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006 山行報告(H16/7/1〜12/31)

 006 会公式行事のダイジェスト報告です。(16/7/1〜12/31)


         〜耐寒訓練雪の少ない五葉山・強風の山頂PaT〜

              〜快適な石楠花荘海鮮鍋・訓練+忘年会

            日  時:  平成16年12月18日(土)〜19日(日)

          場  所:  五葉山  <岩手県>  1341m

          日  程:
 
18日(土)・・・7;30西川町開発センター〜8;00中山町〜(山形道・東北道)〜
                             水沢IC〜(R3979〜12;00赤坂峠(昼食)12;30登山開始〜
                             13;00賽の河原〜13;25畳石〜14;30石楠花山荘(泊・忘年会)
                    19日(日)・・・7;30山小屋峰〜五葉山山頂(往復)〜8;05石楠花山荘〜9;20
                             赤坂峠〜五葉温泉〜大船渡〜気仙沼〜河南IC〜(各高速道〜寒
                             河江IC〜17;00西川町開発センター


          
参加者:  佐藤(辰)、渋谷、木村(京)、宇野、荒木(富)、佐藤(仁)、富田、大和田
                                                    
総勢〜8名

            18日(土) 
サラサラの小雪舞う中・行き届いた石楠花荘

            赤坂峠10時半集合予定がT時間遅くなり11時半集合に変更され、
山形班は更に30分遅刻して到
          着。こんなにゆっくりした時間に登山開始はかなり珍しい。時間通りに到着していた大和田さんと挨拶を
          交わし、更に駐車場で昼食をとり、出発は12時半になっていた。

まずは昼飯・・カップラーメン 出発前の元気な姿 賽の河原ころからガスが出る


            小雪が舞う中歩きだすとやっと暖まってきた、待っている間が耐寒訓練かな?、今日はゆっくり登っ
          て、
小屋までとのんびりムードサラサラ雪に身をまかせの余裕の山行である。 賽の河原を越え畳石
          まで1時間、でかい平面の石に変な感動を覚えて更に登って行く、だんだん視界が悪くなってきた、歩い
          てないとやはり寒い、しかし歩くにはいい天候かもしれない。

長方形の立体大畳石
山の安全を詠んだ歌碑(祝詞か?)
山頂近くになると風雪が身に沁みる


            潅木帯に入ると、
寒さに葉を縮めた石楠花の群生が凄い、背の高めのハイマツが道を塞ぐ、一度石
          楠花の満開時期に訪れたい山である
。だらだら坂を登り切ると本日の宿石楠花荘が見えるはず・・視界
          不良でなかなか確認できず、突然、ガスの中に「石楠花荘」のシルエット、到着だ。

ガスの中にポッカリと石楠花荘 豊富な水に一安心・・まず一杯 ストーブに火を入れるとカンパイ・・即宴会


            かなり
立派で綺麗な山小屋である、前には豊富な水が水槽から流れ落ち、小屋中にはストーブと蒔
          が添えてある、毎年11月下旬に地元山岳会の方が蒔き上げ登山をしている
との事、感謝感謝である。
          本日は、風雪強く山頂に行っても景色は期待できず、ここまでと早速自然水での乾杯とあいなった。そ
          して今晩の
メインは大和田シェフの「海鮮鍋」である、言葉では表せない豪華さと美味さ、「こんなに食材
          を担ぎ揚げたの??」と会のメンバー驚嘆、大和田さんに感謝感激の大宴会となり、特にあの「牡蠣バ
          ター焼」の美味さ(隠し味)は食べた者しか解りませんね。
            小屋には他に訪れる登山者が無く、私たちだけで、く五葉山が西川山岳会の完全貸切>となり、一部、
          夜遅くまでの宴会、夜中、寒くて目が覚めた人がストーブに蒔きを加えて快適に。

           
12月19(日)日  紺碧の空と海に光る太陽・だが強風の稜線

            夜明け前、小屋からは星空と夜景が綺麗、しかし、眺める目を入る冷たい風、ご来光を待つ、残念な
          がら海からではなく雲からの朝日となりました。 昨夜の残り鍋とお餅で朝食を取る、風が強すぎるの
          で頂上まで行くのをためらっていると
「とりあえず神社まで行こう」という事になり、風を切って稜線まで
          登ったところ すごい景色と天気にせっかくだからと頂上まで行く事
になり、吹き飛ばされそうな風の中
          山頂石塔へ、記念撮影をしてさっさと退散です。・・・やっと耐寒訓練になったかな?。

雲海と一緒に昇るご来光 山頂の石塔前で記念写真 お世話になった石楠花荘に別れを


            引き返し、お世話になった小屋をかたずけ下山となりました。
昨夜の雪の上にカモシカ(鹿?)や狐・
          そして小熊・でかい熊の足跡も発見、12月25日過ぎに熊は冬眠する
との会長の言葉に熊もクリスマ
          スを祝うんだなあと納得しました。
            もう畳石に到着、
辰彦さんが石の上に寝ての写真撮影、,それを見ていた会長もあの石に寝てみた
          かったみたいですね、「俺も」の一言に子供っぽさを感じたのは私だけでしょうか。本日は快晴で、日
          帰りで
登って来る登山者が3パーテイほどいました。この時期こんなに雪が無いのも珍しいとの事で
          した。また来年もあるかな?、あの葉を落としたツツジの見事な群落が名残惜しい。

昨夜に積もった真新しい雪を踏んで下山 畳石に永遠の眠りにつく?? 葉の落ちた山ツツジの群生・・満開時を想い馳せながら


           下山後、
麓の「五葉山温泉」に9時半着、10時からの営業開始ですが、我々と何人か待っている人
          がいたからか、10分前に開けてくれました
。ゆっくり温泉につかり、帰りコースは、気仙沼の市場に寄
          り、まぐろ丼や三色丼で昼食をとり、海の幸を一杯お土産にして帰途につきました。荒木さんは福引で
          鐘を鳴らされてましたが景品は何だったのかな、気になるところです。

             
 感想   少し歩き足りない感もありますが、この時期いい山です。今年度始めの山行に、
                   こんなにいい思いをして良かったのか?、今後の会山行はいい事が有りそうです。
                                                  
    記  富田


          耐寒訓練paU”遠藤・・古寺山で敗退”(単独)

                
 〜さすが朝日、里には雪が無くともそれなりに

            日  時:  平成16年12月18日(土

          場  所:  古寺山 1500.7m

          日  程:
 
18日(土)・・・記録未着〜詳細は遠藤へ

          
参加者:  遠藤1名

            一人で 朝日に行ってきました。家を出たときは、大朝日までと思っていましたが、歩き出して10分
          もしないうちに「小朝日」までか!!、ハナヌキを越える頃は「古寺山」までか!!と目標がどんどん縮
          小していきました。


            さすが朝日、里には雪が無くともそれなりにありました。一人では、先に進めず古寺山で敗退、それ
          でも「年末年始の黒伏」を前に、雪山のトレーニングになりました。
                                                   
      記 遠藤


         最終事業登山道修復作業<天狗コース>(勇士)

                
 〜紅葉の中・”一年一善??”爽やかな汗を流す

            日  時:  平成16年10月23日(土

          場  所:  朝日連峰登山道<天狗コース>

          日  程:
 
23日(土)・・・6;20西川町開発センター〜7;10南俣沢出合〜途中前年分補
                             修&キノコ採取〜焼峰8;30〜本格修復作業〜11;40竜下水場
                             (昼食)下山12;20〜14;20南俣沢出合


          
参加者:  山田、佐藤(俊)、安達、渋谷   総勢〜4名

            23日(土) 
午前中晴れ・前年の経験とチェンソーの威力で

            このコース2年目の登山道修復作業で、「焼峰から竜ガ池まで」の予定であったが、
参加者も少な
          くまた途中の台風爪あと「ブナの倒木」撤去作業もあり、竜け岳下の水場まで
とした。
            幸い天気が晴れ、朝、南俣沢出合の広場に着くと、すでに自動車3台が駐車していた、キノコ採取
          の連中かな等と想像していたが、奥へ車を進めると、朝食中の夫婦登山者・準備完了の若い1人の
          男性と顔を合わせ挨拶を交わした。その間、
山田は見附の管理員渋谷健悦君宅まで「チェンソー」を
          借りに
、佐藤(俊)が山田を待つことにし、安達と渋谷は一足先に登り始める。
            先発の2人、昨年修復した所の水吐き溝の若干の補修や「キノコ」探しなどをしながらゆっくりと、
          昼食の汁代わり「ラーメン」の
出汁に十部なキノコをゲット、「焼峰」のすぐ下の所でチェンソー組に追
          いつかれた。見晴台で一服。
           

水吐き溝の補修 ブナ風倒木の処理作業 倒木や枯れ枝でヌカルミ補修


            緩やかな登山道を少し登ると鞍部のような所があり「ヌカルミ」箇所になっている、
昨年の経験を生
          かし・さらに「中型チェンソー」という力を武器に、近くの倒木や枯れ枝を効率よく集め「横木」を敷き詰
          め・大き目の水吐き溝を切る
、2箇所完成。
            竜ヶ岳への急登に入る間もなく「楢大木休み場」脇の登山道に台風18号に爪あと「ブナ風倒木」が
          残されていた、本日最大の難作業、
2本の倒木が絡まっている、「どう処理するか」思案、山田技師の
          指図で安全に手際よく処理
、元の登山道に回復。
            日も射し明るいが風が寒くなる、一服時間を短縮し急登を、何時もながら「キツイ登り」だが、この
          峰の紅葉は眩しく光る、やや緩やかになり「ケモノ道」分岐点、トラバースし下り始めのカーブが左上
          斜面からの湧き水で
足場のない「ドロ沼」、2区、前同様の修復、プロの作業並み出来栄え、快適な
          登山道に(ほんと
)、完成し先の水場へ降る。「キノコラーメン」を味噌汁代わりに弁当開き。

キノコラーメンで昼食 帰りは快適な道の渡り初め


            本日此処までということで下山、途中、登山者数名と交差、若干・・・のPR、早めの南俣沢出合に
          到着、雨が降り出す、チェンソー返還等を終え間沢まで、
渋谷・「風邪」で不調のため自宅前で下車、
          あと3名の行動は今以て不明
。・・・・・解散・ご苦労さん。
                                               
 記     渋谷


          町民紅葉登山”南面白山&紅葉川渓谷”(公募

                
 〜増水の沢・しかし透き通る水・素晴らしい滝の連続

            日  時:  平成16年10月10日(日

          場  所:  南面白山 1225.4m

          日  程:
 
12日(日)・・・6;20西川町開発センター〜寒河江チェリーランド〜天童高原〜
                             7;10面白山スキー場駐車場(7;20登山開始)〜9;50南面白
                             山〜11;00・・11;30権現様峠(昼食)〜13;45面白山スキー
                             場着・・14;00発〜15;00・・15;40ヒナの湯(河北町)〜16;20

                             西川町開発センター着・・解散

          
参加者:  CL太田、SL荒木(啓)、布施(栄)、宇津井   総勢〜4名

            10日(日) 
山稜の紅葉はまだ浅くイマイチ、紅葉川の変化に富む降りに満足

            台風一過(22号)、
通常は晴天の筈だが秋雨前線の邪魔で「曇り」の予報、前日キャンセルやこの
          期・他行事との競合で参加者が少なく4名での山行きとなる。途中チェリーランドで宇津井さんと合流、
          予定時間に面白山スキー場駐車場に到着。
            小雨と風の冷たさを受けながら登山開始、疎らに残り咲くコスモスのスキー場、だが、
期待の銀色
          一色に輝く筈のススキ斜面原はまだ穂の開きが少なく、周辺の紅葉も遅れぎみ
。間もなく平坦なブナ
          林帯、誰か手入れしたように奥まで見通される美林を15分程歩くと、今日一番の急登にさしかかりお
          まけに所々沢になって難儀する。

南面白山山頂で記念写真・バック何も無し 権現様峠でラーメンライス昼食


            10時前に
南面白山山頂到着、小休止、霧雨、すぐ目の前にある筈の「大東山」の姿が無い、有る
          つもりで写真撮影し
先へ降り始める。10分ほど降ると平坦なブナ林帯、地面に堆積した落葉のほか
          潅木等に邪魔されない一本々の灰白色肌が見通せる美林の中を、しばらく心地よく楽しみながらルン
          ルン歩く。権現様峠に着き早めの昼食、
例の「オニギリにラーメン」で体の芯から温まる
            いよいよ「紅葉川」降り、
すぐ、沢のような石ゴロ道へ、台風後のせいもあり太い沸き水が何箇所か、
          300mほど何処が道か判りにくかった
。道が判り易くなると小沢が入り込み大2・小1の沢渡り、「富神

いよいよ沢渡り始め
増水して入るが濁りなし


          滝」をはじめ滝の連続、雨後でも何故か水が透きとうって綺麗、中間点過ぎころから
沢右上の急斜面
          に切られた30cm幅ほどの道を上前の潅木を掴みながら慎重にトラバース、急峻で深い沢・滝の流れ
          にも目に写しながら通
過、長左衛門平方面への分岐点で小休止。晴れ間も見え、2つの橋と大黒淵を
          渡りきって予定時間にフリダシの駐車場へ無事到着。

断崖には多くの滝が 紅葉の最盛期に再度訪れたい滝


            山稜の紅葉は、まだ色着き浅くモウイチだったが、
豊富な流れの沢の変化と美しさ・沢渡りの緊張に
          皆んな満足、
帰路「ヒナの湯」で疲れを癒し、4時すこし過ぎ西川町開発センター着、解散。
                                                         
 記  太 田



       紅葉と温泉”三ツ石山&松川温泉”(岩手山〜八幡平)

            
ガス・熊も通らぬクマ笹の道を掻き分けて・・露天風呂は最高
 
            日  時:  平成16年10月1日夜行(金)〜10月3日(日)

          場  所:  大深岳1541.4m〜三ツ石山1466m

          日  程:
 
1日(金)・・・8;20西川町開発センター〜東根〜仙台宮城IC・・(東北自動車
                            道)・・西根〜翌1;20松川温泉(富田と合流・幕営仮眠)
                    2日(土)・・・6;30松川温泉〜7;20丸森川
〜8;30源太ヶ岳〜大深岳〜
                            10;00小モッコ山〜11;30三ツ石山〜12;00着12;40三ツ石
                            山荘(昼食)〜14;20松川温泉・キャンプ場(入浴・幕営泊)
                    3日(日)・・・7;30キャンプ場〜8;30松川温泉(入浴)〜(八幡平アスピーテラ
                            イン)9;30八幡平頂上P(富田と別れ)〜玉川ダム〜田沢湖〜角
                            館〜大曲〜湯沢〜新庄〜西川町開発サンター16;00着(この日
                            の全行程一般道)


           参加者:
  古沢、富田(古川市)、渋谷   総勢〜3名

            1日(金) 
コンビに探しにバック・夜中キャンプ場は何処!

            はじめての山であり、登山日程の余裕考え前日夜行となる。山形勢は2人だけで国道48号線〜仙
          台宮城IC(高速道)経由での北上コースをとっつた。10時少し前、
泉インターを過ぎた所で古川市の富
          田から携帯電話が入り、東京出張帰りで「まだ新幹線の車中で遅れる、自分の車で追いかけるので先
          に行ってくれ」とのことであった。

            西根インターを降り(左折)、津軽街道(国道282)を少し進むと「八幡平」標識あり左折し地方道23
          号線に入った、だんだん暗い疎らな家並の方向へ、
食糧調達のコンビニ有無に不安、国道(西根街)ま
          でバック、自然水も含め調達完了、
折り返し松川温泉を目指す、高速道の下をくぐった所で富田からの
          携帯電話、既に前を進んでいた、コンビに駐車の頃に追い越したらしい。
            待ってもらい合流、翌1時過ぎ松川温泉到着。佐藤(辰)から聞いていたはずの
キャンプ場が見つか
          らない、小さな標識はある、夜中で探せない、やむなく駐車場へテントを張り
、しばし眠り薬を楽しみ仮眠
          に入る。

           2日(土) 三ツ石山の大岩展望台視界ゼロ・三ツ石山荘改築中

            コンビニ朝食を取り、外に出るとパラパラと小雨が降りだす、一日曇りの予報、一日コースなので軽
          装備に雨具を着けて出発。

夜中でキャンプ場探せず駐車場で幕営 最初の休憩・丸森川・水確保


            登り始めてまもなく、地熱発電所の変電所脇に出る、迷い気味、草叢に小さな標識に気ずく、ここか
          らは判り易くて極めて緩やかな道がつずく、ブナ・ナラ帯、
道脇で小指頭ぐらいの小粒ナメコを少々収穫
          トドマツも見かけられ1時間ほど進むと流れの緩い「丸森川」、昼食ラーメン用の水を確保、丸太組の橋
          を渡る、少し登ると右下が開けてきた、紅葉に囲まれた「上倉沼」・その左上に大岩・後ろを振り返ると「岩
          手山」の裾がガスの晴れ間に現れる、小休止。

紅葉に覆われた上倉沼 最初に開けた上倉沼上 岩手山はガスの中・裾が薄っすらと


            若干急な登りとなりダケカンバの黄色が目立つ頃、
1人の下山者に合う、大深山荘に泊まっての下
          山「上はガスと強風だった」と言う、
引き返すわけにもいかず天候の回復を願ってモクモクと、突然、源
          太ヶ岳と大深山荘の分岐点広場に出る、小休止、後から男性1人、事情に詳しい地元の人だったので
          山の情報を仕入れる。

源太ヶ岳下の終わりに近い草紅葉 源太ヶ岳の標識
大深岳山頂は潅木平に


            源太ヶ岳方面へ、丈は小さいが笹薮の手入れされていない道、稜線近くなり終わり気味の草紅葉帯、
          一時日がさし岩手山山麓や八幡平方面の展望が出来た、
しかし、ヤット出た源太ヶ岳の稜線は吹き上
          げるガスと風で何も見えなくなっつた
。しばらくして先ほどの男性と女性2人の声に追い付かれる、稜
          線の平坦で荒れた道を譲り後を追うと、八幡平方面への道の分岐点、通過し間もなく「大深岳山頂」、と
          いっても平らな潅木やらで何の展望も無し(ガスのせいか)。
            ここからは降り、
潅木の紅葉が広がっているがガスに覆われ美しさを発揮出来ずにいる、乳頭山方
          面への分岐点を右に見て通過すると更に荒れた道の急な降り、太いトドマツ帯まで200m程の標高を
          さげ、少し崩壊した小沢から登り返しとなった。
           
凄い、肩口まで伸びた笹薮「熊も通れないクマ笹の道」が何箇所か、潅木帯から抜けるとコンモリと
          したガレ場の山頂が目前、雨風が強くなる、疲れを我慢、「小モッコ山」到着。少し降り一服、高山らし
          い岩・砂・ハイ松やナナカマドのワイセイ木の道となり、「晴れた天気ならなー」と3人ため息、刈り払い
          の手入れも出来ている(男女数名のグループとすれちがう)、ガスの中に大きな岩場、巻き道もあった
          があえて岩をよじ登る、上にはケルンが積み重ねられている、
東側は下がガスで確認できない断崖、
          多分「展望台」ではと考えながら草地へ降りる、すぐ近くの平らな所に「三ツ石山」の標識があった

三ツ石山の標識・岩山の近くだが
紅葉も太陽の光を待っている


            空腹になったが、証拠写真撮影のあと山荘へ向かう、粘土の降り道、意外に時間かかる、じめじめ
          した道になり
ガスの中に「屋根のない山小屋」・・・改築中の「三ツ石山荘」である、予定していた山小屋
          での「温もり昼食」がオジャン、通リ過ぎて四方分疑点を松川温泉方面におれ、風の無い潅木林帯の
          木歩道で「ラーメン昼食」、大休憩。
この間に女性二名が追い越す。

三ツ石山荘は改築中 やむなく木歩道でラーメン昼食


            利用者が多いせいか荒れた道、一気に下山、最後の長い長い階段降りは辛かったが、14;20には
          温泉の「松川荘」前に無事到着。即、松川荘の露天風呂入浴、昨夜、見つけられなかったキャンプ場
          を荘の人に確認し現地へ(使用申し込みは「峡雲荘」へ)。

松川温泉への降りも紅葉が 松川温泉に無事ゴールイン 松川荘の露天風呂で疲れを癒す


            「山形芋煮」と自然水で(いろいろ)カンパイ、他に家族キャンプ1組だけで、遠慮なく宴会が出来、い
          びきもハバハバ出来た。

          3日(日) 紅葉の八幡平アスピーテライン・雲上に「岩手山」

            雨は止む、昨夜の残り鍋とラーメンで朝食、テントを撤収しキャンプ地借受手続をした
「峡雲荘」」の
          露天風呂で一風呂浴びサービスのモーニングコーヒ
ー、八幡平経由の帰りコースに決定。

キャンプ場の炊事場・電灯もある 管理棟・トイレはこの中に


           八幡平アスピーテラインを、松尾鉱山跡あたりからガスから抜け雲海の上になり、黄色に覆われた
          右からの斜面が広がり、
先の源太岩で車を止める、雲海に浮かぶ「岩手山」の全容が素晴らしい、日
          曜日とあって先々沿道のポイントにカメラマンが屯し、団体の登山者(八幡平散策)も数箇所に。

雲上の岩手山(八幡平アスピーテラインから) 岩手山の姿と連なる三ツ石山昨日の縦走を思い起こす


            道路山頂駐車場で富田と別れる(古川市へ)、山形の2人は田沢湖・大曲・新庄を経由、一般道をノ
          ンビリ(終始古沢運転・・感謝)と山形西川町開発センターへ
無事到着、事務局長へその旨携帯電話
          連絡したら、イベント終了前の残り物売り込みに忙しく「客寄せの声」で応答
・・・。
                                                        
記   渋谷



      秋期合宿”表銀座&槍ヶ岳登山・登攀”(北ア)

           
〜稜線の紅葉に感嘆・長い垂直鉄梯子・晴れあがる槍の頂上〜

          日  時:  平成16年9月17日(金)〜20日(月)

        場  所:  槍ヶ岳3180m
                *縦走班・・・中房温泉〜燕山荘〜大天井ヒュッテ〜槍ヶ岳
                         〜槍沢ロッジ〜上高地 

                *登攀班・・・上高地〜槍沢キャンプ地〜槍ヶ岳・・・往復

        日  程:
  縦走班
               17日(金)
・・・西川町開発センター19;20〜村山総合支庁西庁舎19;40〜上山
                          〜中条IC(新潟)〜(筑北PAで2時間仮眠)〜豊科IC翌朝4;30

               
 18日(土)・・・豊科町(南安タクシー)5;25発〜中房温泉朝食6;15・・6;50〜第
                           一ベンチ7;30〜第二ベンチ8;00〜第三ベンチ8;40〜富士見ベンチ
                           9;16〜合戦小屋10;00〜燕山荘昼食11;15・・12;10〜大天
                           井ヒュッテ着15;55(泊)

               19日(日)
・・・大天井ヒュッテ4;00起床・・発5;00〜ビックリ平5;30〜赤岩岳手
                           前朝食6;20〜ヒュッテ西岳7;30〜水俣乗越9;00〜長梯子向小
                           昼食9;35〜ヒュッテ大槍10;55〜槍岳山荘12;20・・槍ヶ岳山頂
                           往復・昼食・・下山開始13;55〜水沢14;55〜槍沢キャンプ地(コ
                           ーヒータイム)16;20〜槍沢ロッジ17;10着(泊)
                 20日(月)・・・槍沢ロッジ6;40〜上高地10;40・・11;10〜第一駐車場11;45
                          〜沢渡温泉11;50・・12;50〜松本市昼食後14;35〜村山総合
                          支庁西庁舎着21;50      〜解散


                登攀班
                 17日(金)・・・豊科ICまで縦走班と同じ
               
18日(土)
・・・豊科ICまで縦走班と同じ〜沢渡第一駐車場〜上高地〜槍沢キャン
                           プ場
(幕営)

               19日(日)
・・・槍沢キャンプ場〜槍岳山荘〜槍穂先往復〜ヒュッテ大槍・・・以下縦
                           走班と同行〜槍沢キャンプ場(幕営)

               20日(月)
・・・縦走班と同じ(合流)

         参加者:
  縦走班・・・CL渋谷、SL佐藤(仁)、宇野、駒沢、五十嵐、荒谷、
                      宇津井、畠沢〜8名
               登攀班・・・CL佐藤(辰)SL柴田、関、本田、大和田〜5名  総計〜13名


        縦走班記録

           誰が名ずけたのか北アルプスの「表銀座」、なんか忙しく雑踏のイメージが脳裏に映り、今までこの
         コースに入るのを躊躇してきた。しかし、「確かめもせず食わず嫌いであっては真意に値しないだろうと」
         考え当山岳会の事業にとりあげてもらい、今回の山行となった。(渋谷〜私見)
         
          17日(金) 5名は芝生の上に銀マット・シュラフで仮眠


           西川町開発センターを予定時刻10分ほど遅れ出発、山形県村山総合支庁西庁舎の駐車場で上山
         市の本田1名を除き勢揃い、2台の車に分乗し上山市経由での夜行となる。
           筆者は、途中のトイレ休憩のほか睡眠に没頭し殆ど他の記憶無し、高速道路を降りる予定の豊科IC
         手前「筑北PA」に翌2;00到着、4;00まで仮眠する、5名ほど外の芝生の上に銀マットを敷きシュラフに
         入りノビノビ気持ちよく寝入る(幸い降雨無し)。

          18日(土) 紅葉が鮮やか、女性たち感激「これだけで今回の山行に満足」

           ICを降りタクシーを予約していた南安タクシー本社へ、不安内で道を迷い予定より若干遅れて到着、
         近くのコンビにで朝・昼食等を調達し、縦走班8名は2台のタクシーで中房温泉登山口へ、登攀班は2
         台(1台は縦走班用車の回送)で上高地登山口(さわんど第一駐車場)方面への出発となる。
           中房温泉には既に70人程の登山者で混雑、
赤松の根本に腰をおろしまずは朝食、そして登山前の
         トイレ、ところが男子トイレに行列ができ待つこと15分
、登山開始の予定時間が大幅に遅れる。これが
         銀座の始まりかと。

中房温泉登山口で朝食 中房登山口で混雑を避け登山の準備


           歩き始めるとすぐ急登、コメツガ?の樹林帯をモクモク、汗ばんできたころ第一ベンチ、なるほど丸
         太の勿体ないベンチが置かれていた、一服。
第二・第三ベンチへ、しかし、10名程の女性グループの
         先頭が梯子途中でストッツプし足踏み・30名程の団体の後になりしばらくの足踏みと、お互いに自分の
         思いどうりの登りは出来ない、これを繰り返し富士見ベン
チへ、だいぶ明るい樹林帯となりダケカンバや
         ナナカマド、紅葉も目だってきた、彫りの深い急登を繰り返すと、突如と小平な広場に合戦小屋が現れ
         た、大勢の登山者で賑やか、トイレ休憩。

富士見ベンチを過ぎると紅葉がちらほら 深くえぐられた道もある 合戦小屋は混雑


           団体の前に急ぎ出発、なだらかな道、右斜面にダケカンバの黄色・ナナカマド等の赤色が鮮やかに
         流れ広がり皆が感嘆、写真を写しながらルンルン、間もなく燕山荘が山の頂に現れ安堵と期待で足早
         となる、
昼前に本日第一ポイントの燕山荘に到着、青空も覗かれ山並みも明るくなった、目の前に白地
         に黒岩肌の燕岳がデーンと座っている、その山麓の紅葉が光に輝き美しい。
           屋外ベンチを確保し中ジョッキ生ビールでカンパイ(予算の都合で2人で1杯)、コンビニおにぎりと
         ラーメンで昼食、約1時間の休憩。

燕山荘の野外テーブルを借り昼食 燕岳には登らず記念写真に収める 再度燕岳をバックに記念写真・紅葉も映したつもり


           ここから大天井ヒュッテへ、なだらかで楽々稜線(2600m〜2700m)が続く、混雑も無く快適歩行、
         あまり似ていると思えないが
蛙岩(げえろいわ)を過ぎるとまた右斜面(西)の紅葉が鮮やか、女性たち
         感激「これだけで今回の山行に満足」と大げさに顔
をほころばす。左(東)側半分ガスの大天井岳が高く
         間近に迫ってきた、しかし、眼下の勿体ない大下りをクリアしなければならない、だが、見た目より楽に
         「切通岩」を通過し常念岳方面との分岐点に着く。

平坦な道が続きわざわざ岩道を選ぶ 蛙岩を通過・・定かでない 光線不足だが肉眼では素晴らしい紅葉地帯
行く先左(東)側にガスが湧き、右(西)側晴天 ここから大降り、奥に大天井岳が見え隠れ 大天井岳の西側をトラバース・岩場


           山小屋へ入る時間を考え大天井岳山頂を割愛、右近道のトラバーコースへ、ピークで一服した所で
         霧雨となる、この先は右へ急斜面の岩場コースで「剣岳の早月尾根最後の岩場」を思い出させられ慎
         重を期す、下方の鞍部に山小屋の屋根が見えてきたときは大々安堵、到着の大天井ヒュッテ前で皆で
         バンザイ。

大天井ヒュッテ着、おもわずバンザイ ヒュッテのご主人・親切に感謝 夕食・揚げたてのカツが美味かった


           缶ビール1本付きの夕食、
「揚げたてのカツ」に飯のおかわり、管理人さんの「大天井」・・「オテンショ
         ウ」「オオテンジョウ」など謂れや親切な山小屋利用の説明を聞き
・・・・8時前に就寝。・・・夜中、強風と
         窓に横殴りの雨音を聞きながら・・・イビキ寝??。

         19日(日) 長い長い梯子・深く切り落ちた鎌尾根・ガスの晴れ間に槍の穂先へ

           朝5;00まだ暗く小雨の残る中、優秀なライトを持つ佐藤(仁)の先導で出発、しばらく左(東)斜面を
         水平歩行、明るくなりビックリ平で小休止し靴紐調整、稜線に出る、右奥遠くに青空と白く明るい山並(真
         砂岳〜水晶岳か?)が天候回復を予告してくれた。
           稜線左の風のないとこらで朝食(弁当)をすませ、起伏の少ない稜線歩行、小雨まじりの吹く風はカ
         ッパを透して冷たく右腕に刺しこむ、
「赤岩岳」の登りにさしかかると{雷鳥}だと言う声・餌食を半端にして
         しばらく登山道を我々一行の先導をしてくれ・最後に「グ・グー」と別れの挨拶をし草叢へ
、冷たさや疲れ
         を忘れさせてくれた。

ライチョウが道案内 ヒュッテ西岳で小休止 ヒュッテの脇に出ると槍ヶ岳の姿がガスの晴れ間に


           ヒュッテ西岳でトイレ&間食休憩、
雨があがりヒュッテ脇に出ると、ガスの中から槍ヶ岳の全貌が薄
         っすらと現れる、90度方向変換、いよいよ槍ヶ岳への難所歩行開始だ、西岳を右へ巻くように岩場を降
         る、クサリ・梯子をクリアし見事な黄色のカンバ平で雨具を脱ぐ、水俣乗越から槍沢へのエスケープ路の
         必要なく槍へ、梯子・梯子・長い長い(降り約15m?)梯子。

西岳を降り始めると岩場・梯子下りが 垂直に近い長い長い鉄梯子の下り 長梯子をクリアし腹ごしらえ


           降りきり10mほど登った展望広場で小昼食で腹ごしらえ、両側が深くきり落ちた鎌尾根の登り、こん
         どは丸太梯子登りが続く、
登攀班の無線が入る、「朝の天候が悪く小槍の登攀をあきらめた。」と言う槍
         岳山荘前からの通信、「我々はだいぶ登り北鎌尾根が右前方に明るく見える所だ、現在地不明。
」と返信、
         登攀班は一旦槍の穂先を往復し我々縦走班を迎えに来てくれる約束をする。
           岩場登りに疲れきった頃、頭上に人影が白空に映り大槍ヒュッテの近いのを直感する、だが我慢で
         きずに
大きな岩石とハイマツある小平で一服、間食、振り返ると今日辿った道のり大天井岳から西岳・そ
         の奥にひと際高い「常念岳」と遠望が出来た・右前には北鎌尾根が迫る、皆は感嘆し元気取り戻
す。

今朝出てきた台天井が遥か左後方に 西岳の急降下もとうのく 西岳の後方に常念岳がひときわ高く


           大槍ヒュッテに着き休み場を探そうとしたら右山陰からひょっこり登攀班の佐藤(辰)と柴田の姿が現
         れ出合に感激、トイレ休憩。休んでいると寒いので長居しないで登り開始、
岩石ゴロゴロだが緩やかな登
         りで、槍の穂先がぐんと頭上に迫り「かっこいい」・何枚もの写真撮影
、左稜線に槍岳山荘が見えてきた、
         トラバースぎみに進むが「頭が重い」・「足が重い」、ヤットの思いで昼時間寸前に山荘前到着。

槍の穂先がガスの晴れ間にグウット迫る・カッコいい
さすが北鎌尾根・ぎざぎざが右眼前に光る
槍岳山荘前で記念写真


           山荘から見える槍の穂先は、薄く早い流れのガスに見え隠れしている、逸る気持ちを抑え荷を降ろし
         昼食前に穂先往復をする、山荘前・穂先への岩場も祭りのような賑わっている、
何処が足場か分からな
         い岩・クサリ場・鉄梯子と女性達なんのその一気に頂上へ、狭いので、各グループ入り代わり立ち代り「
         槍ヶ岳3180m」の表示板を抱え記念写真撮影
、大天井岳方面の展望が出来たが三俣蓮華岳方面は
         ガスでなかなか姿を見せなかった。

夢中・懸命に槍穂先への岩登り やはり山頂では記念・証拠写真を 何枚もの記念写真・右奥に大天井岳が


           降りて山荘前で味噌汁を作り昼食、今夜の宿「槍沢ロッジ」に到着遅れの電話連絡、ゆっくり休憩14
         ;00前に槍沢へ降り始めた、長い長い降り、水沢で小休止、やや平坦な降り道になり槍沢キャンプ場ま
         で一気に、疲れる。登攀班のテント横でコーヒー休憩をし生きかえりロッジ17;10無事到着。

ヤットのおもいで槍沢ロッジ到着 今回の縦走成功にカンパイ


           満員のロッジ、即夕食、幸い1部屋が取れたが6組の布団に8人の合い部屋、部屋での二次会は厳禁
         だったので、一階フロアに店開き、
東北の山情報を聞きたいと言う茨城の女性1人・大阪女性数人も交
         て懇談、しばらくすると、
登攀班の男性3名テント場から山道を駆けつける(タマゲタ)、盛大な宴会・懇談
         会となる、飲物一滴も残らず。消灯時間ギリギリ就寝。

        20日(日) 山岳会恒例の「割り勘回転寿司」で締めくくり

           テントの登攀班を待ち合流し槍沢ロッジ6;40に出発、ほぼ平坦地を「横尾」・「徳沢」・「明神」と降り上
         高地に10;40着、
初めての人のための買い物時間を30分、バスターミナルから3台のタクシーで沢渡
         (さわんど)駐車場へ。

槍沢ロッジからの降りは足早になる・ルンルン気分 横尾山荘前の真新しい吊り橋前で 上高地のカッパ橋で


           自分達の自動車に乗り換え、まずは沢渡温泉で山での汗を流し、松本市へ降り昼食・山岳会恒例の
         
「割り勘回転寿司」・損得不明のまま満腹、一路山形へ、・・・途中省略・・・遅い時間のホーム到着。
                                              記   渋谷

        <登攀班の原稿到着>

         19日(日) 小槍尾根・・・雨のため断念

           雨がテントをたたく音で眼が覚めた。昨日このババ平にテントを張ったのが午後2時過ぎ間も無く雨模
          様となり、
二人用テントに5人入って天気まつりしたのだったが…。
           時間は3時半、出発の5時までまだ時間がある、朝食を摂って様子を見ることにする。しかし雨は容赦
          なく降り注ぎ、更に6時まで行動を延期したが、状況に変化は無い、意を決し
「登攀をあきらめ、大槍の山
          頂を目指す!」と全員に伝える。

           小槍尾根……いい響きの名前だ、
歌にもある「アルプス一万尺、小槍の上でアルペン踊りをさあ踊りま
          しょ....!!」のあの小槍だ。小槍から曾孫槍そして孫槍を越えて大槍のピークに立つ、これほど爽快
          で、かつ気持ちの良い登攀は、難易度は別にしてそうあるものでは無い。
そんな思いを胸に、このババ平
          まで重い登攀用具を背負ってきたのだったが。

           関をテントキーパーにして、4人で出発した、途中から雨は小降りになってきたがもう後戻りは出来な
         い、ガスが切れ切れの間に大槍の山頂を踏み、佐藤、柴田は縦走班を迎えにヒユッテ大槍へ、大和田、
         本多は天狗原を目指して別行動となった。
ヒユッテ大槍に着くと丁度縦走班と再会した、みな元気で、
         ても何時間も歩いてきたとは思えない。天気も回復傾向にあり、北鎌尾根もすっきり見えてきた、大槍も
         ガスの中から姿を現し、みな感激の様子。

            再び穂先を踏んで、帰路に着く。また、今度と言う時はあるのだろうか。天気を考えればもう1〜2日くら
          いないと難しいのかも知れない。あきらめたはずなのに、そんなことを考えながらテント場に皆と下って行
          った。

            感想・・・大
槍は雨にたたられている。古澤(康)と東鎌から来た時も雨、前回の秋合宿で来た時もまた
          雨。再び来る機会があったら、北鎌からの継続などを取り入れてまた小槍にチャレンジしてみたい
。その
          時はきっと晴れてくれよ。
                                                        
 (記:佐藤)


        ”大東岳「大行沢(おおなめさわ)登り」”

            
筆者は、諦め最初から泳ぐ滝の先は素晴らしいナメの連続

            日  時:  平成16年9月12日(日)

          場  所:  大東岳・・(大行沢)

          日  程:
 
12日(日)・・・8;00大瀧ドライブイン・・・8;30二口バンガロー村駐車場発
                             〜14;00樋の沢避難小屋〜17;00駐車場
〜17;10磐司
                             温泉〜19;20大瀧ドライブイン解散

           参加者:
  佐藤(辰)、柴田、宇野   総勢〜3名

            12日(日) 
柴田は最初へつって行こうとするが、ドブン!

            週末の北アルプス秋合宿を控え、足慣らしにということで、柴田推薦の大東岳大行沢に行ってきま
          した。暑い時だと気持ちがいいのだろうが、そんな時期はアブが気に掛かる。
            駐車場からすぐ入渓、ちょっと進むとすぐ釜に出くわす、柴田曰く「出だしが核心部なんだ。」柴田は
          最初へつって行こうとするが、ドブン!私は、諦め最初から泳ぐ、宇野は柴田からザイルで引っ張って
          もらい、これまた泳ぐ!少々寒いが前進するにはやむを得ない、ひとつ越えたら、また出てきた、もう迷
          わずに泳ぐ、しかし上り口が漏斗口で、水で押されて登れない。私は、不覚にも昨夜の柳沢小屋のアル
          コールもあって、半分おぼれかかり水を思いきって飲んでしまう、ザイルにつかまり「助かった!」。

出だしの淵 上部に詰める
お助けシュリング


            大きな石やナメ状の沢を詰めていくと、2段10mの滝に出た、ザイルを出して下段は左を登り、上段
          は右を登る、右は難しい、柴田・宇野は沢シューズだが、私は地下足袋だから滑る。滝の先は素晴らし
          いナメの連続となってきた、川は全体がほぼ平らな岩肌ちなってきて、時々台風の倒木があるものの綺
          麗な水が表面えを覆っている。周りはブナ林で、「沢は暗い」イメージであったが、明るく気持ちが良い、
          何か心までゆったりとして来る。

二段滝の下部
二段滝の上部
ナメが綺麗 ナメの柴田
最後の滝


            最後の8m滝を越えると、樋の沢避難小屋に着いた、遅い昼食をとるため小屋に入ったら、「あれ!
          佐藤さん」と声を掛けられた、よく見たら和田君(以東小屋)と芳賀さん(西川山岳会)ではありませんか、
          後輩の山形大自然に親しむ会4人を連れて、沢登りに1泊2日で来たとのこと、話が盛り上がったところ
          で、裏コースを帰ることになる。
            約2時間で駐車場に着いた、磐司山荘で温泉に入り、冷えた体を温め帰宅の路に着いた、道具を
          揃えている二人のためにも、来年の夏は「米子沢」でもと考えている。
                                                        
 記 : 佐藤 


       ”鳥海山で一番素敵な「万助小屋」へ”

            
  〜庄内平野の夜景100万ドル・・だが記者居眠り〜

          日  時:  平成16年8月28日(土)〜29日(日)

        場  所:  鳥海湖〜万助小屋

        日  程:
 
28日(土)・・・6;00西川町開発センター〜8;00一の滝駐車・・8;10出発〜
                           13;00千畳ヶ原〜114;00鳥海湖〜16;30万助小屋(泊)

                29日(日)
・・・7;00万助小屋発〜9;00一の坂〜9;30分臂曲〜10;00
                           一の滝駐車場着

                             〜以下解散までの行動不明(報告無し)〜

         参加者:
  CL佐藤(辰)、荒木久美子、奥山美喜子、佐竹幸子、黒坂喜久
                * 誘い〜鶴岡の駒沢さん      
総勢〜6+1名


          28日(土) 
町民登山で一緒・駒沢さん(鶴岡)からの誘いで

            町民登山で御一緒させてもらった
駒沢さん(鶴岡)から「酒田の夜景が一番美しい万助小屋に来
          ませんか!」(鳥海山)
とのお誘いを受けていた。丁度休暇が取れたので、町民登山のメンバーを誘
          って行ってみきした。
            一の滝から二の滝、三の滝とまだまだ続く沢山の滝を見ながらの登りとなる、水がとてもきれいで
          渡渉点では思わず淵に入りたい欲求にかられる。馬の背を越えると
千畳ヶ原に着いた、草紅葉がそ
          ろそろという感じの広い草原、ここから空身になって鳥海湖まで往復
する。
            戻って荷を背負い万助道に入って下って行く,、刈払いもあまりなされていないので少々歩き難いが
          きれいな道だ、しばらく下って、何時になったら着くんだろうかと思っていた矢先、小屋前にポッと出た、
          駒沢さんと友人が既に待っていてくれた。

綺麗な小屋に大満足 記念写真を撮り小屋を後にする


            
小さいけれどとてもきれいでお洒落な小屋だ、地元の高校生達が管理しているらしい、まるで山の
          中のペンションという感じ、加えて小屋の利用料が何と210円という安さ
。あまりうれしかったので無
          理して500円入れてしまいました。小屋で懇談し、
二階から望む庄内の夜景は100万ドル。(実は私
          だけ寝てしまって見ていないのです。)・・・・・何時ものパターン(付記・渋谷)。


          29日(日) 
あれ?別な降口(登山口)に着いてしまった

            翌日、ブナの美しい道を軽快に下って行ったら、
あれ?別な降口に着いてしまった。下の部落まで
          歩いて民家を訪ね、登山口の一の滝まで送ってもらうことにお願いする。久々の鳥海山でしたが、こ
          のたびのコースは大変良かった。次は唐獅子小屋を使ってと、またプランが膨らんでくる。
                                                    
 記 : 佐藤(辰



       夏期合宿”飯豊連峰(大日杉小屋口)登山”(縦走)

            
  〜台風一過「快晴の連峰」・3年がかりで主脈踏破〜

          日  時:  平成16年8月21日(土)〜22日(日)

        場  所:  飯豊山2105.1m(大日杉小屋〜地蔵岳〜切合小屋〜飯豊山)

        日  程:
 
21日(土)・・・道の駅「大江」5;10〜大日杉小屋7;00〜ざんげ坂上7;35〜地蔵岳
                           10:50・・(昼食)・・11;20〜目洗清水12:05〜御沢14;00・・(自
                           然水休憩)・・14;10〜切合小屋14;30着(泊)

                22日(日)
・・・切合小屋4;00起床・・発5;00〜御前坂下6;00〜飯豊山山頂6;50
                           ・・(朝食)・・7;20〜御前坂下7;50〜切合小屋8;45・・(コーヒータイム)
                           ・・9;30〜地蔵岳11;50・・(昼食)・・12;20〜長之助清水13;30・・
                           (土産水調達)13;40〜大日杉小屋14;15着

                               〜白川荘(温泉)入浴・直会いの後に解散〜

         参加者:
  CL渋谷、SL佐藤(仁)、柴田、伊藤(加)、宇野、菊池、五十嵐、荒谷、斉藤、
               竹永、「Mごりら」グループ5名        総計〜15名


          21日(土) 地蔵岳で本山と昨年下山のダイグラ尾根を展望


           「道の駅・大江」発予定時刻に遅れたのは、ただ1名MGマスター。今回の飯豊登山の出足にやや
         不安を抱き出発となる。
           大日杉登山口からの登山経験者が1人もいないメンバー構成で、「とにかく白川ダムを目指そう」と
         車を進める、事務局長からメール有った帰りの温泉『飯豊温泉』情報もおかしい、皆で道の両側をきょ
         ろきょろ、アッタ!!『白川荘(温泉)』を確認、一安心して大日杉小屋前到着。菊池君は大切な自然水
         1ケース+6本を背負い1時間ほど前に出発していた。
           ここは定刻7;00に登山開始できた、即、急登となる、クサリの張られた濡れ岩場の「ざんげ坂」を
         一気にクリア、明るい場所まで出てまず一服。展望のないブナ帯をモクモクと、「長之助清水」を左横目
         見てパス、「御田」の大杉で写真撮影、まもなく峰筋の道となり右の深い沢向かいに滝川登山ルートの
         ある(刈り払い無し)鍋越山の峰・左沢向かいに三国岳方面の峰が開けてきた。

大日杉登山口で荷物の整理
御田の大杉
地蔵岳で早昼休憩


           潅木帯となり快晴の青空が眩しく広がってくる、汗が目にしみる、途中一服、しばし平坦な道を辿る
         と「滝切合」の標柱と広場、ここから急登を一気に、11時前に地蔵岳山頂到着、早い朝食で腹も空い
         たので昼食をとることにする、突然、伊藤(加)ちゃん藪道から出てきて「三角点が有るよ」「展望がいい
         よ」と皆に報告、5〜6m藪道を右に登ると展望広場があり「飯豊山」そして昨年下山したダイグラ峰が眼
         前に迫ってきた、感動を写真に収める。

登山道・御沢最上流の豊富な水場
砂岩の稜線に出る
切合小屋上の砂岩広場に出ると連峰が広がる


           いったん降り・登り返しを繰る返す緩やかな道、切合小屋〜飯豊山の峰が手の届きそうに見え隠れ
         するが遠々と、気温も上昇、白く美肌のダケカンバ広場で日差しを避け一服、少し降ると「御沢別れの」
         標柱、初夏までは右の御沢雪渓登山コースが近道となるが、今回は残雪ゼロ(今年)で本ルート辿り御
         沢最上流をトラバー、切合小屋下の御沢水場到着、冷たく豊富な水流に先着の菊池君が自然水を冷や
         して待っていてくれた、まずはカンパイ、乾いた喉と腹にしみとうる、大休憩。

切合小屋到着
室内火気使用禁止で野外パーテイに変更


           稜線の砂岩丘に出ると大日岳〜御西岳〜本山小屋ピーク・振り返ると磐梯山や猪苗代湖まで最高
         の展望、写真をパチパチ、すぐ下の切合小屋小屋に2時30分到着、宿泊(素泊)手続、15人では広す
         ぎる区画をもらう、早い時間だが飲み食いの準備にコッヘルや火機を広げると『室内では火気の使用禁
         止』と管理人から注意を受ける、やむなく小屋上のテントサイトへ移動、幸い晴天で寒さも無く連山を背
         景に野外パーテイとなり飲食旺盛、暗くなっつて部屋にもどり19;00まで二次会、まだ不満げなメンバ
         ーもいたが明日の日程を考え早目の就寝。(MGメンバー中3名テント)。

          22日(日) あの有名な「トイレ」の改修工事・魅力的な大日岳からのオンベ尾根

           4時起床、まず湯を沸(前夜約束の湯はまだ無し)かし、山頂(往復)予定の朝食ジフィーズに注ぎ
         夫々持参、5時小屋前を出る(MGメンバーはウドン食後送れて出発)。
           まもなく、やや急な東向き草つき斜面、モミジカラマツやセリモドキの花が白く斜面を覆い黄色のウ
         サギキクが道脇で朝の挨拶を、「草履塚」のピークからはモッタイナイ下り、登り返しの所に岩石で囲ま
         立派な??「姥様」が賽銭箱を前にして歓迎してくれた、少し危険な岩稜をヨツババイで通過、御前坂
         下で休憩、大日岳からオンベ松尾根が魅力的(登山コース)、御西岳から駒形山コース下の大雪渓が
         すぐ左手に迫り、青紫花のマツムシソウや白花のコゴメクサが疲れを癒してくれた。

なんでここに立派な姥様が
朝の山歩きは清清しい
雲海の向こうに浮かぶ朝日連峰
昨年、強風のなか登った大日岳が間じかに
昨年降ったダイグラ尾根
飯豊山山頂で記念写真


           急登を一気につめると本山小屋(飯豊山神社も)に着く、小屋横で小型ユンボが動いている??、あ
         有名な「トイレ」の改修工事(水洗??か)ということ、ここからは、なだらかな砂岩道をルンルン歩き間
         もなく「飯豊山」の山頂到着、昨年の辿った梅皮花小屋からのコースやダイグラ尾根の眺めが感慨深く
         写る、を記念写真撮影の後に朝食、途中で追い越したグループや遅れて出発のMGメンバー等次々山
         頂へ、30分程過ごし下山開始。

名残を惜しんで一服
今回唯一の岩稜・東側断崖
飯豊トリカブトの群落が


           途中、御秘所上で小休止し、ベースの切合小屋へ9時前に到着。コーヒータイム・ジフィーズに湯を
         注ぎ(昼飯用)9時半に小屋を後にした、間食休憩や調整休憩をはさみ丁度昼時間に「地蔵岳」、30分
         の昼食タイムをとり降る、きのこ(ヒラタケ)採取・長之助清水(冷たく美味い)で土産水汲み等の休憩を
         とり、最後のクサリ場「ざんげ坂」を慎重に降り無事全メンバー大日杉小屋前に到着。

地蔵岳三角点から飯豊山(本山)に別れを
長之助清水で土産水確保・冷たく美味い水


           夫々の自動車に分乗し「白川荘」の温泉まで、汗を流し大食堂貸切のビン自然水・ジュウスで直会を
         した後に現地解散。〜3年かかりの飯豊連峰主脈縦走を完結〜。
                                              
 記    渋 谷


      夏期合宿U”穂高岳登山・滝谷登攀”(縦走・登攀)

               
〜岩登りの原点「滝谷登攀」成功に気持ちの整理〜

          日  時:  平成16年8月10日(火)〜15日(日)

        場  所:  北穂高岳(滝谷登攀)〜奥穂高岳

        日  程:
 
10日(火)・・・上山22;30発〜中条IC(新潟)〜松本IC〜沢渡4;00(仮眠)
                11日(水)
・・・沢渡7;00(タクシー)〜上高地7;30・・ 77;45発〜明神〜徳沢〜横尾
                           〜涸沢13;00 (幕営)
                 12日(木)・・・涸沢6;30〜北穂南稜テント場9;00〜滝谷ドーム北壁取り付き10;00〜
                           ドームの頭12;30〜北穂小屋13;00〜南稜テント場(幕営
                  13日(金)・・・テント場6;30〜滝谷B沢下降〜滝谷4尾根取り付き10;00〜4尾根登
                           攀終了13;30〜北穂小屋15;00〜南稜テント場(幕営)
                  14日(土)・・・テント場6;00〜涸沢岳〜奥穂高山荘9;00〜ザイテングラード〜涸沢
                           11;00〜横尾〜徳沢〜明神〜上高地16;00〜長野自動車道P(泊)
                  15日(日)・・・駐車場6;00〜上越〜新潟〜中条IC(新潟)〜上山111;30〜山形
                           遠藤宅12;00

         参加者:
  佐藤(辰)、遠藤、本多、大和田  計〜4名

         10日(火) 10年ぶりの夏休みに穂高滝谷を

           10数年ぶりに夏休みが自由(?)になったので、久々の穂高滝谷の登攀に出かけることとなった。メン
         バーは会員3名に、塩釜の大和田さんを加えた4名、大和田さんのワゴン車で、本多を上山で拾い、一路
         上高地へ。

         11日(水) 久しぶりの涸沢・幕営

           翌日午前4時に沢渡着、1時間仮眠しタクシーで上高地へ、河童橋も意外と人が少なく、いつもの記念
         写真を撮って明神・徳沢・横尾と進む、登攀用具が重いが、今日は涸沢までと決めているのでのんびり登

いつもの河童橋 めずらしくテントの少ない涸沢 モルグンロートに輝く


         って行く、ようやく涸沢ヒュッテの展望台に到着、まずは到着の乾杯、久しぶりの涸沢カールで気持ちが良
         い、テント設営後昼寝をし、夕方一杯やりに涸沢小屋へ遊びに行く。

          12日(木) 足慣らしに北穂北壁ルート

           翌日4時起床、朝食後すぐ準備をし、北穂を目指し急登を登る、最初はよかったが、ずんずん荷が重く
         なってくる、途中4回ほど休憩をし、2時間半でようやくテント場に着いた。テント設営後、直ちに登攀準備、
         予定ではドーム西壁雲表ルートだったが、登りでぐったりになってしまったので、足慣らしということで北壁
         にルートを変える(以前はこんなに疲れなかったのになあ)。大和田さんは今日はのんびり北穂で写真を
         撮りながら休憩となる。

前穂高岳・北尾根
チム二ーを登る


           ルートには左ルートに先行パーティがいたので右ルートに取り付く、遠藤トップで登り始める、私は本
         多のあとを登るが、チムニーから出ようとする所で、ザックが引っかかりなかなか出られない、ザックやヘ
         ルメットを壁に擦りながらやっとビレー点へ、次は人工だが体が重くつらい、息も切れる。3P目はやさし岩
         稜をドーム頭で終了。天気は最高、大和田さんも見てくれているかな。北穂のテラスに戻りまずはビール
         で乾杯、時間は早いが今日は終了とし、テン場で休憩。

          13日(金) 西壁が無い!・・新しい壁になっている・四尾根取り付きへ

           今日も快晴だ、常念岳に登る朝日を見ながら準備、6時に出発、大和田さんは単独で奥穂を目指す。
         まずはC沢を下降しなければならないが、浮石だらけで極めて危険だ、15年前の岩雪崩の事故を思い出
         してしまう、しばらく下ると後方から別のパーティが降りて来た、ここは逃げ場が無いため、落石があれば
         致命的だ。即ドーム西壁に変更、左の壁を登って沢から離れる、少し登ると西壁に着いた、ところが驚い
         たことに西壁が無い!、いや正確に言えば岩が崩れてしまってルートが無くなり、まるっきり新しい壁にな
         っていたのだ。

最終ピッチの本多
ドームの頭


           やむなくC沢を再度降りることとする、中間くらいまで下ると沢の中央からポーランド人の男女ペアがダ
         イヤモンドフェースに取り付いていた、トップの男性が岩をガラガラ落とすので、我々が通り過ぎるまで登
         るのを中断してもらう、9時ようやく四尾根取り付きに着いた。ここからは滝谷の大きさが視界一杯に入っ
         てくる、大休止の後、いよいよ登攀開始、今日は荷物も軽いし天気もいいので気分が乗って来る、Aカンテ、
         Bカンテを越しCカンテ手前で大休止。グレポンを登っているパーティの落石が谷全体に響き渡り、滝谷の
         脆さが分かる。
           ヘリが上空を飛来し、滝谷や縦走路の点検をしているようだ(後で聞いたら、明神岳で事故があり救
         出作業をしたあと偵察をしてたらしい)。Cカンテを越すと、ぼろぼろの凹角に入った、浮石だらけで恐ろし
         い、フェースからクラックを登り、一旦20m懸垂で降りて、最後のDカンテを登る、最後のハングした岩を
         右からA0で超えて終了。ここから縦走路まで登って14時30分着、大休止となった。

脆い凹角
Dカンテ


           初めての本多も滝谷の大きさ、脆さを体で感じ、3000mの登攀を楽しんでくれたようだ、登りきった
         満足感を早く発散したくて、北穂の小屋に急ぐ、北穂の山頂では大和田さんが奥穂から戻ってきて我々
         を待っていてくれた、皆で硬い握手をし、北穂小屋で生自然水で乾杯(いつの間にか生自然水まで出す
         んですね、この俗化を喜ぶべきか悲しむべきか?)、ウマイ!話を聞いたら大和田さんは前穂まで行っ
         て戻ってきたそうで、びっくりしました。

最後のハングを越える
北穂高岳テラス


           テン場に戻り、引き続き反省会、遠藤「本多さんを満足させるのは大変だねぇ。」辰「んだんだ。中年
         になっど体力もなぐなっから。」とか言って盛り上がる。我々の上にテントを張ったポーランド人のパーテ
         ィはまだ帰って来ない、登攀とはそういうものよと割り切っていたが、夕方6時過ぎ、小屋の人がテン場
         にやってきて、ルートを教えたパーティはいるかと呼んでいる、我々の下に張ったパーティが返事をし、
         場所の状況を報告しに行った。話を聞くと女性が怪我をし、男性が救出要請に登ってきたとのこと状況
         報告後、そのパーティの2人が暗くなった滝谷へ救出に向かって行った。

         14日(土) 涸沢岳の登りで大きな落石発生!、
指に怪我程度

           起きて見ると天候が崩れてきそうだ。下の一人に聞いてみたら、昨日女性はピンが抜けて滑落、骨を
         折ったらしくヘリの要請をしたとのこと。出発の準備をしている間にヘリの音がした、救出されたらしい、
         天気が悪くなる前で良かった。
           我々は、また思い登攀用具を背負って奥穂に向かう、涸沢岳の登りにかかり、半分以上登ったハシ
         ゴ場の上で大きな落石発生!、私と遠藤は「ラーク!」と声を大にして叫んだ、丁度落石の直下を登っ
         ていた大和田さんがとっさに逃げた、上まで来て休憩するとズボンに血がついていたが、指に怪我した
         だけで済んだようで安心した。


           奥穂の小屋で大休止。天候も悪くなってきているので西穂までの縦走はやめにし、ザイテングラード
         を涸沢に下る、雨がこのころからぽつぽつ落ちてきた、涸沢で昼食休憩。一路横尾に降りて行く、遠藤
         はゆっくり行こうよと言うが、徳沢を過ぎたあたりから皆ずんずん早くなってくる、観光客でごった返す河
         童橋に着き、5千尺ホテルの生自然水で下向祝い。沢渡温泉に入って、寿司と硬水を車に詰め込み高
         速途中のパーキングで大反省会をして今回の登山を終了しました。

           感 想
           滝谷は、私の岩登りの原点、前から四尾根と西壁雲表ルートは私に残った最後の課題だった。四尾
         根は登れたし、雲表ルートは無くなってしまったし、ようやく気持ちの整理がつきました。遠藤は「滝谷は
         脆くてもうたくさんだ」と言っていたが、もし機会があれば(若い連中が登攀用具を背負ってくれたら)今度
         は中央稜とも考えている。いずれにせよ、天候に恵まれ最高の登攀をすることが出来ました、また、スリ
         リングな縦走を楽しんでくれた大和田さんにもお世話になりました。
                                        記   佐藤(辰)


       町民登山”木曽駒ヶ岳・宝剣岳登山”(縦走)

            
   〜残念千畳敷カールはガスの中・遠々桂小場下山

          日  時:  平成16年7月16日(金)〜18日(日)

        場  所:  木曽駒ケ岳2956.3m(千畳敷〜宝剣岳・木曽駒ケ岳〜桂小場)

        日  程:
 
16日(金)・・・西川町開発センター20;30〜村山総合支庁西庁舎21;00〜
                           小国〜中条I/C
〜夜行
                17日(土)
・・・駒ケ根I/C4;10〜菅の台バスセンター4;50・・5;30〜専用バス〜
                           ロープウエー〜千畳敷登山口7;00〜宝剣山荘8;00〜宝剣岳往復
                           木曽駒ケ岳9;00・・9;20〜西駒山荘11;45・・12;00〜桂小場
                           登山口16;40〜伊那市「羽広荘」(泊)

                 18日(日)・・・伊那市「羽広荘」8;30〜伊那I/C〜須坂長野東I/C〜小布施
                           (岩松院・オープンガーデン視察、昼食)11;00・・13;30〜信州中
                           野I/C〜中条I/C〜小国〜村山総合支庁西庁舎18;30〜西川
                           町開発センター19;00着

         参加者:
  一般・会員総計〜20名

          16日(金) 大型バスでゆったりと・水害地を気にしながら


           予定時刻に西川町開発センターを出発、
今回は「米沢観光バス」の大型車に乗せてもらうことが
         でき20名の参加者ではゆったり過ぎもったいない旅の始まりであった。途中、新潟県の三条市や中
         之島町等の水害を気にしながらの夜行となる。

         17日(土) ガスと強風の宝剣・駒ケ岳・『コマウスユキソウ』や『コマクサ」

           駒ケ根I/Cを降りて間もなくコンビニで朝食・昼食・飲物などを調達、車中で急ぎ朝食、10分後に
         は専用バス乗り換え場所「菅の台バスセンター」に到着、
要領よく始発1番目のバスに乗車、細い1車
         線・急坂で目の回りそうなヘアピンの連続、頭痛を覚えた頃に標高1662mの「しらび平」
着。ここから
         ロープウエー乗り換え、急角度で上昇・両側にシラビソ張り付く断崖・足元100m眼下には岩壁と滝の
         連続と素晴らしい景観、しかし、中間地点で下降籠と交差するとガスの中に突っ込み視界ゼロ。

菅の台バスセンターで始発1番車を待つ 急勾配のロープウエー ロープウエー下岩壁の滝


           2612mの上駅を出て見ると、
やはり千畳敷カールは濃いガスに覆われ展望ゼロ、風も少しあり寒
         い、やむなく雨具の上衣を着けての出発となる
。カール中の登山を進む間もなく『チングルマ』や『イワ
         カガミ』・『??キンポウゲ』・『ハクサンイチゲ』足元近くに咲きグループの前後から歓声が聞こえる、残
         雪が消えたばかりのようである。ガスが晴れたらナー・・・・。

千畳敷駅を出るとガスで視界ゼロ
ガスのの中モクモクと
乗越浄土はガスと強風


           岩と石の急な坂をしばらく登ると、
平らな広場の「乗越浄土」に出る、凄い風とガスで視界10m、荷
         物を置き纏め宝剣岳往復(少しコース間違い〜修正)、大石を重ね上げたような宝剣岳、景色も高山
         植物も楽しむ余裕なく往復、宝剣山荘でトイレ休憩、
中岳も風とガス、少し降り登り返すと駒ケ岳山頂
         「駒ケ岳神社」に着く、少し風が弱まる、何故か社殿が二つ建っている、しばらく記念写真・間食などで
         時間を過ごす。

中岳山頂もガス
やや風が弱くなった駒ケ岳山頂で記念写真
痩せ尾根は風も弱くなり振り返る余裕


           その間に
重役会議「同じコースを引き返すか・・・強風とガス」「予定どうり桂小場へ・・・標高を下げ
         れば気温上がり風弱まり、ガスも晴れるだろう」ということで桂小場コースに決定
、下山開始。馬の背
         では風下の南東斜面コースが多く風が避けられ、
『コマウスユキソウ』や濃い青紫の花を付けた『オヤ
         マノエンドウ』などの高山植物が足を止めさせ
、八合目付近から左方の山並がガスの切れ目に現れ、
         気温も上昇し雨具を脱ぐ、2組の登山者とすれ違う、視界が開き左下遠方に木曽駒高原??、西駒山
         荘に到着、ここの広い瓦礫地には濃い紅色に近い
可憐な『コマクサ』が一面に花を微風に揺らいで疲
         れを癒してくれた、トイレ休憩。

有名な学校集団登山の遭難碑
この山特有のコマウスユキソウ
ガスも開け西駒山荘が間じかに 西駒山荘前で一服・居眠りの事務局長 鮮やかな紅色のコマクサ


           まだ細い岳樺の道をトラバー、
胸突きの頭下で『クルマユリ』と『??キンポウゲ』の大群落と遭遇、
         女性の歓声、つかの間、シラビソ林を右に左に急降下、膝に・・・きたころ大樽避難小屋(14;00)、しば
         らく平坦な道が続き、ツガ林の中展望も無く疲れが蓄積、
何組かの交差する登山者に「桂小場までの
         所要時間」を聞く、「3時間」「2時間」その先でも「2時間30分」と疲労に不安を募らせるばか
り。
           ちりめん坂にかかる、やや急なチドリ坂、これガ長ーーい・長い道のり、「ブドウの泉」からは、足首
         も縺れてきたメンバーもいた、右下に青い屋根(発電所)見えてきた、最後の気力、桂小場(1280m)
         
登山口に米沢観光バスを確認、疲労困憊、到着の歓声・・・・・・。温泉宿「羽広荘」に宿泊。

        18日(日) 小布施の観光・北斎の岩松院大間天井絵鑑賞

           朝遅い8;30に宿を出る。
須坂市小布施の観光で、まず曽洞宗の寺「岩松院」大間天井の絵で「八
         方睨み鳳凰図」(葛飾北斎画)の鑑賞
、周辺の古い歴史や建物などの町並を保存・地酒や栗羊羹など
         の特産品開発販売・個人の庭や盆栽を観光客に自由に立ち入り見学させる
「オープンガーデン」散策・
         特産手打ち蕎麦での昼食など2時間30分を楽しむ。

北斎の絵のある岩松院 モダン???特製の路線バス 小布施の町並を鑑賞闊歩する


           あとは一路山形へ、車中は、豊富な自然水や軟水・硬水での大宴会・古沢副会長の名司会で絶え
         ることのない「カラオケ大会」で時間を忘れ、無事に木曽駒ケ岳登山を終了。世話を願った「ユアー・トラ
         ベル」と「米沢観光バス」さんに感謝。
                                              
   記     渋谷


      快晴の月山夏山開き参加登山”

             
10年ぶりの快晴・例年になく少ない残雪

          日  時:  平成16年7月1日(木)

        場  所:  月山(志津姥沢登山口)

        日  程:
 
1日(木)・・・7:00西川町開発センター〜8;00姥沢リフト下駅〜(トラバーコース)
                       
〜9:15牛首〜10:20月山山頂・・・11;00開山祭典・昼食・・・
                          12;30月山山頂〜(姥ガ岳コース)〜13;40姥ガ岳山頂〜14;30
                          姥沢小屋(入浴・反省会)〜16;10現地解散

         参加者:
  会   員・・・井場、佐藤(仁)、山田(栄)、藤本、後藤、渋谷、
               板坂教室・・・板坂、八矢、岡田、佐藤、戸部   〜総員11名


          1日(木) 今年は名物タケノコ汁で昼食


           平日の山開きで参加申し込みが少なく5名と聞いていたが、開発センターには、定刻になると11
         名のメンバーが集まってきた、車3台に分乗し出発。
           まだ早い時間の7:40というのに、姥沢小屋前のバスUターン場所手前道路脇は満車、何とか3
         台割り込み駐車、反省会予定の姥沢小屋に着替え等を預かってもらいリフト下駅へ。しばらくして西
         川町役場の担当者が到着、
「関係者は下駅8:30出発予定」という、あと30分も待ちきれない、すで
         にリフトが運転されているので、メンバー分のリフト券をもらい一足先にリフトに乗せてもらう

朝日連峰を後ろにリフトで 柴灯森下の雪渓を登る 雪渓の上は紺碧の空


           上駅に着くと西風がやや強く寒い、登りはトラバーコースをとることにする。例年、少し降った所で
         最初の急傾斜残雪に足踏みするのだが、
今年この場所には全く残雪なし、左の姥ケ岳が屏風となり
         風が無くなり気温も上昇、柴灯森下の雪渓も例年になく狭い、アイゼンもつけず雪を登
りはじめると雪
         渓の上に雲ひとつない紺碧の空が広がっている、振り返り一息つくと、斑な朝日連峰が浮いて、雪解
         け跡には白のチンクルマやピンクのイワカガミの花が疲れを癒してくれた。
           牛首からの急登、途中岩場で一服し振り返ると柴灯森から牛首へかけての登山道がで賑やか、我
         がチームを追ってくるように見える、
『鍛冶小屋が無い』、昨年の秋遅く解体したそうで、再建の計画が
         未定ということだ。

時を惜しむかのようにイワカガミ・チンクルマ 山頂神社と遠方の鳥海山をバックに記念写真 クロユリの花


           皆元気に山頂へ着く、山頂神社と遠く雲海に浮く鳥海山をバックに記念写真・神社参拝・クロユリ
         畑の散策・
山頂小屋の座席を確保・自然水でカンパイ・提供の名物タケノコ汁で早めの昼食。小屋を
         出ると外は快晴でグルット素晴らしい眺め、爽やかで暖かく昼寝でもしたくなる気温、すぐ降るのが惜
         しく山頂平で大休憩。
このような快晴の山開きは10年ぶりということだ

タケノコ汁で昼食 姥ケ岳山頂から今日の跡を振り返る


           鍛冶小屋下を降るころから南西の眼下に『佐渡・粟島』が間じかに見えてきた。牛首近くの庄内平
         野展望台のところで
外国の若い2人の女性登山者に追い付かれる、峰コースを金姥まで同行、自然
         軟水の入った井場元老スッカリ融合、道々根堀り葉堀りの・・・???せめ
、日本語も上手なお嬢さん
         達で相手をしてくれていた。(話し内容省略)
           快晴の天気に時間を忘れゆっつたリ下山、姥沢小屋の「鴨鍋」と豊富な自然水で反省会、運転担
         当者には気の毒であったが、大満足の山開き参加登山であった。
                                           
     記    渋  谷

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