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  013 山行報告 (H20/1/1〜6/30)


山行報告ラベル 013

  ウスユキソウ鑑賞登山6/28〜29 朝日・夏山開き登山6/21〜22 GW山小屋管理慰問・日記5/1〜6(+大鳥池へ飛び込む) 白神岳登山5/2〜5 清川行人小屋4/19〜20 ツアースキーP2月山・肘折4/5〜6 ツアースキーPT早春の鳥海山 大井沢湯豆腐3/29〜30 袖朝日岳直登3/20〜22 天狗南尾根3/15〜16 仙人沢クライミング2/17 冬の日光白根山2/8〜10 厳冬の鳥海山2/2〜3 08新年会  年末年始八ヶ岳08/12/28〜08/01/01

    会公式行事のダイジェスト報告です。

見出一般公募朝日連峰ウスユキソウ鑑賞登山
    
     ・・・白・ピンク・黄色のお花畑に興奮南〜寒江山・・

         日  時:  2008年6月28日(土)〜29日(日)

       場  所: 
寒江山1694.9m
/竜門山避難小屋(泊)

         日  程:
       
  6/28(土)・・・7:00大井沢温泉〜7:45日暮沢〜10;00ゴロビツ水場
                   〜10;50清太岩山〜11;50ユウフン山〜11;50竜門山
                   直下
〜13;30 竜門山避難小屋・・・(泊)
         6/29(日)・・・5;00竜門山避難小屋〜6;00南寒江山〜6;20寒江山
                   〜7;30着・竜門山避難小屋・・・朝食・休憩・・・10;30発
                   〜11;30ユウフン山〜12;00清太岩山〜14;30着・日
                   暮沢〜大井沢温泉
15;30着・・・入浴・解散・・・


        参加 者:一般参加〜笹村貴美子、畠沢節子、高原由美子、菅野二郎、
                      大江満、菅原健一、斉藤久美子、小川隆子 
・・・
8人
            *山岳会員〜菊池修三、佐藤明、遠藤博隆・・3人

            (記録・写真〜遠藤博隆)


竜門山直下の雪渓


       6/28(土) 曇り時々晴れヒメサユリも咲きはじめていた

       7:00に大井沢温泉に集合、会員1名が未着(脱落)、一般参加も有ったので、顔合わせ挨拶をして
      4台の車に纏まり分乗、定刻に出発。古寺鉱泉で荷をまとめ、軽い準備運動をした後に登山開始。行
       大井沢温泉へ6時330分に着くと、既に5人が着ていた。今回は、一般参加が多いので名簿と チェ
      ックをしているうちに全員がそろい、7時丁度に出発。日暮沢に着くと、車の台数が15台ほど停まって
      いた。仙台の朋友会の見知った顔があり、今日は竜門山避難小屋とのこと、10人の大人数メンバー
      であった。我々もスグに準備をして、7時45分に出発した。

日暮沢を出発
ゴロビツの頭へ


        最初の出だし急登は、これ以上ゆっくり歩けないと言うほどゆっくり歩かないと最後がきつくなる、時
      々日が差し、風が無かったので結構蒸し暑かった。ゴロビツの手前で一人が少々ばてたので、水場で
      の休みで荷物を分散。
        此処からは、さらにゆっくりとしたペースで歩き出し、ゴロビツの頭の雪渓に出ると展望も利いて風が
      心地よかった。雪渓の上で周りの景色を眺めのんびりとする。雲が比較的多いものの小朝日から古寺
      山が良く見えた。残念ながら見えるはずの月山は雲の中だった。
        清太岩山に出ると、以東岳がどっしりとしていてそこから大朝日岳にかけての主稜線がはっきりと見
      えた。残雪があると、緑とのコントラストがくっきりとして、山の雄大さや美しさが強く胸にに飛び込んで
      くる。それぞれにお昼を食べ後半に備えてエネルギーを補給した。

清太岩山から
竜門の小屋
ユウフン山
への登り
開花はじめた
ヒメサユリ


        ユーフンへの登りはそれほどきつくは無いが、意外と長く結構疲れる。ユーフンから竜門山にかけ
      て高山植物が多くなり目を楽しませてくれた。登山道足元のアカモノが可憐に続き、踏みつけないよう
      に注意して歩かなければならないほどだ。途中ヒメサユリが咲き出していて淡いピンクが鮮やかで全
      員がカメラを取り出しヒメサユリ撮影会となった。先週は、この辺から対岸の大きな雪渓の上を歩く熊
      が一頭、ゆっくりと寒江山のほうに上って行くのが見えた。眺めのいい稜線を疲れを忘れて歩いてい
      るうちに竜門山に着き、ユキザサを間引きして小屋に向かった。

竜門山の直下 竜門山への雪渓 小屋手前の
ウスユキソウ郡落


        小屋に着いて、柴田、山中両君が差し入れてくれた自然水を冷たく冷やして乾杯。全員が分担して
      背負い持上げた豊富な食材で、まず焼肉を作りつまみとした。料理長は、佐藤明さんが勤め、その後
      のブタ肉鍋もその味に全員が大満足であった。暗くなってから外のテーブルで二次会となり、他のグ
      ループも引き込んで飲み続け、就寝したのか゛何時なのかは定かでない。

      6/29(日) 曇りのち雨・でも、すがすがしい良い顔

        4時ごろ全員が起き出し、朝食は帰ってきてからとして、コーヒーを飲んで、計画の寒江山に向け出
      発した。カッパと水、行動食程度の軽い荷物のため身も心も口も軽く、全員元気一杯だ。歩く足元には
      高山植物が次々と現れ、特に女性陣は興奮しっぱなしだ。ウスユキソウの群落が出始めると、その興
      奮も最高潮になった。
        チングルマ、ヨツバシオガマ、オノエラン、ミヤマキンポウゲ、ウスユキソウなど白・ピンク・黄色と次
      から次とお花畑でてくる。まだ咲いていないマツムシソウ、ハクサンシャジンなどもこれから咲こうとして着々と
      準備していた。南寒江山と寒江山の鞍部のウスユキソウは、まだ早く、来週ぐらいが見ごろだ。

お花畑に夢中 寒江山山頂で 満開の
ウスユキソウ

ウスユキソウ鑑賞後の満足朝食


        寒江山で全員の写真を撮り,、ウスユキソウ鑑賞会の山場を過ぎたのを待っていたかのように雨が
      降り出した。やや急いで小屋に戻り、昨日のブタ鍋にウドンを入れ朝食とした。最初あまり食欲が無く
      二人でひとつでいいと言っていた女性陣も、終わってみればしっかりと一人前以上食べていた。狐穴
      から安達さんと山中君、しょう子ちゃんが来て合流し雨の中下り出した。

      今回は、登りと寒江山へ向かった時には雨に降られず、花々を十分堪能することが出来た。
     「登る前の顔と降りてからの顔は違うよ」と話しながら登ったが、その通り、下った後の全員の
     顔は雨にびっしょりとぬれていながらも、すがすがしい良い顔をしていた。


見出夏山開き朝日連峰夏山開き登山
    
      ・・・お花畑の大朝日岳山頂/雨も無く賑わう開山祭・・


小朝日岳山頂で


         日  時:  2008年6月21日(土)〜22日(日)
               ***日帰り組〜22日(祭典参加)***

       場  所: 
大朝日岳1870m
/鳥原山(朝日岳神社)

         日  程:***大朝日岳避難小屋、一泊組
       
  6/21(土)・・・7:00大井沢温泉〜7:45古寺鉱泉〜9;30一服清水〜
                   〜10;35三沢清水(水無)〜11;15古寺山(1昼食)〜
                   12;30小朝日岳
〜14;00銀玉水〜15;00着・大朝日岳
                    避難小屋・・・(泊)
〜希望者大朝日岳山頂
         6/22(日)・・・6;45大朝日岳避難小屋〜7;55熊越〜8;30小朝日岳〜
                   10;40着・鳥原山避難小屋・・・祭典参加・・・12;30発〜
                   13;15水場〜13;45ブナ峠分岐〜15;00着・古寺鉱泉
                   〜15;40大井沢温泉
・・・入浴・解散・・・
            ***日帰り組〜22日(祭典参加)・・・データー省略***

        参加 者:一泊組〜佐藤(仁)、柴田、五十嵐、佐藤(栄)、安孫子、荒木
                     後藤、鳴海、佐藤(園)、澁谷、ゲスト・・金野、大江、
                     斉藤、後藤友人2、佐藤(栄)友人1 
・・
総勢16人
            *竜門組〜遠藤(博)、石川、ゲスト(滋賀県1)・・総勢3人

            *日帰組〜西川山岳会5、一般参加15 ・・・総勢20人

            (記録〜渋谷・安孫子、写真〜遠藤(敏)・渋谷))

       6/21(土) 暑い出だし・銀玉水の大雪渓で雷鳴/雨無し

       7:00に大井沢温泉に集合、会員1名が未着(脱落)、一般参加も有ったので、顔合わせ挨拶をして
      4台の車に纏まり分乗、定刻に出発。古寺鉱泉で荷をまとめ、軽い準備運動をした後に登山開始。行
      方不明の会員1名の到着を期待していたが、現れず、本当の脱落者と認定。
        下界では最高気温31℃という予報、登山始めの急登りも無風、気温があがり、間もなく汗が額から
      流れ出す、松峰に辿り着いた時には、全身ビッショリ。この暑さでは、ほぼ30分歩行で休憩をとること
      にしようと内心に収め、平坦な松峰を少し進んだ所で1回目の休憩。

出発前のメンバー 古寺鉱泉前 暑く汗だく一服


        一服清水手前で例年ゲットできる所のタケノコは、ホケ過ぎ、細タケノコ5〜6本とゼロに等しい始末。
      清水で一服していると、今年も、電力会社のメンバーに追いつかれ、挨拶を交して一足先に出発。間
      もなくのハナヌキ分岐で、賑やかな声のする4〜5人グループと遭う、日暮沢へ降るとのこと、土曜日
      山を降りられる時間にゆとりのある人達らしい。

一服清水で まだタムシバ満開 此処からが急登


        我々は、これから古寺山への難所、急登である。途中のタケノコ採取は後方の男子メンバーに任せ
      モクモクと、通常、三沢清水まで一気に登るのだが、今日は、途中、小休止を挟んだ。無論、三沢清
      水では大目の休憩、エネルギー補給の間食をとる。

古寺山への急登 古寺山の頭 例年より
小さい雪渓


        頭に辿り着くと、例の涼を味わえる残雪を踏むことが出来たが、いつもより、少なく、その先の道も
      殆ど夏道で、カタクリの花は過ぎ、シラネアオイやハクサンチドリが花を付けていた。此処までは順
      調、古寺山山頂で大休止。青空が消えていたが、目前の小朝日岳や奥の大朝日岳〜西朝日岳等
      をを確認しながら、早めの昼食をとる。再び電力会社のメンバーに追い越される。

古寺山山頂 昼食 まだ開花しない
ヒメサユリ


        小朝日岳の巻き道分岐の雪渓で小休止、ここも例年き比べ雪面が狭い、誰からも「カキ氷」の掛
      け声が挙がらない、月布川源流から吹き上げる気流が冷たく寒くさえく感じるからだろう。体が冷え
      ないうちに出発。上の急登の途中、ダケカンバ帯過ぎで再度小休止。
        振り返ると、後方メンバー3名(SL付き)が遅れているのに気ずく、無線連絡によると、ゲストの1
      人が古寺山を後にして間もなく、「足をツッタ」(痙攣をおこした)という。経験上、少し休み筋肉を解せ
      は回復できると判断、その旨を連絡し先組は山頂へ向かう。

ハクサンチドリ 巻き道分岐 小朝日岳の
先着メンバー


        小朝日岳山頂で大休止、曇り気味となり、あまりすっきりした展望が出来ないが、御影森山〜大
      朝日岳、西朝日岳〜竜門山と開け、行く先に安堵感を覚える。後方の3名からの無線連絡で、痙攣
      もだいぶ回復、山頂を避けて巻き道を辿るとの連絡があり一安心。

次々到着 小朝日山頂で 足元にイワカガミ
の郡落


        急な降りの後、熊越の鞍部で一休み、黒倉沢の雪渓はレ例年どうり多く、涼しさを吹き上げてくれ
      気持ちがいい。巻き道の後方3名の話し声も近く聞こえてきた。この辺りの「ヒメサユリ」は、早く咲い
      てくれるのだが、今年は、だいぶピンクに膨らんではいるが、1本も開花していない。

小朝日岳を降る 黒倉沢の雪渓


        少し登り道、先の平坦道をルンルン、Y字雪渓がせまり、間もなく銀玉水に到着。心配していた水
      は豊富に出ていた。大朝日岳避難小屋近くには水場が無いため、まずは、全員のペットボトルやタ
      ンクに、小屋での飲料・食事作りの水を確保、夫々に背負ってもらう。

Y字雪渓が迫る 銀玉水 銀玉水上の
大雪渓


       上を見ると、大雪渓の下の石段が10mほど消え開いていた。一部のメンバーにアイゼンを着けて
      もらい登り開始、途端、雪渓に暗いガスがかかり、感を頼りに先導、踏み足跡をつけながらチドリに
      進み、中間頃かというとき、いきなり雷鳴、雷雨にならないことを念じながら気を落ち着かせる。右上
      方向近くに薄っすらと緑の山腹を確認、縁を辿れば登山道と一安心。一旦、夏道に出て、少し雪渓
      を降り、後方メンバー(3名以外)を待ち、登り揚げたのを確認し山小屋へ。既に先着の佐藤(仁)さ
      んが小屋脇の雪渓から、”自然水”冷却用の雪を、大型ナイロン袋一杯に確保してくれていた。

大雪渓と後方組 後方組も登りきる 夏道の登山道へ
まだ満開の
チンクルマ
ウスユキソウ 朝日岳権現
奥の院


        小屋管理人の大場・佐藤さんに挨拶、例年のような部屋の一角に16人分のスペースをもらい一
      息つく。間もなく、遅れの3名到着。夫々の位置を確保し荷を解き、設営のテーブル周りに集まり、例
      によって、ともかくも、自然水(冷却済み)で乾杯し落ち着く。

満腹のメンバー 寛ぐメンバー 人畜無害の
会長を囲む


        引き続き、持ち寄りのツマミや西川和牛焼肉、軟・硬水と宴会へ移行、途中、小屋管理人の大場
      さんの講話を聴くなど盛り上がる。満腹の後、一時休憩、小屋外に出て大自然談義、晴れ上がって
      きて無風、気温も最適、記録者1人山頂散策、連峰の夕暮れの素晴らしい展望を一人締め出来た。
      但し、自動シャッターのセットが出来ず、背景入りの自分をデジカメに収められなかった。

山頂のお花畑 人のいない
大朝日岳山頂
山頂から平岩山
お花畑 中岳・西朝日岳 山頂から山小屋


        日が沈み、夕食の焼ソバの準備にかかると、もう食えないという声がしきり、いざ出来上がると遠
      慮気みに食器をだしたが、結局、焼肉で残った野菜たっぷり16人分焼ソバ、全部たいらげた。一部
      のメンバーが、少し注意される時間まで勤め就寝。

       
6/22(土) 朝・山頂ガスの中/祭典後・採りたてのタケノコ汁

        朝、外はガスに覆われていた。ラーメン餅で朝食を済ませ、早目の出発。銀玉水で使いきった空
      ペットボトルへ水を補給。ガスもだいぶ薄くなり、ゆっくりペース、熊越鞍部で一息つき小朝日岳へ登
      り返し、山頂でまたも休憩。

朝、ガスの中
小屋発
足元にハクサン
チドリの郡落
小朝日岳へ
登り返し


        小朝日岳の東山腹雪渓は、殆どが小さくなって危険箇所が少なかった。途中、恒例の「カキ氷」
      (アズキやミルク)を楽しみ、鳥原山の展望台で小休止、辿った道のりを振り返る。此処で、先発隊
      を送り、休憩場所の設営やナベ洗い・水確保などを頼む。

        古寺鉱泉分岐で板坂チームっと合流、鳥原避難小屋(祭典神社)に着いて見ると、既に、日帰組
      がタケノコの皮むきを始めいた、しかも、タイリョのタケノコである。そのメンバーの顔を確かめると山
      菜採取の専門家・名人が3人もいた、手際の良い前こしらえも、納得。

タケノコムキ 名人のタケノコ作り 味噌汁作り
開山祭式典 西川方面
グループの乾杯
自然水で
盛り上がる


        祭典中、2〜3人でタケノコ汁作り、祭典終了間際に何とか出来上がる。水場近くの残雪で冷やし
      た缶ビール(自然水)で乾杯、5つのナベ、西川方面登山者40名+aで平らげる、調味料の味噌が
      少なく塩を加えたが、美味しいとの感想。・・・昼食。
        一泊組は、12;30に下山開始、途中、他のグループと前後しながら、15:00に全員が無事に古
      寺鉱泉駐車場へ到着。大井沢温泉で汗を流し・・・解散。



見出GW登山2・朝日連峰小屋管理日記(竜門避難小屋)
    
    ・・・天候に恵まれた連休/一般・会員の皆さんお世話さま・・・

         日  時:  2008年5月1日(木)〜6日(火)

       
場  所: 
朝日連峰・・・竜門山避難小屋


      記 録: 竜門山避難小屋管理人〜遠藤博隆
            (写真〜石川、有路)

       5/1(木) 曇りのち晴//一般〜0名、大朝日管理人〜1

       根子(6時30分発)---日暮沢(7時30分着・8時00分発)
       ---清太岩(11時30分着)---ユーフン 山(12時着・12
       時30分発)---竜門小屋(13時30分)


        今年は、アメリカ橋の先まで除雪されていたため、日暮沢の避難小屋まで1時間で到着。30分ほ

ユウフン山から
大朝日岳
ユウフン山から
竜門山
竜門山から
寒江山・以東岳


      ど休んでゆっくりと登り出す。
最初の急登は、イワウチワの淡いピンクとカタクリの紫が目に鮮やかに
      映り歓迎してくれた。

        20分ほど登ると雪の上となったが、例年に比べて雪面だ少く、所々ヤブが出ていて登りにくいが順
      調に高度を稼ぎ、
日が高くなってくると暑くなりTシャツになったゴロビツの雪庇は、全く崩れ落ちずに
      融けて、例年の半分以下しかない。


        ここゴロビツの頭からは、眺めも良くなり風が心地よい。ユーフン山で30分ほど休憩し昼寝をとる。
      この先も、去年と違って雪がやわらかく、難なく13時50分に懐かしの竜門山避難小屋に到着。小屋
      には、既に、
大朝日岳避難小屋の管理に来ている大江山岳会の阿部さんが遊びに来ていた。大朝日
      岳に帰ると言うのを強引に引きとめ、一緒に飲んだ。

       
5/2(金) 晴れ時々曇り//一般〜1名、狐穴管理人〜1

        5月らしいさわやかな天気になり、小屋の整備をした。水源地まで行ってみたが、途中の雪渓が融
      けていてホースが出ていたが、
取り込み口はまだまだはるか雪の下だった。2箇所ばかりホースの継
      ぎ手が外れていたので、つなぎなおし
て帰って来た。
        そこへ狐穴避難小屋管理人安達さんが(121時30分頃)上がって来た。途中、夏のように暑かった
      らしく汗びっしょりであった。そのまま狐穴に行くというのを、又も引き止め、泊る事になった・・??。

       
5/3(土) 晴れ//一般〜9名、西川山岳会員〜6

        安達さんは狐穴の小屋が気になり、早々に出発して行った。
連休後半が始まり天気も上々、登って


      来た山岳会の仲間は一様に暑い暑いの連発。じ
っとしていると爽やかで気持ちが良く、外で宴会モー
      ドとなった。去年は天気が悪く外に居られなかったが、今年は天気が良く快適だ。

       
5/4(日) 晴れ//一般〜19名、西川山岳会員〜2

        大朝日岳避難小屋に行くつもりで出発したが、小屋の留守を期待していた佐藤晧さん山を降りてし
      まったとのことで、途中、西朝日岳から引き返してきた。
西朝日岳の雪庇も例年に比べて小さく迫力に
      欠けていたが、三角点のあるピークまで行くと、違った角度からの大朝日岳が、三角錐の
いかにも主
      峰らしくどっしりとしている。風は強かったが、天気がいいので、ちょっと風の当たらないところに行くと
      ぽかぽかと温かく、雪渓の上を歩くのが気持ちよかった。
        小屋に戻り、
狐穴に行くという工藤さんと石川さんにビールを進め、その気持ちを削いでで行く作戦
      をとる。最初は行くのが100%だったが、1時間ほどで60%にダウン、行かない方へ40%まで引き寄
      せに成功。。2時間後にはそれが逆転。3時間後にはついに行かない事になった。作戦勝ちである。
       
大朝日岳に行った富田君グループ3人が帰ってきて、ここからさらに落ち着き、延々と飲み続け、寝
      たのは22時を過ぎていた
。飲み始めたのが10時過ぎだったので、12時間の軟弱勤務だった。

       
5/5(月) 曇りのち雨//一般〜0名、西川山岳会員〜3

        朝起きると、石川さんと2人完全に二日酔いだった。寒江山まで行こうかと思っていたが、とても行
      ける状態ではなかった。普通はお昼を食べると治るのだが、調子が戻らず、天気も悪かったので小
      屋でごろごろしていた。
       
雨の降り出した3時ごろ、柴田君と上野さんが帰ってきた。二人は、以東から大鳥の池まで800
      mの標高差を一気に滑ってきたと興奮気味に話をしていた
。いつもなら、そこから宴会モードになる
      のだが、とてもそんな気分にならない。夕方になっも調子が悪く、結局この日は一滴も飲めずに過ご
      してしあまった。石川さんは、新入りの2人と少し飲んだようだが、不味いと言っていた。連休最後の
      夜と言うのに、皆早めに寝てしまった。

       
5/6(月) ガスち晴//一般〜0名、大朝日管理人〜1

        外に出した椅子やテーブルをしまいこみ、山を降る準備をして、9時ごろに下山を開始した。竜門
      山への登りでは飛ばされそうに風も強かったが、ユーフン山へ下って行くにしたがって風も弱くなり、
      暑くなってきた、カッパを脱いだ。

ユウフン山から
清太岩山
ゴロビツへ
の降り
ゴロビツ頭
の雪庇
ゴロビツの
降り
ゴロビツの
水場付近
膳棚ダムで
カモシカ


        清太岩山からは
登ってくる時より鮮やかになった木々の新緑を見ながら、雪渓の上を転がり落ち
      るようなスピードで降った。途中、コシアブラを見つけ袋一杯に取
りながら日暮沢に降り、車までの
      林道を、タラノ芽とコゴミを取りながら歩いた。1時ごろ車に到着し、大井沢温泉の”ゆったり館”で1
      週間ぶりの汗を流して解散。

      ・・・・・感想 ・・・・・
        今年は、例年に比べ雪の量が半分ぐらいに感じられたが、これは雪が少なかったせいもあるが
       3月4月が暖かく、早く融けたせいではないかと思われる。連休中、天候に恵まれ爽やかな気持
       ちの良い一週間だった。西川山岳会、他の皆さん、いろいろお世話になりました


  〜以東岳から大鳥池へ飛び込む〜

    
・・・柴田・上野・坂野の3名・・・

 皆さんこんにちは・・・・

 5月連休中の4日に、以東岳山頂より大鳥池へ飛び込みました。標高差800m、最初の400mは、雄大な広尾根を行くが、登山道の尾根筋は、雪が切れており、尾根右の沢へ、此処より真下に見える東沢まで400m、いっきに落ち込む

 雪庇を右に回り込み、ブロックの崩落に注意しながら行けば行けそうだと柴田さんが飛び込む、坂野さんも落ちてゆく、転倒したら沢床までか?、少々ビビリながら滑降開始、ショートターンで雪庇下を通過、沢が右に曲がり広がる。一旦止まり写真撮影、上部急斜も滑りだせば恐ろしくないが、止まると落ちそう!、右上には落ちそうなブロックがせりだしている。早いとこ二人に滑って貰う。

 アッとゆうまに落ちてゆく、1ターンで5mぐらい流され落とされる。また写真撮り、あとは東沢沢床まで一直線!沢床での二人は、あァ豆粒より小さくなった。滑りだせば、すぐ追いつく、写真撮りを入れても10分たらずで400mしたの沢床へ、沢の割れてる所まで下り休憩、上の雪庇まで遥か彼方に綺麗に見える。

 そこまで高度差400mの登り返しで半分。25分程休みスキーアイゼンを付け出発、ドンドン急斜をジグを切りながら登り、1時間50分ほどで雪庇の上に戻った。流石に二人は早く休んで待っていてくれた。もくもくと登り以東岳避難小屋まで3時間の登り返しとなった。

 小屋での休みでは、昼食を忘れた私は、荒谷さんグループより差し入れをいただき有り難くご馳走になり、力をもらい狐穴避難小屋にもどった。
 山行中は柴田さん、坂野さん、また山小屋では遠藤(博)さん、安達さん、お会いした皆さんにお世話になり、昨年に見た念願の白熊の皮(凍結の大鳥池)に滑りこむことができ、感謝、感激で いっぱいです。本当に有難う御座いました。
 またお会いしましたら よろしくお願い申し上げます。尚、坂野さんの写真も入れさせた頂きました。
                     
記〜JG7VU・上野



見出GW春山世界遺産白神岳登山
    
       ・・・快晴の2日間/残雪少なく向白神岳断念・・・


         日  時:  2008年5月2日(金)〜5日(月)

       場  所: 
白神岳1231.9m


         日  程:***

       
  5/2(金)・・・19:00西川町開発センター〜翌3:00道の駅”はちもり”(仮眠)

         5/3(土)・・・6:00道の駅”はちもり”〜6;50黒崎登山口〜7;50二股分岐〜
                  8;35最後の水場〜9;30マテ山分岐〜10;50P980山頂直下〜
                  着12;00白神岳山頂
・・・幕営(雪上宴会)・・・

         5/4(日)・・・7;15山頂〜8;15P1055(雪上)〜9;10P900鞍部〜着10;
                  40大峰岳(1020m)〜着11:50P950(昼食)12;15発〜14;
                  15P425〜14;40水場〜15;00十二湖登山口(青湖)〜着15;
                  20キャンプ場
・・・幕営(野外宴会)・・・

         5/5(月)・・・8;30キャンプ場〜不老不死温泉(入浴)〜着17;00西川町開発
                  センター・・・解散・・・


        参加 者:  佐藤(仁)、佐藤(辰)、宇野、遠藤(敏)、後藤、澁谷 ・・総勢6名
             ・・・・・記録〜澁谷、写真〜澁谷・遠藤(敏)

       5/2〜翌朝(金)晴れ/高速道・能代市先へ行き過ぎ

        佐藤(仁・辰)両名の2台の車に分乗、定刻7:00に西川町開発センターを出発。新庄市経由で湯
      沢市から高速道(秋田自動車道)に乗り北上。効率よく早めに高速道の終点を降り、給油に立ち寄り
      スタンドの係員に道を尋ねると、「先に来過ぎたのでR7を戻れ」といわれる。、高速道が延長され能代
      市の市街をパス、内陸の大館市方に向かうR7に出てしまったのである。
        長時間の運転で方位を失い、R7を何回か行ったり来たり、広い駐車帯で休憩し、しばし、頭を冷や
      し道路標識を確認ながら能代市の市街へと引き返す。白神岳の登山口は日本海の沿岸にあるり、R
      101を北上することを念頭に暫らく進むと、幅広い交差点の標識にR101右折の表示、にところが、一
      安心し目的地へ。


        だいぶ道草をくい、予定より1時間ほど贈れ、翌朝の3時前に登山口の手前で 県境近くの「道の駅
      はちもり」に到着。数台の車が駐車し、夫々の車の中で仮眠を取っているようだが、我々は、寒さも無
      いので、テント張りを省略、見つけた屋根のある”あずまや”の土間に大銀マット(仁美さん所持)敷き
      寝床を設営、仮眠。

      
 5/3(土)晴れ/水場上の急登でバテ気味、雪上宴会場

       コンビニで調達してきた弁当などで早めの朝食。県境を越え、暫らく北上すると右に大きな木柱のよ
      うな登山口案内標識、右折し細い舗装道を進むと黒崎登山口の駐車場へ到着。服装や荷を整え「登
      山届け」に記帳。
       何枚か記念写真を撮影のあと山道に入る。ほぼ平坦な道で、ヒバやミズナラ・ブナ等の樹林帯をを
      ルンルン。1時間ほどして「二股分岐点」に到着、大きく明瞭な標識のそばに先客1名、我々も最初の
      一服をとる。


       右「二股コース」の沢渡りや雪崩など危険を避け、安全そうな左の峰歩き「マテ山コース」を登ること
      にする。相変わらずの樹林帯、暫らく右に深く傾く斜面をトラバース、下り気味になった所に先の同一
      人物の姿が見えてきた、「最後の水場」で休憩していた。我々は、喉を潤しただけで、歩行を開始。
        少し水平に進むと左手にガラガラ岩ゴロのヒドの急斜面が真っ直ぐ上に続いている、「まさか」が急
      登の始まりであった。途中、チドリ道となったが、補助ロープあり大股の岩・根の段越えがあるなど、
      だいぶ苦しく、足場の良いところで休憩をとる。地図には、「急坂・落石注意」とある、若干1人がバテ
      気味で、荷を分けてもらい暫らく我慢して登ると、多くなったブナ林の奥に青空が透いて見え出してい
      た、尾根も間じかと一安心。


        少し雪の残る平らなブナ帯が広がり、後を振り向き一息つく。いくらか急坂を少し登ると「マテ山分
      岐」に着く、資料によると、マテ山山頂は何の展望もないということで、パス。ここからは、緩やかなブ
      ナ帯の尾根歩きとなり、道々残雪を踏めるようになったところで一服。
        先へ進むと、残雪が広がり、ここで、プラブーツの2名が生き返りではしゃぐ。ブナ帯も新緑からま
      だこげ茶色の新芽に変わり、青空が透けて、山頂への急斜面も林間から覗かれてきた。直下、又も
      先の1名が休憩をしている、つられ、我々も休憩、青森市に住むという彼からいろいろの情報を仕入
      れる。


        プラブーツメンバーのため、尾根道からそれて、右の急な雪渓を息を切らして登ると、森林限界
      地点で展望が開けだす、雪の無い急坂な登山道に乗る。一息つく、右上手に山頂と思える山並み
      と建物が見えてきた。後方下には、辿ってきた新緑と残雪の山麓や日本海と黒崎漁港などの展望、
      明日下山予定の「十二湖コース」峰々の確認もできた。


        ひとふんばりし登り切ると、潅木帯から広い東斜面に緩やかに広がる雪上に出る、「十二湖分岐
      」点であろ。記念写真撮影、雪上峰を進むと、左手に新緑と残雪の混じる広大な世界遺産「白神山
      地」の核心部が望出来、感動しながらルンルン歩行。リーダー計画の「向白神岳」行きへのアプロー
      チは、残雪少なく断念、他のメンバー大いに喜ぶ。


        先の急登から見えた建物に着くと、なんと立派なトイレ、その少し奥の雪上に山小屋だ現れ、その
      サイドに荷を降ろし自然水や軟水を雪に埋め後方のメンバー到着を待つ。揃ったところで傍の山頂
      へ、小さな山頂広場には、二股コースを登ったという富山県からの若者数名、なんと上半身裸の者
      も、会話を交換しお互いに記念の集合写真を写しあう。他に単独やペアの登山者が数名通過。


        小屋サイドに戻り、埋めた飲物で、まずは本日の無事登頂成功に乾杯。佐藤(仁)さん、スコップ
      を持ち出し、テントサイト予定地点の側の雪上にテーブルの設計、施工を始めた。やむなく、他のメ
      ンバーも早々にテントの設営、テーブル施工にも協力、雪上の青空宴会場と宿泊施設がが完成。


        先に同行となった青森の人も交え、13;00には宴会の始まり延々。途中、アマチュア無線で遠
      くの朝日連峰で竜門山避難小屋を管理している遠藤(博)君と交信。夕方、日本海への日の入りを
      撮影しようと見晴らし台に出てみたが、地平線が霞み、横に這う暗い雲に日が隠れ断念、無線で朝
      日連峰の狐穴避難小屋を管理している安達君の声を聞き、交信が出来た。
        リーダーは、例により銀マット上にネムクレ、再度飲み始めたが、宇野さん調達の***なべを
      たいらげ、飲物もほぼゼロ荷なった頃テントに入り就寝。

       5/4(日)晴れ/長い8時間・覆い被さるササダケ

        ゆっくり、もう他に誰の姿も無い山頂を下山開始、十二湖を目指し、暫らく緩やかな雪上の峰歩
      きし、間もなく急な下りにさしかかり、誰か先行の足跡を探りながら1時間ほど降ったところで最初
      の一服、もう汗ばむ。


        向白神岳の峰々をが右手に見ながら更に降ると、矮生のダケカンバのジャングル、雪渓、矮生
      ブナ林、何回かのアップダウンを繰り返し延々。残雪に潅木が埋まる広く疎らな樹林帯にでた、何
      とか先行の足跡と赤テープの道しるべを探しながら縦断、しかし、次の山への登り口が見つからな
      く、先行の登山者の足跡を辿りながら山麓の雪上を行き来、佐藤(仁)さんが、追い被さる厚いサ
      サ藪の中に道を発見、無事落着。


        ササを掻き分け更に長い急な木の階段を登り詰めると「大峰岳」山頂、大休止。飲み水も少なく
      なったが、山頂脇に残雪があり、食べながら、ペットボトルへ注ぎ込み補給。少し楽な峰歩きした
      あと高度を下げ、いくらかの上り返しでイチリンソウの咲く土手を過ぎると、先地点よりも広い広い
      残雪の樹林を赤テープを探しながら縦断、積雪量がだいぶ少なくなり次の登山道を確認でき、此
      処の雪の上で昼食(12;00、約5時間歩行)。
        又もササの覆い被さる登り道で、太く若タケが密集、タケノコ刈りでもしたい場所である。このピ
      ークを過ぎ降り始めると、つぎのピークはトラバースで通過、又もと、ナダラカで楽な樹林帯の道
      が続く、939.9mの「崩山」から一気の降り、藪の無い土道となり、下山先の目処が付き、ここで
      前班と後班に分かれる。


        疲労が膝に来た頃、大崩れ展望台に到着、十二湖の左奥に「大池」や右眼下に「金山ノ池」な
      どを展望し感激、安堵、何枚かの写真を撮影。岩ゴロの急な樹林帯をチドリ降り、間もなく若いカ
      ップルと思える2人と交差、登山口が近いと思いきや、なかなか、ヘロヘロになった頃、突然平地
      に出て待望の水場に到着した。たて続けコッツプで3杯、生き返る。


        幅広い山道(天空の藪登山とは雲泥の差)をルンルン降ると間もなく湖畔に出た。ゾロゾロノの
      観光客、若者からカナリ高齢者まで、汗臭い者は我々だけ、驚く。「鶏頭場ノ池」サイドのベンチで
      大休止、無事下山の記念撮影。


        枯葉が浮くあまり綺麗でない「青池」脇の道を通過、不安内だが、十二湖フレッシュ村のキャン
      プ場へ、辛い20分の簡易舗装道歩きであった。早速、佐藤(仁)と遠藤(敏)の2人は、ハイヤーで
      黒崎登山口まで車の回送に出かけ、宇野と澁谷は”ブト”に悩まされながら留守番。
        後班の2人がなかなか到着しない、無線機の2基は前班が持ってきてしまい連絡も付かなく、
      事故でもなく、観光客に紛れ込み「奥十二湖駐車場」にでも行ったのでは、車が到着したら回し
      てみようと観念して待つ。
        だいぶ時間が経過し、回送の車が到着したので2人を探しにでたところ、ひょっこり草臥れた
      顔つきの2人がキャンプ場に登ってきた、無線で車の遠藤(敏)君へ戻るよう連絡。何はともあれ
      全メンバー無事下山を喜ぶ。


        水場・トイレの近い場所にテントと野外宴会場を手早く設営。車回送の2にんが現地調達した
      冷えた自然水で乾杯、交代で施設のシャワーを浴びながら宴会本番に入る。リーダー1人で半
      ダースの自然水を消化、他のメンバーは、軟水や硬水で我慢。21;00の施設閉鎖に合わせて
      就寝したつもり・・・定かでない。・・・真夜中に音が聞こえた。

      5/5(日)曇り/堪能〜不老不死温泉

        遅い8;30の出発。まずは「不老不死温泉」へ北上、連休とあって、此処も観光客で朝から賑
      わい、駐車場が満タン。混浴では無かったが、大海原を眺望しながらの入浴に大満足、何歳ま
      で生き永らえられるのだろうか??。情報を入れ更に北上し魚市場へ、多額の土産をゲット、一
      路、帰路に着く。


        途中、高速道に入る前、真新しい蕎麦屋で昼食。湯沢の高速道終点で降り、ドライブイン「小
      町」でトイレ休憩。17;00に振り出しの西川町開発センター駐車場着、解散。



見出春山登山月山清川行人小屋
    
    ・・・行けども・々・小屋遠し/登りはじめてから11時間・・・

         日  時:  2008年4月19日(土)〜20日(日)

       場  所: 
清川行人小屋1380m


         日  程:***

       
  4/19(土)・・・7:00道の駅月山―7:45岩根沢出発―13:00林道終点(登山口)
                   ―14:00地蔵森山(1235m)―18:45清川行人小屋(1380m)

                    ・・・(泊)
         4/20(日)・・・9:00清川行人小屋―13:30地蔵森山―14:00登山口−18:00
                   岩根沢
道の駅月山・・・入浴・解散・・・

        参加 者:  遠藤(博)、石川、亀岡   ・・総勢3
             (記録、写真〜石川)

       4/19(土) GPS・5Kmを500mと間違え

       7:00に道の駅月山集合。計画では、志津から月山山頂〜清川行人小屋(泊)〜岩根沢へ下山だ
      ったが、雨天のため山頂は吹雪が予想され、先週の月山〜肘折初日の二の舞になるのが目に見え
      ていた。2週連続大雪城をつぼ足で下るのだけは避けたかった。
       予報では、明日20日は回復するようなので、今日は岩根沢から清川行人小屋まで登り、翌日月山
      山頂まで登り岩根沢まで滑り降りてくるルートに変更した。この計画変更が、後々我々を苦しめること
      になろうとは、この時点では知る芳もなかった


       岩根沢集落を過ぎ林道に入るとすぐに雪で埋まっていた。『岩根沢林道7738m』という立派な道標
      が立っていて一瞬標高かと勘違い、実際は標高500m。
食料を分配する。今回は珍しく遠藤(博)さん
      が調達を担当した。「今日はキリタンポ鍋だぞ!」、しかし、中から豚肉が出てき
た、「アレ?キリタンポ
      鍋は豚肉じゃないの?」、ついでに厚揚げも出てきた。「キリタンポを売ってなかったから」??「エー
      !!これって思いっきり豚汁じゃん!!」とのこと、朝から大笑いウォーミングアップ終了。
       いよいよ出発、GPSでは、ここから清川行人小屋までの距離は直線で8キロ余り。ただこのルートは
      大きくS字を描いて登るので実際の距離はこれよりはるかに長くなる。小雨の中、林道を2時間ほど進
      み「登山口までどれくらい?」・
「直線で500m程」あと少しだ!!、ところが行けども行けども登山口に
      着かない。あと500mから2時間も歩いているのに
おかしいぞ?!。
       この辺から遠藤(博)さんが挙動不審になってくる。「もうどれくらい?」もう一度聞いてみる、「950m」
      なんとさっきより増えている!!、
5Kmを500mと間違えたことに途中で気づいたらしい。ガクッ!!と
      くる。雨足は断続的に強くなり、かれこれ4時間以上シール登行しているが、いまだ登山口にも着いて
      いない。出発当初は4〜5時間もあれば小屋に着くから、あまり早く着くと自然水等が底を尽くので、ゆ
      っくり登ろう!!なんて考えが甘かったことに気づく。
       テントを持って来なかったので、なんとしても小屋まで行くしかないと覚悟を決める。林道には、雪に
      引っ張られた
土砂がいたるところに積もり、路肩が崩れた所もあった。雪融け後の車の通過が難しそ
      うだ。何ヶ所か雪崩れそうな箇所をトラバースし、ようやく登山口(1000m)に到着
。ここまで5時間を
      要した。


       ここから小屋まで直線で3kチョイ、高度差380mしかないのだが・・・。地蔵森山手前から風が強ま
      りガスの中に入る。途中ブナの幹に“ヌケオチ”発見!!、正式名は“エゾハリタケ”というそうで貴重
      なきのこらしい。穴の中を覗き込むとまさしく抜け落ちたやつがもう1つ転がっていた。帰りにゲットす
      ることにし進む。
       登山口から回り込むように尾根沿いに登り、3時間程登り距離を聞くとあと2・7kという、3時間も登っ
      ているのに、小屋との距離は直線距離にして300mしか縮まっていないことになる。何しろ小屋を中心
      にして円を描くように進んでいるので、どこまで行ってもいっこうに縮まらないのだ。もう距離を聞くの
      はやめよう。
       
この辺からだんだん亀岡さんが遅れ始める。小ピークに着き休憩していると、後から追いついた亀
      岡さんがいきなり『ナニヤ ココ!!』 ナタデココじゃないよな?、どこまで行っても見えない小屋に
      亀岡さんとうとうマジギレ!!。ビックリした遠藤(博)さんが、思わず「ここはポイント16です」と、“で
      すます調”で答えたのが可笑しかった。
・・・疲労の為せる技。。。


       このルートは、去年の秋に西川山岳会主催の町民登山で総勢24名が登っている。しかも、あの時
      は小学生も一緒に登った。こんなに長かったかなぁと狐につままれているような感じがした。それで
      も頑張り18時45分小屋に到着。
登りはじめてから11時間かかった。あたりはすっかり暗くなり山形
      市の夜景がきらきら輝いていた。


       入り口を除雪し中に入る。2階に上がり石油ストーブに給油し早速『カンパ〜イ!!』『プハー!!
      ウメェー!!』、ところが5分もするとストーブが消える。「あれ?芯の調子が悪いのかな?」ストーブ
      は3台もある。2台目に給油し点火、今度は勢い良く燃え始める、しかし、これも5分もすると消えてし
      まった。この時点で気づくべきだったのだが、ご丁寧にも、3台目には特にたっぷりと給油し点火した
      が、しばらくすると同じ症状、もしや??
「ポリタンクの中身は水じゃないの?!」、タンクにはストーブ
      用灯油と書かれてありポンプも付いていたのになぜ??、確認してみると、やはり灯油の匂
いがつい
      た水だった。
       結局、一階に降り薪ストーブを使うことにした。1発で火を熾し宴会仕切りなおし。薪ストーブは良く
      燃え、とても暖かかった。焚付け用のザッパや生木など大量に用意してあり、当山岳会の片倉さん始
      め管理している方々に感謝申し上げます。

      
4/20(日) 快晴・滑っては登る繰り返し・”ヌケオチ”をゲット

      6時45分に起床、外はピーカン!。今日は、降りも長丁場になるので頂上は諦めてのんびり。石油
     ストーブの水をすべて抜き取り早く乾くように芯を上げておく。後で片倉さんに連絡して了解していた
     だくことにする。掃除を済ませ出発準備に取り掛かる。
      春は、三寒四温、ここ何週間か土曜日は雨か雪、日曜日に晴れるという同じパターンが続いている。
     小屋脇には、祠のある子月山がある。
9時出発、少し降ったところに見事なダケカンバ林があった。見
     渡す限りぬけるような紺碧の空に白い幹が映え素晴ら
しい。風が強いのでここで風を避けながらシー
     ルを剥がす。いよいよ滑降開始だ!!。


      しかし、
降りは登り返しが多く、少し滑っては登る繰り返しで、美味しい斜面は意外に少なかった。昨
     日残してきた“ヌケオチ”をゲットしザックに入れる、結構重い。最後の斜面をすっ飛ばし林道に飛び出
     した。ここで休憩をしていると、後から降りてきた亀岡さんにビックリしたウサギが文字通り脱兎のごと
     く飛び出し逃げていくのが見えた。『これがほんとのウサギと亀だね』 なるほど!!、もうすでにウサ
     ギは真っ白な冬毛から少し灰色っぽく毛代わりしていた。


      
林道は、斜度が殆どなく滑らず大変だった。ヘロヘロに疲れ、なんでもないところでも転ぶように、い
     よいよ雪も切れて水場からスキーを担いで歩く
。18時、車に到着。この日の移動時間は9時間だった。
     帰りに道の駅月山で入浴し解散。

      家に帰り遠藤(博)さんから送られてきたGPSのデータトラックをカシミール3Dで距離を計測してみ
     たら、片道25Kmにも及んでいた。2日で50キロも移動していたことになる。そういえば、当山岳会の
     山田さんのホームページの中に、清川行人小屋の情報で『今は気合がないと行けません』と書いてあ
     ったのを今ごろ思い出した



見出しツアースキーPU姥沢・月山/肘折温泉
    
    ・・・吹雪・大雪城大滑降断念//翌日・快晴の天国・・・


         日  時:  2008年4月12日(土)〜13日(日)

       場  所: 
月山(1979.5m
・・・

         日  程:***

       
   4/12(土)・・・7;00西川町開発センター〜8;00姥沢駐車場〜9;00
                    リフト上駅〜11;50月山山頂付近〜12;20・・1800m
                    地点〜13;20千本桜〜13;40・・14;20立谷沢川〜
                    15;30念仏ヶ原避難小屋着(泊)

          4/13(日)・・・8;00念仏ヶ原小屋〜9;00小岳〜赤沢川〜ネコマタ沢〜
                    12;00大森山〜13:30地熱発電所〜14;00肘折温泉
                    (入浴)〜重介そばや〜18;00西川町開発センター・解散


        参加 者:  柴田(CL)、蒲生(SL)、佐藤(辰)、布施(昭)、荒谷、鳴海、荒木(節)、
               上野、遠藤(博)、石川、大場、草g、
               ゲスト:朋友会5名、草g友人の斎藤、荒木(啓)友人の平野・岡田
                   阿部の弟
、    ・・・
総勢21名

                ( 記録;草g  写真;石川、柴田、上野 

      
 4/12(土)氷の粒が顔に容赦なくほとんどツボ足//残念

       7;00に西川開発センター集合、渋谷会長の華麗なハンドルさばきで姥沢駐車場に、一同恐縮
      しながら送ってもらう。8;30、ガスと小雨の中、リフトに乗り上駅に向かうが、一同、昨年の強風
      雪を思い出しネガティブに。


       上駅は、
案の定の吹雪、昨年ほど風速はなさそうだが、視界が悪い。バスを返したし、何回かこ
      のような条件を経験しているので前進」あるのみ、
トップを行くCL柴田さんは、SL蒲生さんと共に
      昨年同様注意深くルートを模索、山頂越えを決定した。今回は人数が多いため、はぐれたら大変、
      全員一列になり、遠藤(博)さんだ 後方支援に回る。


       1
0;00、牛首より上のシュカブラや氷原の形相は、厳冬の様相を呈しており、甘くなめた我々に
      制裁を加える。全員にアイゼン装着指示がでた。
 慎重にアイゼンを噛ませ、鍛冶小屋跡の急登
      を登り、12;00山頂到着、風をよけて大休止。
       周りを見ると、みんなのウェアが凍りつき、「これじゃゴアじゃなくゴワ・テックスだー!」と大笑い
      する。10分ほどすると体が冷えてきた、長居は禁物と行動開始。風はそれほど強くないが、相変
      わらずの氷吹雪の中で、「晴れたら最高の大雪城ゲレンデ」を「もったいない」を連発しながらツボ
      足で下る。


       「来年こそ滑るぞ!!」と心に秘めるが、視界10m、顔を上げると容赦なく氷の粒が叩きつけ痛
      い。さすが、「ここは庭だ」と言う柴田さんは、この悪条件の中、
少しの狂いもなく私達を導いてく
      れ、14;00千本桜に無事到着。

       風を避けてランチタイム、一瞬ガスが晴れ、
展望が開け一同「ワーオ」と感嘆。ここからシール
      を外し、一気に立谷沢へ降り始める。重い腐れ雪と黄砂で苦労した
が、本日唯一の滑りに皆笑
      顔がこぼれる。立谷沢川の渡し地点は標高940m、山頂から滑ると実に940mの高低差、距離
      にして約4kmを滑ることになるのだが、本日はほとんどツボ足、本当に残念。


       川のいつも口を開けている箇所が雪崩に埋まっており、今年は、恒例の岩魚の骨酒をあきら
      めかけたが、釣り師上野さんと柴田さんが上流でポイントを見つける。他のめんばーは、で岩魚
      を釣るまで小屋に来るなとプレッシャーをかけ、釣り師を残し出発。
       沢筋を登り詰め、だだっ広い念仏ヶ原をダラダラ歩く、この辺は、湿地帯で初夏はニッコウキ
      スゲが群生しているそうだ、今度ぜひ夏に来てみよう。1
5;00に念仏ヶ原避難小屋到着。埋没
      が心配された小屋は屋根を出しており、新着のメンバーが二階入り口(窓)を掘っていてくれた


       感謝、荷物を運び入れ、早速宴会準備に取り掛かる。一階は真っ暗、Hランプの明かりを頼り
      に本日の無事を祝い、蒲生さんの音頭でプレ乾杯!。
1時間程して釣り師ら2名到着、手には
      見事な岩魚が「でかい!」一同上野さんを拝む。全員揃い、ここで「乾〜杯」 宴会突入
!。
       荒木(節)料理長の本日のメニューは、「すいとん鍋」、実に美味しかった。相変わらず止めど
      なく出てくる軟水・硬水、酔いの話も飛躍、久々に荒谷さんの豪快な笑い声も聞け、最後は布
      施(昭)さんの「16発」話が話題の中心に、大盛り上がり。21;00早めに就寝。

      4/13(日)晴天、猫又沢への大滑降/大森山で雪上レストラン

       5;30に起床、早速雪を砕きお湯を沸かし朝食の準備。小屋備え付けのテーブルは、夕べか
      ら何だか安定感にかけるねと言いながら、
もち入りラーメンの第一弾が完成、飢えた5〜6人が
      一気に箸を突っ込んだもんだから、たまらずコッヘルが大転倒??、テーブルの上に屋台の焼

      きそば状態に、もったいないのでテーブルの上のラーメンをつつく。後でテーブルを掃除したら、
      テーブルの模様が現れ一同「ギョッ」したが、相当汚かったらしい、暗さが幸い。
       小屋の清掃、佐藤(辰)さんが入り口の扉を修理、8;00に小屋を出発。途中、昨日見られな
      かった月山の全容を左手に小岳を目指す。昨日とは全く違い、穏やかな天気にみんな天国の
      心地でニコニコ。


      
 9;00に小岳到着、正面にし鳥海山が見える、「先週あのてっぺんから滑ったね」と石川さんと
      回顧録。山頂で休憩、「さて昨日の分まで滑るぞ!」と、シールを外し降下
、快適な斜面を思い
      思いのシュプールを刻みながら滑る。「んっ、この快適な斜面をスキーを脱いで歩いてる人がい
      るぞ!」見ると、昨夜16発の布施(昭)さんであった。


       そこから草gのスキーの師匠、斎藤指導員の個人レッスンが始まった。途中、バスで迎えに
      きてくれる会長と無線交信、無事を伝える。月山山頂の山中さんからも無線が入ったが電波状
      況が悪くうまく通話できなかった。


       10;00いよいよ本日のメインイベント猫又沢への大滑降だ。例年よりクラックが多い斜面に蒲
      生さんが飛び込む、ひとたび転ぶと下まで一気に落ちるこのコースは、毎年人間雪崩が発生す
      るから楽しい。
無事降りきった者は、上で青白い笑顔を浮かべているメンバーに、口々、暖かみ
      のないアドバイスを大声で送る
驚いたことに、先ほどまでスキーを脱いで歩いていた布施(昭)
      さんがこの急斜面をスキーを着けて滑り降りてくる
。一同、斎藤マジックに唖然、さすがプロ。


       少し登り返し、沢筋を快適に滑り、11;30最後の大森山急登に取り掛かる。気の早い佐藤(辰)
      さんと荒谷さんはもう見えない。いつもは息を切らし汗だくで登る大森山だが、今年はペースが
      遅くTシャツで登った私はブルブル寒い。


       12;00大森山山頂着、すでに早いメンバーが雪でテーブルを作り待っていてくれ、
雪上レス
      トランが開店。残っている軟水・硬水・食料を全部出し、「乾〜杯」つかの間の反省
会。ここまで
      来ればあと少し、ブナ林を抜け林道へ。杉林が見えた途端、くしゃみ連発、花粉症復活。


       
13;40に肘折の朝日台に全員無事到着。お疲れ様、バスを回してくれた会長が笑顔で迎え
      てくれた、大感謝!!。
バスに荷物を詰め込み、肘折温泉「いでゆ館」で汗を流し、舟形町の「重
      介作」で蕎麦を食べ、帰路につく。さながらバスの中は修学旅行、やはりバスはいいなー。会長
      に再感謝し、18;00西川開発センター着。・・・解散となった。          
報告;くさなぎ


見出ツアースキーPT早春の鳥海山
    
     ・・・快晴・穏やか//紺碧・白銀の絶景・・・

         日  時:  2008年4月5日(土)〜6日(日)

       場  所: 
鳥海山(2236m


         日  程:***

       
   4/5(土)・・・7;00西川町開発センター〜9;30着・鳥越川第2発電所・10;10発
                    14;30千蛇谷幕営地着
          4/6(日)・・・8;20幕営地発〜12;00着・新山々頂・13;00発〜14;00着・幕営
                   地・14;30発〜15;30登山口着
・・・入浴・解散・・・

        参加 者:  柴田、蒲生、菊池、上野、石川、草g、荒木(節)、鳴海,山中、
               阿部、神田、大場、山下
・・
総勢13名

                  (記録〜山下・・・写真〜蒲生、柴田、石川)

       4/5(土) 広大な千蛇谷(幕営)は10人の貸切

       10時過ぎに登山口を出発。天候はうす曇で、たまに日がさしてきた12時前、
山田さんと佐藤(俊)
      さんが降りてくるのに遭遇す
る。直接話していないので詳細はわからないが,日帰りで途中まで登っ
      てスキーで降りてきたようだ。


       14時30分頃幕営地に着、テントを設営し,柴田さんが芸術的トイレを構築。その後,
野外宴会場
      を設営する。昨年はの僅か4〜5人での宴会だったが、今年は、10人の大世帯(他3名明日合流)

      他のパーテイ等1人はおらず、広大な千蛇谷は10人の貸切だ。これから始まる宴会も、明日の滑
      走も極めて贅沢なものになるだろう。


       宴会場が完成し、店を広げるばかりであったが、山下はともかく滑りたかったので、メンバーには
      申し訳ないと思いながら、
技術が足りないことはわかっているので,少しでも練習しておきたかった
      ので、リーダーの柴田さんに相談して、明るい間は練習に当てさせてもらうことに
した。


       時折写真を撮りながら1時間ほど登る。天場から2〜300m上の斜面が急になったところで、4時
      を回ってしまったので、シールをはずし滑降を開始する。もう少し上手に滑れるつもりでいたが,表
      面がクラストした雪に手こずり,ターンのたびに前のめりになる。


       山下が4時30分ごろ天場に戻った時には、他の面々はすでにテントの中に入っていた。最高の
      天気で素晴らしい鳥海をバックに外で宴会を終へたとのこと、海鮮鍋はほとんど空になり,他のメ
      ンバーもすっかり出来上がっていた。宴会兼食事を済ませて8時就寝。完全に酔いつぶれていた
      皆はめちゃくちゃな格好で寝てしまった。

       
4/6(日) 雪質は最高で滑りやすい、快適な滑走

       5時に起床、食事をして8時20分頃先発隊が出発。
山中さんと阿部さん、大場さんの日帰り隊の
      3名が8時過ぎ幕営地に天場に到着
。山下は8時30分、日帰り隊の山中さんたちはその後間もな
      く後を追った。


       無風快晴の雪原を我々だけが独占、前方に見える先行隊が豆粒のように見える以外誰も見当た
      らない。途中、斜面が急になるところで一度アイゼンを装着したが,潜ってしまい歩きにくい、結局
      スキーに履き替えた。頂上直下で再度アイゼンを装着し、登頂した。


       山下は、12時30ごろ山頂着。他の人たちは12時ごろに着いた模様、蒲生さんと柴田さんはか
      なり早く着いたらしい。
山頂は、ほぼ無風で、この積雪期の鳥海山では珍しい天候で、穏やかな陽
      気と素晴らしい紺碧の空と白銀の絶景、長くはないが,優雅な時間を堪能する


       13時ごろ山頂を出発。広いバーンを思い思いに滑り降りる。スキー場のように整地されているわ
      けではないが、雪質は最高で、滑りやすい。快適な滑走をしていると、14時過ぎには幕営地に到
      着してしまった。昨年は、技術が追いつかず、苦労して幕営地にたどり着いたのであったが、今年
      は滑走を楽しむだけの余裕ができた。技術的にはまだまだだけど、自分の進歩が嬉しい。


       荷物をまとめて、14時30ごろ幕営地をを出発。
樹林帯は、相変わらず難儀する。他のメンバー
      はスイスイのようだが、山下は木々を縫ってスムーズにターンすることが相変わらずできない、何
      度か転び、次第に遅れ始める。


       15時30登山口に到着。湯の台温泉鶴泉荘で汗を流し,帰途に着いた。スキーに来たときの鳥
      海山は、いつも快晴で、
上手に滑走できなくても良い記憶だけ残してくれたが、今回はその中で
      も最高であった。


見出し懇親会〜大井沢湯豆腐食べる会
    
     ・・・特製豆腐大30丁消費//翌日・石見堂登山・・・

         日  時:  2008年3月29日(土)〜30日(日)

       場  所: 
大井沢セミナーハウス(朝日連峰登山口


         日  程:***

       
   3/29(土)・・・@・・・9;00湯殿山ホテル〜湯殿山スキーツアー
                    A・・・18;00大井沢湯豆腐
          3/30(日)・・・@・・・7;30セミナーハウス〜12;00石見堂〜R112(大越橋)
                    A・・・早帰り


        参加 者:  西川山岳会16名、ゲスト朋友会5名・・総勢21名
             (湯殿山〜7名、石見堂〜12名参加)

       3/29(土) 香り良く程よく締まった湯豆腐に満腹

       早めに会場に着いたが、既に、
湯殿山スキーツァー組が、囲炉裏に炭をおこし部屋を暖め自然
      水の試飲を始めていた。湯豆腐も温められ試食
されており、開会予定時間よりだいぶ早いと思った
      が、誘惑に行動を共にしてしまった。
       この間、先週に最高の条件で成功した「袖朝日岳直登・四朝日岳完全踏破」の写真集が、柴田
      君のパソコンで解説紹介され、その素晴らしさに感嘆・羨ましい気持ちにもさせられた。


       定刻に近ずくと、ポロリポロリとメンバーがあ集ってくる、
その都度に乾杯を繰り返し、各種飲物
      も不足ぎみになる。しかし、後続の真面目なメンバーは、大物飲料を持参してくれ
、不足の数倍も
      補ってくれた・・・大感謝!!。ただ、皆が揃った時は宴たけなわ・・・・・。


       大井沢の特製豆腐は、
何時もながら大豆の香り良く、程よく締まり、湯豆腐では最高の味で、ネ
      ギとケズリ鰹に醤油味だけで、21人で大30丁をたいらげた。
明日の「石見堂岳」登山予定があっ
      たのためか、満腹し早寝したメンバーもいたが、深夜遅くまで囲炉裏から離れずに、軟水を飲み
      続けた少数族も見受けられた。

       
3/30(日) 朝食に「引っ張りウドン」//石見堂岳登山//

       翌朝、早起きのメンバーが昨夜の残骸整理、炭火をお越し変え、朝食の「引っ張りウドン」を準


      備。炭火の火力がなかなか上がらず、難儀していると、いつの間にかメンバーの殆どが囲炉裏を
      囲み
、待ちきれず、まだ煮え切らない鍋のウドンを摘まむ者もいた。    記  澁 谷
           ・・・・・朝帰り、石見堂登山組と夫々に別れた。・・・・・
           ・・・・・湯殿山、石見堂岳のレポートを届けてください。・・・・・

       
 石見堂岳登山の写真(石川、柴田)

いよいよ出発
石見堂の大石
降る準備完了
スキー下降
の見本
途中休憩
無事下山



見出し春山登山念願袖朝日岳直登檜岩屋尾根
    
 ・・・恵まれた天候四・朝日岳踏破//稜線ガリガリ雪面・・・

         日  時:  2008年3月20日(木)〜22日(土)

       場  所: 
朝日連峰//小国町・針生平口〜西川町・日暮沢口
           ・・
袖朝日・西朝日・大朝日・小朝日岳
1665.1〜1870.3m


目前に西朝日岳が迫る


         日  程:*** コースタイム

       
3/20(木)・・・大井沢7;00〜徳網11;10〜針生平11;40〜704m稜線13;40
                 〜862.9mビバーク地点15;40(テント泊)
       3/21(金)・・・ビバーク地点7;40〜1018m地点10;20〜桧岩屋山11;550〜
                 袖朝日岳山頂ビバーク地点15;15(テント泊)

       3/22(土)・・・ビバーク地点8;05〜西朝日岳山頂9;10〜中岳10;10〜大朝日
                 岳避難小屋10;30〜大朝日岳山頂11;00〜熊越12;30〜小朝
                 日岳山頂13; 05〜古寺山14;00〜ハナヌキ分岐14;20〜日暮
                 沢小屋16;10〜根子18;10・・・大井沢温泉着・入浴・・・解散


        参加 者:  遠藤(博)、柴田、蒲生、工藤・・・総勢4名    
                      (記録者 ; 文・・工藤、写真・・蒲生、柴田)

      3/20(木) 下を見ると雪崩の爪跡862m直下に幕営

        朝の7時に大井沢温泉に集合し、一路、針生平に向かう。徳網に1台車をデポしなければならな
      いところであったが、
柴田さんの奥様に送ってもらったのでその必要がなくなり大感謝。しかし、もう
      戻れなく、どうしても前進しなければならなくなった。帰りの燃料持たない零戦?
?のようだった。車
      中、遠藤(博)・柴田・蒲生という西川山岳会の誇る猛者と一緒に行くなんて無謀(!)と思ったが、ぐ
      っと我慢して徳網に向かう。

いよいよ出発
沢を飛び越えて


        徳網部落の除雪最終地点で準備、スキーを付け10時10分出発。しばらく林道歩きが続き針生
      平に着いたのが11時10分、小休止。袖朝日岳に続く稜線に直接登るのか、稜線に平行している峰
      に取り付くかいろいろ考えたが、結局、
2m余りの沢を飛んで対岸に渡って直接稜線に取り付つくこ
      とになった。最
初、遠藤(博)さんが沢を飛んだ。少々危なさそうだが危険がないことを確認、、よく足
      場を固めて私が飛んだ。
        沢渡りを終えて11時50分、主稜の704mに向かって延びている尾根を登った。柴田さんがどん
      どん先行して登って行く。薄曇りで歩きやすいが、痩せ尾根が続き約550m地点で12時45分。稜
      線の
704mへはかなりの急登で、稜線上の大きな雪庇がせり出し雪崩の心配、その雪庇の下をジ
      グザグに登る、オイオイ、恐くないのか?と思いながら着いて行く。

704mへ
のやせ尾根
稜線の雪庇
を乗り越す
ズタズタの雪庇


        稜線から下を見ると雪崩の爪跡あり、ブロックにまだ生々しい角がある。さっき崩れたばかりじゃ
      ないの?と思われる。704m地点着13時35分。ヤレヤレ、やっと稜線にたどり着くことが出来たい
      た。ここで大休止。
        
稜線上をよく見ると、雪で隠れている箇所もあるが夏道として手入れした痕跡がある。ここは、余
      り知られない登山道なのだろうか?(後日に調べたい)。雪と薮をスキーで踏み避けながら862m
      直下まで進む。やや広い箇所があったので、ここにテントを張ることにした。15時40分幕営。


やせ尾根を
振り返って
一泊目のテン場


        稜線上なのに風もなく、白太郎山と祝瓶山がよく見え、素晴らしい展望が開けてきた。ただ、どこ
      からともなくドドーンと雪崩の音が聞こえる。テント内は快適で
、蒲生さんが自然水1缶を飲み干し7
      時頃熟睡、柴田さんは最初からシュラフに入り寝っぱなし、遠藤さんと私は、「余り早く寝ると早く起
      きてしまうから」を言い訳にして9時頃まで自然混水を飲み楽
しんだ。夜中、ドドーンと雪崩の音が3
      回ほど聞こえた。

      3/21(金) 15時15分、ついに袖朝日岳に立つ(幕営)

        5時30分起床、朝食、テントをたたみ7時35分出発。天気は快晴で、目の前の祝瓶山が朝日に
      輝いている、キレイだ!。痩せ尾根を雪のある箇所はスキーで進み、雪のないところはスキーを引っ
      張って歩く。862m地点8時10分。
855m地点が広くなっておりテン場に最適なようだった。そこか
      らスキーと歩きを交互に繰り返しながら、否、ほとんど「薮こぎ」をしな
がら1018m地点9時10分。

雪庇の上を 桧岩屋山
への尾根
桧岩屋山山頂

        桧岩屋山を仰ぎながら、そろそろ森林限界かな?との会話も出てくる。イヤイヤ早く薮限界が出
      てきてほしい、との軽口も出てきた。桧岩屋山直下10時15分小休止
。テン場から3時間は「薮こぎ」
      で余り距離を稼げなかったし、体力もかなり消耗した。奮起、桧岩屋山への登りは少し割れ目の入
      っている雪庇の上を行く。キツい登りだったが11時55分、ついに桧岩屋山に着いた。

        雲一つない晴天で、対岸の祝瓶山と大玉山がきれいに見え、飯豊連峰の展望も満喫。袖朝日岳
      の方を見たら、真っ白でもう薮こぎはなさそうである、ホッとする。ここからは袖朝日岳まではすぐだ
      ろう?との観測もでた。しかし実際はかなり異なった。桧岩屋山からは、ダラダラの登りり下りを繰り
      返しながら1428m直下まで進む。13時。
1018mへ
の登り
辿った尾根 ボリューム
の袖朝日岳

        桧岩屋山を仰ぎながら、そろそろ森林限界かな?との会話も出てくる。イヤイヤ早く薮限界が出
      てきてほしい、との軽口も出てきた。桧岩屋山直下10時15分小休止
。テン場から3時間は「薮こぎ」
      で余り距離を稼げなかったし、体力もかなり消耗した。奮起、桧岩屋山への登りは少し割れ目の入
      っている雪庇の上を行く。キツい登りだったが11時55分、ついに桧岩屋山に着いた。

        雲一つない晴天で、対岸の祝瓶山と大玉山がきれいに見え、飯豊連峰の展望も満喫。袖朝日岳
      の方を見たら、真っ白でもう薮こぎはなさそうである、ホッとする。ここからは袖朝日岳まではすぐだ
      ろう?との観測もでた。しかし実際はかなり異なった。桧岩屋山からは、ダラダラの登りり下りを繰り
      返しながら1428m直下まで進む。13時。

        蒲生さんが、写真を撮しているため後方にいるのが分かった。1428mに登らずに巻き、袖朝日
      岳に向かう。袖朝日岳直下14時33分
。袖朝日岳への登りは、ガリガリの雪面であり体力の消耗も
      激しくキツい。袖朝日岳の南斜面を初めて見た。岩と雪のコントラストがすばらしい(写真を参考
にし
      て下さい)。
袖朝日岳の登り 袖朝日岳山頂
(朝日岳-その1)


        15時15分、ついに袖朝日岳に立つ。西朝日岳がドーンと目前に迫る。大朝日岳がただの小ピ
      ークに見えたのが不思議、格好もあまりが良く見えない。飯豊連峰がきれいにより近く見える、北
      股岳と石転び沢がはっきり分かる。蔵王も見える。何でも見える??。そこから袖朝日岳を越え、
      鞍部の広い箇所をテン場に決め、
1坪ほどの箇所を整地し、西から風が吹いたらどうするの?と、
      多少の疑問を抱えながら東側と北側に雪ブロックを積み重ねる。1坪分譲地のような立派なテン
      場が完
成(写真を参考!)。1時間ほどかかった。

分譲地なみ
の整地
2日目のテン場 夕暮れ


        テントを張り終わって、
余りにも穏やかなので、テントに入らずに乾杯(写真参考)!!、17時30
      分過ぎ、テントから外を見ると夕日が雪山を赤く染めている(写真を見てくれ)。初めて見る景色に感

      激した、筆舌に尽くせない。
        今日は、大朝日岳の山小屋までで登る予定だったが、初日の出だしが遅かったのと薮こぎに時
      間と体力をとられたのが響き、此処でのビバークとなった。また今夜も、遠藤(博)さんと9時まで飲
      むのかと覚悟をしていたが、8時頃もう寝ると言う。「そんなのダメだよ!今寝たら、明日になる前に
      目を覚ましてしまうから」と抵抗、9時就寝に成功。

      3/22(土) 快晴大朝日岳山頂でバンザイ

        6時少し前起床。高気圧にスッポリ入ったらしく風もなく今日も晴天。雲一つなく、日の出の時は、
      雪山全体がオレンジ色に染まる。筆者にとっては初めて観る光景で、至る所の雪面が朝日に光って
      いる。テントは、乾き仕舞いやすかった。

大朝日岳からの
日の出
アイゼンを
つけて出発
西朝日岳に
向かって


        幕営地を8時05分に
立ち、西朝日岳に向かう、雪面がカリカリなのでアイゼン着装である。スキ
      ーを引っ張りテクテク。西朝日岳(三角点)着8時55分。目標だった朝日連峰の主稜・西朝日岳山
      頂に立つ。しかも大きな雪庇の上。さすがに1800m高さである。ゴーと風が出て
きた。西朝日岳の
      道標着9時10分。ここからは大朝日岳と避難小屋がハッキリ見えた。

西朝日岳山頂
 (主稜線をバック
に)朝日-その2
登山道へ 飯豊連峰


        ここで、スキーのシールを剥がし、
遠藤(博)さんと私はそのままアイゼンで、柴田さんと蒲生さん
      はスキーで大朝日を目指す。
西朝日岳からは、カリカリとデコデコの雪面で、少しの登り返しもあり、
      中岳直下で小休止9時35分。中岳の登り返しがキツい。大朝日岳の避難小屋着10時35分。避難
      小屋の北東面にベットリと厚さ20pほどの氷雪が着いていた(写真)。

中岳と大朝日岳 中岳直下 月山と鳥海


        四朝日岳の完全踏破のため、大朝日岳山頂に登る、11時山頂着。袖朝日岳〜西朝日岳を経由
      して、よ
くここまで辿り着くことができたという達成感と、ここまで来れば帰ることができるとの安堵感
      とが入り交じっておもいっきり万歳をした(写真参照)。何処からともなく自然水が
出てきた、もう回し
      飲みである。無線も通じ、もう人跡未踏の地にいるわけではなかった。

山頂へ ) 大朝日小屋

大朝日岳山頂
 (朝日-その3)


        遠藤(博)さんと私は、アイゼンで小朝日岳直下まで歩き、柴田さんと蒲生さんは、スキーで降っ
      て行った。今日の私は、幕営地から小朝日岳までずっとアイゼンで歩いた。初めて来た四朝日岳を
      ゆっくり歩きたかった。小朝日岳着13時25分、大休止。


熊越へ
小朝日岳の急登

小朝日岳山頂
 (朝日-その4)
小朝日から
3つの
朝日岳 (右
から西朝日、
袖朝日、
大朝日)
古寺山方面 小朝日岳の
下り斜面


       小
朝日岳からスキーを履いて降る、古寺山着14時。相変わらず、古寺山の雪庇が大きく割れて
     いる。古寺山からハナヌキ峰まで一滑りである。ハ
ナヌキ分岐から古寺山を見上げるとると随分高く
     見えた。ハナヌキ分岐着14時20分。これからハナヌキ峰への最後の登りである。この辺から雪が
     腐り始めた。「なるべ”右の尾根を降りた方が良いよね!”」と言いながら夏道に近い方を降りてきたよ
     うだ、ただ余り急には感じなかった。

古寺山の
下り斜面
ハナヌキ峰から
最後の斜面
古寺山を振
り返って
日暮沢への林道
 根子到着


       竜門滝の付近に降りたようだ、橋を渡りアッという間に日暮沢小屋に着いた。小屋の前の沢をわた
     り大休止。沢の水を随分飲んだ。16時10分。ここから林道歩きで、
無事、駐車場の根子に着いたの
     が18時10分でした。



      感想 ・・・・・
         
過去何回も追い返された袖朝日のルートへの挑戦だった。今ま
        で1泊2日で臨んでいたが、完登してみて無謀だったことがはっきり
        とした。今回天候に恵まれて2泊3日で何とか登れたが、ちょっとで
        も天候が崩れたら3泊〜4泊は必要になったと思われる。
         また今年は雪解けが早く、尾根上の雪庇が崩壊したり、融けてな
        くなっていたため余計に時間がかかってしまった。適切な時期の見
        極めも必要となる。
         残念ながら一番登りたがっていた佐藤(辰)さんが、仕事の関係
        で一緒に登れず、無線でつながった時の悔しそうな話し振りから、
        その残念な気持ちが痛いほどつたわってきた。
         降りてきてから、厳しさゆえに2度と行きたいとは思わなかった
        が、しばらく時間がたってみるとあのすばらしい稜線を再び歩いて
        みたいと思う。

                                        (遠藤記
)




見出し春山登山天狗角力取山南尾根直登
    
・・・積雪期初登頂1000地点庇割れ//冷静に切抜け・・・

         日  時:  2008年3月15日(土)〜16日(日)

       場  所: 
朝日連峰・天狗山・・南尾根直登1380m

8/03/16天狗山山頂で、左奥〜障子ガ岳


         日  程:*** コースタイム

         
3/15(土)・・・7;00大井沢温泉〜7;45見附〜12;20ネズコ大木954地点〜
                   13;40・・14;200雪庇われ1,000ピーク〜15;45天狗山避難
                   小屋着(泊)

         3/16(日)・・・8;30天狗山避難小屋〜9;00粟畑山頂〜10竜ガ岳下水場〜11
                    ;00焼峰〜13;00(後方組)(先行組温泉着)南俣沢合流点〜
                   14;40・・15;00大井沢温泉着・入浴〜15;20・・16;40平三
                   郎民宿(A班合流)・日本一美味蕎麦・・・解散


        参加 者:  澁谷会長、遠藤(博)、佐藤(辰)、柴田、菊池、蒲生、上野、安孫子、
               荒木(節)、工藤、鳴海・
・・
総勢11名
    
                      (記録者 ; 文・・佐藤(辰)、写真・・澁谷、上野、蒲生)



        天狗角力取山南尾根は、古くから、地元大井沢の猟師達によって開かれ、昭和25年朝日連峰
      の国立公園の指定後に登山道として整備され利用されていたが、楽に登れる焼峰コースが整備
      されたため30年代後半に廃道となった。
        天狗角力取山へダイレクトに突き上げる尾根であるが、無雪期には、平成15年秋に会員の佐
      藤(俊)や山田・佐藤(仁)等によって、猛烈なヤブの掻き分けで登山がなされている。今回は、ス
      キーを使って快適・短時間に登ろうと計画されたものである。



      3/15(土) 眩しい山並み
山頂で急変しガス・小屋何処??

         3月15日、会長始め11人のメンバー、朝の7時に大井沢温泉に集合。車3台にまとまり見附に
      移動、7時45分の出発ちなる。事前に町内会長から駐車場所と途中の雪崩危険個所を聞いておい
      た。出だしはちょっと雨があったが、気にするほどのことでもない。見附川沿いの雪の林道に進ん
      で行くと何箇所か雪崩の場所があり、聞いたとおりであった。

出発だ 林道歩き
見附ダム着


        見附ダムの水辺脇を慎重に進み、見附荒沢を渡渉。いよいよ尾根の末端からの登りとなった。シ
      ールを効かせ快適に登っていくが
、安孫子と鳴海の金具の調子が悪い。どうも本格的登山用の金
      具ではないようだ。また荒木(節)は、急登斜面でのキックターンに苦労
していた。

見附荒沢渡り
取り付きの急登
第一ピーク 痩せ尾根 ブナ帯へ


        最初の尾根に登りきり、一服。此処からはヤセ尾根のアップダウンを繰り返し、確実に高度を稼ぎ
      進む。広いブナ帯に出て少し登ると
、954地点のネズコ大木広場へ到着、やや冷たい風当たり場所
      だったが、昼食。

巨大ネズコ
広くなった尾根
会長か


        だいぶ広々とした尾根が続き、天気も良くなって来て、右手のすぐ対岸の竜ヶ岳が圧倒的なボリュ
      ームで迫り、左方・前方の山並みが眩しく映ってきた。少し雪が腐り始めた。
やや急登し前を見上げ
      ると、大きな斜面の上に、一箇所大きく口が開いのが現れた。大き雪庇が、昨日あたり割れ崩れた
      ようである。1,000地点、今日最高の危険地帯に遭遇。

展望広がる


        ここは、冷静な判断と行動で、
遠藤(博)がスキーを脱いで、トップで庇割れを乗越え、10mほど左
      へトラバース、割れ跡の藪中にル
ートを決め、指示によって全員慎重に、柴に荷を引かれ苦しみなが
      ら登り切る。ほんのわずかな距離であるが、
雪崩の怖さと藪の行軍で約1時間を労した。休憩。

庇割れをクリア


        ここを突破すると展望も利き快適な尾根となり、俄然ピッチが上がってきた。最後のピーク彼松に
      
登り切った頃、天候が急変、風はそれ程でないが濃いガスに覆われ、雪面もがりがりとなった。緩斜
      面をしばらく進み、稜線が広々となり、そろそろ目的の天狗山避難小屋なのに全く目視出来
ない。

藪漕ぎに難儀
雪庇割れクリア
安心一服
展望休憩
最後の登り


        午後3時を過ぎ、日も傾き始めるころ天狗角力取山山頂付近にに着いたわけだが、ガス、
会長が
      少し右下に降り覗く込む、遠藤(博)がナビでその方向を知らせる。思い切りガスの中に飛
び込むと、
      すぐ、小屋の陰影が現れ、大声で皆に知らせ滑り降りると小屋脇にに着いた。3時45分着。計8時
      間の行程であった。

ガスの中で小
屋確認できず
小屋到着
疲労困憊
得意の乾杯 雪を溶かす 工藤調理人


        小屋の二階で、早速本日の反省と無事踏破を祝い乾杯、各自持参のツマミや荒木(節)が調達し
      たヘルシー鍋料理で一気に盛り上がったが、会長と遠藤(博)の2人を残し、他は20時前に就寝。

      3/16(日) 山雄大な粟畑快適ゲレンデ、焼峰下でバタン!バタン

        翌3月16日は朝から快晴。前夜残した玉ウドンとラーメンを食べ、荷を整え部屋を清掃、8;30頃
      に出発。天狗角力取場を過ぎたところで記念撮影、粟畑まで登ると以東岳から小朝日岳までのの
      主稜線がとても綺麗に見渡せ、全員から感嘆の声があがる。

昨日の爪あと
写真に夢中
の会長
オールスター

障子ガ岳 二ツ石コース
と寒江連山
エズラ・以東岳


        ここでA班(障子ガ岳〜桧原グループ)とB班(竜が池〜バカ平グループ)に分かれた。(此処か
      らB班記録B班は、早速シールをはがして、
粟畑の大きく最高のゲレンデを快適に滑り降りる。まだ
      気温が上がっていないので絶好のコンデションだ!
!。なのに、あれ?荒木(節)がなかなか半円
      形の広い稜線に現れない、どうやら兼用靴でなく登山
靴のせいで滑り難いようだ。

粟畑の大ゲレンデ 雨量ロボッ
振り返り一服 昨日の南尾根 庇割れ箇所


        ロボット雨量計小屋でまとまり、砂クボ沢上まで降り一服、広い平坦地を楽楽・・・竜が池上に登
      り返し
、此処からブナ林帯へと颯爽と滑り、大声で「気持ちイ〜ッ!」を連発。例のガリガリ北斜面
      をクリア、竜ガ岳水場で大休止。
        しかし、焼峰まで来たころには気温も上がって、雪が腐ってきた。スキーがぬかって曲がらない、
      
馬鹿平上の最後の急な痩せ峰降りは最悪、皆あっちでバタン、こっちでバタン。バカ平は楽楽・・南
      俣沢合流地点(登山口)に到着。

焼峰下で もう一降りだ


        此処からは、長い林道、ストックでこぎながらようやく大井沢温泉に13;00時着(先行組)。車を
      回収し温泉駐車場にいると、14;40後方組の4名到着、B班無事揃い温泉入浴。日本一おいしい
      蕎麦屋の
平三郎に急ぐ。障子ガ岳周りのA班が来ないうちに、食べてしまおうと思っていたが、蕎
      麦が煮上がるころ、なんと彼らも滑り降りてきてしま
った。全員で満腹になるまでご馳走になり、今
      回の山行は無事終了した。(佐藤)


     A班記録
     掲示板の一部転記(記録文未着のため)・・・蒲生会員記録
                             写真・・・上野会員
       こんな機会はそうそうあるわけではなく、山スキーを利用しての今回のツアーは、とても一言で
      は言い表せないほどの魅力的なコースでした。
        そして、今日は,、バカ平経由グループとバリエーションルート班の二班にわかれての下山コー
      ス。私達は秀峰、障子ガ岳を登り、紫ナデからヨウザ峰、桧原と滑降するというもの。


        ヨウザ峰ルートは,、私にとって2回目でしたが、今回もまた最高の天候に恵まれ、冬期限定、連
      峰最高のバリエーションルートをたどることができました。山から降り立ったところが、日本一美味
      しいそばとして有名な桧原の「平三郎ソバ屋」玄関前というのも出来すぎでした。
       スキーを玄関前で脱げば、すでに冷たい生蕎麦が待っているというこの最高の贅沢。西川山岳
      会の方々やサポートしていただいた皆さんには感謝の言葉もありません。ありがとうございまし



見出し冬の蔵王アイスクライミング仙人沢
    
・・・氷の状態良好・亀岡さんが火付け役〜他も奮闘・・・



日 時:2008年2月17日(日)

場 所:蔵王仙人沢(アイスクイミング)

メンバー:布施、石川、工藤、
      亀岡、森谷、松澤、
      阿部、遠藤
(博)


15mの垂壁を登る亀岡



      記  遠藤(博)


      
山岳会の布施さんが、去年クライミングの装備を買い揃え、どうしてもアイスクライミングに行きたいと
     いう強い誘いに誘われて、
ライザスキー場に集合。天気は、曇りで雪もちらちら降っていたが、すでに一
     緒に行く仲間が集まっていた。
       登山届けを出して、リフトの最終駅で降りると、ガスの中視界がほとんどきかず
、仙人沢の下り口まで
     は真っ白な世界で何も見えない。勘を頼りにやっと下り口を見つけ
、赤布を目印に降り始めた。降りでも
     膝上のラッセルとなり、降ったばかりの雪跡に雪崩が恐ろしい。沢についてのトラバースは、さらに雪崩
     の危険が大きく、スグに対岸に渡り、氷の下へと急いだ。

深雪の下降 15mの垂壁
糸滝のリード


       氷は、青々としていて登るにはかなり良好だ。スグに準備をして、体ならしに糸滝(35m)にリードで登
     りトップロープを用意した。
続いて布施さんが登り始めたが、去年から始めたばかりとは思えないように
     快調に登っていった。
今年の糸滝は、いつもよりやや難しいらしく、続く石川さんが苦労しながら登ってい
     る、工藤さんは初めてというのに、あっという間に登りきってしまった。

糸滝の登り(亀岡) 糸滝の登り(松澤) 15mの垂壁
を登る石川


       亀岡さんは、残念ながら途中のハング状のところで敗退してしまった。松沢君と森谷君は、反対側の
     垂直15mの氷にザイルをセットしに行き、松沢君がリードで登りきって降りてきた。森谷君も初めてのア
     イスクライミングに挑戦、糸滝をバイルの握り方から教わって、若さに任せて登っていった。阿部君は、ア
     イスクライミングというより岩登りをしている要領で登っているようだった。
       その間、
石川さんが去年登れなかった垂直の氷に挑戦していたが、絶対に登るぞとの意気込みがひ
     しひしと伝わってきた、途中ヒィーヒィー言いながらもついに登りきり、よほどうれしかったのだろう、終了
     点に着いた時には
わけの分からない雄叫びを上げていた。

 
15mの垂壁
を登る亀岡
大氷柱の裏


       布施さんは、去年より難しいと言いながらも難なく登りきり、工藤さん、森谷君は挑戦したが2〜3mほ
     どで敗退してしまった。続いて
亀岡さんが登り始めると、なんと先の2人よりはるか上まで行ってしまい、
     皆 唖然としていた。それを見ていた2人は負けてられないとばかりに再挑戦、
登りきった。亀岡さんが火
     付け役として陰の功労者だ。
       大氷柱の裏に回り幻想的な深い青緑色の氷を眺め、全員満足して帰ってきた。


見出し冬山登山P2日光白根山登山日光湯元
    
     ・・・前夜の大雪で・・奥白根山頂断念・・・


         日  時:  2008年2月8日(金)
〜10日(日)

       場  所: 
日光白根山(2578m


         日  程:*** コースタイム
        2/ 8(金)・・・山形;19時出発〜日光湯元;24時着・テント泊
        
2/ 9(土)・・・湯元;8時5分〜リフト上部;9時〜外山(稜線分岐);12時〜天狗平
                  ;13時25分〜前白根山;14時30分〜避難小屋;15時30着(泊)

        2/10(日)・・・避難小屋;7時30分〜前白根山;9時40分〜外山(稜線分岐);10
                  時35分〜湯元;12時30分〜-山形;18時30分・・・19:00解散


        参加 者:  遠藤(博)、志田(勝)、石川、亀岡、荒木(節)、遊佐(ミソジ)、工藤
                  ・
・・
総勢7名
    (記録者 ; 文・・工藤、写真・・石川)

       2/8(金) 例により夜行

       2/8の夜、遠藤(博)さん宅に集合し、19時に日光に向けて出発。日光湯元へ24に時着。テントを
     設営、かなり寒いので0時30分から晩酌開始。「ちょっと飲んですぐ寝ようね」との約束だったが、2時ま
     で延びる。女性2人は車で仮眠をとる。

 
    2/9(土) 晴れのち風雪(10日朝までに50cm程の積雪)

      朝6時に起床する、外にでてみると、ガンガン冷え雪がキュキュと音がする。そこに今市市から遊佐
     さんが(ミソジの会)到着。
      湯元を8時5分に出発。青空で快晴の中を、スキー場のリフト上駅へ向かう。寝不足で体が重いので、
     なるべく早く一汗かこうと思い早めに歩いた。9時リフト上駅サイドに着く。ここからは、樹林帯が始まり、
     いよいよラッセル開始である。しかし、
宇都宮ハイキングクラブの3人組が先行し、最初のうちラッセル
     の苦労がなかった。5分も経
たないうちに追いついてしまった。


       間もなく凍った雪面になり、アイゼンを着装、これから急登が始まった。足場の凍った樹林帯からの
     もれる青空が恨めしい。遊佐さんと志田(勝)さん、それに私がが先行して登っていたが、後組がなかな
     か見えて来ない。どうしたのかと思っていたら、
荒木(節)さんがシャリバテ、朝食の量が少なく、エネ
     ギーを使い切ってしまったとのこと。


       なんとか最初の急登を登りきり、分岐に着いたのが12時、大休止。荒木さんの荷物を手分けして担
     ぐがズシリと肩に重さを感じる。ここで、途中で追い越したハイキングクラブ3人組が来て先に行く。12
     時50分和カン着装。先の
3人組がラッセルをしてくれていると思っていたら、間もなくの所にいた。「なん
     だ・・・残念!やっぱりラッセルしなきゃならないのか?」。


       午後になり、雪が舞い風も出てきてガスってきた。いよいよラッセル開始である。遠藤さんが少し疲
     れ気味なのかメンバーの状態を考慮の上か「休もう」と言い出す。どういうわけか、遊佐さんがどう見て
     も100〜200mある距離をあと30m、かなり登ってもあと残り30m、ミソジの会は30mと言い張り、ず
     っと30mのままだった。(意味不明〜澁谷)


       ラッセル先頭の遠藤(博)さんは、
稜線が見えてきたら、意地になり先頭を譲らず天狗平まで直登し
     ていった(この坂をミソジ坂と名付けて記憶しておこう)
。意地っ張りの遠藤さんを発見。天狗平着13時
     25分。ここからは稜線上を歩く、ただ、風が出てきてガスってきた。前白根山着14時30分、ガスと風
     のため早々に小屋に向けて出発。小屋への分岐でアイゼンを装着。避難小屋着15時30分。


       すぐテント設営,、まずは自然水で乾杯、16時30分頃から夕食の準備を始める。今晩の食事担当
     は、
石川さんで、メニューはきりたんぽ鍋。材料は、鶏のモツ/スナギモ/ハツ・レバー、シラタキ/
     ゴボウ、きりたんぽ/ネギ/セリ等とかなり凝って、惜し気もなく具材を入れるのがにくい
。薄味のきり
     たんぽ鍋で、自然水にルにぴったり合っていた。(大変美味しかった。見直したぞ石川さん!)


       その他の持参した酒のツマは、遠藤(博)さん持参のいつもの中国産の落花生、志田(勝)さんの生
     ハム、遊佐さんのおでん/高野豆腐等々・・・。前夜の寝不足と疲労のため宴会を早々に切り上げ、8
     時に就寝。そのため、夜中の零時頃に皆が目を覚ます。トイレを済ませ朝5時までグッスリ眠る。

      
 2/10(日) 風雪のち晴れ

       5時に起床。昨日から昨夜にかけての強風と大雪に、奥白根山を諦めて下山することにする。朝食
     は、きりたんぽ鍋うどんと餅入ラーメンである。十分に食べた後、小屋を7時30分にでる。


      
小屋からの最初の登りは、腰まで雪がありラッセルが大変、交代しながらどうにか登りきる。朝、餅
     4個食べた石川さんのラッセルが効果的でした
。前白根山着9時40分、青空が出てきた、奥白根山
     が見え隠れしている。間もなく綺麗な奥白根山が展望出来た。遠藤(博)さんが、あの南東稜を登る予
     定だったと言う。来年は、是非登りたいと誓う。


      
天狗平から中禅寺湖が眼下に開け、湖面が光っていた。これこそ厳冬期の絶景である。絶景を堪
     能しながら分岐10時35分着、アイゼン着装。ここからは、ヒタスラ下降、リフト上駅着11時45分。こ
     こで、石川さんが、ザックに括りつけていた
和カンの片方を落としたのに気づく。だいたい落とした箇所
     はわかっているので20分ほど登り返し、和カンの片方を発見。駐車場に12時30分無事到着。
       湯元を後にし、昼食、一路山形へ・・・。


見出し冬山登山P1厳冬の鳥海山大台野牧場
    
   ・・・めったにない穏やかな天気、外輪山まで・・・

         日  時:  2008年2月2日(土)
〜3日(日)

       場  所: 
鳥海山(2236m)、外輪山(2156m


         日  程:*** コースタイム
          
2/2(土)・・・4:30遠藤(博)宅〜6:30石川宅〜7:30着大台野牧場8:00発
                   〜10:30山雪荘宮様コース〜13:30着滝の小屋(泊)

          2/3(日)・・・4:15起床〜6:30滝の小屋〜10:30着外輪山10:45発〜13:
                   45着滝の小屋発14:30〜17:45大台野牧場〜18;20着ゆりん
                   こ温泉入浴・・・19:00解散


        参加 者:  遠藤(博)、大和田、工藤、山中、松澤、森谷、亀岡、石川・・総勢8名
             (記録者 ; 文・・石川、写真・・石川・大和田)


厳冬の鳥海山々頂踏破


        
2月2日(土) 曇り時々雪・晴れ

        朝5;30頃、
大きな雷が何回も鳴る。その頃、遠藤(博)さん達を乗せた「山中号」は、尾花沢あた
      で視界がなくなるほどの猛烈な雪にあったらしい。石川宅に寄ってもらい同行、大台野牧場に7;30
      到着した。大和田、工藤、松澤さんはすでに到着していた。
        朝の挨拶を交わし、荷を整えスキーを履き出発する頃には、
雪も止み青空が広がりだし、鳥海山も
      森林限界辺りまで姿を見せる
。8:00に出発、毎日のように切れ間なく降った柔らかい真綿のような雪
      が、ふんわり積もっている、その上を踏み込んでいくのは実に気持ちがいい。

牧場を出発 林間ラッセル


        大和田さんは大型のスノーシューなので、山スキーでのトレースが狭く、片足ほどしか入らず大汗
      をかいている。しばらくして、日本海に太陽が当たり光り輝いていて綺麗に見えてきた。車道をショート
      カットしながら
10:30に「山雪荘」に到着した。
        ここからが本番、尾根に取り付き登り始めるが、これが結構重い深雪で、急登になればなるほど深
      く潜り込み、遅々として前に進まない。ザックが重く、膝までもぐるラッセルに、トップが汗
だくになりな
      がらもがき苦しむ!!、疲れないよう早めの交代を続けながら進む。苦労が大きい分、快晴となり無
      風のブナ林での休憩が気持ちよかった。
        GPSと地図を使った講習会をしたあと、いよいよ宮様コースへ、しばらく登り滝の小屋が見える地点
      まで来ると吹雪。
13:30に滝の小屋到着。小屋の中には、すでに2人の登山者がいた。横堂のルート
      をスノーシューで登ってきたという。彼等は、日帰りなので少し話をしてすぐに下っていった。

滝の小屋と雲海 滝の小屋で


      
  小屋の中の気温は、マイナス6℃。中にすばやくテント2張を設営、飲料や食事用の雪を大量に確
      保、急ぎ14:00に自然水で乾杯!
!。食料は、大和田さんにお願いした。食べきれないほどの食材
      が次から次へとでてくる。
メニューは、生びんちょうマグロの刺身ぶつ切り・牡蠣・帆立・殻付きブラッ
      クタイガー等の入った海鮮キムチ鍋等等。それも恐ろしく大量
で、最近の大食いグルメ番組にも負け
      ていない豪華さだ。ここで鍋奉行の工藤さん本領発揮する!!。翌日も食べ切れなかった食材にお
      世話になる。
        宴会は、足も伸ばせぬ身動きできないほどのぎゅうぎゅう詰めの狭いテントの中だが、大盛り上がり
      だった!!。鳥海山に登るときまって暴露大会になるのはなぜだ??、50度の硬水など思いっきり飲
      み干し20:00頃シェラフにもぐりこみ就寝・・・。

      
 2月3日(日)快晴無風

        4;15に起床、外に出てみると、無風の満天の星空に三日月が出ている、去年と同じだ。しかし、去
      年は、登り始めて5分もしないうちに強烈なブリザードに見舞われたことが頭をよぎる。下界ではこれま
      で10日間ほど毎日のように降雪があり、鳥海山はその姿を現すことはなかった。
       
今日は、ひと冬で何回あるかないかの好条件に恵まれたようだ。絶対外輪山まで登るという気持ち
      が強くなり、逸る気持ちを抑えるのが大変だった
。海鮮キムチ鍋を食べ出発準備に取り掛かる。頂上ま
      ですっきりと晴れ渡った、朝の冷たい空気を胸いっぱい吸い込み6:30出発!!。
        だんだん東の空が焼け始め、オレンジ色に染まる外輪に向かって歩き出す、今日はスキーでいける
      ところまで行き
途中からピッケル・アイゼンに替え登る事にした。そろばん尾根の取り付きにスキーをデ
      ポ、バリバリのアイスバーンにアイゼンを蹴り込み登る。思ったより雪が少なくアイスバーンが露出して
      いる箇所が多い。アイスバーンは薄いところもあり、かろうじてハイマツの頭が隠れているようなとこ
ろも
      ある。

ガリガリの急斜面
をアイゼン登高


        厳冬の鳥海で、こんなに穏やかな日に恵まれる事はめったにない。無風で気温も暖かく登っている
      我々にはまったく寒さを感じなかった。しかし、外輪山はすぐそこに見えるのだがなかなか届かない。
      兼用靴にアイゼンは足首の自由がほとんどなく、急登になればなるほど前爪で登らなければならず、
      ふくらはぎに負担がかかり疲れる。しかし下りのスキーになるとプラブーツは圧倒的に不利になる。
      登り重視にするかスキー重視にするか判断が難しいところである。


       
息も切れそうになった10:30、ついに外輪山に到着した。「着いたぞー!!やったー!!」歓声が上
      がる。恐ろしいほど威厳に満ちた、新山と荒々しい外輪山内壁がドカーンと迫ってくる。さすがの大和田
      さんも感激のあまり涙が出たという。皆で握手、抱き合い、万歳三唱をした。
  

山頂
「着いたぞー!!
やったー!!」
歓声


(クリッツクで拡大)


        風の当たらないところに移動し、腰掛け眺めを堪能する。正面には朝日連峰、月山、葉山、摩耶山な
      ど、左
手に焼石岳、栗駒山、神室連峰が頭に白い雪を被りすっきりと晴れ渡った空に浮かび上がって
      いる。日本海には飛島が浮かんでいるがかなり薄っぺらに見
えたが、島というよりコケが浮いているよ
      うにも見える。 独立峰独特の高度感に満ちた広大な景色が実に雄大で、このまま空中に飛んでいきた
      くなるような感覚になる。今日の外輪山は、我々パーティの貸切のようだ。
        しばしの休憩後、下山開始、スキーデポ地点に到着。ところがうっかり
亀岡さんのスキー板を流して
      しまう。「アーッ!!」という声を上げ、皆唖然としている。まるでスローモーションを見ているようだ、乗
      り手のいない板はどんどん加速しながら滑り落ちていく。
誰もが諦めかけたその時、山中さんが凄ま
      じい迫力でスキー板を追いかけ滑り降りていった。3〜400m程下の斜面に隠れ見えなくなった。降り
      ていくと、見事スキー板を確保していた!
!。このことは本当に“奇蹟“としか言いようのないことであ
      った。あのスキーを追っていく鬼気迫る姿が今も脳裏を離れない。
        アイスバーンで転倒滑落したりしたが、なんとか無事小屋まで滑り降りる。昼食に牡蠣煮込みうどん
      やサラダを食べ元気をつける。後片付けをして小屋をきれいに掃除、遠藤(博)さんが特に念入りに掃
      除をしている。14:30滝の小屋出発。

スキーより早い
スノーシューの
大和田さん
(クリックで拡大)


        去年は車道を滑って降りたが,今年は亀岡さんの足前が上がったので、チョッと心配だったが正規の
      宮様ルートを滑り降りる事にした。上の方はパウダーが気持ちよく皆快適に滑る、それにしても山中さ
      んのテレマー
クは力強く素晴らしい。
        途中から雪が深く重くなり藪も多くなり大変になった。プラブーツの松澤さんと森谷さんと足前が上
      がったとはいえ亀岡さんが悪戦苦闘した。最後は足元が見えないほど真っ暗、でも、牧場まで全員無
      事
到着17:45であった。 「ゆりんこ温泉」で汗を流し19:00解散。

 今回の山行は、これまでずっと悪天候が続いていた鳥海山が、たまたま登頂日が晴れた日にあたり大変幸運に恵まれ感動的であった。特に、冬の山行は天候に左右される要素が大きいだけに、本当にラッキーだったといえる。そして厳冬期の鳥海山の素晴らしさを、もっと多くの人に感じてもらいたいと思った。



見出し西川山岳会08新年会(朝日連峰山麓
    
   ・・・心清められそうな白黒の世界帰りは吹雪に・・・


         日  時:  2008年1月12日(土)
〜13日(日)

       場  所: 
日暮沢避難小屋・・・朝日連峰山麓


        参加 者:  佐藤(仁)、遠藤(博)、澁谷、荒木(節)、安孫子、工藤、鳴海、
               石川、亀岡・・
総勢9名


      *1/12〜曇り時々小雪圧雪道で快適

         
8;00西川町開発センター〜8;45大井沢温泉〜9;15根子駐車場
      〜10;40アメリカ橋〜11;40膳棚ダム〜13;00日暮沢避難小屋


        風邪で2人がキャンセル、小雪の寒い朝、開発センターから7人で出発、大井沢温泉で酒田市の
      石川君と仙台市の工藤君の2人と合流、9名の参加となる。根子の駐車スペースを考え、3台に分
      
      乗し、他の車を学校のピロテイ車庫に預かってもらう。
        根子駐車場で荷を分け背負い、スキーを着けて林道に入ると、
ここ一両日と思えるスノーモービ
      ルの走跡が行先に続いていた。キャタビラの跡は硬くそ¥の上にサラット覆う新雪、この上ない雪
      道で、歩行が快適
、一気に大井沢水道の配水地に着いてしまった。ここで一服。だが、後走の3名
      の姿が見えない、何かトラブルでもと心配いると、しばらくして姿を現した。しかし、1人がすぐ前の
      窪みで転倒している。合流したので訳を聞くと、スキーの手入れをしていないらしく、シールにボッコ
      (こぶ)が付き進めないとのことだ。シール用のワックスを持ってきたので貸す。


       心清められそうな白黒の世界、落葉樹の梢に咲き光る雪の花や黒ずむ枝に重く雪を被る杉のコ
      ントラストに感嘆しながら進む、
アメリカ橋の手前で新調した荒木(節)さんのスキー金具トラブルが
      あったが、
マア順調、橋を渡りきっての広場で大休憩。


        ラッセルにあまり労なく、ペース早く、1時間も経たず膳棚ダム下に着き小休止。例年、この先ダ
      ムサイトが雪崩の危険地区だが、ことしは、右の断崖に雪付が少なく、林道の平面が多く危険の心
      配なさそう、でも、遠藤(博)と石川君を先頭に、セオリーどおり2人組みで約20m間隔をとり全員通
      過、小休止。


        道沿いの根子川向に墨絵を観ながら進むと、
後の大きな体の石川君の「腹減った」という発声が、
      皆も賛同、それぞれ、素早く荷を投げ落としパンや冷たいオニギリに無心。「あまり早く小屋に着く飲
      み物が不足する」と心配、ゆっくりしようとの声かあったが、寒いので、食べ終わるとすぐ出発。

        ラッセルの先導がぐんぐん先へ離れていく、満腹の遠藤(博)君だが、間もなく、後方メンバーを
      待ち、
山スキー新人の荒木(節)にラッセルを交代。良く見ると、この先、スノーモービルの跡がなく、
      通常の新雪粗道なのだ、「ハハーン」と感じたが
、やはり新人への体験機会を与えるための温情?
      ?と判った。


        荒木(節)、ぐんぐん進む、スキーを外し日暮沢を渡り、早めの13時頃に避難小屋へ到着。ここも
      積雪少なく、1階の出入口が少しの雪掻きで開き、スキーは二階出入口から上げただけで、1階か
      ら楽に入れた。3階に寝室を予定し荷揚、2階を新年会場に設営。
沢から水を確保し石油ストーブと
      カセッツトガスコンロに火をつけ、さっそく自然水で乾杯、しかし、部屋がまだ寒く、熱燗の軟水に切

      替えるメンバーが多かった。


        どう時間が経過したのか、白菜と牛肉たっぷりの「??鍋」ができて、美味しく戴き体が温まった。
      途中、男の膝を枕に昼寝をした男もいたが、夕5時過ぎ、鍋に玉饂飩がはいり食べごろに目が覚め
      夕食。私は、早めにシュラフに入ったが、その後の・・・不明。

      *1/13〜吹雪
///も楽しい

 
      8;45日暮沢避難小屋〜8;45大井沢温泉〜9;45膳棚ダム通過
        
〜10;45アメリカ橋〜11;45大井沢温泉〜13;30西川町開発
      センター〜蕎麦屋昼食・・・解散


         3時ごろ、風雪の小屋に当たる風鳴に目を覚ましトイレに起きる。だいぶ荒れ模様を戸外に感じ、
       またシュラフに潜り込む。6時30に起きて2階に降りると、昨夜の残骸が整理され湯が沸かされて
       いた。コーヒーに湯を注ぎながら、
今日、竜門山避難難小屋行きを計画していた遠藤(博)君等に
       「天候が悪いので、今回は割愛しては?」と持ちかけ、断念し全員ゆっくり下山するこ
とになった。


        朝食の後、小屋の清掃を終え荷を纏め外に出ると、吹雪が顔をかすめ大荒れの様相、昨日のシ
       ール跡はどこにも無い。2〜3枚のシャッターを切り、小屋を後にする。沢の水でプラブーツ底に雪
       ゴロが付きスキー履替え難儀したが、すでに、粗道のラッセルが大分先へ進んでいたので、最初
       は楽に後を追うことができた。
        
何回か、突然の横吹雪に視界が遮られ倒れそうになったが、膳棚ダム前やア メリカ橋の2か所
       で小休止し、昼前に、全員、無事に根子集落へ到着。


         大井沢温泉に貸切りで入浴、出だしの開発センター近くの蕎麦屋で佐藤(辰)事務局長が準備し
       ていた「特製蕎麦」で昼食。とこらが、山形市と仙台市の2人の行方が判らない。後でメールで知っ
       たが、帰り、大井沢からの車道が吹雪で前の車を見失い追えず、蕎麦屋も見逃して帰ったとのこと
       である。・・・お陰で、12人分の蕎麦を7人でたいらげた。
                                       
 記    澁  谷


見出し 〜年末年始登山八ヶ岳縦走(北ア・穂高変更)
    
 ・・・
硫黄岳山頂の強風吹きすさぶ所に人が倒れていた・救助・・・

         日  時:  2007年12月29日(土)
〜20081月1日(火)

       場  所: 
赤岳・硫黄岳・・・


        日  程:*** コースタイム
              12/28(金)・・・山形→美濃戸口(夜行)
              
12/29(土)・・・美濃戸口10:30→赤岳鉱泉15:15
              12/30(日)・・・赤岳鉱泉7:45→行者小屋8:30→展望荘(10:20〜11:30)→
                         赤岳鉱泉13:30→大同心大滝14:50→赤岳鉱泉15:40
              12/31(月)・・・赤岳鉱泉7:50→山頂直下9:30→赤岳鉱泉10:14 テント場
                         (10:30〜12:30)→美濃戸口15:00→温泉→高速
              01/01(火)・・・高速→山形15:00


        メンバー:  成毛(CR)、柴田、佐藤(辰)、阿部、荒木(節)、神田(朋友会)・・総勢6名

       12/29〜雨上がり、赤岳鉱泉へ

         29日,まだ暗い4時ころ、美濃戸口到着。仮眠、6時ころから無料休憩所で朝食を摂るが、雨が止
       まず「今日は急ぐ旅ではないので、止むまで様子をみる」と成毛CR。10時ころまで休むと、ようやく

美濃戸山荘前


       雨が上がって出発となる。午後3時赤岳鉱泉着。成毛君は、風邪で体調が悪く難儀していた。早速
       天場を整備。夕食準備となる。

       12/30〜地蔵尾根〜吹雪で視界5m、赤岳断念

         30日、午前5時起床。朝食を終え、縦走班の佐藤(辰)・荒木(節)・神田は、地蔵尾根から赤岳
       を目指す。クライミング班は、中山尾根となる。新人(?)のアイゼンの具合をみながらのんびりと
       長者小屋を目指す。
        
地蔵尾根に入ると間も無く急登となり、雪も多くなってきた。上部の鎖場付近からはラッセルの
       様相。稜線に飛び出すと吹雪で何も見えない。視界5mぐらいの中を慎重に展望荘に向
かうが、近
       いはずなのに小屋は全然見えない。赤布を頼りに小屋に着くが、今度は入り口が分からず右往左
       往。別の登山者から教えもらい中に入って大休止。

地蔵尾根を登る
吹雪の展望荘 下りは新雪


        
赤岳を断念し、吹雪の中を下山し始めた。下降路を見失い、一度判るところまで戻り、再び下降
       路を探す。一瞬視界が開けたとき、
かなり下に赤布らしきものを発見し、ようやくを登山道に戻る。降
       りるにしたがい風も無くなり、滑落防止訓練などをやりながら、長者小屋に着く。

行者小屋へ 赤岳鉱泉で
テント前で
大同心大滝へ


         岳鉱泉に戻ってもまだ
時間があるので、大同心大滝の見学に向かう。約1時間で氷結の大滝に
       着いたが、クライマーは誰もいなかった。

       12/31〜ラツセルで硫黄岳目指す頂上に人が倒れている

         31日、午前5時起床。クライミング班は大滝へ。縦走班は硫黄岳に。CRの成毛君は、体調が改
       善せず、今日もテントキーパーをお願いし、午後には下山することを約束した。

テント生活は 楽で 楽しい
硫黄岳に向かう


         新雪を踏み、快適に登って行く。途中先行パーティーをぬき、
山頂直下で再び先行パーテイに
       前を譲る。と間もなく、頂上に人が倒れていると、反対側から登ってきたらしい二人組パーテイが叫
       んでいる。
当パーテイの女性2名にすぐに下山し、鉱泉で救助隊を要請するよう伝え、私は先行パ
       ーテイとともに救出に向かう。
        
硫黄岳山頂の強風吹きすさぶ所にその人は倒れていた。先行パーテイのリーダーの指示により、
       各々が準備を行い、20分ほどで搬出できる準備が整った。交代で引っ張りながら、とにかく一刻も

       早く風の無い樹林帯へ降ろそうと皆で頑張った。引く者、後ろで支える者、道を広げる者等が交代し
       ながら、順調に降ろして行った。半分ほど下山したところで救助隊と合流。救助隊のスノーボートに
       乗せ、鉱泉に昼ころようやく到着した。
         簡単な事情聴取の後にテントに戻ると、
荒木(節)・神田は大分落ち着いていたが、荒木(節)は初
       めての冬山で初めての経験。2人は、救助隊の要請のため、一度も休憩せず小屋まで駆け下りた
       そうで、小屋が見えたときは腰が立たなくなったとのこと。ご苦労様でした

         休憩後、テントを片付け、下山する。車に到着後、大晦日で混む某ホテルの風呂に、Sの強引な
       交渉で入ることが出来た。おかげでさっぱりとなって新年を迎える準備ができ、帰路に着いた。

         1日、山形へ・・・省略
     
                                    記      佐藤(辰)


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