       と小屋を目指した。         天地人班 記  佐藤(辰)


小朝日岳山頂下、大朝日岳バックに

       6月21日(日) 雪渓でカキコウリ//祭典後、タケノコ味噌汁で満喫

        未明、強い雨音が聞こえた。4時過ぎに目覚め、昨夜の残骸、共同の食卓を整理
       し朝食の準備。外は、雨も小降りになっていた。早めの朝食、小屋や前で記念写真
       を撮影をし早めの出発となる。


        銀玉水上の大雪渓では、一部、アイゼンを装着して貰い慎重に降る。水場で夫々
       飲料水を確保し下り、熊越えで小休止。一気に小朝日岳へ、雨が止んできた。山頂
       から振り返ると、先ほどまでガスに見え隠れしていた大朝日岳がクッキリ。何を思った
       のか天地人班の2名、下の贋山頂岩山へ下り、直江兼継ポーズ、山頂から撮影。


        小朝日岳最難所の岩、砂、ロープ伝いに急坂を下り、大雪渓下部で休憩、ミルク@
       北海道アズキアンでのカキゴウリを楽しみ、先発隊6名を送り、残りメンバーは、ルン
       ルン平坦、登り返しをし、鳥原山展望所ヘ到着、ガスが漂い展望ゼロ。


        ミツガシワの花咲く??池の古寺鉱泉・ブナ峠分岐まで下り一息、予定時間の10
       ;30に鳥原山避難小屋(神社)へ到着。先発隊は、場所を確保、タケノコ料理に専念
       していた。だが、タケノコ大量ゲット予定の当日班が未着。朝の雨では想像出来なか
       った快晴の天気となる。厚い。


        間もなく夏山開き祭典という時当日班、収穫のタケノコを持って到着。再度、調理に
       かかり、祭典終了と同時に5つのタケノコ味噌汁鍋完成。西川関係参加者の総勢30
       数名に振舞う。篤志家から届いたオニギリも最高に美味しかった。


        12;30に下山開始、天地人班は朝日鉱泉へ、我々は小寺鉱泉とブナ峠を目指して
       の下山。水場で休憩、ブナ峠分岐で当日班と別れ、1泊班は小寺鉱泉への急坂を下
       る。下り始め滑りに難儀、途中小休止を挟み定刻に全員無事、古寺鉱泉へ到着。大
       井沢温泉入浴、解散。、


見出しGW朝日連峰朝日軍道を辿る大石大明神へ
       ・・・NHK大河ドラマ”天地人”/直江兼続が拓いた道・・・

     期  日  09/5/3(日)〜5(火)

     場  所  
朝日連峰竜門山〜葉山)


     日  程 5/2(土)・・・省略
           5/3(日)
・・・高曇り
             4;50大井沢民宿〜5;15根子川第〜6;10日暮
             沢(朝食)〜6;35日暮沢避難小屋〜9;30ゴロビ
             ツ頭〜10;20清太岩山〜11;40竜門山下(昼食)
             〜14;35竜門山〜15;50西朝日岳〜中岳下にビ
             バーク(泊)

           5/4(月)・・・高曇り
             6;45ビバーク地〜7;20中岳〜8;40大朝日岳〜
             10;00平岩山〜12;10御影森山〜15;05中沢
             峰〜16;00・BCPビバーク(泊)

            5/5(火)・・・
             6;40ビバーク地〜8;05・1255峰〜8;50八形峰
             〜10;00葉山山荘〜11;00オケサ堀〜12;20大
             石大明神・・・大井沢へ


      参加者  志田(勝)、荒谷、ゲスト2(志田友人)・・・総勢4名
              **記録〜文;志田(勝)**写真;志田(勝)、ゲスト

        毎年5月の連休は、朝日連峰縦走を定番としており、ここ数年、個人的な仲間と
       の山旅が続いている。一昨年は、竜門山から狐穴を経由、以東岳をピストンし天
       狗山から降りた。 去年は、茶畑山から戸立山を経て以東岳に至る尾根を、猛烈
       な藪と格闘しながら歩いた。
        考えて見れば、今まで歩いたコースは、あの幻の朝日軍道を辿っていたのであ
       った。と、した ら、今年のコースは事のついでと言うことではないが、当然、軍道の
       残りのコースを歩 かなければなるまいと考えた。
         おりしも、今年は、軍道を拓いた直江兼続が主人公のNHK大河ドラマ「天地人」
       人気を博している。 5月連休は天の時、慣れ親しんだ朝日連峰は地の利、そして
       気心知れた山仲間の人の和と、まさに「天地人」を味方に付けてのドラマチックな
       山旅が続いた。 (山行を計画するにあたり、蒲生さんと山田さんの記録を参考に
       させていただきまし た。ありがとうございました。)


       第1日目〜5月2日(土) 車を下山口へ/大井沢民宿泊

        明日、早朝からの行動に備え、今日全員集合とする。下山予定地の下山口に
       志田(勝)の車を置くために、荒谷さんと山形市内11時待ち合わせ、朝日軍道の
       置賜側入り口、長井市草岡の大石大明神へ向かう。
        荒谷さんの車にザックを移し戻ろうとする時、タクシーが1台乗り付けて来て60
       歳前後と思われる単独女性が登山姿で降りた。聞けば、今日は葉山山荘の

       くらいでツェル トを張って、その後大朝日を目指すと言う。どう見ても普通のおば
       さんにしか見えな いので、この先、道は雪の下となり迷い易いので充分注意を
       するよう話して別れた。
        大井沢の知り合いに宿をとり、まずは山行の無事を願って乾杯する。宿では山
       で元気 が出るようにと、熊汁を準備してくれた。カラオケと草笛の練習で 賑やか
       な夜になった。

       第2日目〜5月3日(日) 日暮沢〜竜門山〜中岳鞍部

        天気は悪いというほどではないが、高曇りで、さわやかな青空とまではいかな
       いが、5時前に宿を出る。車は、中崎橋先の第1砂防ダムまで入る事ができた。
       日暮沢までの車道を1時間。充分なウオーミングアップに汗ばむ頃、沢の傍らで
       朝飯とする。宿で持 たせてくれたどっしりと重たいおにぎりにカブリつく。
        宿のオヤジは、まだ元気な頃、キノコやゼンマイ採りの名人であった。山の雪
       解けの頃は、ゼンマイを求めて根子川や見付川の奥深く分け入った。飴やチョ
       コなど持てないその時代は、山中で命を繋ぐものはでっかいおにぎりしかなかっ
       た。その習性で、今でも 山に入る者にはでっかいおにぎりを持たすのである。
        日暮沢避難小屋からすぐの急登は、夏道が出ていたが、間もなく一面の残雪
       に覆われたブナ林 の中を登る。ブナの芽はまだ固そう。ブナの灰色の幹は4〜
       5メートル上部から黒っぽ い地衣類がついている。毎年そのあたりまで雪が積
       もるのだと古老から聞いている。下の方の肌のきれいなところは、雪で擦れて
       苔が生えないと言う。
        途中、熊棚の作られたブナがあった。近寄って見ると幹には昨秋に付けたと思
       われる新 しい爪跡がある。まだ小さな痕だった。保護が問われている今、間じか
       に生息の痕跡を見られるのは嬉しいことである。
        これから向かう大朝日も大きく見えてくる。 ゴロビツの頭の、屏風のような雪
       庇を越す、急登から解放されていつもホットする場所である。そして見付川越し
       のエズラ峰やオバラメキの眺めが嬉しい場所でもある。

        さすがに稜線は風が強い。清太岩山付近からは新雪もあり、やっと現れた夏
       道を覆っていて歩きにくい。雪の深いところの踏み底には、新雪を透かして緑っ
       ぽい光が差し込み、神秘的で不思議な色だ。
        ユウフン山山頂で荒谷さんが柴田さんと無線交信する、上野さんと二人で西
       朝日の東 斜面を滑降し、登り返しの途中と言う。稜線直下にゴマ粒が二つ見え
       ていた。どこま でもパワフルな二人である。
        竜門山の直下で、またでっかいおにぎりの昼食を摂る。竜門山から軍道を南
       に辿る。竜門山」を越し、西朝日の登りに差し掛かる頃、遠藤(博)さんと石川さ
       んが交差。小屋管理のことで大朝日小屋に打ち合わせの帰り
とのこと。山で仲
       間と会うのは何とも嬉しい。今年は石川さんが竜門小屋を守る。苦労の多い仕
       事と思うが、登山者の安全のため頑張って欲しい。
        西朝日の南斜面にも軍道跡が残っているというが、今は見つけるのは難しい。
       その南斜面を下る頃、仲間の一人が足の攣りを訴える。先の長いことを考える
       とあま り無理もできない。相談の結果、中岳手前の鞍部で急遽ビバーク
するこ
       ととなった。
        稜線は西風が強いため、東斜面を30メートル程ドンと降りた少し傾斜の緩んだ
       あたりの雪を掘り、テントぎりぎりの場所を作った。ここまで降りると、風はだいぶ
       弱まるが、フライシートの張り綱を取る余裕が無く、フライは一晩中バタ。

       第3日目〜5月4日(月) 中岳鞍部〜大朝日岳
                       平岩山〜〜御影森山〜中沢峰先


        天気は、昨日と変わらないが、風は大分おさまったようだ。パスタの朝食を摂
       る。テント内の身支度はいつも時間がかかる、今回も時 間を費やす。テントの
       場所の悪さもあってなおさら準備はすすまない。
         6時45分出発。稜線まで昨日の足跡をたどる。中岳のいきなりの急登は朝の
       慣れない体にはきつく感じる。中岳頂上で見覚えのある単独女性とすれ違う。な
       んと、草岡口の大石大明神で会った方 であ
る。昨日は大朝日小屋に泊まったと
       言うから、草岡から1日半で大朝日まで登って 来たわけである。とてつもないス
       ーパーおばさんであったことは、このあと、我々が葉山まで疲れ果てて行き着い
       てあらためて実感することとなる。
         彼女は、このあと以東岳を経由して茶畑山から下りると言う。戸立山から茶畑
       にかけては強烈な藪が待ち受けていること、茶畑で降りる方向を間違わないこと
       など、いささ かの知ったかぶりを披露したのだが、今思えばおばさんにとっては
       余計な御世話だったかもしれない。
        大朝日小屋では、柴田さんと上野さんが真っ黒な顔で迎えてくれた。柴田さん
       の話では、昨晩、小屋が込み合っていたと
ころをわざわざ場所を確保していてく
       れたとのこと、山仲間の心配りが有難かった。
         小屋直下のガンガラ沢では、昨年暮れに遭難した方の捜索が雪を掘って行わ
       れていた。急峻なV字型の谷底では、20人程の人影が見える。周りの稜線近く
       には亀裂の入った雪も残っており、探す方も命がけの作業である。一刻も早く見
       つけられることを祈 るばかりである。我々も充分注意して行動しなければならな
       い。 柴田・上野両氏に感謝しながら別れ、山頂を目指す。
        大朝日岳山頂で一息いれながら、これから歩く尾根を目で追う。今まで何度と
       なくここに立ちながら祝瓶山や彼方の飯豊連峰にばかり目を奪われ、葉山方面
       を眺めた記憶はなかったようだ。足元には、平岩山から御影森に続く尾根、さら
       にその先、多分そうであろうと思われる中沢峰から焼野平が連なる。そして目指
       す葉山は遥か遠く、わずかに小屋付近の杉林かと思われる影がかす
んでいる。


        朝日の山はやっぱり広い。大朝日岳から平岩山にかけての広い斜面は雪もな
       く快適に下る。随分長い下りで、登りには使いたくないところだ。軍道は一体どの
       あたりを通っていたのだろうか。平岩山から御影森にかけては、雪はないものの
       結構なアップダウンが続き思いのほか苦労する。山頂から見下ろしたときはわり
       と楽に行けると思えたのだが…。とても稜線漫歩という気分にはなれなかった。
        最後の御影森の長い登りでは、疲れに暑さも加わり、困憊の態であった。熊汁
       の効能もどうやら切れたらしい。御影森で昼食とする。ザックには、昨日の宿のお
       にぎりをまだ大事に背負っていた。ま たまたでっかいおにぎりにカブリつ
きながら
       大朝日岳を振り仰ぐ。
        私の頭の中にある大朝日岳は、V字谷を抱えた頭の丸い山なのだが、ここから
       見上げる大朝日岳は、まるで別の顔で、重量感にあふれ、底に雪を残した峡谷
       が幾筋も走り、黒々と鋭く天を衝く様は北アルプスなどの山々に並べても決して
       劣無いように写る。
         行く手には、中沢峰から焼野平への尾根筋が今度はしっかり見てとれた。御
       影森から中沢峰の間は、荒れた道と聞いていた。このコースは、昭和30年代初
       め、歴史の道を復元すべく地元有志が苦労して切り拓いたとのこと。一時は脚光
       を浴びたそう であるが、その後は、訪ねる登山者も少なく古道はまた原
生の姿
       に戻ろうとしている。 寂しいことである。何とか残す手立てはないものだろうか。
         御影森を下る、やはり道は藪に消えていた。それでも静かに踏み出すと靴底
       を通した足裏に、かつての踏み跡の感触は伝わってくる。幸いなことに雪渓が所


       々に現れ、それを伝って行くと前御影森まではあまり難儀をしないで下れた。通
       称ダマシ御影は西側を巻く巻き道の取り付きがわからなく藪を漕いで探した。い
       ったん道形を探りあてると、軍道の跡をそれることはなかった。ダマシ御影から
       中沢峰鞍部まで雪渓を大下りし、これからの急登に備えゆっくり休憩をとる。


        目の前には雪の壁が立ちはだかる。ここを登るのであればアイゼンが必要で
       あるが、調べてきた記録では、鞍部から山頂まで刈り払いされている道がある
       はずだ。また手分 けして道を探す。程なく刈り跡のある九十九折りの道が見つ
       かったが、残念なことに二、三回折れたところで道は雪の下に消えていた。やむ
       なく急斜面の藪を掻き分け、さらには小枝につかまりながら雪の壁を攀じる。以
       外に早く急登は終わったがそこから山頂までの緩い登りはまだ遠かった。
        中沢峰は、東西に細長い、地図には祝瓶山の展望良とあったが、立ち木や藪
       が邪魔をしてそれほどには思えなかった。三角点の傍らに小さい石塔が立って
       いた。何やら文字 が刻まれていたが、地衣に隠されて目を凝らしても手でなぞ
       っても読み取ることはで きなかった。山越えの無事でも願
ったものだろうか。こ
       んな山奥にも祈りの跡がある ことに驚きを覚える。
        振り返ると、大朝日岳は遥かに遠く、高く西日に鈍く光っている。ここまでよくぞ
       歩いて来たと思う。それにつけても、あの中岳のおばさんはこのきついアップダ
       ウンの道を、この距離をこの藪を、たった一人でどんな気持ちで登ったのだろう
       かと感心する。
        今日中に歩きたかったのは、ここまでである。あとは、歩いた分だけ明日の貯
       金となるので気楽に歩けた。中沢峰を下りピークを一つ越したところ、地図の水
       場のあたりを今 夜のネグラと決めた。

        第4日目〜5月5日(火)中沢峰先〜八形峰〜
                       葉山山荘〜大石大明神


        テントの隙間から見える空は、今日の晴天を約束していた。ブナの梢越しの青
       空がまぶしい。雪のテーブルを囲んで朝飯の雑炊をすする、単調な山の食事も
       澄んだ大気の 中ではうまく感じる。


        焼野平は、西を大きく巻く、道は往時を偲ばせるようにしっかりとした道形を残
       している。雪は沢筋の一か所のみ、間もなくの1255峰を登る頃になると、また分
       厚い雪の上を 歩くようになり、その後、葉山から下るまで途切れることはなく歩
       きやすかった。


        いくつかの緩い登り下りを繰り返すと、八形峰は近かった。1週間前、そこまで
       下見に来ていたので、もう着いたような気分になっていた
。八形峰からの眺めも
       また素晴らしかった。「大朝日岳は左右に裾を延ばし、鋭角の頭が凛々しい。小
       朝日岳も熊越えの絶壁をかざし、負けじと反り返る。少し離れて祝瓶山はハガネ
       の塊のような黒々とした山容が逞しい。」深田久弥風に書けばこんな調 子にな
       ろうか。


        葉山山荘は、1時間の距離にある、山荘裏の神社へ無事に歩けたことに手を
       合わせ、まずはオケサ堀に向けて急ぐ。途中の眼下の置賜盆地は広く緑に覆わ
       れて美しい。オケサ堀から下はすっかり夏道が出ていた。九十九折りの道は若
       葉の木漏れ陽がゆ らめき、カタクリが道の端を彩る。
        兼続の時代は、どんな思いでこの道を歩いたのだろ うか。山歩きを楽しめる
       時代に生きることに感謝した
い。石大明神の繁みが見える頃、歩き通せた喜び
       と安堵の思いが交差して、腰の痛みもどこかに飛んで行ってしまった。


見出し春山登山P2飯豊連峰登山西俣ノ峰
         ・・・昔の地図に載っていた「西俣ノ峰」/ワクワク・・・

     期  日  09/5/4(月)〜6(水)

     場  所  
飯豊連峰西俣ノ峰〜頼母木小屋〜門内岳
                    〜北股岳2024.9m〜石転ビ沢)


     日  程 5/4(月)・・・
             6;30朝日町役場〜8;40カイラギ荘〜11;00西俣
             ノ峰〜12;30P1100〜16;20頼母木小屋(泊)

           5/5(火)・・・
             6;30頼母木山小屋〜7;50地神山〜8;50門内岳
             〜10;10北股岳〜10;40梅花皮小屋〜11;10石
             転び雪渓・頭〜12;30石転び雪渓(下点)・入門内
             沢出合〜
14;40・15;00温身平〜15;30天狗平
             〜17;00カイラギ荘・キャンプ場(幕営)

            5/6(水)・・・
             カイラギ荘〜朝日町役場・・・解散
             
(5/6の記録省略)

      参加者  佐藤(辰)、遠藤(敏)、宇野、有路、安孫子、
            荒木(節)、大江・・・・・総勢7名

              **記録〜文;佐藤(辰) **写真;佐藤(辰)

        5/4(月) 晴れ 雪渓はアイゼンなしで登れた

        今回は、昔の地図に載っていた「西俣ノ峰」を使用して登山を計画した。残雪期
       しか利用できないルートとのことで取り付いた
が、初めてとあって、登山中ワクワ
       クした気分で登ることができた。


        取り付きから藪を覚悟していたが、意外と登山道はきれいであった。これは間
       違いなく整備されていると確信する。西俣ノ峰直下でようやく雪渓が現われ、春
       山らしくなったが、気温はかなり高めだ。


        雪渓は、アイゼンなしで登れたので非常に楽であった。途中、下山パーティ2組
       と会い、意外とこのルートは使われているのだなと思
った。杁差岳や飯豊本山等
       の眺望を楽しみながら、午後4時15分頼母木小屋着。


        小屋には、既に3パーティが入っており、2階に陣をとる。夏季は、エコトイレが
       設置されているので快適だが、それ以外は(紅葉時期も春先も)トイレは施錠

       れており、利用者は全て外で用を足すこととなる。朝日連峰のように是非冬季用
       のトイレを併設していただきたいと願っているのだが・・・・。

        5/5(火) 晴れ 石転び沢〜新雪の吹き溜まりでずぼずぼ

        朝食後、小屋近辺の汚物を清掃してから出発した。今日も天気は最高だ、地
       神北峰・地神山・門内岳と雪渓の最短コースを選びながら順調に進む。門内岳
       の前では、門内沢を眺めながら、ここを滑り降りるやつがいることを解説。北股
       岳を降りてカイラギ小屋前で昼食。ぽかぽかと暖かい。


        ここまでで、既に5パーティほどとすれ違った。蒜場山から烏帽子山、大日岳を
       越えてきた凄腕パーティ2組とあったが、積雪期の超ロングバリエーションルー

       トであり、一度は挑戦した見たいと思った。また、二王子岳〜藤十郎山〜門内岳
       を狙ったパーティは、二王子の先がすごい藪で通れず、門内ヒュッテに下山して
       足の松尾根を登り返してきたとのことで、ここも通常の年なら是非狙いたいルー
       トである。


        昼食後、石転び雪渓を下山だ。今回のメンバーのなかで、この雪渓を使ったこ
       とがあるのは2人だけで、あとは発見参。念のためアイゼンを全員につけてもら
       ったが、新雪の吹き溜まりでずぼずぼぬかって、アイゼンの用はなさない。しか
       し、1名はあまりの急斜面に少し気落ちしたようだったが・・・・。50mほど降りたと
       ころでアイゼンをはずした。


        門内沢との出合いで、石転びをバックに記念撮影、さらば石転び。今度来る時
       も安全にお願いする。あとは、ひやひや渡渉を二度繰り返し夏道を下る。途中か
       らは山菜取りに早変わりし、温身平からアスファルト道をカイラギ荘まで急ぐ。プ
       ラブーツにはつらい林道歩き。


        午後4時に「カイラギ荘」着。まずは温泉、駐車場でゲットしてきた山菜のお浸
       しをご馳走になりながら冷たい飲み物で乾
杯し、最後の晩餐を楽しんだ。


見出し09GW朝日連峰登山山小屋慰問
           ・・・今年も素晴しい天気に恵まれ//慰問有難う・・・

                 朝日連峰小屋管理日記〜竜門山避難小屋
                     (報告記録〜小屋管理人 石川隆二)

         期  日  09/5/2(土)〜6(水)

         場  所  
朝日連峰竜門山避難j小屋


        今年は、竜門山避難小屋管理人の遠藤(博)さんがK2にチャレンジするので、
       代りに管理人を仰せつかりました石川隆二です。不慣れで行き届かない面も多
       々あると思いますが、登山者の皆さんよろしくお願いします。


        5/2(土) 晴れ  一般2名、西川山岳会員3名

          6;30根子ー着7;30日暮沢8;00ー12;00清太岩ー12;30
         ユーフンー着14;15竜門非難小屋


        今年も、地元西川町のはからいで、車道はアメリカ橋の先まで除雪されており、
       ここから、遠藤(博)さんと一緒に歩き始める。日暮沢は雪しろ(融雪)で増水して
       いており、靴を脱いで裸足で渡る。


        日暮沢避難小屋でゆっくりし、急尾根を登り始める。ゴロビツのカシラのセッピ
       は小さくほとんど崩れていなかった。気温が高く暑い、清太岩手前から2〜3日
       前に降った新雪が積もっていて、足がヌカリ引き抜く時に太腿が攣
りそうになる。
       このあたりは、毎年太腿が攣る登山者が続出する地点です。


        2時15分、竜門山避難小屋に到着。小屋の中の準備を整え外に椅子とテーブ
       ルを出し乾杯をした。竜門山の上空にハチクマ?が飛んでいるのが見えた。しば
       らくすると風が出てきて寒くなったので小屋中に入る。


        当山岳会の柴田さんと上野さんがスキーでやってきて、竜門直下のゲレンデを
       2回も滑り降りたようだ。

        5/3(日) 曇り・視界良好・風あり 一般15名、会員2名

        遠藤(博)さんと大朝日岳まで遊びに行く。大朝日岳避難小屋には、大江山岳
       会の阿部さんがおり顔合わせをし、自然水等ご馳走になった。「わらじ」の仲間の
       捜索隊が16名入っていた。

    
大朝日岳へ


        帰り、西朝日岳を過ぎたあたりで当山岳会の荒谷パーティと会う。朝日軍道長
       井葉山縦走をするらしい。
小屋に着くと、イヌワシが上空を悠然と旋廻しているの
       が見えた。この山小屋の付近では、毎年イヌワシが飛ぶ姿が見れるイヌワシス
       ポットである。又、夏になるとユー太(熊)君が、視界さえ利けば、ほぼ毎日のよう
       に朝夕決まった時間に出没し、山小屋の中から双眼鏡で見れるので楽しい。


        山小屋の中には、15名ほどの登山者がおり、すぐに宴会となった。登山者の中
       に古希や還暦を記念して登ってきた方がいて、急遽「古希・K2会」なる
ものが発
       足した。瓶の重いシャンパンを担いできた人もいて、ポンッ!と勢いのいい抜栓の
       音でいっそう盛り上がった。秋に再開の約束をした。

        5/4(月) うす曇・視界良好・無風  一般4名、遠藤(博)さん

        遠藤(博)さんと狐穴非難小屋に灯油をもらいに行く。北寒江山を過ぎると安達
       さん達が迎えに来ていた。なんと、狐穴避難小屋前にはもう冷たく美味い水がジ
       ャンジャン出ていた。


        冷たい水で冷やした「うどん」や自然水などタラ腹ご馳走になり、ゆっくり楽しい
       時間をすごした。灯油18リットルを担いで帰る。

        5/5(火) 快晴・無風・暑い 一般0名、遠藤(博)さん

        今日は、天気が良いので午前中に布団や毛布を外に干したり、小屋の備品の
       在庫を調べたり、管理人室の中を整理したりした。


竜門山避難小屋北側の雪渓にテーブルを作り雲上レストラン


        午後は、小屋の北側の雪渓にテーブルを作り雲上レストランと洒落込む事にし
       た。暑くてTシャツ一枚で丁度よいくらいだった。天気は、最高なのに連休最終
       日の前日の為か稜線上を歩いている人はほとんど見えな
かった。

        5/6(水) 曇りのちガス・やや強風  下山

        狐穴避難小屋の安達さんたちが、7時過ぎ、竜門山避難小屋に到着。コーヒー
       を出す。小屋の後片付けをして、9時下山に取り掛かる。
        今年は、雪が少ないようだがブナの芽はまだ堅く芽吹いていないようだ。斜面を
       飛ぶように降り、日暮沢に出る。車道を歩きながらタラの芽を探すが、芽は堅く小
       さく食べれる物は少なかった
。やはり去年より山は遅れているようだ。
        今年は、ETC搭載車が土日祝日には1000円で高速道路乗り放題になり、気
       軽に遠出ができるようになった。さらに、朝日連峰は、NHKの天地人の直江兼続
       が開いた、米沢から庄内までの登山道「朝日軍道」があり、登山者が多い
のでは
       と思っていたが、意外にも登山者は少なかった。
        マイカーで、家族で気軽に遊びに行けるレジャーランドや観光地などが賑わった
       ようだった。


見出し ツアースキーP2恒例の月山//肘折温泉〜
            ・・・快晴の2日間・カンジキ班も快調・・・
                念仏ヶ原避難小屋〜超満員+テント設営


念仏ヶ原避難小屋前(朝)で


     期  日  09/4/11(土)〜12(日)

     場  所  
月山1984m


     日  程 4/11(土)・・・快晴
             7;00西川交流センター〜8;00姥沢駐車場〜8;40
             リフト上駅〜9;15柴灯森〜10;40鍛冶小屋跡〜着11
             ;10月山山頂・発11;40〜13;00千本桜〜13;50清
             川(立谷沢川)〜14;30念仏ヶ原取付〜着15;00念
             仏ヶ原避難小屋(泊)・一部テント2張(泊)

           4/12(日)・・・快晴
             6;56念仏ヶ原避難小屋〜8;10小岳〜10;00赤沢川
             上〜ネコマタ沢〜着11;30大森山・12;00発〜14;00
             肘折温泉(入浴)〜16;00舟形蕎麦(オソ昼食)17;3
             0西川交流センター・・・解散


      参加者  渋谷、佐藤(辰)、荒木(富)、遠藤(博)、佐藤(恒)、
            宇野、柴田、木村(京)、布施、安達、菊池、蒲生、
            荒谷、上野、亀岡、山下、荒木(節)、駒沢、鳴海、
            大江、大場、大和田、佐藤(一)、佐藤(友人2名
            ・・・・・総勢25名


              **記録〜文;菊池 **写真;柴田、蒲生、渋谷

       4月11日(土)・天気快晴 思い思いに広い大雪斜面滑降

        恒例ツアー「月山・肘折温泉コース」は、前2年連続悪天候で大雪城をツボ
       足で下ったが、今年は天候に恵まれ
そうで期待も膨らみ、西川交流センター
       に総勢24名が集結。マイクロバスが満員、務局局長提供の軽トラに、スキー
       やりックなど一式を積載し、一路、姥沢登山口を目指す。


        姥沢駐車場から5〜6mも残る雪の上、リフト下駅には、山頂を目指すという
       先客も大分いた
。をリフト上駅では少し風が有るものの快晴、姥ヶ岳東斜面の
       トラバースに入ると殆ど無風、この2年間のリベンジにはこの上ない天候。


        柴灯森付近で小休止、メンバーの再点検。山頂方向を眺めると、鍛冶小屋
       付近が黒い部分が目立ち雪着きが悪そうだ、牛首先で小休止しながら、先の
       急登コースを確認。


        まだガリガリ気味の急斜面、スキーアイゼン装着の者は楽そうだが、シール
       のみの者は難儀、ようやく鍛冶小屋跡に着き休
憩、付近には大勢のスキーヤー
       で賑わっていた。後方を見下ろすと、蟻のように追う多くのスキーヤー、お祭り
       のような賑わいに「月山銀座だぁー」との声しきり。


        順調に山頂到着、大休憩。山頂の風は流石に少し冷たいが、この時間にア
       イスバーンは無く、先の大雪斜面も適度に締まりコンディション上々のようだ。記念
       撮影後、早速シール剥がし、スキー組は思い思いに大雪斜面へ飛び込んで
       滑降。視界100%、何処をどう滑ろうと自由自在、日本一広いスキー場、前後

       の人は豆粒大位でしかない。傾斜が緩んだところで小休止。


        ここからは先、念仏ヶ原小屋の雪掘りなど設営隊として頑強5名が先発。他
       のスキー組とカンジキく組は、快晴の大ゲレンデを堪能しながら念仏ヶ原を目
       指す。少なかった降雪で心配していた千本桜の急斜面の残雪もまあまあ、案
       外クラックも少なく問題はなかった。


        しかし、降るにつれ、段々雪が重くなりスキーを取られる。立谷沢川橋への
       へ急斜面、ザクザク雪で、先発隊、準指の佐藤(辰)とテレ名人蒲生以外は滑
       りに無らない。やはり少積雪、立谷沢橋が顔を出しており、沢も何箇所が開い
       ていた。後方の堪能組、ここで大休止、柴田・上野がさっそく釣バージョン(成
       果あり、詳細伏せる)。


        登り返し、汗が滲み出るころ、突然、この世と思えないような広大な念仏ヶ原
       の雪原が眼前に広がる。小休止し後方を振り返ると、雄大な絶景月山の眺

       が出来た。残雪の大平原を楽しみながらルンルン、小屋到着。


        今年は、山小屋が大分顔を出し、正面1階出入り口は、1メートル位掘れば
       出入りが可能と確認、、早速掘り起こして入口の雪
囲いを外し、我々が今年最
       初の利用者となる。更に今宵の大宴会用の雪テーブルセットを小屋前に設営、


       月山を眺めながら、本隊を待つ。しばらくして、スキー組・カンジキ組とも続々と
       到着、少し遅れて常連ゲストO氏も単独で合流。他の6人組み2パーテイも到
       着し、山小屋は超満員、テント泊とあわせ大賑
わい。


        落ち着く間もなく、全員雪上テーブルを囲み雪から掘り出した自然水で乾杯、
       各自持参のツマミや宇野・調達の牛鍋で満福(
立谷沢川での成果は、庄内の
       駒沢さんの捌きで刺身)。一部の者(テント泊)を除き、明日の行動 に備え早
       めの就寝。

        4月12日(日)・天気快晴・無風 35度以上の急斜面
                        ・・・転倒する度に大爆笑・・・
              
〜「大森レストラン」を開店・ツアー達成を祝う〜

        小屋を7;00に出発、先ずは小岳への登り、気温も高く風も無く、早速衣類
       を脱ぎ半袖1枚になる者続出、小岳山頂で大休止。一汗かいた後の自然水の
       が一口が・・・悪い癖・・・最初の疲れを吹き飛ばしてくれた。


        小岳直下、国定公園の大看板から、正規ルートでは延々トラバースが続くのだ
       が、柴田CL発掘のオリジナルコースを快適に下る。赤砂沢途中から978m峰
       へツボ足で登り返す、汗が一気に噴出す。頂で中休
止を取るが、真夏の浜辺
       のように日差しが肌を指し顔が暑い。


        いよいよ約束のネコマタ沢急斜面の頭に到着。ここも予想に反しクラックが少
       ない。カンジキ組と慎重派は尾根沿いに下ることにする。スキー班は、それぞ
       れのスタイルで35度以上の急斜面を滑り降るが、誰かが転倒する度に大爆笑
       の連続、ここでは派手に転んだ者がヒーローだ。


        ネコマタ沢の末端までは左岸をとたバース、778m峰へ登り返し小休止。大
       森山への長いトラバースは、立木の迂回があり小刻みな登返しの連続で結構
       疲れる。最後の大森山への急登は、雪付き部分が少なく、藪を避けてながら
       の難儀な登り。大森山山頂に着くと、、既に先着のメンバーが「大森レストラン」
       を開店し待っていてくれた。


        ここ迄背負い運ばれてきた貴重な自然水が提供され、会長の音頭で最後の
       乾杯。これぞ肘折ココースの最大の恒例行事。2日間の恵まれた天候に感謝し
       99.9%ツアー達成を祝う。その盛り
上がりに、追い抜いた他のパーテイが唖
       としていた。
        下り始め、ブナ林の急斜面もほどほどの雪質に助けられ、快適に通過、スキー
       班は林道上の急斜面を滑り切り林道に到着。カンジキ班は、手前の安全な場
       所を下り合流。


        一休みし、林道の下り。例年のショートカットコースはの雪が途切れ、途中か
       ら林道なりに辿る事となった。林道除雪最終地点の駐在所前に、マイクロバス
       と軽トラが待機していてくれた。(ユア・トラベルさんに大感謝)


        「肘折いでゆ館」で汗を流し、今年は大森山から連絡を入れておいた船形町
       の蕎麦屋さんで豪華に反省
会。満腹後、一路、出だしの西川交流の開発セン
       ターへ、17:30無事到着、解散となった。


        日本有数の長距離かつ名門スキーツアを、マイクロでの送迎・荷物の運搬に
       加え、1200年の伝統の「いで湯」で汗を流し、更に美味しい蕎麦まで頂けるな
       どと西川山岳会ならではの行事、改めて、その機動力と結束力、コ−スを熟知
       し、技術の如何を問わず、参加者全員を無事に完走させ得る豊富な経験と指
       導力に感謝し記録とする。・・・記〜菊池・・・



見出しツアースキーP1早春の鳥海山鳥越川コース
               一番滑りたい所はスキーを引っ張って
            2000m地点から下山//コテコテ転びながら

       期  日  09/4/4(土)〜5(日)

       場  所  
鳥海山2,236m


間もなく七五三掛
/先にガスが発生


       日  程 *****
          4/4(土)
・・・
             7;00西川交流センター)⇒鶴岡市⇒9;30遊佐町道の
             駅⇒10;30鳥越川第二発電所→12;30獅子ケ鼻→
             15;00森林限界・幕営(泊)

          4/5(日)・・・
             7;00幕営地→8;30七五三掛→千蛇谷→2000mより
             下山→幕営地 →第二発電所→西川交流センター


        参加者 CL柴田、佐藤(辰)、、遠藤(博)、菊池、荒谷、上野、
            草ナギ、石川、亀岡、山下、荒木(節)、鳴海、大江、
             ・・・・・総勢 13名


              **記録〜文;佐藤(辰) **写真;佐藤(辰)、柴田、

       4月4日(土)・天気曇り〜期待しての出発

        遊佐町「道の駅フラットピア」9;30分に全員が集合した。近年にない大人
       数となり、昨年の写真が目に焼きついているので、大いに期待して出発だ。


        第二発電所からは、小雪の影響か、何とか林道の雪が繋がっているので
       スキー歩行には良かった。快適に全員で登っていく
、獅子ヶ鼻も難なく通過
       し、どんどん高度を稼ぎ、森林限界ちょい下の風のない鞍部で幕営となった。


        みんなで雪を踏みしめ、設営準備、早くも喉が鳴る。Sが得意の豪華トイレ
       を制作し終わると、全員が大型テントに集合、さっそく始まりだー。

       4月5日(日)・千蛇谷からガスと強風//何も見えない

        天気予報は良くなるはずと、午前4;00に起床。朝食を済ませて7;00に出
       発した。ここからは、Sをトップに最短ルートで山頂を目指す。風もあるが時お
       り山頂も見えるので、問題はないと思っていた。


        しかし、高度を上げるに従って、風・ガスも出てきた。特に七五三掛の下部
       あたりからは雪もアイスバーンが出てきたり、風も強くなっ
てどうも具合が悪
       い模様となってきた。。千蛇谷に入ると、ガスで前の人が見えなくなってきは
       じめた。目出帽を着け、完全冬モード。とうとう何も見えなくなり、平らなのか
       斜面なのかもわからない。

        高度計で丁度2,000m。ここでリーダーから下山命令。ウン、登っても視界
       がないので滑れないから止むを得な
い。さあ、下山と聞きスキーを履いてソロ
       ソロと降りるのかなと思ったら、視界のない中で滑れば危険も増すし、仲間が
       バラバラになってしまう恐れがあるので、全員スキーを引っ張って安全地帯ま
       で下がることとなった。

        離れないよう注意しながら全員で歩いて下山。ズボズボぬかって歩きにくい
       こと。1時間以上下ったろうか、ようやく風も少し収まり
、視界はあまり効かな
       いのだが、緩斜面に出たのはわかった。
        昼食休憩をとって、いよいよスキーを履くことになった。ヤッホーと滑ったの
       はいいが、斜面が平らなのか、急なのか検討がつかない。ここは、誰かが滑
       ったのを見て判断するのが
正しい。そうやってみんなでコテコテ転びながらよ
       うやく視界が効く所へ出てきた。

        ここからは思い切って滑れる!と喜んだが、雨が降ったらしく雪はとんでも
       なく重い、「曲がらねー!」と叫んで撃沈する
者続出。みんなでお互いを笑い
       ながらどんどん降りていく。カービングターンを決めようとするが、角付けした
       とたんスキーが刺さって行き、そのままドテーン。

        下れば下るほど雪が重く、幕営地まで降りたが最悪の雪の状態、水分が
       多すぎて、ぜんぜん滑らないのだ。まあ、これも春雪の運命
。あきらめて荷
       物をまとめ下山する。樹林帯に入ると少しは滑るようになってきた。獅子ヶ鼻
       ではそれぞれの滑りを下から眺めて批評する。Eがターンに失敗しそのまま
       下まで滑落。全員で大笑い。

        林道終点で、泥だらけになったスキーを川で洗って帰宅となった。すぐ下の
       その名も「鶴泉荘」(かくせんそう)で風呂に入ったら、管理人からテポドンは
       今日発射されたとのこと。まずはルート直下の鳥海山で何事も無く良かった
       と安堵、風呂に入って疲れをとった。


見出し 恒例の〜大井沢//湯豆腐を//食べる会〜
               季節限定の手作り大井沢豆腐30丁消化
     ・・・腹減らし湯殿山スキー翌・頭すっきり竜ヶ岳スキー・・・

     期  日  09/3/28(土)〜29(日)

     場  所  
大井沢セミナーハウス(+湯殿山/竜ヶ岳)


              **記録文;佐藤(辰) 
             **写真;佐藤(辰)、柴田、蒲生、石川


       3月28日(土) 強風・ガス 湯殿山スキー登山
                
〜〜重い新雪での歓喜の滑り〜〜

              志津(8:00)→ブシ沼→南東尾根→頂上よりスキー滑降
             →石跳川→ネイチャーセンター(14:00)→志津(15:00)
             →大井沢温泉→湯豆腐を食べる会

             メンバー:柴田CL他20名


        8時、志津集合、天気も悪いので参加者のドタキャンもあるだろうと思って
       いたが、続々会員が到着し、その数驚く無かれ実に20数名の大団体となっ
       た。二班に分けて出発したのだが、すぐ吸収されてしまい、全員での行動と
       なった。


        ブシ沼付近は、時折猛烈な風が吹いてくるが、青空も見える。南東尾根を
       登っていくと、上部はガスに覆われ風も強い。山頂に行っても快適なスキー
       は楽しめそうもないので、9合目付近から滑降することを決めた。


        重い新雪に、悪戦苦闘する者があり、大笑いしながら滑り降りる。ブナ林で
       大休止。CLのビーコン捜索訓練などを行い再びスキーで石跳川へ。徒歩組
       を待ちながらネイチャーセンター前で一休み。志津で各自車に乗り込み、大
       井沢温泉へと向かった。

       3月28日(土)  湯湯豆腐を食べる会 
               
〜〜アット言う間に30丁を平らげる〜〜


                   *大井沢セミナーハウス/午後6時開会
             メンバー:西川山岳会員25名、ゲスト4名

        大井沢セミナーハウスで、予定の午後6時に食べる会は始まった。実はス
       キー部隊が温泉に入ってのどが渇き、5時には予行演習をしていたが・・・。
       炭を大量におこした囲炉裏端に全員が集合し、定刻の午後6時に正式な乾
       胚、湯豆腐を御馳走になる。


        大井沢の豆腐は、冬季の季節限定製品、大きくて硬さも丁度良く、湯豆腐
       には最高だ。ある者は待ちきれなくて冷奴でかぶりつく。今年のこれからのス
       キー登山の話などで大いに盛り上がり、ビール3ケース、一升瓶3本等を消
       化しました。

       3月29日(日) 晴天 竜ヶ岳スキー登山
        
〜〜ドカピンのなか、新雪・悪雪で技術披露(疲労?)〜〜


             大井沢(7:00)→バカ平→焼峰→竜ヶ岳山頂
             直下よりスキー滑降→ばか平→大井沢温泉
             入浴・解散(15:00)

             メンバー:柴田CL他12名


        大井沢原でスキーを付け、林道を進むが、見事な晴天となったので気持ち
       も軽やかだ。バカ平の長い唐松林には少々うんざりするが、尾根に取り付け
       ば視界も利くし気持ちがいい。竜ヶ岳の山頂もキラキラ輝いて見え、どんどん
       高度を上げていく。


        焼峰の上部は、ガリガリ状態もあり、登りのスキー操作にはテクニックがい
       る所だ。突然Gの姿が消えた。シュルンドに落ちていったのだ。表面が雪で
       覆われているので見えないが、あまり尾根の南に寄っては危険ということだ。


        山頂まであと200mほど、ひと登りというところで昼食をとる。この先頂上ま
       では急斜面で、気温が高いこともあり危険と判断。この地点からスキー滑降
       を開始することとなった。


        焼峰北側は、重い新雪のブナ林で急斜面、ここを逃す手は無いと、まず、G
       が滑ると次々と降りて行く。これだけの急斜面はゲレンデでもそうおめにかか
       れない。深雪を蹴散らしての大滑降だ。


        皆でそれぞれの滑りを楽しむともう間もなくバカ平に到着だ。林道をノルディ
       ックのように滑ると大井沢に到着。温泉で一風呂浴びて解散となった。今日
       も充実した滑降が楽しめた。


見出し 春山登山P1大朝日岳登山古寺鉱泉口

     ・・・快晴の21日・山頂踏破ガリガリにスキーアイゼン効かず・・・

     期  日  09/3/20(金)〜22(日)

     場  所  
大朝日岳1870.3m


大朝日岳山頂〜方位・標識塔


     日  程 3/20(金)
             7;00大井沢温泉〜地蔵峠〜古寺集落〜古寺鉱泉
             〜ハナヌキ峰〜ハナヌキ分岐(幕営)

           3/21(土)・・・風雪の悪天候
             8;00幕営地〜古寺山〜小朝日岳〜銀玉水〜13;
             00大朝日岳〜熊越〜小朝日岳〜鳥原山〜幕営地


             3/22(日)
             8;30幕営地〜古寺鉱泉〜地蔵峠〜大井沢温泉〜
             間沢一松蕎麦屋・・解散


      参加者  佐藤(辰)、遠藤(博)、柴田、佐藤(仁)、菊池、蒲生、
            石川、荒木(節)、亀岡、大江、ゲスト(茨城県2名)
                             ・・・総勢12名

              **記録〜文;柴田 **写真;柴田、蒲生、石川


小朝日岳山頂で大朝日岳をバックに記念写真


        3月20日(金) 朝小雨のち曇り ハナヌキ分岐付近に幕営

        3月20日の朝、7時に大井沢温泉前に集合。総勢12名、古寺鉱泉に向う
       が、除雪が途中までで、根子のすぐ先からスキーを付ける。
        天候は、小雨だが9時過ぎには回復の予報でり、それを期待しての出発と
       なった。事務局局の心遣いで、なんとスノーモービルが1台手配され、地蔵
       峠まで数回に分けて引いてもらう。地蔵峠からは一滑りで小寺集落、ここか
       らシールを付けて歩き始める。


        古寺集落??の民家からストーブの煙が立ち昇り、養魚場を通過、小寺
       鉱泉への道に入る。長い林道歩きとなり、途中で、他のスノーモービルに追
       い越される。


        古寺鉱泉で一服し、裏の急坂に取り付く。大汗をかきながら稜線に立ち合
       体のブナの木を通過、順調に高度を上げて行く。昼食休憩の頃には青空が
       覗き始める。雪が柔らかいので、ハナヌキ峰はトラバース
、一寸下って鞍部
       (ハナヌキ分岐付近)に到着した。


        今日の幕営場所を模索する。風が強いので、高度は上げずに風下に下っ
       た所に幕営場所を決定。総勢12名の土方部隊が整地開始、テント3張り

       の大きなテン場作り、風除けの雪ブロックを積み上げて完成。手際よくテント
       を設営し、ついでにトイレも作る。


        明日の天気祭りも始まり、豪華な夕食を楽しみ、自己紹介などで盛り上が
       り、明日の大朝日アタックの鋭気を養う。

        3月21日(土) 快晴  5名・大朝日岳山頂踏破
                  〜〜熊越まで一気、快適に滑降 〜〜

        21日、朝5時に起床。大朝日岳が、今日の登頂を約束してくれているよう
       な快晴の天候
。朝食を済ませて8時出発。雪面は、快晴の朝らしく冷却され
       のアイスバーン。


        即、古寺山への急斜面、スキーアイゼンで登り始める。日陰は未だ硬く凍っ
       てアイゼンが効かない、カリカリの雪面、スキーアイゼンから靴のアイゼン

       切り替える者やそのまま 登り続ける者、靴の蹴り込みだけで登る者。


        凍った雪庇を攀じ登り、何とか全員無事に稜線に這い上がる。大朝日岳が
       顔を出し月山や鳥海山の山々がくっきりと見える。ここからはアイゼン無し

       は厳しいので、無い人には余っている人のを貸す。古寺山を通過、小朝日
       岳の登りに掛かると、カリカリなので庇割れのふちを回って、ようやく小朝日
       岳山頂到着。


        余りにも見事な快晴、皆、気持ちよくのんびりと休憩。すると、「わらじ」仲間
       のメンバーが、熊越から登り返して来た。かれらは、大朝日岳避難小屋に荷
       物をデポして来たと言う。

        我々は、その足跡を有りがたく利用させて頂き熊越へ降る。 ひと登りの登
       り返しでで銀玉水への稜線へ。蔵王山や吾妻連峰、磐梯山などが綺麗に遠
       望できた。今回は、全体行動を此処までとし、余裕の強力メンバーだけが山
       頂へ向かうことにする。


        スキーアイゼンをきしませながら大朝日岳避難小屋、一息入れてて最後の
       登り、雪面が硬くてスキーアイゼンが刺さらない。昨日の雨が凍った全くの氷
       !ルート、コース慎重に選び柔らかい所を拾って何とか進む、もはやスキー
       アイゼンの限界を超えている。硬い氷の凹凸にアイゼンの爪を引っ掛けなが
       ら進む。

        斜度が緩むと、山頂の杭が見えた13時丁度、予定どうりに大朝日岳山頂
       到着、スキー2名とアイゼン3名、 360度の大パノラマ展望を楽し
む。今年
       初めての大朝日岳山頂踏破である

        少し風が有り寒い。シールを剥がして小屋に向かって滑走開始、スキーで
       は硬い雪面だが問題なし、一気に小屋を通過し金玉方向に進んでから銀玉
       水の頭に回りこむ。ゲレンデのような銀玉斜面、スピードに乗って熊越まで

       気、快適に降った。 

        小朝日岳への急斜面は、スキーを引いて登り返す。小朝日岳の山頂で休
       憩、銀玉水までのメンバーが下方の古寺山に見える。残照の朝日連峰雪面
       が鈍く光り、山並みの黒い影が大きくなり、幻想的な白黒の風景となる。

        再び小朝日岳に別れを告げて滑り出す。小気味良くエッジを効かせ古寺
       山稜線最後の滑走は、雪庇の上からダイブ、歓声を上げてテントサイドに
       滑り込む、開口一番、冷えた自然水との声
。全員がそろった所でカンパー
       イ、今日の恵まれた天候に大感謝である。

        3月22日(日) 曇りのち小雨 雨でシールが外れる

        22日、5時に起床、今日は下るだけなのでのんびりと準備。天候は、高
       曇り。テントを畳んで8時半出発。雪が柔らかいので、つぼ足でハナヌキ峰
       に登りスキーを付ける。

        滑走開始、思い思いにシュプールを描き下る。大半のメンバーは、途中か
       らスキーを担ぎ、古寺鉱泉へと下る
。鉱泉の駐車場からは、思いのほかス
       キーが走る。

        途中から雨が降り出す、橋を渡って養魚場、ここからは、つぼ足組シール
       組と地蔵峠までの長い登り返し、雨でシールが外れてしまう人続出、峠で
       休憩。長い道路を滑って車に到着。

        大井沢温泉で汗を流し、間沢の一松蕎麦屋へ。昨日、小朝日岳から一人
       で下山した佐藤(辰)事務局長が合流、蕎麦をたらふく食べて反省会。来
       週の作戦会議の後、解散と成りました。


見出し 冬山登山黒伏山本峰直登黒伏高原下口

      ・・・初日快適な尾根登り/降り・猛吹雪にラッセル難儀・・・
                  〜 翌日予定の白森への往復は断念

     期  日  09/2/7(土)〜8(日)

     場  所  
黒伏山1227m

     日  程 2/7(土)
             東根市民体育館(7:00)〜黒伏高原JJ手前(8:00)→
             南壁(9:30)→本峰直登尾根取り付き(10:30)→本峰
             山頂(13:30)→南峰(14:00)→本峰(15:00)幕営

           2/8(日)・・・風雪の悪天候
             幕営地(9:30)→東南尾根→渡渉→黒伏高原JJ駐車
             場(14:30)→東根市民体育館(15:30)・・・解散


      参加者  佐藤(辰)、佐藤(仁)、佐藤(俊)、有路、駒沢、
            荒木(節)、鳴海、大江・・・8名

                **記録〜文;佐藤(辰) 写真;佐藤(辰)

        2月7日(土) 晴れ 最大30度を越える壁

        今年の「厳冬の鳥海山登山」は、山岳会のホームページにも計画を掲示し
       長い間希望していた黒伏山頂上での幕営。村山盆地の夜景を一望しなが
       ら飲む○○は最高だろうと思っていたが、ついにそれが実現した。

        東根市民体育へ定時に集合する。米沢の大江と鶴岡の駒沢も揃い、天地
      人の上杉藩である。ジャングル手前の道路脇で準備し出発だ。さっそく間木
      野川の一本橋を渡るが、有路はザックの荷が引っかかり、川をジャブジャブ
      なる。靴が心配だったが大丈夫なようだ。


        1時間ほどルンゼを登ると、南壁基部に到着だ。今日は、会の阿部が中央
      ルンゼを登攀し
ているので、全員でキビタキの池まで行って、見学。1Pを登
      っていたので、下からコールする「南峰の頭でテント張っているから登って来
      いよ!」、「オーケー!」と返事。


       ここから本峰の基部を回って、本峰にダイレクトに突き上げる尾根に取り付
      く。下部から快適に高度を稼ぐが、登るにしたがって急峻になってくる、最大
      30度を越える壁になってきた、滑ったらアウトだ。慎重に慎重に。仙台カゴや
      御所山がとてもきれいに見える。


        展望を楽しみながら昼食を取り、いよいよ本峰頂上を目指す。するとどうだ
      山頂からスキーを滑った跡がある、テレマークだ。すると我々が到着する直
      前に滑ったということは、会のgamouか?


        頂上直下の平地に幕営場所を決め、南峰まで足を伸ばす。左側は垂直の
      壁になっているので、雪庇を踏み抜かないように進む。30分もしないうちに


      南峰の頭に着いた。やっぱり、ここにはテントを張るスペースは無かった。村
      山盆地の展望を楽しんだ後、本峰に戻
る。既に残ったメンバーが幕営準備
      を行っていた。時間は少々早いが、16;00時から懇談会の始まりだ。

       2月7日(日) 吹雪 カモシカの踏み跡を拝借

        翌日は、強風に吹雪の大荒れとなった。ゆっくり朝食を済ませ、風雪の中
      での撤収作業。本峰を越え、最短ルートを下ろうとしたが、雪壁が急すぎて
      危険と判断。登り返して、更に東の1142ピークから段傾斜の
尾根にルートを
      とり下山。(翌日予定の白森への往復は断念)


       視界が悪く、苦労しながらラッセルを交代し下降。基部を、川沿いにカモシ
      カの踏み跡を拝借しながら、更にラッセルを繰り返し、ようやく川縁に降り立
      った。渡渉し登り返すと、そこはJJの駐車場だ。


       標高は低いが、低温・大荒れもあじわえ、充実した山行となった。車に着い
      た所で解散したが、指先がじんじんと冷たく、数名で東根温泉に向かう。結
      局、私は夜景を見たのだったか(酔いつぶれ??)判らない。
       なお、阿部も5P目(風の踊り場)でビバークし、翌日は悪天のため下降し
      たとのことだった。・・・佐藤(辰)


見出し グループ登山豪雪の鳥海山大台野牧場口
        ・・・登りはルンルン/降り・大寒波直撃深雪に喘ぐ・・・
                   滝ノ小屋まで//山頂踏破を断念

     期  日  09/01/24(土)〜26(月)

     場  所  鳥海山(
2236m
・・・滝ノ小屋(1270m)


滝ノ小屋へ到着


     日  程 01/24(土)
             5:00遠藤(博)宅〜7:00石川宅〜着7:45大台野
             牧場8:15発〜11:00山雪荘宮様コース〜14:20
             滝ノ小屋(泊)

           01/25(日)・・・風雪の悪天候
             滝ノ小屋停滞


             01/26(月) 
             6:00起床〜9;00滝ノ小屋〜着11:45山雪荘(昼
             食)12:00発〜着15:00大台野牧場16:20発〜
             ゆりんこ温泉(入浴)・・・17:30解散


      参加者  渋谷、佐藤(仁)、遠藤(博)、鳴海、山中、亀岡、
            松澤、(茨城県の飯田、福田)、石川・・・10名

                 ( 記録〜文;石川   写真;渋谷・石川 )

       1月24日(土) 快適シール登行で目指す「滝ノ小屋」

        今年の「厳冬の鳥海山登山」は、山岳会のホームページにも計画を掲示し
       たため、例年より多い10名参加のパーティになった。
        今年一番の寒波がやって来るらしいが、あえて大寒のこの時期に鳥海山
       に登るということに価値が
あり、悪天候も想定内におき、逆にある意味この
       状況を楽もうという雰囲気がないわけでもない。


        8;15に大台野牧場サイドを出発。積雪は少なく拍子抜けするほどの良い
       天気で、ルンルン快適に進む
。しばらくして、亀岡さんがトップになると、案の
       定大きなノウサギがびっくりして飛び跳ねていく。雪上にも拘らず歩幅が2m
       もあり物凄いジャンプ力だ。さすが、生まれつき四足カンジキを着けているだ
       けのことはあると感心。


        「山雪荘」上に到着し大休憩をとる。ここから急登が始まるが、今年はラッ
       セルも殆ど無くらくらく通過。第3斜面辺りから天気が崩れ始めるが、それで
       もまだまだ穏やかなほうである。


        最後の第4斜面のアイスバーンを登り切ると、突然、強風の雪原先に「滝ノ
       小屋」が現れた。予定より早い14;20に小屋に到着
する。ここは、いつも吹
       雪いているのだが、珍しくハッキリ小屋が確認できた。


        小屋の中はー4℃。1回大広間にジャンボテント、段上の座敷に小テントの
       2張を設営。待ちきれないメンバーがあり、テント潜り込むなり、自然水乾杯
       の儀式が会
長の音頭で高らかに始まった。


        一旦落ち着く、が、次々に楽しい話題飛び交い、間もなく大盛り上がりとな
       るが、「不思議だねえ、山の話がひとつも出てこないねえ!!」の一言に一
       同大笑い。こうしている最中にも、雷を伴う細かく濃密な雪が絶え間なく降り
       続いていた。珍しく19;00就寝。

       1月25日(日) 豪雪に停滞/宴会に突入

        5;45に起床。外はとんでもないことになっていた。とにかく積雪が半端で
       なく、腰までもぐる雪に、ちょっと用足しに外へ出るにもフル装備でなければ
       ならなかった。
        朝食を済ませた後、リーダーから今日の行動について決定通告された。こ
       れより上の斜面は雪崩の危険があり今日一日停滞
することに決定。少しオ
       ーバーかもしれないが明日、明後日も停滞かと思わせられるほどのド風雪で
       ある。


        こうなると、やることはひとつである。速攻宴会に突入したのは云うまでも
       ない。なぜか、今日は山の話題が次々と出る。山に登らずとも登った以上に
       貴重な話しが聞けて、停滞もまんざら捨てたも
のじゃない。
        今日も一日中絶え間なく雪が降り続いている。長期戦の宴会もいよいよ体
       力の限界が近づき21;00に就寝。

       1月26日(月) 胸まで沈む深雪に喘ぐラッセル

        6;00に起床。外に出てみると新雪が150cm位積もっているようだ。それ
       でもまだ降り続いている。
        9;00出発、雪崩に細心の注意を払いながら、第4斜面の上までスキーで
       進み、そこから、つぼ足ラッセルに切り替える。ザックとスキーを後ろに任せ
       て遠藤(博)・石川コンビで胸まで埋まり
ながら交代でラッセル。降りでも、ま
       るで泳いでいるような感覚、こんな経験は初めてだ。


        吹き溜まりに嵌ると雪が重くなり這って進む。しかし自然と笑いが込み上げ
       てくるのはなぜだ。危ない箇所を通過し斜面の途中からスキーを履く。雪が
       深すぎて、直滑降でも滑らないほどだ。七転八倒しながらやっと「山雪荘」ま
       で降り大休憩。


        ここで、○海さんの片方のシールがないことにやっと気づく。本人はかなり
       ガッカリした様子で「俺は最近つくづく不器用なのに気がついたんだよ。気が
       つくまで60年もかかったよ!!
」とのこと。ここで誰かが「俺たちは3日でわ
       かったけど!!」一同大笑い。そういえば、○海さんは、一昨日の登りで眼
       鏡を落としたことに気づかなかったらしい。大損害である。


        「山雪荘」を12;00に出発。車道を早めの交代ラッセルで下る。標高700
       m付近から重い雪に変わる。広い牧草地帯に出ると雪が小降りになったが
       ガスが出てきて方向が良く分からなくなる。GPSやコンパス
で方向を確認、
       出発地点に15;00全員無事到着。


        降る途中から予想していた通り、車は、完全に埋まってカマクラ状態。掘り
       起こすのに1時間以上もかかる
ゲストの茨城コンビは「こんなのはじめてー
       !!」などとはしゃいでいる
が、我々雪国育ちでもそうそうは経験できるもの
       でなく、というより私自身初めてであった。
        ようやく前車無事脱出成功し、ゆりんこ温泉にゆっくりつかり解散した。こう
       いうめったにない悪天候の中での登山もまた貴重な体験となり楽しかった。 


見出し 西川山岳会新年会開催日暮沢避難小屋
           ・・・豆炭コタツ恵比寿自然水・クマ鍋・・・

     期  日  09/01/10(土)〜11(日)

     場  所  日暮沢避難小屋(
朝日連峰登山口


     日  程  01/10(土)
              7:15西川交流センター集合〜8:40根子出発〜10
              :20アメリカ橋〜11;20膳棚ダム〜13:30日暮沢
              小屋(泊、新年会)

              01/11(日) 
              8:40日暮れ沢小屋〜9;40膳棚ダム〜11:20ア
              メリカ橋〜12:30根子〜13:00大井沢温泉〜13:
              50西川交流センター〜間沢蕎麦店・・・解散

      参加者  佐藤(仁)、佐藤(恒)、荒木(啓)、布施、荒谷、
            草g、安孫子、鳴海、渋谷・・・9名


      1月10日(土)   往路は、湿り深雪ラッセルに汗だく

        大荒れと言う天気予報だったが、内陸地方は比較的静か、でも、雨混じりの
      雪となり、やる気を殺ぎそうな朝。仕事の都合や熱を出したと言う2名のキャン
      セルがあり、男性陣だけ9名のメンバーで車3台に分乗し根子
に向かう。
        根子に向かう途中、道路も駐車場周辺もきれいに除雪されており、万全の
      除雪体制に頭が下がる。それにしても、今年は暖冬と言いながら、道路の脇
      はしっかり壁が出来ていた。(さすが大井沢)


        根子到着後、早速共同食料を分配し出発。山スキー装着、林道に入った途
      端膝上ラッセル、気温が高いので雪が重くスキー先端が持ち上らながい。ラッ
      セルをまめに交代し、時折襲うみぞれ混じりの吹雪に全員ズタズタに
なりなが
      ら、アメリカ橋到着。本当は、大休止したいのだが、オヤツでエネルギーを補給
      し、体が冷えてきたので、早めの出発。 


        先程までの杉の植林帯とは変わり、根子川沿いはブナ・ミズナラなどの広葉
      自然樹林帯になる。まるで水墨画の屏風がそこにあるような錯覚
をおこしなが
      ら歩いていると、後ろから「あそこには舞茸がでそうだ!、あそこはナメコだ!
      !」と言う声が聞こえる。情緒も茸取りには無縁なようだ。


        歩行のたびにスキー板とビンディングの間に雪が挟まり、すぐにハイヒール
      状態になる。出発から2時間40分を要し、ようやく膳棚ダムに到着。ここは雪
      崩の渦、このコース最大の難所となる。危険地帯を前に、ひと息つき腹ごしら
      え、寒いので、すぐセオリー通り二人組の10m間隔で通過するように会長より
      指示が飛ぶ。第1陣は、予想通り布施・荒谷組、ラッセル車
の異名をとる布施
      さんは、あっという間に遥か彼方へ、あわてて2陣佐藤(仁)・草gが続く。後続
      3陣も無事雪崩地帯を通過し、安全地帯で小休止。


        益々積雪が深くなる林道を、疲れた足を引きずりつつ、ようやく日暮れ沢に
      到着、スキーを外し沢を渡り、13:30日暮沢避難到着。幸い小屋の一階入り
      口は、少しの除雪で入れそうだ。作業を分担、入り口の除雪、水汲み班は日暮
      れ沢に水汲みに・・・、荒谷さんは梯子を昇り得意の二階入り口からスキーを
      中に入れ。私は初めての作業にオロオロする。


        テキパキと作業をこなし、小屋の中へ。石油ストーブに火着けると、小屋の
      中は別世界、まるでハワイアンや〜!。ガソリンコンロで湯を沸かしながらさっ
      そく自然水でカンパーイ!、 今回はリッチにエビス様のラベルがついた自然
      水だ。
        さらに、会長極秘レシピの熊肉鍋が登場!、こんな軟らかくておいしい熊肉
      食べたことが無い!
!、体の芯から温まる。しかし、やはり寒いのでホット軟水
      への切り替えが早い! 1(まだ15時ですよ)。


        間もなく佐藤(仁)が豆炭を持って現れた。そうだ、コタツの登場!、こたつ
      の上にはミカンが置かれ、一気にアットホームな雰囲気に
なる。コタツの中が
      温まるにつれ、会話と軟水が進む。
        吊るされたランタンの灯りが、古き良き時代を思い出させ、昔話から「エベレ
      スト山荘」まで話の標高も上がったが、男ばかりゆえ一気に下ネタまで標高が
      下がる。外は、ヒョウヒョウと吹雪の気配だが、夜更けまで話は続いたらしい・・
      (私は9時頃zzz)。

       1月11日(日) 吹雪〜またもやラッセル、板蕎麦15食ペロリ

        他のメンバーの不眠をよそに、完全熟睡した私は、夕べの懺悔も含め外の
      偵察がてら水汲みに行く。安受け、外に出た途端に腰まで
の深雪に、複路を
      考えると、心細くなる。朝食は、夕べの熊汁にうどん、豚汁にラーメンを入れバ
      イキングにする。個人的にはラーメンがおいしいが、もったいないので熊肉を
      拾って頬張る。
        朝食後、小屋の清掃をして8:40お世話になった小屋にお別れをする。日
      暮れ沢を渡り終えても期待した昨日の踏み跡はなく、各自深雪の中でスキー
      装着、手間取りドッと疲れる。


        昨日より雪は軽いといえ、スキーを履いても膝までのラッセルにはみんな
      手を焼く。 しかし、ラッセル車の布施さんは、熊肉パワーを得てさらにパワー
      アップし、セカンドの追従を許さな
い。このまま行けば根子までラッセルしそう
      な気配だ。
        膳棚ダム脇は、林道の姿なく完全トラバース状態。少し怖いが、佐藤(仁)・
      草g組が先頭で乗り切る。アメリカ橋で小休止後は、腹も減ったのでみんな
      ハイペースで降る。出発から4時間近くかかり、ようやく根子集落に到着。こ
      こまで来て気が緩んだのか、荒谷さんが最後に大転倒!、やはり彼は見せ
      てくれる。


        いつものお豆腐屋さんでお土産の豆腐を購入し、「湯ったり館」で冷えた
      体を温め、間沢の蕎麦屋で昼食となったが、荒谷さんが次の新年会会場に
      向かったため、8名で15人前の板そば食
となった。私にとっては、食い扶持
      が増えて良いばかりであった・・(笑)。     記  草g